「気負いばかりが空回り」でおなじみのユティです。どうも。

「Linux」を中心にオープンソースのソフトウェアで構成されたシステムのことを、「LAMP」(Linux + Apache + MySQL + Perl or PHP or Python)と呼びますが、livedoor ではほとんどのコンテンツが基本的にこの構成になっています。

「MySQL」というのは、データベース(DB)サーバのことで、基本的に文章や数値などのデータはここに収められています。そして、必要に応じて、プログラムがここからデータを読み込みます。

今回は「MySQL」の GUI ツールである、「MysqlTool」を紹介します。
このツールは memcached と共存させると余計なバグが発生する可能性があるため、最新のサーバ構成ではあまり利用する機会がありません。DB の知識がないディレクターの取っ掛かりとして、このツールの紹介をしたいと思います。

「MysqlTool」は、ブラウザから「MySQL」を直接操作することができる、プログミング言語「Perl」で書かれたソフトです。サーバにインストールして利用します。
本来、プログラマー以外の人間が、データを編集する場合は、それぞれコンテンツごとに「CMS」や管理画面を作成して行うのが普通で、安全面でも妥当です(livedoorでもほとんどがそうです)。しかし、例外的にこういったツールを利用する場合もあります。

mysqltool1【01】最初のログイン画面で、「ログインするユーザー」「パスワード」「ログインする Mysqlサーバー(の IPアドレス)」などを入力します。

mysqltool2【02】ログインしたサーバのIPアドレスが表示され、そこをクリックすると、サーバにある DB が表示されます。

mysqltool3【03】そこから目的の DB を選んでクリックすると、今度はその DB のテーブルがリストされます。

mysqltool4【04】目的のテーブルを選んで、右上のメニューから[Browse Records]をクリックすると、そのテーブルの中身が、1-100件まで表示されます。

mysqltool5【05】これで目的のデータを探して、書き換えや削除が可能になります。
左にある[edit]や[delete]を使えば簡単に操作できます。また、件数が多くなった場合などは、上のフォームに直接SQL文を発行することでも操作を実行できます。よく使うのは、「SELECT」でデータを確認して、「UPDATE」で更新、[delete]で削除、などです。これで特定のデータを直接編集することができます。


こうやって日々の運用でデータの更新に使う以外にも、(実際のデータがどういう風に「DB」に入っているのか)や、(どのデータがどのデータと関係しているのか)などちょっと邪道かもしれませんがとても勉強になります。また、「SQL文」についても知ることができます。

本来なら、「SQL」を本格的に勉強して直に見るほうが適切なのかもしれません。しかし、勉強のきっかけとして触れることは良いと思います。

最後に、「MysqlTool」は直に「DB」のデータをさわることになりますので、ちょっとしたミスが大きく響く可能性もあります。使用する際は、十分な注意が必要です。

余談ですが、2001年に「MysqlTool」は開発が終了していますので、資料は少なくなっていますが、参考のため関連URLを記載しておきます。


■MySQL
http://www.mysql.com/
http://www-jp.mysql.com/(日本語版)

■Wikipedia:MySQL
http://ja.wikipedia.org/wiki/MySQL

■MysqlTool
ttp://www.dajoba.com/projects/mysqltool/(ドメイン切れ)

・SourceForge.net: MysqlTool(v0.85 ※最新はv0.95)
http://sourceforge.net/projects/mysqltool/

※開発が終了していることもあり、メインのサイトが閲覧できません(本稿執筆時点)。

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