こんにちは。「livedoor Blog」「プチプロフ」を担当している早岡です。

「ウェブディレクター」と呼ばれる職業に就いてから、そろそろ丸4年。社内では、いわゆる「中堅」となりつつあります。4年の経験の中では、色々と悩んだり苦しかったこともありましたが、特に「ウェブディレクターはどうあるべきか」については、いまも自分の中で答えを探しているところだったりします。

そんな中、その悩みを多少解決するプロジェクトを担当する機会があったので、今回はその件について書いてみたいと思います。

先日リリースされた「プチメール」というサービスは、「エンジニア主導でリリースする」という弊社ではあまり例のない開発形式でした。この案件におけるディレクターの役割は、ドメインの取得やサーバの手配、利用規約の整備などの事務作業がほとんどで、いわゆる「ディレクション」業務については、全てエンジニアが行いました。

普段、ウェブディレクターは仕様作成、スケジュール調整、そしてサービスインまで持ち込むといった業務を担当するわけですが、そもそも「他人のディレクションを客観的に見る」ということが、入社してからあまりなかったので、非常に有意義な経験が出来たと思います。

もちろん、「エンジニアのディレクション」といっても、エンジニアによってタイプが全く違うのでひとくくりにすることはできませんが、今回一緒にコンテンツを担当したエンジニアは、ウェブディレクターがびっくりするぐらいの綿密な開発スケジュールを立ててくれました。また、私たちウェブディレクターでは思いつかないような仕様も盛り込まれていました。(これは、「メール」というサービス自体が、表には見えない内部処理が多いことにもよるかもしれませんが)

「エンジニアのディレクション」により「普段エンジニアがウェブディレクターに求めていること」が如実に現れると思います。今回の経験を通して、一緒に組んだプログラマーがウェブディレクターに求めていることがわかり、今後の業務に生かせる部分が多かったと思います。

私は4年という経験を積んで、「ウェブディレクターの職域は仕様を決めること、企画を出すこと、サービスをリリースさせること」というイメージを持っていました。これは、「サービスをリリースするまでに必要な要件を理解している」ということになりますが、実際、それだけがディレクターの仕事ではないですし、逆にウェブディレクター以外の人がそれらの作業を担当しても良いわけです。

今回の経験を通して、自分の職域をしっかりと決めてしまうのではなく、仕様や企画を決めるにあたってエンジニアの意見を積極的に聞くことも、ウェブディレクターとして大切なスキルなのかと思いました。
またそれは、優秀なエンジニアが揃っているライブドアだからできることだと思っています。エンジニアの持てる力を生かして、より高いレベルのアウトプットを生み出すことが、私たちウェブディレクターの使命なのかな、とも感じました。

結局のところ、ウェブディレクターは「こうあるべき」「これをすべき」ということよりも、柔軟な発想でコンテンツをリリースまで導いていくことを必要とし、それはもう一歩成長したディレクターになるための条件なのかなと思いました。

ライブドアでは柔軟な発想でコンテンツ作りが行えるディレクターを募集しています。