コミュニティサービス部でYYCを担当しているアオキです。
以前こちらで書いたように今も毎日新しいアイデアをねりねりしています。今日は、新しいアイデアを簡単に考案できるとても楽ちんな方法を思いついたので紹介します!

昨日までYYCで開催していた「女の子につくってもらいたいおうちごはん/男の子につくってあげたいおうちごはんキャンペーン」を実例に見てみましょう。

「女の子につくってもらいたいおうちごはんキャンペーン」とは?


文字通り、女の子にどんなおうちごはんを作ってもらいたいかを男性ユーザーに選んでもらう企画です (女性ユーザーには、男の子にどんなおうちごはんを作ってもらいたいかを選んでもらいました)。

このキャンペーンに参加すると、異性のプロフィールに、その人がつくってもらいたい (つくってあげたい) おうちごはんの名前が並ぶので、これをネタにしてメールをやりとりしてもらおうという魂胆でした。
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しかし問題が一つありました。
それは、家庭料理のことを普段から考えていないユーザーにとっては、「つくってほしいおうちごはん」なんて聞かれても答えようがないという点です。そこで、こちらからいくつか選択肢を用意して選んでもらう形式にしました。

選択肢をつくろう


そこで、「おうちごはん」の選択肢をたくさん用意してみることにしました。幅広くいろいろな選択肢があったほうが良いということで、部署のみんなからアイデアを募ることに決めます。しかし、単に募るだけでは在り来たりなアイデアに終始してしまいそうです。そこで行ったのが下記のやり方です。

具体的なシチュエーションを用意する


「おうちごはん」と聞いても、そこからイメージするものは人によって千差万別です。一人暮らしの質素なおうちごはんを思い浮かべる人もいれば、豪華で特別なおうちごはんをイメージする人もいるでしょう。

そこで、誰もが共通でイメージできる具体的なシチュエーションを提示しました。「いつ・どんなおうちで・どんな女の子に・どんな感じの・どんなジャンルのごはん」を作ってもらいたいかを示します。

  • 部署の有志数人に、5色の画用紙を大量に配布します。
  • 青色の画用紙に「いつ」、赤色の画用紙に「どんなおうちで」、紫色の画用紙に「どんな彼女に」、黄色の画用紙に「どんな感じの」、緑色の画用紙に「どんなジャンルのごはん」を、それぞれ別々に記入してもらいます。これを大量に作ります。
  • 集まってきた5色それぞれの画用紙を、色毎にシャッフルします。
  • 各色の画用紙の束から1枚ずつ引き抜きます。それを並べると一つの文章(シチュエーション)が出来上がります。

例えば、「いつ」や「どんなおうちで」の画用紙にはこんなものが書かれていました。

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これらから1枚ずつ引っこ抜いて、順番に組み合わせていくと文章ができあがりました。

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シチュエーション毎に、萌えるおうちごはんを出してもらう


上記で出てきたシチュエーションをもとに、男性陣に「女の子にどんなおうちごはんを作って欲しい?」と聞いてみます。画用紙に描いてもらって発表してもらいましたが、さまざまなおうちごはんが出てきました。シチュエーションが具体的なので、頭の中で絵が浮かびやすいのだと思います。男性陣の妄想が浮かび上がる瞬間です!

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女性に審査してもらう


どれだけ面白いおうちごはんのアイデアが出てきても、今回の目的は「異性とのメールのやり取りに活かしてもらうこと」です。なので、女性が好むおうちごはん(女性が、自分でも「つくれる」と思うおうちごはん)であることが絶対条件です。
そこで、シチュエーションごとに女性陣に審査をしてもらいました。「どのおうちごはんなら作ってあげたい?」と。

こうして、何度もシチュエーションを作りながら、男性が考える「おうちごはん」、女性が良いと思う「おうちごはん」をたくさん出していったのです。ここから出てきたアイデアをもとに、今回のキャンペーンにおける実際の選択肢として活用していきました。

上記はたまたま「おうちごはん」を考えるというお題でしたが、これは様々なアイデア出しに使えるやり方でだと思います。何も難しいことはなく、ゲーム性を取り入れながら誰もが簡単に取り組めるものです。

具体的なシチュエーションを提示することで、アイデアが絵として想像しやすくなり、ブレない状態で話をすることができます。また、つくられるお題の文章によっては突拍子もないシチュエーションが登場することもあり、普段では出てこない発想法をできるというメリットもあります。

プランがまっさらな状態ではなかなか使いづらい手法かもしれませんが、ある程度方向性が固まっている状態の企画には、おおいに活用できるアイデア想起法だと思います。


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