こんにちは、コスプレサイト Cure 担当の西嶋です。

先日、アメリカはロサンゼルスで開催された「アニメエキスポ2008」の取材に行ってきました。

アニメエキスポ(以降略してAX)は、アニメの上映会やゲストライブ、グッズ即売会にアニソンのカラオケ、出張ゲームセンター、カードゲーム大会など様々なサブカルチャー要素をミックスした祭典で、もちろんコスプレの催しもあります。
4日間24時間フル開催というパワフルさは、流石アメリカです!

と言うことで、今回は、日本とアメリカのコスプレ文化に対する比較をしてみたいと思います。


【01】コスプレに関する考え方

『日本は「なりきり」、アメリカは「演じる」』

日本のコスプレはキャラクターへの「同一化」思想が根本で、アメリカのコスプレはパフォーマンスの表現方法としての「仮装」思想が根本にあるようです。

別の言葉に置き換えると、日本はアニメや漫画に登場するキャラクターが好きで、自分がその人になる「なりきり」文化なのに対し、アメリカは「なりきる」よりも自分をもっと人にアピールする為に「演じる」文化のようです。










【02】イベント環境の違い

「日本はアメリカの5倍混んでいる」

そもそも日本とアメリカではイベントでの人口密集率に差があります。

例えば、日本での代表的なサブカルチャー系イベント「コミックマーケット(以降略してコミケ)」と「AX」を比較してみましょう。











コミケが開催されたビックサイトの広さは243,419平方メートルに対してAXが開催されたロサンゼルスコンベンションセンター(以降は略して LACS)の広さは218,000平方メートルです。
若干、LACS が狭いものの、会場はほぼ同等の広さなのですが、
一方、参加人数はと言えば、コミケが25万人、AXが5万人と、圧倒的にコミケの方が人口密集率が高くなっています。

このことが、意外なところで、日本とアメリカのコスプレの違いに関わっています。


【03】コスプレに関するこだわり所

「日本は衣装や小道具の細部にこだわり、アメリカはその大きさや迫力にこだわる」

イベントでの人口密集率の違いは、コスプレに関するこだわり所の違いに影響を与えています。

日本では、コスプレイベント会場の広さの割には、参加者が多いので、どうしても大きく幅を取る衣装や道具は制限されてしまいます。
また、移動手段の殆どが公共の交通機関を利用する為、持ち運びがしやすいように、軽くコンパクトにまとめる技術に長けています。

衣装も道具と共に、装飾や柄など細かいディテールまでいかに再現するかという部分に、特にこだわる傾向がみられます。

一方、アメリカでは、自宅からコスプレ衣装のまま車に乗ってやってくるケースが多く、小道具も車に乗る範囲であれば細分化する必要がないので、かなり大胆な大きさの小道具を持ち込めます。
細かい部分を再現するよりも、いかにインパクトがあるか、アニメやマンガに近いスケールで制作できているかなど、大きさや迫力にこだわっているように見受けられました。










【04】イベントに対する価値観

『日本は「写真を重視」、アメリカは「交流を重視」』

イベント(コンベンション)に参加する目的自体が違うように感じられました。

日本のコスプレイヤーは、自らのコスプレを如何に綺麗な「写真」として自分のカメラに残せるかを重視しています。
従って、そう頻繁に会場内を巡回したり、積極的に他のグループと交流することはあまりありません。
同じ場所にいて、仲間内で、自分や相手のカメラで、写真を撮りあって楽しみます。

対してアメリカのコスプレイヤーは、自分のカメラで自分を撮る事はほとんどありません。
自分の写真を残すことよりも、どれだけ人に「写真」を撮ってもらうか、それをきっかけに色々な人と知り合えるかが重要なようです。
そのために絶えずイベント会場を巡回し、積極的に声をかける姿が印象的でした。


ここまで正反対な性質を持つ日本とアメリカのコスプレイヤーですが、
「ジャパンアニメーションの文化が好き」と言う根底に流れる想いは
洋の東西問わず全く同じで、熱いものを感じました。
そして、同じ趣味の人を結びつけるのに国境も言語も意味を持たないと、
改めて実感した4日間でした。

後日談ですが、うれしい事にAXでお見かけしたコスプレイヤーさんが。
Cureに登録してくださり、ご活躍されているページを見かける事が増えてきました。
これからも国内版とともに海外版Cureも、益々充実させていきたいと考えています。

【AXのコスプレイヤーギャラリー】