みなさんはじめまして、ライブドアパブリッシングのシベリアンです。

ライブドアパブリッシングでは、2005年2月の設立以来、38冊の本を発行しています。

「作品一覧」
をご覧いただくと気付くかと思いますが、IT企業の特性を生かし、ネットコンテンツを書籍にするなど新しいタイプの出版社を目指しています。

そして! 2008年3月14日には、39冊目の書籍、『俺はお前を一生愛す』が発売されます。今回は『俺はお前を一生愛す』が書籍になるまでの過程を紹介します。
紙媒体の話になりますが、デザインの調整方法など、ウェブサイト作成の際に参考になると思います。

※『俺はお前を一生愛す』とは…
「魔法のiらんど」主催の「iらんど大賞2007」で、「ライブドアパブリッシング大型新人賞」を受賞した作品です。
「魔法のiらんど」は、昨秋大ヒットした『恋空』をはじめとするケータイ小説のNo.1サイトとして有名です。
「iらんど大賞2007」に参加した他の出版社は、「メディアワークス」、「主婦の友社」、「双葉社」、「ぶんか社」です。


【01】「ライブドアパブリッシング大型新人賞」が決まるまで

■選考方法:
読者投票による1次審査
  ↓
2次投票
  ↓
最終候補作品の発表!
  ↓
出版社による特別賞などの最終審査

■受賞発表表彰式:2007年11月23日
最終選考に残った、20作品の中から、各社受賞作を選びした。
ライブドアパブリッシングでは、選考のポイントとして以下の5点を注意深くチェックしました。


1)累計読者数(PV数)が多いこと
2)読者投票の上位作品
3)『DeepLove』『恋空』『赤い糸』などに代表される、「実話系ケータイ小説」の7つの要素(売春、レイプ、妊娠、薬物、不治の病、自殺、真実の愛)を扱った小説ではないこと
4)最近人気の創作系ケータイ小説であること
5)盗作疑惑がないこと



以上を基準に選んだのが『俺はお前を一生愛す』という作品でした。

※当日の授賞式には私も行ってきました。
「ライブドアパブリッシング編集者ブログ」をごらんください。


【02】出版に向けて著者と打ち合わせ
私はこの会場で初めて、著者さんにご挨拶をしました。
「魔法のiらんど社」が作家の管理をしているため、出版社が直接コンタクトをとることはありません。
まず、ライブドアパブリッシング編集部で誤字脱字をチェックして、印刷をした原稿を著者に渡します。
そして、ストーリーで説明不足のところ、矛盾しているところ、エピソードを付け加えてもらいたいところなどの要望を伝えます。
その後、プロの校正者にも依頼し、再度日本語のチェックをしてもらいます。
校正者著者修正

【03】装丁の準備
書籍は中身の文章も大切ですが、見た目も非常に重要です。小説の内容とともに、表紙のテイストを固めていきます。
『俺はお前を一生愛す』では、新進漫画家の千々和ヨシコさんに、あらすじの説明とお願いしたい雰囲気を伝えて、ラフを描いてもらい、調整していきます。
俺愛ラフ1

色付けを行い、FAX、メール、電話でやりとりをしながら、複数のパターンを見せてもらいます。

俺愛ラフ2俺愛ラフ3

完成したものが以下です。

俺愛ラフ4

完成したイラストのデータを今度は、ブックデザイナーさんに渡し、本の装丁をします。

1)1ページあたりの文字量
2)フォントの種類
3)使用する紙
4)イラストの加工方法

という主な4点を調整し、最終的な絵はこうなりました。

俺愛表紙1

小説のタイトルを配置します。

俺愛表紙2

そして、シルバーリングのイラストを、上下巻の背表紙に配置します。

リング

これは、「上・下巻、2冊を合わせるとリングの絵がつながる」という、著者のアイデアを採用しました。


【04】本を売るまでに
書店に配る販促用のポスターやPOP(平積みの書籍のそばに置いてある、宣伝用のカードです)、雑誌に載せる広告のデザインも依頼します。
本は作って終わりではなく、販売し、読んでもらう必要があります。そのため、できる限り書店で目立つように、様々な販売促進の方法を試します。POPのデザインは以下の候補が出ました。

POP候補1

実際に書店に貼られた時をイメージし、壁に貼り少し離れた場所から眺めてみます。すると、
「女の子のイラストが邪魔かも…」という意見が出ました。そこで、さらに改案をお願いします。

POP候補2


【05】ついに本が完成!
著者から戻ってきた、原稿の修正部分をテキスト化して、印刷所に送ります。
印刷所でこれを活字にして、仮の原稿を組んでもらいます。この仮原稿のことを、「ゲラ」(語源は英語の校正刷りを意味するgalley proof の「galley」から来ているそうです)といいます。
この「ゲラ」を編集部、校正者、著者が再度確認し、必要に応じて協議・修正していき、原稿を完成へと導きます。2008年2月下旬、校了(校正終了)となり、印刷に入りました。そして、2008年3月6日、本が完成しました。

書籍画像

ポスター、POPも出来上がりました。
完成品がこれです。

POP画像

ポスターはこれです。

ポスター画像


【06】最後に
本を1冊作るには、様々な作業が必要になりますが、実際に書店に並べても、肝心の読者が手にとってくれないと意味がありません。
本の認知度をあげる、プロモーションもとても重要です。
ポータルサイト livedoor内の以下のコンテンツでは途中まで立ち読みができます。

「Cure」
「ケータイ livedoor小説」

興味がある方は、ぜひクリックしてみてください。

ライブドアでは、ウェブサイトだけじゃなく本も大好き! という読書家のディレクターを募集しています。