こんにちは、櫛井です。

仕事で同僚と話していると「こんなに便利なのに何で使わないんだろう?」と思うことがよくあります。今回はそういった感想を抱くことが最も多いソフト「Synergy」を紹介します。先日のエントリーでも少し登場しましたね。
よく知っているので設定の項目へ急ぐ

Synergy ってなに?


2 台並べたパソコンのキーボードを行ったり来たり。うんざりしますね。繋がってないのがわかっていながらも「すぐそこにあんだからこっちのマウス使わせろよ!」って思います。それを可能にしてくれるのが Synergy です。

実際に見てもらうのが早そうなので動画を撮ってみました。音はありません。正面に置いてある銀色のノート PC(64bit Windows7) には右側にモニタを追加していて、外付けのキーボードとマウスで操作しています。マウスを移動し続けて隣に置いてある黒いノート PC(Windows XP) にマウスが出現して操作可能になります。


はい、こんなカンジで大変便利ですので是非使ってください。 Windows 2 台を 1 つのキーボード&マウスのセットで操作できたり、Mac のキーボードとマウスで Windows を操作したりといったことも可能です。

対応する OS は Windows でも Mac でも Linux でも OK です。また、クリップボードも共有出来るので Windows 側でコピーしたテキストを Mac 側で貼り付ける、といったことも可能です。

必要な設定内容


Synergy では、「キーボードとマウスを使う PC 」と「リモートで操作する PC」の 2 種類があり、それぞれ以下の名前で呼ばれます。
  • キーボードとマウスを使う PC = Server (サーバー)
  • リモートで操作する PC = Client (クライアント)


では Server と Client でそれぞれ設定していきましょう。利用したい環境で以下の手順で設定してください。順番としては――
  1. Server 設定 (本体のインストールまで)
  2. Client 設定 (全て)
  3. Server 設定の残り
という順番で行うといいでしょう。ちょっと面倒かも知れませんが、一度やっておけばいいだけなので頑張って設定してみてください。
※操作するPCは同じネットワークに繋がっている必要があります

キャプチャ画像が沢山あるので必要な項目をクリックしてください (それぞれの項目の終わりに、この設定用リストへ戻るリンクがあります)。
Windows を Serverにする
Windows を Clientにする
Mac を Serverにする
Mac を Clientにする

Windows を Server にする


自分のローカルIPを調べる

接続する時に必要なので、IP を調べてメモしておきます。調べ方は、まず「コマンドプロンプト」を開きます。

コマンドプロンプトは 2 種類の開き方があります。Windows キー + R で「ファイル名を指定して実行」のウィンドウを開いて cmd と入力します。



または Windows のメニューから「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>コマンドプロンプト、と進んで開いてください。



開いたら ipconfig と打ち、Enter キーを押します。以下のようにネットワークの状態が表示されるので「IP Address」 または 「IPv4 アドレス」 という箇所に表示された IP をメモしておいてください。後で使います。今回は Windows7 での画面ですが 10.243.70.90 というのがローカル IP になります。



本体をダウンロード

公式サイトからダウンロードします。下の画像のようなページになるので緑のボタンを押し、データを保存します。

synergy01

インストールします

synergy02

ここまで来たら、Client の設定 (WinMac) をしてください

Client の設定を終えたら続きをやっていきます

synergy03

1 の「Share this computer's keyboard and mouse (Server)」にチェックします。

2. の「Advanced」をクリックして Screen Name を確認してください。
PC についている名前になっていると思いますが、わかりやすいものに変更しておくとよいです。ここでは、DELL の型番である「studio5」という名前にしておきます。「Port」はそのままで OK です。

synergy04

3. の「Screens & Links:」の「Configure...」を開きます。
「Screens:」のあたりに + というのがあるのでクリックします。



Screen の追加画面になるので、Client と Server のそれぞれを追加します。ここでは、先ほど設定した Windows の Client の名前「X60」を入れています。



入力を終えたらこのようになっているはずです。



次は「Links:」の部分を設定していきますが、ここでは位置関係の指定をします。まず、配置を確認しておきます。



配置を見ながら順番に入れていきます。



1. 「studio5」の
2. 「左(left)」にあるのは
3. 「X60」です。


これで「studio5」の画面左端にどの PC を設定したかが決まります。次に、「X60」の画面右端がどの PC になるかを設定します。[New Link] を選択して、

1. 「X60」の
2. 「右(right)」にあるのは
3. 「studio5」です。


と入力すると、このようになります。



これで設定は終わりです。メイン画面に戻り、右下の「Start」を押してください。成功すると Server と Client のそれぞれでこういったマークが出ます。

■Macの場合


■Windowsの場合


失敗していると雷のようなマークが無いただの円のままですので設定を確認しなおしてください。

※Windows を Server にして、Mac を Client にした場合、デフォルトでは Windows 側のキーボードで Alt+Space で日本語入力に切り替えられます。
設定のメインへ戻る
うまくいかない場合は
記事の終わりへ

Windows を Client にする


本体をダウンロード

公式サイトからダウンロードします。下の画像のようなページになるので緑のボタンを押し、データを保存します。

synergy01


インストールします

synergy02


設定していきます


1. 「Use another computer's shared keyboard and mouse (Client)」にチェックします。
そして Serverの設定 (WinMac) の時にメモしたローカル IP を入力します

2. 「Advanced」をクリックして Screen Name を確認します。
PC についている名前になっていると思いますが、わかりやすいものに変更しておくとよいです。ここでは、IBM の型番である「X60」という名前にしておきます。「Port」はそのままで OK です。

※Mac を Server にした場合の例から来た場合は「studio5」と入れておくといいでしょう。


入力を終えたらメイン画面の右下にある「Start」を押して、Server の設定 (WinMac) をしてください

設定のメインへ戻る
うまくいかない場合は


Mac を Server にする


自分のローカルIPを調べる

接続する時に必要なので、IP を調べてメモしておきます。

「ユーティリティ」>「ターミナル」を開いて「/sbin/ifconfig」と打つと、ずらっと設定が出てきます。その中にある「en0」という項目の「inet」という箇所に表示された IP をメモしておいてください。後で使います。10.243.70.99 というのがローカルIPになります。




本体をダウンロード

Mac では SynergyKM というのを使います。公式サイトからダウンロードします。下の画像のようなページになるので緑のボタンを押し、データを保存します。




インストールします



ここまで来たら、Client の設定 (WinMac)をしてください。

Client の設定を終えたら続きをやっていきます。ここでは位置関係の指定をします。Mac を Server、Windows を Client にしています。




synergy22

1. 「Share my keyboard and mouse」にチェックして
2. 「Server Configuration」をクリックします。





1. 左側に + のマークがあるのでクリックし、
2. New Screen が表れるので名前をわかりやすく変えておきます。ここでは「941mac」にしています。




1. 次は Client を追加します。+ のマークをクリックして、
2. New Screen が表れるので、Client の名前を入力。ここでは Windows の「studio5」と入力しておきます。


これで設定は終わりです。「General」でメイン画面へ戻って上部にある「Turn Synergy On」を押して設定完了です (うまくいかない時は右下にある Apply Nowも押してみてください)。成功すると Server と Client のそれぞれでこういったマークが出ます。

■Macの場合


■Windowsの場合


失敗していると雷のようなマークが無いただの円のままですので設定を確認しなおしてください。

※Mac を Server にして、Windows を Client にした場合は Mac 側のキーボードで command で日本語入力に切り替えられます (設定により動作は異なります)。
※Mac から操作する Windows も同様に command + Space で日本語入力にしたい場合は、Windows 側に CmdSpace というアプリを入れておくと良いようです。

設定のメインへ戻る
うまくいかない場合は
記事の終わりへ

Mac を Client にする


本体をダウンロード

Mac では SynergyKM というのを使います。公式サイトからダウンロードします。下の画像のようなページになるので緑のボタンを押し、データを保存します。




インストールします




設定していきます

SynergyKM の設定は Mac の「環境設定」の中にあります。



こういった画面になります。Client の設定ですが名前を決めておく必要があるので Server 的な設定から進めます。



1. 「Share my keyboard and mouse」にチェックして、
2. 「Server Configuration」をクリックします。




1. 左側に + のマークがあるのでクリックして、
2. New Screen が表れるので名前をわかりやすく変えておきます。ここでは「941mac」にしています。
3. 「General」を押して設定へ戻ります。




1. 「Connect to a shared keyboard and mouse」にチェックして、
2. 「Client Configuration」をクリックします。




入力欄に Server の設定 (WinMac) の時にメモしたローカル IP を入力します。このあとは、また「General」へ戻って上部にある「Turn Synergy On」を押して、Serverの設定 (WinMac) をしてください

設定のメインへ戻る
うまくいかない場合は



うまくいかない場合は


・ローカルIPが変わっていないか確認してみる

・ウイルスバスターやノートンなどのセキュリティソフトで遮断されていないか確認してみる(アプリごとに許可が必要な場合があります)

・ルーターなどでポートを解放してみたりする(デフォルトは24800)

以上のことを試してみてください。
それでもダメなら最初から設定し直してみてください。
手順を飛ばさずにやるのがコツです。



まとめ


キャプチャしながら書くのは思っていたよりも大変でしたが、いかがでしたか? (計10時間くらいかかりました)

ちょっと設定には慣れが必要ですが、すごく便利なので是非お試しください。さらに細かな設定なども可能ですので詳しくは検索してみてください。というわけで、ライブドアでは一度の手間を惜しまないディレクターを募集しております! あなたのご応募、お待ちしております。

■関連リンク