こんにちは。『livedoor ネットアニメ』や『livedoor デイリー4コマ』などのエンターテインメント系コンテンツを担当している辻です。私は、ネット広告で収益をたてているライブドアのなかでは、異色ともいえるキャラクタービジネスの分野で仕事をしています。具体的に業務を説明すると、ライブドア発のアニメキャラクター『やわらか戦車』の人気を成長させ、定番のキャラクターとして皆さまに愛され続けるよう日々プロデュースすることが仕事です。

ウェブディレクターとプロデューサーは、まったく異なる仕事のように思えますが、実はいくつかの共通点があります。今回は、その共通点をテーマにお話したいと思います。

ウェブディレクターの業務は、『livedoor ディレクター Blog』で各ウェブディレクターが書いているように多岐に渡っております。その仕事内容を大まかにいうと、サイトの構築・運営等の業務といえるでしょう。では、プロデューサーの業務とはどんなものなのでしょうか?

あくまで私のスタンスですが、プロデューサーはお金周りの管理のほかにサイトの未来像を描き、ウェブディレクターが作り上げてくれたコンテンツを利用して、そのコンテンツでどのような事ができるか? どのような展開をしていくか? を考えていくのが仕事だと考えています。

たとえば、『livedoor ネットアニメ』ではページ構成や運用などをウェブディレクターが行っています。そして私は、できあがったコンテンツに掲載するアニメ作品を戦略的に選びます。たとえば、「今回は子ども向けのアニメを中心に掲載しよう」「次回はゆるキャラのアニメを出してみよう」など、アニメがいちばん生きるタイミングで発表することを考えます。もちろん、アニメを選んだり公開するだけではなく、配信したアニメをより多くの方に認知してもらうべく、他媒体との連携やアニメのストーリー自体に口を出すこともあります。

『livedoor ネットアニメ』から登場したキャラクター『やわらか戦車』の場合、より多くの人の目に触れてもらえるように、テレビや新聞、IT系のニュースサイトなどのプレス媒体に掲載を働きかけたり、ブログを通じて商品化の情報を発信するという今までのアニメにはない動きをして、業界内での注目が集まるように戦略を練りました。また、商品化希望の会社を整理し、季節や需要に応じて商品が溢れすぎたり、キャラクターがブレイクしすぎて急激に人気がなくなるようなことのないように調整をすることもありました。もちろん、長く愛されるキャラクターを目指して、商品化や、作品の更新頻度などの調整をすることも大切なポイントです。

このようにして、社外の関係者と調整して『やわらか戦車』のソフト面を作りあげてきましたが、サイトの運用、構築というハード面に関しては、多くの社内リソース(スタッフ)をウェブディレクターが調整し、作業を進めました。

プロデューサーひとりではサイトは成立せず、ウェブディレクターの社内調整とプロデューサーの社外調整を重ねてサイトのアクセスを伸ばすことができたといえます。プロデューサーには営業的側面も求められますが、根底に必要なのは、ウェブディレクターと同じく、「人と人をつなぐ仕事をいかに行えるか」ということです。そう、これが私が思うプロデューサーとディレクターの共通点です。

つまり「人と人とをつなぐ能力」をあげることが、ウェブディレクターのみならずプロデューサーとしての能力を磨くことになります。IT最先端企業の livedoor ですが、実際にコンテンツを開始・運用するまでには、たくさんの人々と時間をかけています。あなたも、私たちが作ったサービスのなかで、いろいろな人とつながってみませんか? ちなみに、『livedoor ネットアニメ』ではウェブディレクターと共に随時作品募集中です(笑)。