こんにちは。livedoor Blog モバイル版担当の早岡です。


ディレクターは、担当コンテンツの PV や UU、売上額など「数値の管理」をすることが多いと思います。
それらの数値に対し増減を一喜一憂するだけでなく、「なぜそうなったのか」「それはどれくらいすごいのか」を一歩踏み込んで考えられることは、ディレクターにとっては非常に重要なスキルだと思っています。

今回は、数値を管理するにあたって、普段から心掛けておくとステキなことを紹介したいと思います。

【01】数値の規則性を見出そう

私が担当している livedoor Blog モバイル版は、携帯電話での投稿・閲覧という特性上、外出やイベントの多い週末と、休み明けの日(みんなが投稿したブログを閲覧するため)はPVが多く、その後、週末に向けてゆるやかに下降していきます。

また、お盆など休日が続く季節は、特需とばかりに数値が上昇します。

この例に限らず、コンテンツ特有の要因によって数値が特定周期を描くことは、良くあることだと思います。
数値が持つ規則性を把握していると、数値を上げるための施策でアップしたのか、それとも、規則に沿った自然な増加なのか、論点を切り分けやすくなります。また、上昇した理由が明確になることによって、効果的な施策が見つけやすくなります。

昨日、今日だけの変化を追うのではなく、もう少し広い範囲、イベント要因などで変化を追ってみると、きっと、みなさんが担当するコンテンツにも独自の規則性が見えてくるのではないでしょうか。

【02】上昇の価値を把握しよう

A さんの担当コンテンツは、今月の売り上げが10,000円上がりました。

一方、B さんの担当コンテンツでは、30,000円上がりました。

さて、どちらがすごいでしょうか?


数値だけ見たら、Bさんの方が多く売り上げていますが、この文章だけでは、AさんとBさん、どちらがすごいかを判断することはできません。
なぜなら「それぞれ普段どれくらい売り上げているか」の記載がないからです。
「見た目の数値」の数値にだまされて、「お、すごいじゃん」と思ってはいけないのです。
コンテンツによって、数値上昇の価値は異なります。

1日数千万あるブログのPVが1万アップするのと、普段10万PV しかないコンテンツで5,000アップ
したとしたら、後者のほうがより価値がある上昇です。

この価値の違いは、標準偏差などを用いて統計学的に出すことも可能ですが、(現在、ライブドアでは定期的に統計学の勉強会が開かれています)そこまでしなくても、感覚的に「自分のコンテンツにとって、どれくらい上がったら(下がったら)すごいの?」
というのは、把握しておくと良いことだと思います。

数値を管理するにあたって重要なのは、「上がった(下がった)こと」ではなく、「それはそのコンテンツにとってどれくらいすごいの?」ということなのです。


ライブドアでは、営業、ディレクターだけでなくエンジニアも含め全体的に数値を意識する習性が身に付いています。
そのため、数値の変動は、同じコンテンツに携わるチームのモチベーションに関わる問題であり、
良くも悪くも「チームを大きく左右する」ということを常に感じています。

だからこそ、ディレクターは数値が持つ意味を正確に把握している必要がありますし、
時には都合の良い数値だけを見せる、というのもひとつの手だと思っています。


ライブドアでは、数値管理や統計学が得意なディレクターを募集しています。