コミュニティサービスグループの伊藤です。
【ディレクターの“ネタ本”】シリーズも第4回目になりました。今回は、YYC、youbrideを運営しているコミュニティサービスグループのネタ本を紹介します。

恋愛や結婚など、様々な目的を持った男女のマッチングを目的としたサービスを運営してるだけあって、より人間の根源的な欲求である「愛」にフォーカスされています。違う意味でネタと思われそうなものもありますが、かなり真剣です。それではどうぞ。

「婚活」時代


「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)
著者:山田 昌弘・白河 桃子
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
(2008-02-29)
販売元:Amazon.co.jp
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婚活サービスを提供している当部署では当然読むべき「課題図書」です。「婚活」という言葉自体を世に送り出したお二人により、具体例などをもとにとても分かりやすい内容で語られている著書です。

近年の国勢調査では現在の日本の未婚率は20台後半の男性で7割、女性で6割という結果が出ています。著者らが「就活」になぞらえて提示した「婚活」というワードが示す通り、現代の日本では結婚にあたり意識すべきリアルで困難な事情があるようです。

晩婚化や少子化が深刻な現代に、本当に役に立つサービスを提供したい!そんな思いをたぎらせてくれた一冊です。

なぜ、その人に惹かれてしまうのか?―ヒトとしての恋愛学入門


なぜ、その人に惹かれてしまうのか?―ヒトとしての恋愛学入門なぜ、その人に惹かれてしまうのか?―ヒトとしての恋愛学入門
著者:森川 友義
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
(2007-05-31)
販売元:Amazon.co.jp
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早稲田大学で「恋愛学入門」という人気の講義をやっている森川友義先生による著書です。
  • 人差指と薬指の長さの比率に女性らしさが現われる?
  • 視覚同様に、嗅覚、聴覚でも相手との相性を自然と判断している。中でも嗅覚が非常に重要?
  • 男性から女性にごちそうするのは求愛行動の一部?
などの事例を踏まえて、意外にも恋愛は科学的に分析が可能な分野であると教えてくれます。
※森川教授にはyoubrideの人気コーナー、「婚活」時代の著者でもある白河桃子先生による「恋愛サイエンスカフェ」の第一回目のゲストとして登場していただいています。

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略


シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
著者:レイチェル・ボッツマン
販売元:日本放送出版協会
(2010-12-16)
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過剰消費時代から「共有」の時代へ。日本でも、グルーポンや、カーシェアリングなどのシェアリングビジネスが徐々に浸透してきていますが、この本ではシェアリングビジネスに関する豊富な事例とともに、その背景にある社会的、経済的変化が丁寧に分析されており、単なる事例紹介本とは一線を画す内容と言えるでしょう。

ソーシャルグラフを中心に注目される<共有>に関するビジネスに関するニュースを毎日のように見ていた時、たまたま出版イベントでいただいたので拝読しました。自身のサービスを運用する上で、しっかり捉えていかなくてはならない時流やヒントが、実感を持って得られたと感じる一冊でした。
※もちろん部署内でもしっかりSHAREされました。

中学生からの愛の授業


中学生からの愛の授業中学生からの愛の授業
著者:宮台真司
販売元:コアマガジン
(2010-06-15)
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これも私たちのグループの課題図書です。世界で行われている「幸福度調査」で75位の日本。なぜ日本人はこんなに幸福と感じれないのでしょう。また、人はどういうことで幸福感を感じられるのか。「愛」って一体どういうものなの?

社会学者である宮台氏が女子中高生に対するフィールドワークを通じて得たナマの情報をベースに書かれた本だけに様々な発見があります。タイトルは「中学生からの」となっていますが、大人が「愛」について改めて向き合える非常に優れた著作です。

図説「愛」の歴史


図説「愛」の歴史図説「愛」の歴史
著者:ジャック・アタリ
販売元:原書房
(2009-09-24)
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現代の私たちの恋愛・結婚行動について紐解く良書。愛や結婚をモチーフにした美術作品や写真など合計200点を超えるカラー資料を交え、紀元前からの人類の「愛」の歴史をその変遷と、今後の人類の「愛」の形の可能性についても描いています。

人類が生殖における自身達の役割に気付くまで、現在のようにカップルや家族として長期間、一緒に寄り添うことはなかったそうです。

著者曰く、人類の愛のかたちは意外なほどスピーディに変化してきたとのこと。今後も多様化していく「愛」のニーズに応えるサービスを提供していきたいものです。

以上、だいぶ濃厚な5冊が集まったと思います。
番外編として、上司お勧めの一冊を。

悪女入門 ファム・ファタル恋愛論


悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)
著者:鹿島 茂
販売元:講談社
(2003-06-19)
販売元:Amazon.co.jp
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著者の鹿島茂はフランス文学者、評論家で過去の著作では複数の賞を受賞しています。サブタイトルにある「ファム・ファタル」とは極めて危険な、男性を殺人者に陥れるほどに、“運命が運んできたとしか思えない魅力”を持った女性のことらしいです。カルメン、椿姫、ナジャといったファム・ファタルの象徴として描かれた女性像の魅力を、フランス文学で培った情緒と共に解説してくれます。

上司はこの本をちゃんと読んで、そして「実践して」と仰いました。この一冊が、かなり濃厚な「愛」を語るもので、「愛」を知るために重要なヒントをくれる本であることは確かなようです。ただ、なぜあんなにもアツくこの本を僕に薦め、何をどう「実践して」と仰られたか。その真意を知るには・・・まだまだ僕には人生(ディレクター)経験が足りないようですね。

はい。次回はコスプレコミュニティサイトCureグループの読んでいる本を紹介します。