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こんにちは、ウェブサービス本部でlivedoorのスマートフォンアプリ開発を担当している池田です。

昨年の11月19日、App Store承認アプリが100万タイトル突破という発表がありました。膨大な数ですね。いまもなお次々とアプリが公開されており、まさにアプリ戦国時代。この膨大なアプリの中から、自分たちのアプリをどうやって見つけてもらえばいいでしょうか?

そこで今回は、特に、10万ダウンロード以上を目指すアプリ開発者のために、iPhoneアプリプロモーションのノウハウをご紹介します。

1. プロモーション計画は目標設定から


まずは目標を決めましょう。最も分かりやすいのはダウンロード数です。リリース後1カ月以内に10万ダウンロードを突破するとニュースなどのメディアに取り上げられる可能性もあがります。簡単ではありませんが、「10万ダウンロード」を一つの基準に目標設定してみてはいかがでしょうか。

また、ダウンロード数と同時に重要なのがDAU(Daily Active User)。ビジネスゴールにもよりますが、DAUは課金ビジネスの母数になり、広告ビジネスのimp数に影響します。さらに、App Storeランキングの順位にも影響するため、企画の段階から考慮してアプリを設計することが重要です。
目標設定チェックリスト
  • 世間から注目されるには1カ月以内に10万ダウンロードを目標に。
  • 重要なのはDAU(Daily Active User)

2. App Storeの登録情報はターゲットを絞る


アプリ申請時に登録するタイトル、説明文、スクリーンショットなどを最適化すること(ASO=AppStore最適化)は基本ですね。その中でも、競合アプリよりも検索結果の上位に表示してより多くダウンロードしてもらうには、登録情報をターゲットユーザに合わせて絞り込むことがポイントです。

SEO(検索エンジン最適化)と同様、写真、音楽、天気予報、家計簿などの抽象名詞のワードは検索される数も多い分、競合が多く検索結果で上位表示が難しいキーワードです。検索で上位に表示されない場合は、さらにキーワード絞り込むことをおすすめします。また、App Storeの検索結果画面の特徴を考慮してユーザーのアテンションを引くようなアイコン、スクリーンショットを作りましょう。

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App Store登録情報チェックリスト
  • アプリターゲットに合った重要キーワードを吟味する。
  • タイトル・説明文・キーワードに重要キーワードを登録する。
  • アイコンは1秒でどんなアプリかわかり、インパクトのあるデザインに。
  • スクリーンショットは1枚目を全力で作る。

App Store最適化については、「AppStore SEOでダウンロードを増やす方法(初級者編)【2012/9/1改訂 含Chomp対策】 from SearchMan.com」によくまとまっているので、ぜひチェックしてみてください。また、「Search Man SEO」や「Growing App」といったランキングや検索の順位を計測してくれるサービスは業務効率化におすすめです。

3. ダウンロードした人にレビューを書いてもらう


App Storeのレビュー欄は、ユーザーがアプリをダウンロードするときの参考になるだけでなく、開発者がユーザからの生の声を聞ける場所です。なので、できるだけ多くのユーザに正直なレビューを書いてもらいたいものです。レビューを書いてもらう方法として、下図のように一定期間アプリを利用したユーザにレビューを促すのは効果的な方法の一つです。ユーザの意見をアプリに反映して、ユーザ満足度を上げましょう。ファンになってくれたユーザは友人に口コミで進めてくれたり、ブログに書いてくれたりと心強い味方です。

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レビューを促すメッセージを表示するappirater ・ GitHub


レビューを書いてもらうためのチェックリスト
  • アプリに致命的なバグ(よく落ちるなど)がないことは必須条件。
  • アプリ内レビュー促進は効果的。ただし、強制しないこと。
  • ユーザの要望を定期的にアプリに反映してファンになってもらう。

くれぐれも強制的にレビューを書かせたり、ステマによるレビュー集めは絶対やめましょう。最悪、アプリがリジェクトされる可能性もあります。

4. ソーシャルPRを活用する


Twitter、Facebook、そしてLINEなど、プロモーションにソーシャルサービスを活用しない手はありません。アプリ内にシェアボタンを設置することもそうですが、ブログやTwitter、Facebookで積極的にアップデートのお知らせや便利な使い方を発信して、ユーザとコミュニケーションを取りましょう。
ソーシャルPRを活用するチェックリスト
  • Twitter、Facebook、LINEで送るボタンなどのシェア機能をアプリ内に設置する。
  • ブログやTwitter、Facebookでユーザとコミュニケーションする。
  • アップデート情報や便利な使い方を積極的に発信する。

もう一度言います。ファンになってくれたユーザは心強い味方です!

5. アプリのWebランディングページを作る


アプリのWebランディングページって必要? と思ってる方もいるかと思います。実は私もそうでした。アプリをダウンロードする前にWebページを見せるのは、ダウンロードまでの道のりを長くするだけのデメリットに思えます。しかし、Webランディングページを作ることで、動画や写真を使ってアプリを(App Storeよりも)効果的に紹介でき、さらにWebページ上でソーシャルPRもバンバンできます。使い方次第では効果的なプロモーションになり得ます。
アプリのWebランディングページを作るチェックリスト
  • アプリの魅力を動画等を使いより効果的に伝える。
  • ランディングページ自体もFacebook、Twitter、LINE等ソーシャルで拡散される工夫を。
  • Web用のSEO、導線設計も忘れずに。

英語版ですが、「A Marketers Guide to Selling Your Mobile App (Without Apple) 」も参考にしてみてください。

6. ニュースやレビューサイトで紹介してもらう


アプリを公開したら、プレスリリースを打ちましょう。ニュース記者は忙しいので、あなたのアプリをわざわざ探して見つけてはくれません。ここはプッシュあるのみです。どんどんPRしていきましょう。

また同時に、レビューサイトにもアピールましょう。ほとんどのレビューサイトにはメールやフォームでの連絡手段が用意されています。掲載してもらうポイントは、レビューサイトにそのまま使えるくらいのアプリ紹介文を用意することです。タダでお願いするからにはそれくらいは当然です。
ニュースサイトやレビューサイトで紹介してもらうチェックリスト
  • プレスリリースを出す。
  • レビューサイト用の紹介文を用意して依鬚垢襦

国内のiPhoneレビューサイトは「iPhoneアプリレビュー国内主要サイト」にほぼ網羅されてます。

7. 広告出稿は「適材」「適時」


ここまで無料でできる施策を紹介してきましたが、最後は有料プロモーションについてです。広告出稿は広告の種類と実施タイミングで大きく効果が変わってきます。ここでは、無料施策と合わせてアプリ公開後の流れについてもまとめます。

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アプリ公開後、まずプレスリリース、そしてレビューサイトに掲載依頼を出しましょう。ここで大切なのはリワード広告をやる前にユーザにレビューと評価をつけてもらい、アプリの信頼度を上げておくことです。もし低い評価が多くついてしまった場合は、仕切り直しも考えましょう。

次にリワード広告です。リワード広告は、ダウンロードに対して報酬を還元する広告です。短期間で大量のダウンロード数を集めてランキング上位入りし、そこからの自然流入を狙います。リワード広告の勝負は1日。下表を参考に予算とダウンロード数を見て決めましょう。できれば総合ランキング5位以内を狙いたいところです。リワード広告の出稿目安は、必要ダウンロードのおよそ50%〜70%、1ダウンロードにつき100円〜150円で計算するとだいたい必要な予算を把握できると思います。

また、リワードのタイミングはダウンロード数が増える週末や祝日前が狙い目です。ただし、他社も同じタイミングを狙っている可能性があります。出稿状況はリワード会社に聞いてみると教えてくれるかもしれません。

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※必要ダウンロード数は、こちらと弊社実績からの推定数です。


リワード広告後は、ランキング降下を食い止めるために、アドネットワークや報酬なしのCPI広告、レビューサイトとのタイアップ広告が有効です。もし予算がないという方は、無料でできるソーシャルPRなどを全力でやりましょう。
広告出稿のチェックリスト
  • アプリ公開後は評価とレビューを集めることに集中する。リワード広告はその後。
  • リワード広告のタイミングは週末が効果的。ただし、他のアプリも狙っている。
  • リワード広告後はアドネットワークやCPI保証広告、タイアップ広告が有効。

各種広告商品については、リワード広告「日本のリワード広告(スマートフォン)一覧」、アドネットワーク「スマートフォン対応アドネットワーク(クリック課金)一覧」、CPI型広告「Moba8」「GMO SmaAD」を参考にしてみてください。

最後に


プロモーション次第で10万ダウンロードまでは可能です。ただし、100万ダウンロードを超える人気アプリになるかどうかは、結局のところアプリ次第です。まずは、ユーザに“刺さる”アプリを作ることに全力を注ぎましょう。プロモーションはアプリを世に広める際に少し後押しする存在だと思います。

NHN Japanでは、刺さるアイデアを具現化して世の中をアッと言わせたいディレクターを募集しています。