こんにちは!ライブドアデザイナーの杉田です。

前回の『デザイン思考を鍛える"ネタ本"』に引き続き、
今回もディレクターブログにおじゃまして【デザイナーの”ネタ本”】をご紹介したいと思います!

欧文書体―その背景と使い方


欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)
著者:小林 章
販売元:美術出版社
(2005-06-16)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 峰尾 (ANKER、livedoorプロフィール担当)


ずばり、タイトルの通り「欧文書体の正しい使い方」が分かる本です。

デザインをする上で、使うことが多い欧文ですが、書体はどのように選んでいますか?
かっこいいから?なんとなくサイトに合ってるから?

仕事上、英語を使う機会がとても多いのに、欧文書体の使い方、選び方が適当だったりします。
お恥ずかしい話し、自分がそうだったんです。

海外でたまに見かけるおかしな日本語。
同じことをしていたのだと思うと、本当に恥ずかしい限りです。

この本には一般的なフォントの本にあるような、文字組の話しは出てきません。
ですが、デザイナーが知るべき欧文書体の歴史、年代や国柄によって使われるべき書体、引用符の使い方などが書かれた貴重な教科書だと思います。


フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか? 小林章


フォントのふしぎ  ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?
著者:小林章
販売元:美術出版社
(2011-01-17)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 金地 (デコポスト担当)


著者の小林章は日本における欧文書体設計の第一人者。世界的な書体デザインコンテストで2度グランプリを受賞したのをきっかけに、ライノタイプ社に勤めるタイプ・ディレクターです。

フォントの本、と聞くとなんとなく堅い内容を想像してしまいますが、「フォントのふしぎ」はデザイナーでなくても万人に読みやすく、理解しやすい内容となっています。
著者が実際に街中やパッケージで遭遇したフォントの写真がたくさん載っていてダイレクトにイメージが伝わり、面白くサクッとページを進めることができました。
写真は色鮮やかで、かわいいお菓子や遊園地、美しいイギリスやドイツの街並みに見ているだけでわくわくさせられました。

ブランドやファッション雑誌のロゴは字と字の間隔一つ変えるだけで高級感がグッと引き出せられるという説明は、馴染みのあるLouis Vuittonのロゴで例が出されています。
また、高級ブランドBVLGARIの綴りはなぜ"BULGARI"と、Bの後ろが"U"ではなく"V"なのかは古代ローマの話にまで遡り大変興味深かったです。

この本を読んでから街中や、チラシなどで見るフォントを今まで以上に意識するようになりました。
作り手は何を意図してこのフォントを選んだのか。何を私達に伝えたいのか。
普段生活している中で身近にあるロゴや文字のデザイン。その重要さに改めて気付かされました。

フォントについて知識があまりなく、デザインの中でフォントを選ぶ際によく悩む私にとって、読んで本当に良かったと思える一冊です。

Web制作の現場で使う jQueryデザイン入門


Web制作の現場で使う jQueryデザイン入門 (WEB PROFESSIONAL)Web制作の現場で使う jQueryデザイン入門 (WEB PROFESSIONAL)
著者:西畑 一馬
販売元:アスキー・メディアワークス
(2010-02-12)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 内田 (JLISTINGデザイナー)


ジェイ・リスティングにはマークアップエンジニアが在籍していないので、デザイナーがデザインからマークアップまでを一貫して担当しています。
エンジニアさんも少ないということもあり、簡単なフロントエンドのJavaScriptなどは最低限デザイナーの方で担当しておきたいところです。

ところが、私はプログラム構築というのが物凄く苦手で、ActionScriptもPHPも挫折したクチ。分厚い専門書を見ると中身よりも先に、その重量が気になって測りだしてしまう始末でした。

こちらの書籍は、そんなデザイナーの為?のデザイナー視点で書かれた一冊。
全ページカラーで、大事なキーワードに色付けされている点も大変親切です。サンプルも実践的ですぐに現場で使えるものばかり。こんな事を言うと、本職のエンジニアさん達に怒られてしまうかもしれませんが、数値やセレクタをいじって思い通りに動くと、プログラミングの喜びの一端に触れる事が出来ちゃいます。

スクリプトアレルギーなデザイナーさんにオススメです。

アニメーターズ・サバイバルキット


増補 アニメーターズサバイバルキット増補 アニメーターズサバイバルキット
著者:リチャード・ウィリアムズ
販売元:グラフィック社
(2011-02-10)
販売元:Amazon.co.jp
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◆推薦者: 内藤 (ブログ担当)


映画『ロジャー・ラビット』のアニメーション監督がクラシックなアニメ技法を基礎からみっちりと解説する実用書です。

私はFlashウィジェットで簡単なアニメーションを制作する必要に迫られたのがきっかけで購入しました。
人物の歩かせ方、走らせ方、自然な動きを表現するためにイージングがいかに重要か、といったことを沢山の図版つきで丁寧に開設しています。
カートゥーン的なデフォルメ表現の開設も多いので、Flashアニメでキャラクターを動かす必要のある時は参考になると思います。

アニメーターのための本なので、上記のような案件が無ければ直接デザイナーの役に立つわけではないですが、どう表現したら自然な動きに見えるか、という「見せ方」の部分を徹頭徹尾理論的に説明しているので、根本的な部分で得るものは多いと思います。

いい絵を描く上での精神的な心構えにも言及しており、「動画を描く時にヘッドホンをするな」の至言もあります(なかなか守れませんが…)

というわけで、今回はライブドアのデザイナーからのネタ本
第二回をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
これを機に、皆さんに「デザインって難しくないんだ!」と思ってもらえれば嬉しいです!

ライブドアでは、ディレクターと一心同体で仕事ができるデザイナーを大々々募集しています!

bnr