ロケタッチのつくりかた

浜です

Webでは主に hamashun という名前で活動しています。肩書きはマークアップエンジニアで、ロケタッチではHTML・CSS・見た目などの簡単なJSを担当しました。

ロケタッチではHTML5やCSS3を使ったのですが、実はそんなに大した事はやっていないので、今日は別の話をしたいと思います。空気を読む話です。

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空気を読んだフロントエンドコーディング

今回のプロジェクトはとにかく時間がなくて、手を着けられる場所からどんどんコーディングしていきました。そんなケースでは、様々な空気を読む事が大事です。

コーディングで空気を読む

ロケタッチは、デザイナーのリソースを多く必要とするプロジェクトです。あのたくさんあるシールを一枚一枚描いている事に加え、もちろん通常のページデザインもあるからです。
そうなってくると、スケジュール的に全てのページをデザインする余裕はないので、マークアッパーがありものを参考にして空気を読んで作る事になります。

ガイドラインのページなんかは、ディレクターから「テキストはあるんで、なんかガイドラインっぽい感じで作ってください」と言われたので、そのように作りました。

他にも、リリース後に「あっ、ここデザイン全く当たってなかった!」というページを見つけた時には、空気を読んでそれっぽいデザインで整形しました。

もちろん、やはり餅は餅屋なので、最終的にはデザイナーにチェックしてもらう必要はあります(まだ手が周りきってない部分もありますが)。

デザイン面以外にも空気の読み所がありました。

ロケタッチのスマートフォン用のページはPCからも見る事ができるんですが、これは特に要件として伝えられた物ではありませんでした。コーディングをしている最中に、「PCからも一応見られるように組んでおくか」くらいのノリで作ったものです。

文言で空気を読む

ロケタッチの各種文言はちょっと変わっていて、小学生っぽさと言うか、語尾が「〜〜だよ」とか「〜〜なんだ」などの物が多くあります。しかし、開発初期に作成されたファイルにある文言は「〜〜です」などの文言が殆どで、その中には終盤まで残っている物もありました。

ロケタッチの文言は世界観を構成する重要な要素です。とは言え、ユティDはシールなどの文言も考えなければならないので、サイト部分の文言を逐一確認していたら時間が足りなくなってしまいます。そこで、空気を読んでそれっぽい感じで書き直しました。

ティザーサイトのタイムリミット2時間前くらいにリリース直前テンションの佐々木Pから、『Youいい感じの文言考えちゃってよ。Youのセンス信じてるからw』とか言われ、プレッシャーを感じつつ考えたりもしました。

余談ですが、小学生っぽい文言のセンスを信頼されるというのも、なんかちょっと、あれですね。

他にもとにかく空気を読む

ところでこの記事は、livedoor ディレクターブログで特別短期連載されているロケタッチスタッフシリーズの一つで、記事内で使われている写真は廃校を利用した貸しスタジオで撮影された物です。

撮影前日には佐々木Pから『明日は小学生っぽい格好で来てください!ネクタイとかしてきたらダメなんで!』との指令が出ていたので、空気を読んで当日の服装は変なTシャツとキャップにしました。あとは小道具としてゲームボーイ(初代)やマンガ(ジョジョ3部最終巻)なども用意しました。どちらも概ね当時のものですね。鞄がだいぶ重かったです。

あと、先生Ver.(黒板に板書してる写真)の撮影もあるとの事だったので眼鏡と白シャツも持ってきていて、髪型が同じだと代わり映えがしないので、結んでいたものを下ろしてみたりもしました。

逆にあえて空気読まない

時には、逆に空気を読まない事も必要です。

実は、僕は開発終盤にアサインされたので、企画の根っこ部分には参加していません。佐々木Pの記事にある、

  • ブレインストーミング/ワークショップ/KJ法などでアイデアを出してみる
  • イベント/セミナー/勉強会に出かけてみる
  • 外部の専門家を呼んでカウンセリングを受けてみる

とか、

思い出すのは、開発メンバーで「第5回ジオメディアサミット」に出席して、帰りに下北沢にある静岡おでんの店で終電ぎりぎりまで飲んだとき。あの夜、夢や希望を語り合った手応えが、プロジェクトの原動力になりました。

みたいな胸熱熱血イベントには、一切参加していないわけですね。まあ例えるなら、「シュート!」で久保さん亡き後に入部した馬堀みたいなものでしょうか(※1)。

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そこで変に空気を読んで、「もう企画的な部分は固まっているだろうから、口は挟まず実装に専念しよう」と思ってもそれはそれで良いんですが、面白くないのでミーディングなどではあえて空気を読まずに発言しまくりました。
最初から参加している人からすると「今さらそれかよ」とか「それはないわ」みたいな物もあったかもしれないですが、逆に良かった物もあったのではないでしょうか。逆に。ありましたよね?

※1 ライブドアのプロジェクト全てがそうというわけではなく、ロケタッチはたまたまそういう進め方でした。

まとめ

言われた事をやるだけじゃなくて、他に自分が役立てる事がないかを考えると良いんじゃないでしょうか。

ライブドアでは、空気を読んだ人を褒めてくれるディレクターと空気を読めるマークアップエンジニアを募集しています。

第1回 プロデューサー編 (佐々木)
第2回 ディレクター編 (荒井)
第3回 デザイナー編 (小黒)
第4回 プログラマー編 (吉川)
第5回 マークアップエンジニア編 (浜) ※本記事 第6回 プログラマー(ケータイ版)編 (平野) 第7回 プログラマー(iPhoneアプリ版)編 (浅見)

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