庄司です。2010 年度のライブドアは、ブログとニュースを活かした新しいモデルに取り組んでいます。BLOGOS(ブロゴス)ITライフハックMarket HackTech Waveなど、専門性をもったブログメディアを展開しています。

ブログベースのメディアは、ネット上で既にいくつものサイトが展開をしています。成功したサイトもあれば、残念ながら終了していったサイトも数多くあります。今、ライブドアが取り組んでいるメディアは、これまでのメディアとどこが異なるのでしょうか?

それは、ブログとニュースという 2 つの情報メディアとそこで培われたノウハウを最初からビジネスモデルとして活用しているところです。

通常ブログや独自ドメインのサイトメディアを立ち上げる場合、記者・記事を作成する環境を確保し、記事更新するサーバやサイト運用体制も新規に構築しなければなりません。また、サイトを作っても読者がいなければメディアは成り立ちません。そのため、サイトのページアクセス数や訪問者数を伸ばすために、大手メディアに記事を配信やネットでの認知をあげるアプローチもしなければなりません。

新規メディアの立ち上げは、考えているよりも多くの人手やコストがかかる作業なのです。しかし、それ以上に大変なのが、サイト運営を維持できる収益体制です。サイト維持・運営していくには、記者や編成スタッフ・エンジニアのコストをまかなわなければなりませんが、最初から収益があるわけではありませんので、収益があげられる規模に育つまでは、投資が必要となるのです。

ところが、新規サイトが収益をあげられるほどの規模になるまでには、それなりの時間が必要となるのです。短時間でサイトアクセスをあげようとすれば、人手や品質面の維持にコストはさらに増加します。これまでメディアの立ち上げは、まずメディアを作り、サイトを育ててから利益を回収するという、スタートからかなりの期間を赤字ありきというビジネスモデルと言ってもよいのです。

ネットビジネスがソリッドかつスマートに進化している現在、このような前時代的なアプローチのままでは、ライターも、編集者も、強いては読者も満足することは難しいと考えています。

幸いにしてライブドアには、ブログとニュース、ウェブ広告などの広告事業など、社内に多様で優れたノウハウを有しています。これらのシナジーを高め、活かすことで、赤字ありきではない健全なメディア運用というモデルを構築しようとしています。

コストだけでなく、運用面でも、livedoor ブログを使うことで別途にサーバが必要ないうえ、独自のカスタマイズやドメイン取得などが行えます。さらに業界でも定評ある安定したインフラを利用できることは、大きなメリットとなっています。

初期のサイト垂直立ち上げでは、口コミや Twitter に親和性のあるブログと情報メディアとしてのニュースとのシナジー効果を活かせます。個人から法人までの読者と向かい合えることは、新規メディアにとってビッグチャンスだからです。

ライブドアのブログメディアには、「広告」「インフラ」「トラフィック」という、メディアを育て、成功させるための要素が揃っています。しかし、まだライブドアは持っている力をすべて活かしきれているわけではありません。

ライブドアだからできるブログメディア。それは、誰にでもチャンスのあるメディアでもあるのです。

あたらしいメディアに挑戦したいと思っている人は、ライブドアでメディアしてみませんか?