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こんにちは、ポータルサイト「livedoor」の運用業務を担当しております。ウェブサービス本部の伊藤です。

突然ですが、皆さんは10年ほど前、どのようなウェブサイトをご覧になっていましたか?現在の「livedoor」がポータルサイトとして誕生したのは、2003年11月。いよいよ10年目に突入した今、改めてポータルサイト「livedoor」の変遷をたどりたいと思います。

それでは、総合ポータルサイトとして開始した当初から、振り返ってみましょう。

総合ポータルサイトとしての「livedoor」スタート


2003年11月


ライブドアは当初、インターネットサービスプロバイダとしてスタートしましたが、2003年当時にはプロバイダとしてのサービス以外にも様々なWebサービスを運営しており、それらは各種サービスごとにそれぞれIDを提供していました。また、総合ポータルサイトとして始動するにあたり、それらの各種サービスをすべて「livedoor」へ統合するという目的もありました。

当初のデザインでは、各種サービスを行き来しやすいように、コンテンツ枠もファーストビューにおさまる枠内を意識した構成になっています。また、横幅も740pxしかありません。当時のパソコンのディスプレイサイズが影響しているのですが、現在主流の横幅(950px程度)よりもずっと狭い印象です。また縦幅も現在のサイトの三分の一程度になっています。
2003年12月

http://web.archive.org/web/20031215090725/http://www.livedoor.com/


その後、今日に至るまで繰り返しモデルチェンジは行われたのですが、なかでも公開後2年〜3年間の改修が最も細かく行われていた期間でもありました。それらのモデルチェンジについては、駆け足でご覧ください。


2004年〜2006年


2004年5月


ヘッダの目立つところに検索窓を置いたり、右カラムの色が変更されました。
2004年5月

http://web.archive.org/web/20040524180741/http://www.livedoor.com/

2004年7月


ヘッダ部分、検索窓の位置や見せ方、右カラムの色などが変更されました。今度は「livedoor IDを登録する」が目立つところに配置されました。
2004年7月

http://web.archive.org/web/20040725085649/http://www.livedoor.com/

2005年1月


アーカイブの画像が壊れていますが、検索まわりが充実してきました。検索のボタンが複数になっていたり、「ホームページに設定」が右上に設置されました。
2005年1月

http://web.archive.org/web/20050101090810/http://www.livedoor.com/

2005年2月


前回の変更から1ヶ月ほどでまた変更です。検索枠のしくみ、アイコンやボタンの配置換えなどヘッダ付近が整理されました。
2005年2月

http://web.archive.org/web/20050203015603/http://livedoor.com/

2005年3月


さらにほぼ1ヶ月後、横幅も少し広がり(35px増)初の3カラムレイアウト登場。これまでよりもlivedoor Blogに関する枠が多めになってきました。
2005年3月

http://web.archive.org/web/20050301095059/http://www.livedoor.com/

2005年5月中旬


ところがそこから2ヶ月も経過しないうちに、レイアウトが変更されます。タブ形式の検索枠が導入され、途中から3カラムレイアウトになりました。
2005年5月_1

http://web.archive.org/web/20050525031957/http://www.livedoor.com/

2005年9月


検索枠がさらに細分化され、途中から3カラムレイアウトも続行中。この頃にはコンテンツ枠に掲載されているコンテンツもポータルサイトを公開した当初の3倍ぐらいにはなっています。
2005年9月_1

http://web.archive.org/web/20050901060736/http://www.livedoor.com/

2005年11月


さらに検索枠やコンテンツの一覧枠がより整理され、そのため「もっとlivedoor サービス」枠が登場しました。
2005年11月

http://web.archive.org/web/20051101010754/http://www.livedoor.com/

この後、2006年1月のライブドア事件を経て、方向性を含め再検討し、時間をかけてリニューアルをすることになります。

2006年7月


「Web2.0時代を見据えて、CGM領域を強化。3つの扉とツールの効率的再配置」というテーマでリニューアルしました。

この時期、従来のコンテンツ紹介、誘導という役割よりも新しい提案が期待されていました。そこで、コンテンツへのショートカットツールが登場したり、ユーザーの思考や用途別に情報を整理しようという試みが多くなされました。さらに、右カラムの幅が広がり、広告サイズも大きくなりました。
2006年7月

http://web.archive.org/web/20070423084128/http://www.livedoor.com/


2007年〜2010年


2007年4月


前回のリニューアルから9ヶ月後、「個人メディア」×「マスメディア」という視点を、1つのトップページに融合させることをコンセプトにリニューアルを行いました。

この時期、「livedoor クリップ(2012/10/10サービス終了)」の枠の割合が多いです。マスメディアの情報だけではなく、ユーザー同士での情報共有が盛んになされるようになったのも、この時期だったのではないでしょうか。
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http://web.archive.org/web/20070423084128/http://www.livedoor.com/

2008年4月リニューアル


さらに前回のリニューアルから1年後、ブログ文化に根ざしたリニューアルが行われます。
本リニューアルの最大のテーマは、ブログを文化としてより活性化させるための「情報源としてのブログの地位向上」です。そのための強化ポイントとして、「ブログユーザーの利便性の向上」「情報源としてのブログ記事の紹介強化」「書き手としての自己表現の促進」を図ります。このような方向性を踏まえて、ブログを書く、読む(livedoor Reader)などの導線にも力をいれた構成になっています。


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http://web.archive.org/web/20080421154905/http://www.livedoor.com/

2010年9月リニューアル


同年4月、ライブドアはNHN Japanグループに加入しており、このリニューアルではWeb検索エンジンを従来のGoogleからネイバージャパンが提供する「NAVER」へ全面移行しました。

このあたりまでくると、現在のlivedoor に近いですね。

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http://web.archive.org/web/20091021155232/http://www.livedoor.com/

現在のlivedoor


2012年1月リニューアル


情報のリアルタイム性を重視したリニューアルを行いました。このコンセプトは現在にも引き継がれています。

「livedoor」ではインターネットの特徴・強みである「速報性」「ユーザーによる評価」「CGM」「コミュニケーション」「キュレーション」など、さまざまな切り口の情報をリアルタイムに発信する場であることが、2012年のポータルサイトの役割であると考え、全面リニューアルを行いました。

2012年1月



2012年4月


最上段が3カラムに戻り、注目のキーワードへのアクセスが容易になりました。クローズアップされているキーワードはNAVERの検索チームが運用しているものを採用しています。
2012年4月



まとめ


すっかり長くなってしまいましたが、以上がポータルサイト「livedoor」の変遷となります。

現在では、ユーザーID数は約1,066万人。「livedoor」全体で月間約93億ページビュー(2012年10月現在/自社調べ/モバイル・スマートフォン含む)、月間ユニークユーザー約4,750万人(2012年9月現在/コムスコア調べ)を擁する総合ポータルサイトに成長しています。

およそ10年前、livedoorは主にダイヤルアップによる無料インターネット接続サービスとして存在し、インターネットの玄関としての役割を持っていました。その頃から今までのあいだ、常に変化し続けてきました。そしてこれから先も変化し続けていきます。

皆さんはこの先、ポータルサイトはどのように変化していくと思いますか。そのヒントは、過去を一度振り返ってみることで得られるかもしれません。



NHN Japanでは、ポータルサイト大好きなディレクターを募集しています。