こんにちは、佐々木です。
予算やスケジュールに余裕のある案件であれば、プロのカメラマンやデザイナーをアサインするのが一般的ですが、ちょっとした案件であればディレクターが写真の撮影や編集を行うことがあります。しかし普段専門でやっていない、いわゆる素人が撮影した写真は「そのまま使うにはちょっと…」というクオリティであることがほとんどです。

そこで今回は、Photoshopの「色調補正」機能を使って、誰でも簡単に「素人が撮影した写真を10秒でイケてる写真にする方法」をご紹介します。
※写真の補正を本格的にやろうとする方には参考になりません。あくまで、簡易的な方法にすぎませんので、その点もあらかじめご承知おきください。

今回使用したソフトは、かなり昔の『Photoshop 6』ですので、最新バージョンと食い違う部分も出てくるかと思います。そのあたりは適宜読み替えて該当する機能をお探しください。


デジカメ01
ぼんやりしていて、ぱっとしない元の写真。
これをなんとかしていきます。



デジカメ
今回使用するのは「色調補正」の機能です。
まずは「レベル補正」を選択してください。



デジカメ03
光量の足りない場所で撮影した写真はたいてい、右端のグラフが急激に落ち込んで崖のようになっています。



デジカメ04
この崖の右端と、その下に表示されている上向きの三角のポイントをあわせます。同様に、左端の三角もグラフの開始ポイントまであわせます。
ちょっとわかりづらい場合は、先に表示した画像と見比べてみてください。



デジカメ05
そうすると、こんな感じの写真になります。
ちょっと明るくなりましたね。



デジカメ06
次は、同じく「色調補正」の項目から「トーンカーブ」を選びます。



デジカメ07
斜めに走る直線を、ちょっとずらしてこんな感じにしてやります。やっていることはコントラストをつけるのと同じような作業なのですが、この方法だと手作業で加減しながら行えます。



デジカメ08
そうするとこんな感じの写真になります。
メリハリがでてきました。



デジカメ09
次は「カラーバランス」を調整します。



デジカメ10
レッドとイエローの方向にずらしてこんな感じにします。
このほうが、人間の肌の色とかが自然に出るような気がします。勘です。



デジカメ11
そうするとこんな感じになります。
人間の肌の色に近づいて、全体もちょっと華やかになりました。



それでは一番最初の写真と比較してみましょう。

デジカメ12

なんとか見られる状態にはなりました。



ちなみに、「色調補正」ではなく、「シャープ」というフィルタを使うことでも、写真がくっきり見えるようになります。

シャープ

文字がはっきり見やすくなる反面、元の写真のあたたかい雰囲気が失われてしまうこともありますので、このあたりはお好みで調整してみてください。



この方法のよいところは、機械的にやってもそれなりの見た目にはなってくれるところです。もちろん、レベル補正やコントラストを自動で行ってくれる機能も最初からついていますが、この方法も10秒程度しか時間はかかりません。

なお、Photoshopの「アクション」という機能を利用して一通りの作業を登録しておいて次回からはボタン一発で一連の作業を完了させることができるそうです。

- デザイナーさんに依頼するほどの量でもない
- あまりお金をかけて写真を用意できない


といった場合や、写真の補正が日常業務になっているディレクターの方、ご参考までに。


livedoorでは「写真の簡単な補正くらい自分で出来らぁ!」という気概のあるディレクターをお待ちしております。