オンライン婚活サイトyoubride担当の北村です。

私は会員向けサービスとしてメールマガジンを配信したり、イベント・キャンペーンを行うなど、会員とのコミュニケーションを中心とした業務を担当しています。これらの業務を行う際、大切にしているのが発信者と受け取る会員との「距離感」です。

距離が近すぎると「うっとうしい」「馴れ馴れしい」と思われてしまいますし、遠すぎても「ぎこちない」「よそよそしい」と思われてしまいます。ですので、コミュニケーションを行うときは、ちょうど中間の「邪魔にならない程度の存在」を常に目指しています。

その微妙な「距離感」をどう保つか、心がけているポイントをご紹介したいと思います。

うっとうしくない距離感で傍にいる


youbrideでは週に2〜3通、会員に向けてメールマガジンを配信しています。サービスの紹介や新機能追加などのお知らせが中心ですが、時々読み物的な要素もはさんで内容に変化をつけています。

読み物の内容ですが、会員への「手紙」ではなく、「雑誌の欄外にあるはみだしメモ」を目指しています。手紙だと気持ちがこもりすぎですが、はみ出しメモくらいの重要度なら、受け手にストレスをかけないのではないかと思っている為です。

それでは実際のメールマガジン例を見てみましょう。
件名:[youbride]女性がされたい告白

こんにちは。youbrideです。
いつもご利用いただきありがとうございます。

先日目にした「女性が告白・プロポーズを
したい・されたい場所ランキング」によると、
1位は「二人にとっての思い出の場所」で
2位は「夜景スポット」なのだそうです。

女性は男性からの告白を
「特別なもの」だと思っているようですね。

女性に想いを伝えることになったら、
ちょっとした演出を考えてみたら喜
ばれるかもしれません。
恋愛系のアンケートを紹介して、その結果を元に女性が望んでいることを伝え、男性会員が女性会員に「申し込み」をしやすくなる効果を狙いました。
※これは男性だけに送りました。

文章も短く、中身も凝ったものではないですが、男性ユーザーのアクティブ率が向上し、結果、売上も好調でした。

そっと会員の背中を押す


ただ「邪魔にならないように存在」になるだけでは、このサービスを提供する者として合格点はもらえません。

youbrideは真面目に婚活をしている会員のために、役立つ存在であることを知ってもらわなければなりません。そこで大切なのは「そっと背中を押してあげる」ことです。それは会員の困りごとを察知することが重要になります。

youbrideでどのようにそれを行ったかお話する前に、youbrideを知らない方の為に、基本的な利用の流れを紹介します。まず、ユーザは異性の会員を検索して気になる相手を探します。そして交際を申し込み、相手が「OK」を出したら、メッセージ交換ができるようになります。

実はメッセージ交換を通して、自分のことを知ってもらう過程が大変重要かつ難しいのです。その難しさはこの記事が参考になると思います。

なぜ終わる? 婚活メールを続けるコツ(R25)
http://r25.jp/b/report/a/report_details/id/110000007581

この難しい会員同士のメッセージのやりとりを、楽しく効果的にするためにキャンペーンを行いました。すでにメッセージ交換をされている会員が、アンケートに出された答えを一緒に合わせて提出するという単純なものです。このアンケートをネタにして、コミュニケーションの材料にしてもらうことを目的としました。
1
▲先月行った「夏のステップアップキャンペーン」

2
▲出会ってHappyアンケート

このように「さあ、頑張って」とおせっかいを焼くのではなく、「困ったときに便利に使ってください」くらいのスタンスでネタを用意しておくことが「そっと背中を押す」サービスだと思っています。実際にアンケートに参加したユーザーの数も多く、非常に効果的でした。

youbrideでは会員の皆さんの婚活がうまくいくために、つかず離れず、かといって目立ちすぎず、ここぞというときだけそっと背中を押す、まるで「慎ましやかな妻」のようなちょうどいい距離感を意識した会員サービスを行っています。

ライブドアではユーザーとの距離感を常に考えながら臨機応変なコミュニケーションができるディレクターを募集しています。