googleplay1

こんにちは。ディレクターブログ編集部のモリウチです。
今回も前編に引き続き、スマートフォンアプリの運用・プロモーションについて、弊社担当者4名による座談会の後編をお届けします!


前編のつづき)

- ところで、LINEはもうすぐ1周年になりますが、公開当初の広報やプロモーションには苦労をされたんですか?

矢嶋(LINE担当):めちゃめちゃ苦労しましたよ!リリース当初のLINEはチャット機能に限られていてスタンプすらありませんでした。プロモーション担当としては競合アプリとの差別化を訴えるのは難しかったのですが、会社としてはこの段階から十分なユーザーベースを確保しようと高い目標を掲げていました。そこで、モニター募集キャンペーンやイベント協賛、もちろん旧ライブドアを含めた社内プロモーションなど、できること、考えられることはなんでもしました。

渡辺(Peachy担当):CM以降の印象が強いですがずっと地道にやっていたんですね。

- LINEやロケタッチのようなコミュニケーション型のアプリは、ダウンロードした後に登録してもらうハードルが一段あると思うのですがそれに対する施策を行ったことはありましたか?

矢嶋:LINEは基本的に電話番号認証による登録のみで、ハードルは高くないため、登録促進のための施策を行ったことはないですね。逆に、セキュリティ面の対応を重視しているので、登録時にアドレス帳の利用有無や利用規約への同意フローを設けて、確実かつ明確に事前許諾を取るようにしています。

荒井(ロケタッチ担当):プロモーションの仕方によっては、低めのアテンションでダウンロードされる場合もあります。そこでロケタッチでは去年あるプロモーションを行った際に、ログイン・登録の案内ページを何パターンか用意して最も効果のいいものを探ったことがありました。

- なるほど、アプリ内に効果測定できる仕組みを作りこむのですね

荒井:そのプロモーションはどちらかと言うと男性向けだったので、イラストや写真など何パターンか試したのですが結局、女性の写真が明らかに効果が高くなりました(笑)

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※現在はプロモーションが終わったので標準のログインページになっています。

- 他にどんなトライ&エラーの経験がありましたか?

荒井:ロケタッチアプリはバージョン1.0が登場してから早2年が経とうとしているのですが、マーケットに並べるスクリーンショットを工夫してきました。その5枚でロケタッチがどんなアプリかとか、楽しさが伝わるようにしましょうねということは気をつけています。今ではどのアプリも工夫をしています。バージョン2.0(2011年6月末)の頃からなので早いほうだったと思います。

lociphone


渡辺:メディア系のアプリは、スプラッシュやロゴページを1枚目に置いてきれいに見せることにこだわるよりも、具体的なコンテンツ内容を想起できるように。それもちょっと気になるような刺激のある記事のキャプチャを置いてみたり。

- Androidアプリ(Google Play) と言えば、Peachy、ロケッタッチともアプリのタイトルに工夫されていますよね?

渡辺:アプリの登録情報(テキスト・画像など)については研究と試行錯誤をしています。その結果、ちゃんと検索結果やランキングの上位に上がってきましたし、ダウンロード数も1ヶ月くらいのスパンで見ると、若干伸びてきました。徐々に効果が見えてくるあたりは従来のWebのSEOに近いですね。

- 「SEOと同じ」と言われるととても細やかで根気のいる作業な気がしますが・・・

渡辺:はい、そうです(笑)。実は1週間くらいは覚悟を決めて徹底的にこればっかりやっていました。Google PlayはApp Storeと比べるとランキングページへの導線が弱い分、検索窓が目立つUIになっていますよね。ですからいわゆるSEO的なチューニングがダウンロード数にも直に効いてきます。Peachyアプリはリリース当初から「女性のための」というキーワードをアプリタイトルに入れていたのでiPhoneよりもAndroidアプリの方がダウンロード数が多い結果になっています。Google先生は健在だと思いました(笑)

peachyplay


渡辺:GooglePlayでのアプリの評価は、SEOに近いチューニングに左右される部分もありつつ、ダウンロード数や勢い、アクティブユーザー率など複合的な要素を見ている気がしますが、まだまだ模索段階です。常に上下変動があった際の具体的な理由がわかるとは限りません。

矢嶋:LINEは日本以外でもヒットしている国があるのですが、英語圏外、例えば中東やタイのランキングの変動は、結局理由がわからないということもあります。

関連リリース:LINEの登録ユーザー数が世界3,500万人を突破! : LINE公式ブログ(2012.5.14)

渡辺:これはAndoridに限らないですが、Webサイトと違って、マーケットのページのPVや流入経路がわからないので因果関係が推測しづらいですね。アプリページのAnalyticsが見れるようにしてほしいです。切実に。

- でもそうなったらなったで、もっとディレクターがやることが増えそうですね(苦笑)

渡辺:そのような現状ですので、スマートフォンアプリはまだ、同時に複合的なプロモーションはしづらいんじゃないでしょうか。同時に行うとROI測定がぼんやりしてしまう。

荒井:どの施策がどれだけ効いたかはわかりづらくなりますね。


- 最後にお聞きします。どういう人がスマートフォンアプリの運用に向いているでしょうか?どういうところがWebサイトの運用と異なりますか?

渡辺:やっていることは新しそうに見えて従来のWebサイト運営の基本だったりします。ただ、まだほとんどセオリーや経験則も確立しない中でトライアンドエラーをしながらやって行くのが好きな人には向いていますね。反応がビビッドに返ってくるのは本当に面白いですよ。電車の中でスマートフォンをいじっている人が気になって仕方ありません。

一同:あるある(笑)

荒井:当たり前のことですが、アプリはWebと違って一度ユーザーがダウンロードしまうと、バージョンアップ版をインストールし直してもらわないと変更を反映させることができません。Appleに申請を上げて審査を待っている途中に、問題に気づいてしまって泣く泣くこちらから取り下げたり、プロモーションの計画を立てなおしたり。

一同:あるある(涙)

矢嶋:広報的な観点から言うと、メディアやユーザーレビューで取り上げられる注目を集められる期間は限られていますので、どのタイミングでアテンションを集めるかという、プロダクト開発現場との呼吸合わせや計画の共有はとても重要ですよね。

カツラ(ブログ担当):社内IRCなどを見ていると、常にAppStoreにお祈りしている人が一定数いますよね。そして、MLに届くAppleからのメールや iTCMobile(iTunes connect専用アプリ)からの通知に敏感になる。

荒井:お正月やGW期間をまたいだ申請をしてしまった日には、気が気ではありません

一同:あるある(苦)

カツラ:あとそうそう!スマホアプリは(Webサービスと比べて)社内の各部門の皆さんが注目してノリノリで協力してくれますよ!

一同:あるあるー(爆)

- ありがとうございました!


ということでNHNJapanでは、AppleさんともGoogleさんともバランスよく仲良くできるディレクターを募集していますm(_ _)m

>>前編もお見逃しなく!


今回参加した担当者のスマートフォンアプリ


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