girlニュースチームの渡辺と申します。まずはお知らせをさせてください。
担当している女子向けニュースサイト『Peachy』のスマートフォンアプリが、先週メジャーアップデートを行いました。

icon_A_512Peachyは、コスメ、ファッション、恋愛コラムなどの記事を毎日100本以上配信する、女子向け総合ニュースサイトです。女子向けニュースサイトの中では数少ない1000万PV超えを記録するなど絶好調なのですが、特にスマートフォンアプリからのアクセスの伸びが大きく、評判も良いため、今回「読みやすい」「カワイイ」「毎日使いたい」をキーワードに、大幅な作り直しを行いました。

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そこで今回は、その際に使用したマーケティングデータと、25歳〜30歳女性がコアターゲットのPeachyアプリユーザーの利用動向を活用しながら、女性(F1層)スマートフォンユーザーについての考察をまとめてみました。


F1層のスマートフォン選びは、「デザイン>スペック>大きさ」へ


1.ターゲティングとデザインの重要性


Peachyアプリユーザー所持端末比率
上図は、AndroidにおけるPeachyアプリユーザーの所持端末割合の上位5機種です。これを見ると国内でも圧倒的なシェアを誇るGalaxy勢は依然として人気ではありますが、Panasonic P-07C、TOSHIBA REGZA Phone T-01Cにも人気が集まっていることがわかります。

特にPanasonic P-07Cは、20代の女性をメインターゲットにしており、丸みを帯びた形状やピンクをアクセントにしたカラーがひとつの特徴となっています。また、TOSHIBA REGZA Phone T-01Cについてもメロウボルドーの配色を用意し、女子向けデザインにも配慮しています。

つまり、Peachyユーザー(=F1層)にとってのスマートフォン選びで重要だったのは、色・デザインなどあくまでカワイイものを身近に置きたいと思う女性心理にセグメントされた商品であることがわかりました。


2.薄さ、軽さ、小ささよりも大切なこと


とはいえ、コンパクトであれば良いという心理は働いていないようです。
スペック比較
こちらの図は、Peachyアプリユーザーの人気機種と国内売上ランキング上位機種(2011年夏)のスペックを比較したものです。

国内売上ランキング上位機種と比較すると、Panasonic P-07Cは厚さ14mmとやや分厚く、またTOSHIBA REGZA Phone T-01Cにいたっては重さ約149gというなかなかの重量感。

従来、携帯電話やカメラなど、特に女性は「小型化/軽量化を求める傾向にある」と言われてきましたが、スマートフォンに関しては薄さ、軽さは重要では無いようです。これは、カメラ高画質化やワンセグなど高スペック化を求める声とともに、PCをそもそも持たず、Web閲覧全てをスマートフォンで行う女性が増えてきたことにも関係があるように思われます。

スマホ選びで大事な要素の優先順位について、ガジェット好きの男性であれば「スペック>大きさ>デザイン」となるであろうところが、女性にとっては
「デザイン>スペック>大きさ」
という順番に変化してきていると言えるのではないでしょうか。


(余談)タブレットが女性に普及する可能性


余談ではありますが、女性の間でのタブレットの普及の可能性も、下のようなニュースから見て取れます。

タブレットと電子書籍端末の所有率、クリスマス商戦で倍増(CNN.co.jp)
所有率を男女別にみると、電子書籍端末では女性が6%から21%へと大きな伸びを示した。男性は6%から16%に拡大した。タブレット端末では男女差がほとんどみられず、女性が4%から19%、男性が6%から19%にそれぞれ上昇した。特に高収入、高学歴のグループで所有率が高いことも分かったという。

このニュースは米国のニュースですが、日本においても、現在は頭打ちの女性へタブレット普及率が、「PCの代替機能として」という実用面での利点と、「大きすぎる」という心理的ハードルを乗り越え、飛躍的に増加する余地はあるのではないか、と思っています。


F1層からのアクセスが集中する時間帯は「夜」


Peachyアプリ利用動向
こちらは、男性ユーザーが多いlivedoor newsのアプリ(LDN reader)とPeachyアプリを、1日のアクセス推移で比較した図です。

通常livedoor newsを含めたニュースサイトは、朝からお昼にかけてアクセスが増加するものですが、Peachyアプリは出勤の時間帯のアクセスの伸びが鈍いことがわかります。これは、Peachyの配信する情報が、コラム性が高く、速報性を必要としないソースが多いということを反映している結果となっています。

逆に、夕方の退社時から就寝前にかけてのアクセスが集中しています。「ボンヤリ寝転びながら読めるのが良い!」というユーザーからの反響にもあるように、夜にのんびりと受動的に情報を摂取する女性ユーザー像が垣間見えます。

必ずしも全ての女性が当てはまるというわけではありませんが、女性のスマートフォンメディアからの情報摂取態度は、速報性を必要とせず、コンテンツにはコラム性を求めるという点で、TVや新聞よりも雑誌コンテンツとの親和性が高いと推察しています。

以上、Peachyアプリから考察する、女性(F1)層スマートフォンユーザーの実態についてご紹介しました。

最後になりましたが、NHN Japanでは女性スマートフォンユーザー像を的確に捉えアプリを作ることのできるディレクターを募集しています。

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