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こんにちは、ディレクターブログ編集部の村上です。
今回はすでに数多くのWebサービスや企業が活用しているFacebookページ運用のコツをご紹介します。Facebookは仕様変更が多く、Facebookページ運用担当者も常にその影響を気にしながら運用を行う必要がありますが、今回は2012年12月現在の情報を元にお話しします。

1. 運用の目的を決める


Facebookページを運用する際に最も重要なのは、何のためにそのページを運用するのかということです。運用の目的はブランディング、セールスプロモーション、トラフィック、カスタマーサービスなど様々ですが、運用者は目的に応じた評価指標を設定しなければなりません。

私が担当しているBLOGOSのFacebookページは、主にサイトのブランディングを目的としているため、指標はページのいいね!数とリーチに絞ってあります。トラフィックも一応見てはいますが、残念ながらFacebookからの流入量はそれほど大きなものではありません。トラフィックを気にするよりは、Facebook内で常にBLOGOSに関する投稿が話題になることに重点を置いています。

2. 機械的な運用は避ける


漫然とプレスリリースが流れたり記事リンクがシェアされているだけのFacebookページに「いいね!」するユーザーはまずいません。同じソーシャルメディアとはいえ、Facebookは140文字という文字数制限のあるtwitterよりはるかに柔軟な運用が可能なメディアです。ユーザーを飽きさせないために、以下に気をつけて運用するとよいでしょう。

リンクをシェアする際には要約をつける


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Facebook上のタイムラインはユーザーによって常にスクロールされています。そこに長文を投稿したり、単なるリンクをシェアしてもユーザーはクリックしません。手間はかかりますが、要約やリード文を付け加えてユーザーの関心を引きましょう。また、リンクをシェアする際にはリンクタイトルの変更が可能です。この機能を上手く使えばユーザーに分かりやすい形でページをシェアすることができます。

タイムラインの見栄えに注意する


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Facebookのタイムラインは整然としたレイアウトなため、投稿の見栄えにメリハリをつけるための工夫が必要になってきます。わざわざFacebookページに足を運んでくれたユーザーにページのいいね!を押してもらうためにも、タイムラインは賑やかにしておきたいものです。

特定の投稿を目立たせるには、投稿の右上にある「ハイライト」ボタンや「編集または削除」ボタンを押すと出てくる「トップに固定」を使用します。ハイライトボタンは投稿の幅を通常の倍のサイズに広げることができ、トップに固定は特定の投稿をタイムラインの最上段に固定することができます。画像サイズを調整しつつこれらの機能を上手く使うことで、タイムラインを華やかに演出しましょう。

3. シェアに効くのは記事リンクよりも画像


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タイムラインへの投稿をより多くの人に届けるには、投稿がシェアされる必要があります。シェアを伸ばすには文章を投稿するよりも、画像を投稿した方が効果的です

画像の投稿について気をつけることは以下の3点です。
・画像サイズ(タイムライン上で画像が切れないサイズは403px × 403px、ハイライト時は横幅843px)
・投稿後、忘れずに画像の見え方を調整する
・画像に文字を載せるなど、画像のみでユーザーに投稿の内容が伝わるようにする

上記の中でも、特にシェア数増加に効果があったのが文字を載せた画像の投稿です。
BLOGOSのFacebookページでは、投稿にいいね!はつくものの、内容が堅いせいかあまりシェアされない傾向にありました。しかし文字を載せた画像を始めたところ、以前よりも安定してシェア数を稼げるようになりました。

4. ファン数、リーチ数を増やすにはFacebook Adsを活用


FacebookにはFacebook AdsというFacebook内広告を作成、運用する有料の機能があります。Facebook Adsを上手く使うと、新たなユーザーや、興味、関心の近いユーザー、年齢や学歴などでターゲティングしたユーザーに広告を表示することができます。ただし、ターゲティングを行う際には対象を狭め過ぎないようにしましょう。ターゲットの人数が減りすぎると、そもそも広告を出す意味がなくなります。
参考:Facebook Ads担当者座談会 - 実際に運用してみてわかった、Facebook Adsの効果的な運用法

そして、実際にFacebok Adsを運用してみてわかったコツは、以下の3点です。

パワーエディタを使う


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Facebook AdsにはChrome専用の広告作成、管理アプリである「Facebook Power Editor」が存在します。このアプリを使うと、Web上の管理画面よりも細かく広告の出稿位置を調整できるので、広告運用の際にはぜひ利用しましょう。

ファンを増やすならモバイル版ニュースフィードへの出稿がおすすめ


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Facebook Adsでページのいいね!を増やすために最も効果の高い出稿位置は、現在のところモバイル版のニュースフィードになります。モバイル版のFacebook上での広告表示は上のような見た目です。シンプルですが、ユーザーにとっての選択肢が極端に少ない状態なので効果が高く出る広告になっています。

重要な投稿の認知度を上げたいなら投稿を宣伝


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タイムラインの投稿の右下にある「宣伝する」ボタンは、投稿単位で広告を作成するボタンです。投稿の宣伝には、友達がいいね!した記事、友達がシェアした記事、友達がコメントした記事の三種類があります。「宣伝する」ボタンから広告を作成すると、3種類全ての広告が作成されます。「宣伝する」ボタンから広告を作成した場合、出稿費用の上限を設定してから広告がスタートします。パワーエディタなどから個別に広告を作成して出稿費用の上限を設けない場合は、こまめに費用を確認するようにしましょう。

投稿の宣伝はBLOGOSでも行いましたが、「選挙という一大イベントに無関心なのはおかしい」―春香クリスティーンインタビューという記事を紹介したFacebookページへの投稿を宣伝した際には、最終的に1,666いいね!、1,237シェアされるなど、リーチ力の強い広告だという印象を受けました。しかしながら、この広告からページのいいねやWebサイトへのトラフィックには繋がりにくいので、あくまでオススメの投稿を宣伝するための手段だと割り切って利用したほうがよいと思います。

5. 投稿の時間帯に気をつけよう


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Facebookページを運用していると、忙しいときなどまとめて投稿を行いたくなってしまうことがあります。しかし、同一時間帯にまとめて投稿してもユーザーのニュースフィード上にすべての投稿が表示されるわけではありません。「どうしてもまとめて投稿したい!」という時には予約投稿機能を使いましょう

予約投稿機能を使えば、より効果の高い時間帯に投稿を分散させることができます。予約投稿はフォームに投稿を入力したあとフォーム左下の時計アイコンをクリックすることで公開日時を設定することができます。予約した投稿は管理者用パネルの中にある「アクティビティログ」から確認することができます。

まとめ


長くなってしまいましたが、Facebookページの運用だけでも工夫のできる箇所がいくつもあることが分かっていただけたと思います。冒頭にも書いたようにFacebookは仕様変更が多く骨が折れますが、ユーザーとの接点が多いメディアなのでやりがいを感じやすいのではないでしょうか。またFacebookページにはFacebook Insightsという分析ツールもついているので、ユーザーからの反応をダイレクトに感じやすいのも魅力の一つです。


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