こんにちは、livedoorポータル所属のディレクター阿部です。

さて、Webディレクター職にまつわるよもやま話で、
-Webのディレクターが、映画、TVや雑誌など他のメディアで活躍しているディレクターに比べ、「direct(方向性を指し示す意思決定を行い指揮する)」というスキルが十分ではないのでは?-
なんてことが語られたりすることがあります。

 弊社の事業部長もこのように書いていたりしますね。

その背景にはWebディレクターという職業の成立自体が新しいからとか、Webディレクターと一口に言っても「広告系」「開発系」「運用系」と求められるスキルが異なっているからとか、揶揄される要因は様々あるかと思います。それらを加味しても、ディレクターたるもの「意思決定し、関係各者に指示するスキルが重要」というのは当然のことです。

それならば、と「よし!これからは物怖じせずにバンバン指揮していくぜ!」と自分自身で心に決めてしまえば、その瞬間から問題は解決!という案外シンプルな事であるようにも思います。

とは言うものの「そう思う」タスクと「それを行動に移す」タスクとでは、だいぶ難易度が変って来るのも事実。

そう決断したからといって、明日からプロジェクトに関わる大勢のメンバーにズバズバと指示を与える事ができるでしょうか?相手が5年も10年も業界経験が長い、年上のデザイナーやプログラマーであった場合、あるいは相手が自社の売り上げを左右する大口顧客であった場合・・・、想像するまでも無く「行動に移す」方のタスクは来週以降に先延ばしされることでしょう。

そこで、そんな悲しい不幸を回避しようと私自身が心がけている、「direct」する際のコツを紹介したいと思います。(この場合の「direct」は、自らで決定した意思を実現させるための具体的行動、つまりは依頼・お願いという意味です。相手は社内のメンバーや、顧客を含むプロジェクトの関係者全てと想定します。)

--
【01】接触回数を増やす
 心理学には「単純接触効果」という言葉があります。毎日顔を会わせている人間には不思議と好意的な気持ちを持つものであって、つまりは接触する回数が多いほど人は心を許すといった効果のようです。自分の意見を通したいのであれば、メールやチャットも結構ですが、直に膝を突き合わせて話をする回数を増やす事も有効でしょう。

【02】相手を好きになる
 嫌いなひとよりも好きな人の話を聞きたいというのは当然のこと。「人は自分に好意的な人に好意を持つ」という心理効果を利用して、まずは相手を好きになりましょう。

【03】常に代替案を複数用意しておく
 自分の意見が何の反対も無く通ることは稀と考え、2〜3案くらいは代替案を考えておくのが得策です。フレキシブルに対応できることは物事の成約率を高めます。また、1つの案に固執するもの、その案の価値に下駄を履かせてしまう懸念もあるでしょう。

【04】相手の話を遮らない
 話をする前に、話を聞いてもらう環境を整えることが必要です。相手が話終わるのをまって、相手が聞く体制となった事を確認し話を始めましょう。

【05】相手の意見を否定しない
 自分の意見を通す為に相手の意見を否定する必要は全くありません。要は自分の意見が受け入れられれば良いわけです。「△△△じゃなくて、○○○だと思うんですよ」といった話し方をされる人がいますが、「△△△もありますよね。それと一方で○○○っていうプランもありますよね」と相手を否定せずに自分の提案説明に切り替えるなどできるでしょう。

【06】冗長な話をしない
 話が長いと話のポイントがぼんやりしてしまいます。依頼や説得の場合も同じで頭にのこらないことも。ポイントを踏まえて手短に話しましょう。

【07】話の頭とお尻で同じ結論を2回話す
 例えば成果物のクリエィティブについて「ここはズバン!じゃなくてスバババーン!にしたいんです。なぜなら・・・(根拠の説明)・・・ということで、スバババーン!が最適なんですよ。」と念を押す意味で結論を根拠で挟み、説得します。

【08】知ったかぶりをしない
 これは相手を尊敬する、という事にもつながるのですが、Web業界は職種ごとの職域がスパっと明確であったりするので、相手の職域を犯さずに(別にどっちでもいいよーという人もたまにいますが・・・)知らない事は知らないと明言して任せられる業務は任せてしまいましょう。※勉強不足というのは良くないですが。

【09】知っておくべきポイントは押さえる
 例えば依頼したい作業の工数は事前に知っておくべきでしょう。対クライアントであったなら先方の確認に要する日数を知っておくべきですし、想定されるリスクも知っておくべきでしょう。また依頼する際に、その依頼は無理強いなのか容易な事なのか、知っているといないのとでは、説得の方法がだいぶ変ってきます。

【10】「説得の3要素」を意識する
 最後は雑学的な話ですが・・・、アリストテレスは、説得に必須な要素が3つある。それは「ロゴス(理論)」・「エトス(倫理)」・「パトス(感情)」である。と言っています。信用に足る(エトス)人が、全うな理屈(ロゴス)で、熱い気持ちを持って(パトス)話をすることが、説得には効果的ということでしょうか。こちらも心がけましょう。
--

私の場合は、以上のようなポイントでもって日々ポータルサイトlivedoorの広告系業務のディレクションに携わっていますが、ライブドアでは周りに物怖じせずにズバズバdirectしてゆけるディレクターを募集しております!詳しくは下のボタンをクリック!