こんにちわ。Growthグループの菊地です。

「Growthって何?」という社内外からの質問も、最近ではようやく少なくなりました。とはいえ初めて目にした方は何のことやらわからないと思いますので、以前掲載した『新設された "Growthグループ" とは何をするグループ?』も併せてご覧ください。

私たちGrowthグループからおすすめする書籍はこちらの4冊です。

ザッポスの奇跡
〜アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略


ザッポスの奇跡(改訂版)〜アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略〜ザッポスの奇跡(改訂版)〜アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略〜
著者:石塚 しのぶ
販売元:廣済堂出版
(2010-12-21)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 佐々木

ザッポス (Zappos) とはシューズをメイン商材とした米国のオンライン小売企業です。近年Amazonに8億ドルという金額で買収された事で再注目を浴びています。ザッポニアン (ザッポスのスタッフ) に「ザッポスとはどんな企業ですか?」と聞くと、皆口を揃え「ザッポスはたまたま靴を取り扱っている "サービスカンパニー" です」と断言するそうです。顧客に "ハピネス" をデリバリーし「Wow!」と言ってもらう為に、CEOのトニー・シェイは企業文化の土台を以下のように定義付けています。
  • 全ては「生き方」としてのコア・バリューから始まる
  • サービスを「超える」人材の発掘
  • 徹底した「企業文化」の刷り込み
これらを実践し事業として成長させる過程でどのような逸話が生まれていったか、本書ではその事実を記しています。
一人のザッポニアンが、病床の母親の為に靴を購入した女性に購入後の靴の具合を尋ねた際「残念な事に病状が悪化し母親は他界してしまった。返品したいが今は集荷センターまで持っていけないのでしばらく待って欲しい。」と告げられた。彼のとった対応は『女性の住居まで宅配の集荷サービスを届けること』『色鮮やかなお悔やみの花束とメッセージカードを添えること』だった。このエピソードは女性本人のブログから端を発し何百もの人に感動を伝えた。
ザッポスに靴の在庫が無い場合、コールセンターのスタッフが競合他社のオンラインストアを検索し顧客にその情報を教えてあげる。
などなど、ザッポスが生み出す逸話を上げたらキリがありません。ただし、それをただの「美談」として捉えるのではなく「ソーシャル時代に対応した新しい経営戦略」として分析しているのが本書の特徴です。

Growthグループが目指している企業としての完成形の一つが、ザッポスであると感じます。

最新版 ネット広告ハンドブック


最新版 ネット広告ハンドブック最新版 ネット広告ハンドブック
販売元:日本能率協会マネジメントセンター
(2011-03-16)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 宮澤

実はGrowthグループではwebプロモーションの最適化をミッションの一つとしています。本書は「webにおけるプロモーション」の入門書と言えます。

アドネットワークの仕組みやリスティング広告の基礎、LPOやSEM等、ディレクターが押さえておくべき「ネット広告」の基本知識をわかりやすく解説しています。

ソーシャルグラフを応用したプロモーションの事例や、スマートフォン市場の拡大によるネット広告の変化等、最近の主要トレンドも網羅されており、今すぐこれ1冊を読めば、取り敢えず「銅の剣」「皮の鎧」を装備した気分になれます。

知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト


知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト
著者:高橋 寿一
販売元:翔泳社
(2005-02-18)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 真田

実は (2回目) GrowthグループではQM (Quality Management/品質管理) をミッションの一つとしています。「デバッグ」はディレクターの必須業務の一つですが、これは地味なようでいて重要度が高く、精度の高い検証を実現するには非常に高いスキルが要求されます。

本書はまさに「知識ゼロ」の人でもソフトウェアテストの基礎と実運用に触れることができる解説書です。具体的なQAプランを立ち上げる際の基本項目やテストケースの書き方等も分かりやすく記載されており、まさに読んですぐ業務に生かせる良書です。

蒼天航路


蒼天航路(1) (モーニングKC (434))蒼天航路(1) (モーニングKC (434))
著者:王 欣太
販売元:講談社
(1995-10-19)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 菊地

“乱世の姦雄” 曹操孟徳の生涯をダイナミックに描いた劇画です。劉備玄徳は「物語」となり、孫権仲謀は「大地」を治め、曹操孟徳は「人」を愛し執着したとされています。

『要は人。』はlivedoor データホテルが数年前に掲げたスローガンですが、ライブドアも人と人が持つ技術を頼みに成長してきた企業です。家柄や血筋を重んじる諸侯を尻目に、文字通り「卑しい出自 (曹操は漢王朝の腐敗を招いたとされる宦官の孫です)」である曹操孟徳が天下に号令をかける様は、読んでいて血がたぎります。

「自らの才を出し惜しむ輩は山を焼いてでも炙り出す」とは作中における曹操の弁ですが、徹底した実力主義に基づいた経営戦略と尽きることの無い人材への渇望は、戦国の世にありながら現代のベンチャースピリッツに通じるものがあります。意外とビジネスマンがよく読んでいます。これホントです。まあ本書を参考にして人材登用するような企業はおそらくブラックですが。

なにより、それまで一般的な三国志作品において「小物」「卑怯者」とされてきた登場人物が、蒼天航路の世界では一角の人物として描かれている点が印象深いです。あの蔡瑁にすら才を感じてしまう描写の巧みさ、三国志ファンならば一度は読んでおきたい1冊です。すいません全巻揃えると36冊です。


最後は完全に趣旨を取り違えましたが、少年漫画の中にもビジネスのヒントは散りばめられているという事をお伝えしたかった次第です。三国志ハラスメントはほどほどにいたします。

次回は、新世紀メディア部&新規開発部が読んでいる本をご紹介します。