livedoor ニュースのIT担当 庄司です。

ニュースの中で IT ニュースはある意味、特異な存在です。

一般のニュースにおいて一部の特定読者に向けた情報となりますが、インターネットにおいてそれが成立するのは、対象読者がインターネットを利用する人たちであり、高い IT リテラシーを有する人が多いためでもあります。インターネットユーザーを対象とする IT ニュースは、新聞などの紙媒体やテレビの放送媒体とは異なり、その特徴を生かした独自性を目指す必要があります。

今回は、IT ニュースの運営現場を紹介しつつ、インターネット情報サービスの現在と未来、楽しさをお伝えしたいと思います。

【01】情報ソースの違い

インターネットの情報ソースは、新聞やテレビとは多少異なります。

(1)報道媒体:大手新聞・通信社などの報道媒体からの情報
(2)商業メディア:週刊誌、業界情報紙など、法人による発信される情報媒体
(3)インターネット大手法人メディア:インターネットを主体に情報配信する媒体
(4)インターネット中小メディア:法人・法人化を目指す情報媒体
(5)インターネット個人メディア:個人で情報を発信している媒体

インターネットのニュースも以前は(1)や(2)、一部の大手(3)のみで構成されていましたが、(1)(2)やテレビ媒体のインターネットへの進出により、(4)(5)といった情報ソースの採用が増えてきています。

【02】インターネット・メディアの存在価値と IT ニュース

双方向性に優れるインターネットでは、ニュースも(1)(2)といった情報だけは、現実世界の紙媒体とテレビの複製にしかすぎません。インターネットという特徴を生かした情報メディアとしては、インターネットで情報を発信する媒体の情報を提供することは自然なことだともいえます。

特に IT ニュースでは、エンジニア、プロデューサー、ディレクターなど個人の発信情報から、個人オピニオンの評論・批評、膨大なインターネット情報を検索・調査したものなど、大手の報道媒体でも追い切れない情報も数多くあり、そこにしかない真実も存在しています。こうした既存のメディアにはない新たな情報を提供する環境づくりも、IT ニュースに関わる者としての務めであると感じています。

【03】新メディアには問題が山積み 解決には協力体制が必要


新しい媒体からの情報提供には問題も多く存在します。
既存の大手メディアに比べると記事品質、配信システム、運用モラルなど、読者に満足してもらうためには改善していかなければならない多くの問題が存在しています。

IT ニュースにおいても新しい媒体を提供するためには、既存の媒体のように配信された記事を掲載していればいいというわけにはいきません。読者からの意見やアクセス数などのデータ分析を通し、提供元の媒体と記事品質の向上のために協力していくことが求められています。

【04】読者に近いからこそ新しい情報と変化を

インターネットのメディアが既存の紙媒体やテレビなどと異なるもう一つの点が、読者との距離が近いことです。メールやコメントといった機能により、近いからこそ厳しい意見や励ましも、いち早くいただくことができます。

IT ニュースでは、こうした読者からの見える声、隠された声を意識しながら新しい媒体の開拓と育成に取り組んでいます。とはいっても現実は決して甘くなく、読者の方が一歩も二歩も進んでいることもありますので、追いつけるように努力している毎日です。

【05】次世代は、若い人の力と感性が必要

インターネットのニュースはまだ成長を始めたばかりです。システムも、情報も、媒体も向上していかなければならない途上のメディアです。運営においても限りある予算や人員のもとで改善していかねばならないことが多々あり、少しずつでも地道に改善しています。

コメントやメールでの意見など、読者からの声をいただけることは厳しい反面、期待に応えるべく努力する目標となります。
読者がいる限りインターネットニュースは進歩していきますので、ニュースサイトのゴールはきっとないのだと思います。それでも、ニュースサイトという仕事は、少しでも読者の方に満足していただける情報メディアを目指すことで、新しい世界や真実に触れられる仕事だと感じています。

そして新しいインターネットニュースには、新しい感性と力をもった若い人が必要だとも思っています。可能な限り、より多くの若い方にインターネットニュースメディアの仕事を体験してほしいと思っています。