デイリー4コマ担当ディレクターの川本です。
デイリー4コマでは、様々なジャンルの4コマ漫画を毎日更新しております。
まだ、見たことが無い方、是非一度見てみてください。

最近では、竹書房様とコラボレーションした企画「まんがライフWIN」が好評です。
デイリー4コマでは、色々な出版者様と今後もやっていきますので、うちも!という
出版者様、よろしければお問い合わせください。

さて、その竹書房様と合同で行っている企画として「Y-1グランプリ」というものがあります。コンセプトは若い才能の発掘。年に1度のイベントで、先日、「第2回Y-1グランプリ 授賞式」を実施しました。


で、授賞式を実施するにあたり、ひとつの新たなアレンジを加えてみました。ニワンゴ様のニコニコ動画内の生放送を使用させていただき、「ネットアニメチャンネル」「トレビアンニコニコ出張所」「ファンワークスチャンネル」の3チャンネルを使用。ニコニコ史上初の3チャンネル同時生放送を行ったのです。

というわけで、今回は、イベント企画立案からイベント終了までを、実際にあったトラブルも交えながら、つづってみたいと思います(ダラダラと長くなりますがすみません)。今後もし、同様の演出をゼロから考えている方がいて、その参考になればかなり嬉しいです。なので、とくに苦労した、機材の組み方はボリューム厚く書きたいと思います。こういった作業を専門的にやってらっしゃる方からの突っ込みは覚悟のうえで、ほぼ素人がゼロからトライした奮闘レポとして読んでいただければと。

※以下、一部敬称略。

■企画立案
イベント開催月の4ヶ月前、竹書房様の会議室にて「第2回Y-1グランプリ」授賞式の概要会議を実施。

第1回授賞式における問題点を洗い出すなかで、実施場所の課題が浮上。第1回は、Loftのイベント会場で行ったのですが、その際、地方の方から、「観に行きたいけど東京じゃいけません」という問い合わせがあったという話題に…。第1回の段階では、やむを得ないという認識でしたが、やはりなんとかクリアしたいということで、解決方法を模索しました。

で、それならば、生放送でネット配信しないか、という話になり、さっそくニワンゴ様へニコニコ生放送を使えないかと打診するにいたりました。


■会場(ニコニコ側への事前連絡)
ニワンゴ様に上記の経緯から説明し、是非ニコニコ生放送を使用させていただきたいと連絡&企画案を提出。面白そうですねと、あっさり快諾いただいて、なんなく「生放送」で行なうことが決定しました。

ただ、ゲストによっては、定員制限のあるチャンネル生放送では、不安という事で、
当初は「ネットアニメチャンネル」のみで放送予定だったのですが、
弊社の別チャンネル「トレビアンニコニコ出張所」と普段から親交のある「ファンワークス様」のチャンネルもお借りし、3チャンネルでの生放送が、決定。

ただ、PCに直接ウェブカメラを設定するだけでは、1チャンネルでしか放送できないと言う事で、かなり大掛かりな放送機材をそろえることに。
(放送機材に関しては、図を交えて、イベント準備の項目で説明します)
※正確に言うと3台のPCにそれぞれウェブカメラをつければ、放送できますが、全てのチャンネルのユーザが同じ映像を見ることはできません。


■ゲストの準備
今回の「Y-1グランプリ」の審査員である「みずしな孝之 先生」「ラレコ 先生」に加え、第1回の授賞式でもお世話になった「桃井はるこ さん」に来ていただくことになりました。


■事前告知
ニコニコ動画ニュース、ライブドアニュース、デイリー4コマ内のページ&ブログ、竹書房様の公式サイト4コマ堂の計4箇所にて、一ヶ月前から順次情報を解禁。
※加えてゲストの皆さんのブログでも告知していただきました。この場を借りて御礼申し上げます!


■イベント準備(台本、機材)
まずは、台本を作成。イベントに関わっていただく各社(竹書房、ニワンゴ、ファンワークス)、スタッフ、準備するもの(社ごとに負担割り当て)、タイムスケジュールを簡単にまとめ、各社、ゲストへ送付。
これで、かかわる全ての人に、概要と規模を把握してもらいました。

その後、必要機材の準備に取り掛かります。今回用意したものは以下になります。分配器とビデオキャプチャーは、今回このために購入したため、型番まで書いておきます。

<放送用機材>
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ビデオカメラ      2台(生放送用、生放送用兼保存用)
RCA分配器     1台(マスプロ電工 AV4分配器 VSP4 を使用)
RCAケーブル 8本
ビデオキャプチャー 3本(?-O DATA GV-USB を使用)
セレクター 1台(ゲーム機とかに使うもので大丈夫)
生放送用PC 3台(各チャンネル管理用)
パワポ用PC 1台(4コマ作品を切り替えて表示するもの)
返し用プロジェクター 3台(出演者にコメント表示するため)
返し用PC 3台(出演者にコメント表示するため)
ミキサー 1台(BGM、音声管理)
iPod 1台(BGM配信用)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<使ったツール>
Cyberlink PowerProducer (ビデオキャプシャー(?-O DATA GV-USB)付属ソフト)
SCFH ネットで調べて、生放送ユーザが多く使っているソフトだったため

<スタッフ>
チャンネル管理者 3名
カメラ管理者 1名(一台は固定なため、一人)
ミキサー管理者 1名(セレクターの管理も兼用)
メイン司会 2名
他カンペだしなど 3名

<組み方(機材を組んだ位置もだいたいこの通り)>
機材セッティング


今回は、放送内で、受賞者の4コマ漫画を表示させるため、パワーポイントで作った資料を差し込む必要性もありました。そのため映像の切り替えに必要なセレクターをかませてあります。音に関しては、ミキサーに集約しているので、セレクターには接続していません。

また、出演者の方が投稿されたコメントを見るため、反対側の壁に実際に放送されている動画をプロジェクターで投影してあります。これは、コメントが大きくみえるため、コメントの取りこぼしも無く、また、カメラの反対側に投影しているため、視線もカメラからあまりずれないという利点があります、もし参考にしていただけるなら、この点はとくに強調したいです。

※飾り付けや他細かい部材は割愛します。

■事前テスト放送
就業時間後、上記の組み方になるまで、機材を探したり、機材の組み方をあーでもないこーでもないと試行錯誤。実際に放送をしようとして音が出ない、映像が出ない。
と一週間前から就業時間後数時間はそんな業務に没頭。

その結果、すべての問題をクリアし、スムーズに放送が出来たのが、前日の20時頃とヒヤヒヤでした…。テスト期間のバジェット1週間でギリギリとは、反省しきりですが、そこは初の試みというのことでご容赦ください。

とまあ、こんな経緯もあり、せっかく流した汗をムダにしたくないという思いも込めて、発生した問題点と、解決方法をザックリと書いておきます。とても基本的なことで恐縮ですが、結構あせるとイージーミスが多いです。実際イージーミスが多かったです……。そんなものですよね、案外。。。

<音が出ない>
・ボリュームは正常かどうか
・音量のプロパティから「録音」→「ステレオミキサー」が選択されているか。
・ニコニコ動画のプレイヤーはミュート(しないとハウリングします)

<映像が出ない>
・ビデオキャプチャーがちゃんと認識されているか
・RCAなどのコードがしっかりと繋がっているか。また繋げ方が正常かどうか。
・各種ツールの使い方はあっているか(使っているものによって色々変わると思います)
※ニコニコ生放送の使い方は、省いています。
※また各種ツールの使い方も丁寧に紹介されているところがあるため省きます。
「ツール名 使い方」で検索してみてください。

ちなみにテスト放送をした所、ニコニコユーザの方からもいろいろとアドバイスをいただく事が出来ました。やさしいユーザの方が多いので、初めての生放送の時には思い切ってやってみるといいと思います。


■イベント当日
さて、テスト放送や、セッティングも終え、実際に生放送開始です。
生放送中にすることは、二つ。NGワードの設定とコメントの管理です。

・NGワードを設定する。
ゲストや出演者が言われて困る事、などを放送チャンネルごとに設定します。
事前登録も可能なので、TPOにあわせて、準備の段階でしてしまうことをおススメします。
今回はどうかというと、とくにNGが無いという事でしたので、なにも設定しませんでした。

・放送中にコメントを管理する。
マナーの悪い視聴者の方もいらっしゃるそうです。
そういったことを、放送チャンネルごとに管理します。
今回はどうかというと、相当数の視聴者がいたにもかかわらず、二ワンゴの方も驚くくらい、何もありませんでした。女性ゲストが出るときなど卑猥なワードを連呼するといったケースもあるらしいのですが、今回はまったくありませんでした。皆さんに感謝です。


あとは、放送を見守りましょう。


放送中に気づいた反省点なのですが、どこからどこまで撮影範囲かバミった方がよかったと後になって気づきました。
固定カメラで、保存用を撮っていたのですが、後で見て、ゲストの方が見切れていた…。なんて事が起こってしまいます。
また、ゲストの配置は、立体的に。という事。
恐らく4名もゲストが並んでしまうと、画面いっぱいいっぱいで、これ以上だと見ている方が、ゲストの表情などが見れません。なので、4名以上配置する場合は、段差をつけて後ろに配置する方がいいでしょう。


■まとめ
生放送も無事終了し、総閲覧者数:4000オーバー 総コメント数:約8000
とおかげ様で大成功と呼べる結果でした。
荒れなかった事に関しても、デイリー4コマ、竹書房そしてY-1グランプリでは、
いい読者に恵まれているのだなぁと、スタッフ一同実感いたしました。
再度御礼を申し上げます。

今回は、Y-1グランプリ授賞式の生放送を題材に機材の組み方など生放送部分をメインに書きました。繰り返しますが、私も始めての生放送だったため、もっと効率の良い組み方や機材などもあったかと思います。この反省点をクリアすれば、必ず成功するというものでもないと思いますが、参考になる点があれば幸いです。

生放送は、ユーザとの一体感もあり、運営側としてもゲスト側としてもとても楽しく、得るものも多かったです。なので、関係者一同、来年も生放送を行うつもりです。個人的には、次回放送する時は、もっと画質、音声の質を高めて配信していきたいですね…(ニワンゴ様、その際は、またよろしくお願いします)。

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