こんにちは。コスプレコミュニティサイト「Cure」を運営しております乾たつみです。

私が受け持っている「Cure」というサイトは、ライブドアが運営するメディアの中でもユーザー層が一風変わっています。どう変わっているかの前に、先ずは「Cure」の会員ステータスのタイプから説明します。

「Cure」には2種類の会員タイプがありまして、1 つが「閲覧会員」。これは主に投稿されたコスプレ写真を見る為に取得するアカウントになります。次に「コスプレイヤー会員」。こちらは、「Cure」にコスプレ画像を投稿して公開することを主にしたアカウントになります。どちらのアカウントにもコミュニティ機能がついており、「Cure」内で交流を楽しんでいただけます。

さて本題に戻りますが、他のライブドアコンテンツとの大きな違いは男女の比率にあります。

「閲覧会員」では、男性 35% に対し女性が 65% と女性比率が高い状態となっています。さらに、これが前述の「コスプレイヤー会員」になるともっと顕著になり、男性 10%、女性 90% と、ほぼ女性だけの構成となります。また年齢層も、10 代と 20 代で「閲覧会員」の 80%、「コスプレイヤー会員」の 90% を占めます。

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ここまでユーザーが若年齢層で、しかも女性がメインというターゲティングのはっきりしたコミュニティサイトは珍しいのではないかと思います。それゆえサイト運営も、パトロールに重点を置いた仕組みになっています。

投稿された「画像」について


全年齢対象で、女性が多い事から、通常の写真掲載サイトなら問題ないレベルでも、「Cure」では、以下のような場合は公開を規制したり禁止したりする事があります。

過度な露出

多くのコスプレイヤーは節度を持ったポージングや衣装で写真を撮るのですが、中には閲覧数や、自身の CD 販売の為に過度な露出画像を掲載される方がいます。

自分が閲覧を許可したファンクラブ内での画像公開であれば、ある程度の露出は黙認いたしますが、一般に公開する画像での過度な露出画像は他人への悪影響を及ぼす可能性が高いので、少々厳しく規制しています。また、男性会員とのトラブルの原因ともなりかねないので、特に注意しています。

流血画像

画像演出とはいえ、血糊を大量に使用した画像は公開を規制しております。「Cure」では年齢制限を設けていない為に、偽物とわかっていても未成年には刺激が強すぎる画像として判断します。

迷惑行為について

ユーザー間でのトラブルに関しては、基本的に運営側が介入することはありません。但し、大多数をしめる女性会員に対し、ナンパメールや悪戯メール、ストーカーなどの迷惑行為が行われることがあります。

「Cure」では、画像やメッセージなど各機能毎に通報機能が用意してあり、ユーザーからの通報があり次第、迅速に対応するようにしています。特に未成年に対して猥褻目的の個人撮影を要求する男性ユーザーについては、迅速に警告をすることによって、トラブルを未然に防ぎます。

業者トラブル

コスプレイヤーは自らの画像を掲載しているので、業者によるモデル勧誘が行われる事があります。大概は通常のコスプレモデル勧誘で問題ないのですが、中にはアダルトコンテンツ目的のモデル勧誘がある為、「Cure」では運営側が認可した企業以外での商業活動を一切認めておりません。特に金銭の発生するモデル勧誘行為は、個人であったとしても利用を制限する事があります。

悪質なケースでは、有名な雑誌、テレビ番組や代理店の名前を使って勧誘するケースもあり、時折、企業側に確認することもあります。逆に、コスプレイヤーにとって有益な運営をしている企業に関しては、「オフィシャルアカウント」を発行しています。

女性が多いコミュニティ運営の要は「安心感」だと思います。「Cure」がコスプレコミュニティサイトとして No.1 のシェアを保有している事も相まって、上記のようなトラブルはつきものですが、若い女性層が安心して利用出来るサイト運営を強化して行くことにより、信頼出来るサイトとしてユーザーの満足度が向上します。

扱う媒体によって、男女比や年齢なども当然変わってきますので、ユーザー属性に応じたサポート体制や運営方法などを検討し、柔軟に適応させていかなくてはいけませんね。

みなさんの媒体はどのようになっているか、一度確認してみましょう。