LINE Corporation ディレクターブログ

Open & Shareを実践中! Webサービスの開発・運営のノウハウを公開します。

「気負いばかりが空回り」でおなじみのユティです。どうも。

「Linux」を中心にオープンソースのソフトウェアで構成されたシステムのことを、「LAMP」(Linux + Apache + MySQL + Perl or PHP or Python)と呼びますが、livedoor ではほとんどのコンテンツが基本的にこの構成になっています。

「MySQL」というのは、データベース(DB)サーバのことで、基本的に文章や数値などのデータはここに収められています。そして、必要に応じて、プログラムがここからデータを読み込みます。

今回は「MySQL」の GUI ツールである、「MysqlTool」を紹介します。
このツールは memcached と共存させると余計なバグが発生する可能性があるため、最新のサーバ構成ではあまり利用する機会がありません。DB の知識がないディレクターの取っ掛かりとして、このツールの紹介をしたいと思います。

「MysqlTool」は、ブラウザから「MySQL」を直接操作することができる、プログミング言語「Perl」で書かれたソフトです。サーバにインストールして利用します。
本来、プログラマー以外の人間が、データを編集する場合は、それぞれコンテンツごとに「CMS」や管理画面を作成して行うのが普通で、安全面でも妥当です(livedoorでもほとんどがそうです)。しかし、例外的にこういったツールを利用する場合もあります。

mysqltool1【01】最初のログイン画面で、「ログインするユーザー」「パスワード」「ログインする Mysqlサーバー(の IPアドレス)」などを入力します。

mysqltool2【02】ログインしたサーバのIPアドレスが表示され、そこをクリックすると、サーバにある DB が表示されます。

mysqltool3【03】そこから目的の DB を選んでクリックすると、今度はその DB のテーブルがリストされます。

mysqltool4【04】目的のテーブルを選んで、右上のメニューから[Browse Records]をクリックすると、そのテーブルの中身が、1-100件まで表示されます。

mysqltool5【05】これで目的のデータを探して、書き換えや削除が可能になります。
左にある[edit]や[delete]を使えば簡単に操作できます。また、件数が多くなった場合などは、上のフォームに直接SQL文を発行することでも操作を実行できます。よく使うのは、「SELECT」でデータを確認して、「UPDATE」で更新、[delete]で削除、などです。これで特定のデータを直接編集することができます。


こうやって日々の運用でデータの更新に使う以外にも、(実際のデータがどういう風に「DB」に入っているのか)や、(どのデータがどのデータと関係しているのか)などちょっと邪道かもしれませんがとても勉強になります。また、「SQL文」についても知ることができます。

本来なら、「SQL」を本格的に勉強して直に見るほうが適切なのかもしれません。しかし、勉強のきっかけとして触れることは良いと思います。

最後に、「MysqlTool」は直に「DB」のデータをさわることになりますので、ちょっとしたミスが大きく響く可能性もあります。使用する際は、十分な注意が必要です。

余談ですが、2001年に「MysqlTool」は開発が終了していますので、資料は少なくなっていますが、参考のため関連URLを記載しておきます。


■MySQL
http://www.mysql.com/
http://www-jp.mysql.com/(日本語版)

■Wikipedia:MySQL
http://ja.wikipedia.org/wiki/MySQL

■MysqlTool
ttp://www.dajoba.com/projects/mysqltool/(ドメイン切れ)

・SourceForge.net: MysqlTool(v0.85 ※最新はv0.95)
http://sourceforge.net/projects/mysqltool/

※開発が終了していることもあり、メインのサイトが閲覧できません(本稿執筆時点)。

ライブドアでは、便利なツールにふれると心がワクワク心が躍るディレクターを募集しています。

こんにちは。小久保です。

突然ですが、皆さんは仕事をする上で電話とメールをどのように使い分けているでしょうか? 特に何も意識せずに使用している方も多いと思います。

しかし、しっかりと使い分けることは、有意義に仕事を行う上で意外と重要なポイントとなります。そこで、私なりの考えを今回は紹介します。

まずその前に、ライブドアはインターネット企業のほとんどがそうであるように、「圧倒的メール文化」であることを前置きしておきます。社内の連絡がほとんどメールベースで行われ、私も慣れるまで苦労した覚えがあります。ただ、メールを多用したディレクター業務に慣れてきても、やはり口頭で話すべき内容については使い分けが必要だと感じています。


【01】電話とメールのそれぞれの利点
ここで改めて、メールの利点と電話の利点を整理してみましょう。


【メールの利点】
・相手とのやりとりの記録が残る。(エビデンスとしての効力がある)
・ログが残るためやるべきことを忘れない。
・メーリングリストを利用することにより複数の関係者と情報共有が出来る。
・相手の仕事を中断することなく、用件を伝えられる。


【電話の利点】
・細かいニュアンスが伝わる。
・会話のキャッチボール(往復)がはやい。
・相手を逃がさない。(メールは読まれない恐れもある)

以上を踏まえると、電話の方が適しているケースというのは主に以下のようなものが挙げられます。

(1)急を要する確認のとき →当たり前ですが、大切なことです。
(2)謝罪する場合の1次連絡 →まずは口頭で謝るべし。
(3)回答を催促するとき、確実に用件を伝えたいとき →メールは読まれなかった時、意味がありません。
(4)ややこしい調整や交渉をするとき →文章だけでは伝えられない説明が可能になります。

この中で(1)〜(3)は基本としてしっかり心がけておきたいポイントです。
(4)についてはもう少し詳しく説明します。


【02】ややこしい交渉にメールは向かない!
具体的なケースを例にお話します。例えば何かしらの契約条件の交渉を行っていたとします。先方から条件が出てきましたが、そのままの内容では承諾することはできません。そこで、以下のポイントにおいて交渉の余地があります。

・金額の交渉が可能か?
・契約期間の交渉が可能か?
・独占契約の条項を盛り込めるか?
・トライアル期間を設けることは可能か?

このように交渉すべき項目が多岐にわたる場合、メールで書こうとすると以下のようになります。

【メールの文例】
「契約期間を○年に延長することにより、金額を○万円にすることは可能でしょうか? またその場合に、独占契約の条項を盛り込むことは可能でしょうか? もし上記が難しい場合は一旦契約期間を○ヶ月にしていただき、その時点で再度契約条件を交渉するという対応は可能でしょうか?」

このように、相手にとって非常に回答しにくいメールになってしまいます。そして、おそらく先方からこのメールに対する回答をもらえたとしても1回読んだだけでは話がまとまらず、メールを何往復もすることになります。また、最悪の場合は着地点が決まらずに険悪な雰囲気になってしまうかもしれません。


【03】電話での交渉術 〜相手の真意を探れ!〜
一方、以下の例を電話で交渉する場合はどうでしょうか? まずこの条件において、どれが先方にとって譲れない点なのかを探りながら、臨機応変に話を進めることができます。


【電話での会話例】
自分「あーもしもしー、例の契約の件なのですが、条件的にちょっと調整していただきたいのですが、御社としては金額面や期間的なところはどこがマストな条件でしょうかねぇ?」
先方「んー…。弊社としても契約期間を長めにしていただけるのであれば金額の調整は可能なんですが…」
自分「なるほどー。それでは○年契約で○円ってのはどうでしょうか?」
先方「えーと、さすがに○円まではちょっと厳しいですねぇ…。○円ならなんとかいけますが。」
自分「なるほど…。それでは○円で独占契約にしていただくってことは可能ですか?」
先方「いやいや、独占はさすがに厳しいですよ!」
自分「そうですか…。では、一旦契約期間を○ヶ月にして、トライアル期間として○円ではどうでしょうか?」
先方「その後の条件は○ヶ月後に再度調整するという感じですか?」
自分「そうですね。」
先方「分かりました。その内容で社内調整してみます。」
自分「よろしくお願いします。それでは今お話した内容を念のためメールでお送りいたしますのでご確認ください。」
先方「かしこまりました。よろしくお願いします。」

と、このようにスムーズに進行すれば、5分で終わります。このように相手とのやりとりを繰り返しながら交渉を行うような場合は、メールではなく口頭の方が圧倒的に早く解決することが多いです。仕事ができる人ほど「これは電話で伝えたほうがいいな」ということを感じとって、上手に使い分けているのではないでしょうか。

また、最後に確認のメールを送るとしておりますが、「証拠を残す・情報を共有する」ためにも、非常に大事なことです。口頭で決めたことは、後から「言った・言わない」の議論になりがちです。必ず最後に確認のメールをするといった癖をつけましょう。

【04】まとめ
今回の話をまとめると以下の2点になります。

・ややこしい交渉は電話で話しましょう
メールだけに頼りすぎると話がこじれる場合が多いです。さらに重要な場合は実際に会って話し合いをしましょう。

・口頭で決めたことは、後で必ず確認のメールを投げましょう
その際に電話での決定事項を関係者にも周知しておきましょう。


今回の例は社外交渉でしたが、社内でも同様にメールではなく口頭で伝えたほうがいいケースがあります。臨機応変に使い分けて、上手に立ち回れるようにしましょう!

このような基本的なスキルは、できる人は当たり前のように実行しているので、改めてそのすごさに気づかないものなんですよね。

ライブドアでは、むずかしい交渉もさらっとやってのけるような交渉上手なWEBディレクターを募集しております。

こんにちは。モバイルサイトを担当している小野です。今回は「半年で PV を2倍にする」という目標を2007年10月に達成した「livedoor 小説」のサイト運営法についてお話したいと思います。

「livedoor 小説」は、プロ作家の小説をモバイルで無料提供するサービスです。
2007年は一年を通して「携帯小説」への注目度が高まり、利用人口も増加しました。
しかし反対に、「livedoor 小説」の PV は減少傾向にあったのです。原因は、競合サイトの増加により市場競争で劣勢に追い込まれていたためだと考えられます。そこで「livedoor 小説」では、次の4つのステップをサイト運営に導入し、状況の打開を目指しました。

【1】目標を設定する
まずはサイト全体の PV と UU の目標を立てます。最初から適切な数値で目標をたてるのは難しいので、大まかな目標をたて、定期的に見直し、必要なら修正します。例えば「半年後までに PV を 2倍にする」などの目標をたてるわけですが、このとき下記の点を考慮します。

・現実離れしすぎた目標を立てない
 実現するためのプランをイメージできること。

・外的要因、季節要因を加味する

【2】プランを作成し実行する
(1)で立てた数値目標を、“期間”と“コンテンツ”に落とし込んだ目標の実現プランを作成します。

期間に落とし込むというのは、「半年後までに PV を 2倍にする」という目標なら、「3ヵ月後には 1.5倍。それなら今月はこれくらい」といった感じで、目標を期間で区切っていくということです。実際には具体的な数値を毎月の目標値として設定しておきます。

次にコンテンツへの落とし込みです。これは、コンテンツを構成する要素別に目標の数値を分解していきます。例えば「livedoor 小説」の場合は、コンテンツの構成上「連載中の作品」「バックナンバー」「その他特集ページ」といった3つの要素に分解して、下記のように目標を設定しました。

・連載中の作品→よく読まれるので全体目標の6割
・バックナンバー→全体目標の3割
・その他特集ページ→全体目標の1割

このときの要素が細かすぎると、次のステップの“定期的なチェック”が大変になるので、最低限の分解にとどめ、様子を見ながら修正するのがよいと思います。

そして重要なのは「分解した目標を達成するために、何をすべきか」を具体的に検討すること。実現プランが決まれば、あとはこれを実行に移します。


【3】定期的なレポートチェックで進捗を確認する
PV、UU、回遊率をチェックするのはもちろん、(2)で作成したコンテンツの要素に分解した目標達成の進捗を確認します。このときレポート作成に何時間もかけては意味がないので、入手しやすいデータを使って更新しやすいフォーマットにするのが長く続けるコツです。
「livedoor 小説」の場合は、「連載作品」「バックナンバー」など作品の種類で数値目標を設定したので、作品ごとの PV もチェックします。またこの確認作業は週1回の定例会議の中で行い、運営メンバー全員で共有します。週次で定例会議を開くと以下のようなメリットがあります。

・問題を発見しても、すぐに対策を打てる
 前週に発生した問題も、翌週に対策を打てばPVを挽回できる場合が多いです。

・目標を運営メンバーで共有できる
 今週の目標が達成できていれば今月の目標達成の見通しが立ち、今月の目標が達成すれば半年後の目標値に一歩近づいたことになります。


【4】改善策を検討し実行する
(3)のチェックで進捗が望ましくない場合には、改善策を検討します。このとき目標をコンテンツの要素に分解したことで、具体的にどこが落ち込みの原因かすぐにわかるので、その原因を解消するための対策を検討します。「livedoor 小説」ではこの作業も週1回の定例会議の中で、運営メンバー全員で行います。以下に例をご紹介します。

【問題1】新連載作品の PV が伸びない
【改善策】
「まだユーザーに認知されていないのでは?」という仮説から
 ・特集ページで作品をわかりやすく紹介する
 ・モバイルサイトトップページで大々的に取り上げる

【問題2】全体の UU が落ちている
【改善策】
 ・モバイルサイト内のバナー広告や、テキスト広告の活用
 ・ポータル内の同じユーザー層を持つ他のコンテンツから誘導リンクを設置
 ・メルマガを活用して離れたユーザーへアプローチ

改善策を実践したら、それが有効だったかどうか次回の定例会議でチェックします。原因分析と改善策の検討には「ウェブサイトの効果測定について」の記事も参考になります。

以上の4つのステップは、「PDCAサイクル」の「Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)」の実践です。「livedoor 小説」では、(2)〜(4)のステップを週ごと、(1)〜(4)のステップを月ごとに繰り返しています。

複数のコンテンツを担当し、さらに新規開発案件を担当するような状況では、サイト運営も現状維持で満足してしまいがちです。しかし、せっかく立ち上げたコンテンツを育てていくのもディレクターの仕事の醍醐味(だいごみ)であり、結果が目に見えることは次なるモチベーションにもつながるのではないかと思います。


ライブドアでは、コツコツと自分のサービスを愛し続けていけるディレクターを募集しています。

こんにちは。ライブドアでモバイルサイトを担当している伊藤です。モバイルの世界では、モバイル特有のサイト構築に関する技術や、PC のものをモバイルコンテンツ向けに作り直した技術が使われていて、ほとんどの仕様がPCと異なります。今回はその中のひとつである「Flash Lite」について書きます。

モバイル向けの「Flash」である「Flash Lite」は、ところどころで使われはじめているものの、本格的に使われるのはまだまだこれからというのが現状です。ただ、活気を帯びてきている技術の一つで、昨年末、新しいバージョンの「Flash Lite 3.0」が発表されたことは、今後モバイルサイトにおいて大きな意味を持ってくるでしょう。そこで、モバイルディレクターとして最低限、知っておきたいと思うことをまとめてみました。

【01】「Flash Lite」とは

「Flash Lite」はバージョン1.0からはじまり、1.1〜2.0〜(2.1)〜3.0とバージョンアップされており、最新版は2007年11月に発表された「Flash Lite 3.0」です。バージョンアップする度に、できることは増えてきていますが、PC版「Flash」に比べるとまだまだ厳しい制約があります。

※以下、「Flash Lite XXX が搭載されている端末」を「Flash Lite XXX端末」と呼びます。

【02】対応機種について

「Flash Lite」は携帯のキャリア・機種によってバージョンが異なるため、仕様決定には配慮が必要です。ディレクターとしては、どういう対応を取るのか悩むところで、

・3キャリア向けのサイト
・DoCoMo のみのサイト
・au のみのサイト

という分類や

・「Flash」がメインコンテンツのページ
・あくまでメインコンテンツは他にあって、「Flash」はサブコンテンツとして投入する

という分類によっても対応は異なりますが、基本的には下のどちらかの対応になるかと思います。

A:特定のバージョンのみに対応する
(他のバージョンの端末を非対応端末とする)

1)「Flash Lite 1.1」のみ対応

「Flash Lite 1.1」は現状では最も対応端末が多いので、「Flash Lite 1.1」で作ることが一般的です。User Agentで判定をかけて、非対応機種の場合(この場合Flash Lite 1.0端末)、非対応エラーページに遷移させます。

★対応端末:「Flash Lite 1.1、2.0、3.0」端末
★非対応端末:「Flash Lite 1.0」端末
※「Flash Lite」は、上位互換があるため、「Flash Lite 2.0」が搭載されていれば、1.1も1.0も動きます)

2)「Flash Lite 2.0」のみ対応

「Flash Lite 2.0」はDoCoMoで対応していないので、「Flash Lite 2.0」のみを対応とすることはほぼありません。

★対応端末:「Flash Lite 2.0、3.0」端末
★非対応端末:「Flash Lite 1.0、1.1」端末

3)「Flash Lite 3.0」のみ対応

現在はあまり使用されていませんが、「Flash Lite 3.0」の機能を活かしたコンテンツが出てくるとこのパターンが増加するでしょう。

★対応端末:「Flash Lite 3.0」端末
★非対応端末:「Flash Lite 1.0、1.1、2.0」端末

4)「Flash Lite 1.0」のみ対応

「Flash Lite 1.0」はDoCoMoの一部機種でしか使われていません。機能制限が多く、サイズ制限もほとんどの機種で20KBまでと厳しいため、使用されることはほとんどありません。

★対応端末:「Flash Lite 1.1、2.0、3.0」端末
★非対応端末:なし

B:「Flash Lite」各バージョン別に処理を分ける

「Flash Lite 2.0」端末なら2.0のバージョンを、「Flash Lite 1.1」端末なら…。という具合に各バージョンに最適化されたものをUser Agentで判定して機種ごとに振り分けて表示(ダウンロード)させる方法です。

「Flash Lite」はバージョンが異なれば、使える「ActionScriptのバージョン」も異なりますし、ほとんどの場合、サイズ容量もかなり違います。その、各バージョンごとにページを用意するのに等しい手間がかかるので、特別な事情がない限りはこの方法はとりません。ただ、3キャリア向けではなく、au 向けのみのサイトだと、「Flash Lite 2.0」と「Flash Lite 1.1」を作って、それぞれ振り分けるという方法は時々使用されます。

※最後に各キャリアの対応機種をまとめてみました(2008年1月15日現在)。

docomo

DoCoMo は基本的に FOMA 端末以上を想定し、505i、506i、900iシリーズのみ「Flash Lite 1.0」、その他は「Flash Lite 1.1」、905iシリーズだけが「Flash Lite 3.0」です。
※「Flash Lite 2.0」を飛ばして、いきなり3.0になっているところからもモバイルサービスの進化の速さを感じさせます。

au

au は基本的に WIN端末以上が対応で、比較的新しい端末が「Flash Lite 2.0」、それ以外は全て「Flash Lite 1.1」で「Flash Lite 1.0」はありません。

softbank

SoftBank も au と同様で新しい端末が「Flash Lite 2.0」、それより古いものが「Flash Lite 1.1」で「Flash Lite 1.0」はありません。


【03】「ActionScript」に関して

「Flash Lite」の各バージョンでできること≒「ActionScript」の各バージョンでできることです。ですから、「ActionScript」の各バージョンで何ができて何ができないのかを把握しておくと、

「カレンダーFlash 作ろうと思うんだけど、fscommand2( "GetDateDay" );で日付情報を取得し、変数に格納すればいいから、『Flash Lite1.1』以上なら出来そうだね」

というようなことがわかります。
ディレクターとしては実際に「Flash」を操作するわけではないにしろ、「ActionScript」を知っておくと企画設計がスムーズです。日付情報の取得・音量の取得・バイブレータの ON/OFF などができる fscommand2 などいくつか重要なものを押させておくだけで随分違うと思います。

基本的に「Flash Lite 1.0」、「Flash Lite 1.1」は「ActionScript 1」、「Flash Lite 2.0」、「Flash Lite 3.0」は「ActionScript 2」ですが、同じ「ActionScript 1」でも「Flash Lite 1.1」と1.0では使える「ActionScript」が異なったりするので注意が必要です。


【04】「Flash Lite」の利用のされ方

1)「Flashゲーム」、「Flash待ち受け」などコンテンツとしての利用

現状ではコンテンツとしての利用が半分以上を占めているのではないでしょうか。モバイルのゲームにおいて、「Flash Lite」は本当によく使われています。

2)UI での利用

アクロディアの VIVID UI、着せ替えツールなどで使われているような、携帯のUI(ユーザーインターフェース)での利用です。今後はこの利用が増えていくでしょう。

3)サイトトップページでの利用

各キャリアのトップページ・トップメニュー(iMenu、au oneなど)、一部のCP(コンテンツプロバイダー)が運営している公式サイトの TOP ページに見られる使われ方ですが、サイト TOP ページに「Flash Lite」を使っているパターンです。

単純に TOP ロゴをFlashロゴにしている例はいくつも見られますが、こういう形での利用はまだまだ少ないです。例として、「お笑いTV」というサイトの QR コードを載せておきます。

「お笑いTV」
owarai

<メリット>
・サイト全体に統一感が出て見栄えが良く、ユーザーが使いやすい。
・画像表示が早い。

サイト TOP で画像をいくつも置くと、画像の読み込みに時間がかかってしまいますが、「Flash」で表示させる場合は画像を一つ一つ読み込まなくていいので表示速度が早いというメリットがあります。

<デメリット>
・UID (固体識別情報)などのパラメータの引き継ぎなどができない。

各キャリアのトップページ・トップメニューではできていますし、システムで対応すれば不可能ではありませんが、基本的にはできないようです。

・手間がかかる。

HTML/XHTML で作る場合と比べると、更新する際など時間がかかり、確認に手間がかかることがあると思います。

・SEO (Search Engine Optimization) 的に不利。




【最後に】今後の「Flash Lite」はどうなるか

今後「Flash Lite」の使われ方において、ポイントとなるのは「Flash Lite 3.0」でできるようになった Flvファイルの再生機能を活かした動画との組み合わせでしょう。「Flash Lite 3.0」搭載端末は DoCoMo の905iシリーズのみですが、au、SoftBank でも2008年春モデルから「Flash Lite 3.0」搭載端末が出てくるでしょうし、将来的には「Flash Lite 3.0」が主流になっていくと思います。

現在は、モバイルコンテンツの動画再生というと、「iモーション・着ムービーで、avi から QuickTime で 3gp とか 3p2 とか aac に書き出して…」という形ですが、画質が荒い上にサイズ制限がきついという難点、 PC での動画サイトのほとんどが Flvファイルで再生・保存されていることを考えると、今後はモバイルコンテンツでの動画再生=Flvファイルで、という流れになっていくのではないでしょうか。


モバイルの世界はサイズの制限に苦しんだり、機種対応で悩んだり、の一方で、速いスピードでできることが増えていくやりがいのある世界です。ライブドアでも新しい技術を積極的に取り入れて、面白いサービスを生み出していきたいと思っています。

ライブドアでは、「今までの常識にとらわれず新しいことにどんどん挑戦していきたい!」という貪欲なディレクターを募集しています。


一部誤りがありましたので、本文中の表記、画像などを修正しております。

こんにちは。
livedoor でディレクターをしている有賀です。

今回のお題は、「部門横断型プロジェクト」についてです。

ライブドアのメディア事業部の組織構造は、ピラミッド型組織というより、横のつながりを重視するネットワーク型の組織と言っていいと思いますが、その効果を最も高く感じられる一つが、今回お話しする「部門横断型プロジェクト」です。
異なるセクションにいる人材や意見を集約して行われる新サービス開発もそうですし、既存のサービス同士の連携や組み合わせで一つの活動を行う場面でも、風通しの良さや隔たりのない部分が、奏功するからです。

部門横断型プロジェクトといっても、サービスや商品の開発といった対外的に評価されたいものだけでなく、制作規定(レギュレーション)策定や工程の検証、オフィス設備やイベント実行といった社内的なものまで、広範囲に及びます。今回は、ディレクターBlogということで、部門横断的な制作ディレクション業務の一部を紹介します。

【01】『年末年始ライブドア感謝祭』にみる部門横断企画の概念


ポータルサービスでは、季節や年の替わり目、イベント開催や記念日などに合わせて、通常のサービス以外にキャンペーンを行うことが多い傾向にあります。これは特別な時期に行うことでの集客や告知、販売などのほかに、ユーザーへの感謝を表す機会と捉え、賑やかな装飾や企画、プレゼントを用意するケースを増やしています。
いま、行われている『年末年始ライブドア感謝祭』もそのコンセプトで、l多くの部門連携により実現しています。

具体的には、各コンテンツに散らばったマークを集めて応募することでプレゼントを獲得できるという、言わば「ウェブ版スタンプラリー企画」なのですが、これは全社的な協力無くしては実現できない企画です。
livedoorでは、各サービスの担当者が分かれていますので、例えば、30個のコンテンツ連動では最大30人のディレクターに協力を要請しなくてはいけません(実際にはひとりのディレクターが複数のコンテンツを担当していますが)。これだけでも大変なエネルギーを使います。

この企画進行を例に、アプローチの方法を紹介します。


【02】アプローチ 〜方向について〜


全社的な企画は、大きく分けて3つの「方向」へのアプローチが設定されます。

第一に、メディア全体の戦略と関係し、また影響範囲が大きいので、上層部への意図説明が鍵になります。


ライブドアでは、企画者自身が、社長を含めた席で各部門長(マネージャー)にプレゼンを行うことで、迅速な意志決定が可能になっています。この会での企画書には、企画の主旨、効果予測、予算(開発・運用工数含む)の3ポイントが端的かつ明確に書かれている必要がありますが、特に、予算と効果に重点が置かれます。
また、営業部門や広報部門にも、このタイミング直後の早めの告知が、プロジェクトのスムースな進行を助けます。


第二に、実際にもの作りに携わる開発部門への説明となります。


ここでいう開発部門とは、プログラマー・デザイナー・マークアップエンジニアといった、実作業部隊で、彼らなくしては如何なるサービスも展開できません。ですから、丁寧で細やかな伝達が求められます。ここでの伝達ロスが、プロジェクトの成否を左右すると言っても過言ではないでしょう。
用意する企画書においては、予算や効果よりも、仕様やイメージ、スケジュールの綿密さが期待されます。ミーティングも、想定するストーリーはもちろん、「こんな場合はどう動くのか?」「悪意のあるアクセスについての対応は?」といったイレギュラーのケースについて、説明を求められるので、必然的に、会議は説明型から討議型に、熱を持ちはじめます。しかしながら、この場での意見交換が、より深みのある企画への進化に絶対不可欠なものなのです。開発現場からの意見や疑問を踏まえないで、うまくいくプロジェクトは無いと思っていますので、この時間を十分に確保することが、良い企画設計と言えると思います。

第三に、協力をお願いするディレクターやサポート部門への要請です。


これは実は、第二の説明より後というわけではなく、同時並行に位置付けられる工程です。特に、同じ立場のディレクター陣には、双方のメリット・デメリットをより早い段階で包み隠さず共有することが大事です。各ディレクターは、担当するサービスの集客や売上げといった結果に、責任を持っていますので、立ち上げる企画が進路妨害をして一方的にユーザーを奪うものであったり、イメージを損ねるものであっては協力してもらえません。ですから、ユーザーの思惑や進路を邪魔しないか、マイナスイメージを与えないか、といったことが、ケース毎に徹底的に討論されます。つまり、用意する企画書も、主旨(コンセプト)や意義について違和感のあるものでは問題になるのです。
また、「こういうユーザーにはどう対応するのか?」といったことは、サポート部門担当者との意見交換によって磨かれていきますので、これも企画設計の早い段階で協議することが重要です。


【03】アプローチ 〜方法について〜


アプローチについては、「方向」以外に、「方法」も熟考を求められます。全社横断企画などの規模の大きいプロジェクトは、大きく分けて3つのアプローチ方法をうまく使い分けることが肝要です。

(1)全体への説明


最も広い範囲に早く伝える方法では、全体会議やメーリングリストが該当します。
これらは、一斉に同じ情報を素早く伝える利点がある反面、一方通行な物言いとなるため、リアクションが読めませんし、聞き逃し、読み逃しのがあると対応できません。また、受け手によって感触が異なるような機微的なことや意見交換すべきことには不向きです。ですから、決議事項や告知のみの情報がメインとなります。
プロジェクトの進捗報告など、無くてはならないものもありますが、いずれにしても、他の方法と組み合わせて活用することが重要です。

(2)作業依頼時の説明


特定関係者にのみ伝える方法では、『fixdap』(フィックスダップ)などのタスク管理ツールが活用されます。
文章技法でもある「5W」(Who[誰が]、What[何を]、When[いつ]、Where[どこで]、Why[どうして])を明確にすることで、プロジェクトのコミュニケーションロスを防ぎます。また、アーカイヴすることで、再読やプロジェクトの途中参加者や中座するケースにも、ロスを最小限に抑えることができます。
とはいえ、上記機会やツールだけに頼った、無機質な対応では、良いディレクターとはほど遠いかもしれません。

(3)作業中の会話


個別のコミュニケーションを、タイミングよく盛り込めるか、がプロジェクトの要と言えます。
IRCは、最も利用されるツールの一つです。直線的な実利はもちろんですが、PCを通じてとは言え、雑談からはじまって、「ぶっちゃけ、このプロジェクト、キミにしか頼めないんだよ…!」とか、「あそこ、ちょっと先に見せてもらえると助かるんだけど…」といった感覚的な打ち明け話などをするのに、活用されるケースも多いです。
もちろん、個別のコミュニケーションといえば、実際に会って話すことも大事ですし、これ以上のコミュニケーションはまだ無いと思っています。意志統一を計るときや不穏な空気が流れそうなとき、士気を鼓舞するときなど、実際に席に行って話したり、会議室に呼んだりするのが、遠回りのようで一番近道なことは多々あります。


開発は淡々とシステマティックに進むものと思われがちですが、意外にも潤滑油となるのは、人間くさいアナログなコミュニケーションなのです。

【04】まとめ:企画を信じること、信じてもらうこと


部門横断企画は、一つのサービスを立ち上げる以上に苦労する部分も多いのですが、その分、それでしか実現できない効果があります。そして、そこでしか学べないことも多くあります。
紹介した「3×3のアプローチ(3つの方向と3つの手法の組み合わせ)」は、ノウハウでもスキームでもフローでもなく、そして、常に同時並行で動いていなくてはいけないので、その都度、泥臭い場当たりな部分は否めませんが、それでもなお、部門横断型プロジェクトが意義深く思えるのは、「傍観者をいかに当事者にするか」というトライアルの妙や、「すべてがオートクチュール(一点モノ)」といった醍醐味があるからだと思います。

そして、それらを支えるのは、いつも「人」だということを実感できるので、私は、とても面白いと思っています。
他の人が描いたプロジェクトであっても、それを担い、完遂するためには、企画を信じること、信じきることが、ディレクターのまず最初の仕事かもしれません。そして、それが、関係者の共感を呼び、信じてもらうことに繋がっていくと思っているからです。

ライブドアでは、「livedoorでこんな企画やってみたい!」という好奇心旺盛なアイデアマンを募集しています。

こんにちは。『livedoor Blog』担当の早岡です。

どのサービスにおいても開発・運用の「タスク優先順位」が存在します。サービスの規模が大きくなればなるほど、ディレクターはタスクの“交通整理”に頭を悩ますことになります。今回は『livedoor Blog』を開発・運用していくにあたって、私がどの様な形でタスク整理をしているかを書きたいと思います。

■プロジェクトの種類を分ける。

livedoor Blog』のプロジェクトは大きく3つのタイプに分類されます。

(1) 収益重視のプロジェクト
 コンテンツ連動型広告や、他媒体とのタイアップなど「お金に直結するタスク」がここに含まれます。

(2) ユーザー満足度向上のためのプロジェクト
 「どういう機能を追加すればもっと便利になるか」「ユーザーの要望に応えるにはどうしたらよいか」といったタスクがここに含まれます。
 
 ※現在は「fixdap」というBTS(Bug Tracking System)サービスを利用して、livedoor Blogへの要望・アイデア募集を行っております

(3)サービスを持続させるためのプロジェクト
 ここはサーバ関係など、主にインフラ面が該当します。5年、10年続くサービスを開発するためには常に考慮すべき部分です。

これら3つの大きな柱の下に、各種タスクがぶらさがっているわけですが、いかにバランスよく、かつ、適切なタイミングで遂行できるかは、ディレクターのさじ加減が重要になります。

(1)のような収益直結型タスクは、売上げが目に見えてわかるため、ついつい目先の利益を追い求めて、飛びついてしまいがちです。
しかし、「ただ、儲かればいいのか?」と言うと、そういうわけではありません。

すべてのサービスは、ユーザーあってのものですので、ユーザーが満足してくれるようなタスクを進行させていく必要があります。さらに、潤滑なサービスを維持するためには随時メンテナンスをする必要もあります。

そこで、「じゃあ、どれが一番優先すべき事項なの?」という疑問が当然生じてきます。

よくある失敗は、「ディレクターの中では何となくタスクの優先順位は決まっているのだけれども、それが開発・営業スタッフに伝わっていない」といった状況。明確な優先順位が決まらないから、タスクがどれも中途半端になる・・・といったこの悪循環を避けるためにも、各タスクの順位を整理する必要があります。


■タスクの種類を色分けでわかりやすく。

タスクの優先順位を付ける際、私は「視覚的に整理する」ことを心がけています。

タスク管理表

この表では、
オレンジの部分が「ユーザー満足度向上のためのプロジェクト」
灰色の部分が「収益化のためのプロジェクト」
ピンクの部分が「サービスを持続させるためのプロジェクト」
と分類されています。
※未公開の情報も含まれているので、あえて見づらくしています。ご了承ください。

各プロジェクト内のタスク進行期間、状況などを簡単に書き込み、「いま何が動いているか」をわかりやすくすることによって、全体のリソース管理や次フェーズの予定が立てやすいようにしています。

ディレクターもプログラマーも、『livedoor Blog』以外のサービスを平行して担当しているため、ほかの担当者とリソース調整の話をする必要があるのですが、その際、詳細を説明しなくても「この時期が忙しいです」「このタスクを優先したい」と表を指し示せば話が早いです。

また、先ほど述べた「3つの柱」をバランスよく進められているか、ということも一目でわかりますので、特定の分野に開発がかたよるということもありません。

定例で行われるミーティングでは、この表を基に「じゃあ、次はこれをやりたいね!」という提案や、「この辺を頑張った方がいいんじゃないか」といった反省を含め進行します。
(細かいタスク毎の進行管理は社内BTSやメールなどで行っています)

■まとめ

livedoor Blog』の開発には多くの人が関わっています。
それだけに全体のタスクがどうなっているか、目指している方向性にブレはないか、などをメンバー間で常に共有しておく必要があります。
もちろん、タスクの重要度は時と場合によって常に変化するものですし、突発的なタスク(障害対応など)が発生し、全体のスケジュールに影響を及ぼすこともあります。だからこそ、細かい文字の羅列したスケジュール表よりも、パッと見てわかる視覚的に整理された表が必要とされるのではないかと思っています。

サービスの開発・運用のスケジュールを決めるのはディレクターの仕事ですが、ディレクターの意見だけで決定するのではなく、開発スタッフの意見も大切になります。
特にプログラマーからは「このタスクとそのタスクは一緒に作業すると効率がよい」といった意見が出ることがあります。その為、ディレクターだけでスケジュールを考えるよりも、良い結果が生まれることが多いです。
求められるのは「全員がわかりやすいようにタスクを整理しておくこと」であり、それはディレクターとして重要な役割のひとつであると言えます。

タスクの整理方法には、様々な種類がありますが、もし「これは便利!」という方法があれば是非教えてください!

はじめまして。『livedoor レンタル掲示板』を担当している佐藤です。

皆さんはご利用のウェブサービスで「規制設定」をしたことはありますか?「規制設定」というと何か難しい言葉のように聞こえるかもしれませんが、ブログのコメントやトラックバックについて設定したことがある人は多いのではないでしょうか。これらも「規制設定」の一種です。

今回はレンタル掲示板を運営する上で必要不可欠な「スパム対策」について紹介いたします。アダルトサイトへの広告リンクや、金融、ウェブビジネス、ゲーム攻略サイトを装いユーザー情報を不当に得ようとするリンク、不適切と思われる投稿は運営側が削除していくわけですが、毎時間大量に投稿される為、削除する行為自体にウンザリするほどです。

「スパム(spam)」とは主に「欲しくも無いのに大量に送りつけられるモノの通称」という意味です。

livedoorにはユーザーが書き込めるサービスが数多く存在します。『livedoor Blog』、『nowa』、『フレパ』などでは、記事へのコメントやトラックバック、『レンタル掲示板』ではスレッドをたて、投稿に対してコメント(レス)することができます。その投稿システムを使い、スパムを広範囲に投稿していく悪質行為を私たちは「投稿スパム」と呼び、日々対策を練っております。

ただ、ここでポイントになるのは「投稿スパム」と「迷惑投稿」は似て非なるモノだということです。「自分には必要無い内容だからこういった投稿を制限してくれ!」といった要望を頻繁にいただきますが、違和感のある個別の投稿は各ユーザーさん側で規制設定をしていただくことが最善だと考えています。なぜなら、あくまでも“無差別に大量に送られるもの”に関しては、運営側で対策を講じるべきと考えますが、“個人によって判断の分かれるもの”に関しては、運営側が介入すべきではないと考える為です。

では、私達がどのような対策をしているのか、具体的な例をあげながら紹介していきましょう。

(1)連続投稿規制
一定時間内に一定数以上の投稿があった場合
一定期間内、投稿できなくなる規制。

(2)共通NGサイト・ワード規制
過去に迷惑行為があったサイトや文字列を含んだ投稿ができなくする規制。


システムによる規制に関しては、この2つに大別されます。
(1)は「ホスト規制」であり、(2)は「ワード規制」です。その先は、更に細分化されていて、(1)と(2)を組み合わせた規制もしています。

まず(1)に関してですが、『livedoor レンタル掲示板』のように、多数のユーザーが利用するサービスでは以下のような規制設定が存在します。

同一人物(IP番号より特定)の連続投稿を制限する規制。
設定秒数以内に2回以上レスすると警告される。
5回の警告後は以後同一サーバでの投稿を最大1時間受け付けない。


つまり、1分間に1000コメント程投稿する迷惑投稿も、6個目のコメント以降は規制解除されるまで一切投稿出来ないという仕組みです。

例えば、過去のある一定期間内にどれだけ投稿アクセスをおこなっているかを集計し、その数値を元に以後どれだけの時間を規制するかを自動的に設定します。
概説すると、その数値が2桁なら30分間、3桁なら6時間、4桁なら24時間というような感じです。さらに定期的に集計がおこなわれ、悪質なホストは常に集計以後24時間投稿がおこなえないようになっているのです。

※上記のしきい値や設定時間は、実際のものと異なります。
※livedoorで行っている検出方法や規制に適用されるしきい値は、悪質な投稿者対策のため、一切公表しておりません。

(2)に関しては、同一投稿文章を検出して、一時的に文字列(URL含む)や文章自体を「NGワード」に設定し、規制解除まで一切投稿できないようにする仕組みです。

この規制はかなり慎重で、規制を強化すると悪意のない一般利用者にまで影響が出てしまう事があります。例えば、注目キーワード的な文字列が規制対象になってしまい、一般のユーザーの投稿が規制されてしまう恐れもあるのです。

※livedoorで行っている検出方法や規制に適用されるしきい値は、広告投稿業者対策の為に一切公表出来ません。

楽しく安全にウェブサービスを使っていただく為に、以上のポイントを踏まえlivedoorでは悪質な投稿からユーザーを守る為、日々努力しています。ライブドアでは、「ネットのセキュリティは私が守る!」という正義感の強いディレクターを募集しています。

こんにちは、フレパ担当のandyです。
今回は、「livedoorのディレクターに聞いた! 自分が勉強するために読んだ本・雑誌」をまとめてみました。
何から勉強すればいいのか分からない人は、まずとっかかりとして手に触れてみてはいかがでしょうか。


【WEBディレクション】
だから、Webディレクターはやめられない―できるWebディレクターの成功戦略

思わずうなづいてしまう体験談が満載です。初心に戻りたい時に読むと効果抜群。
できるウェブディレクターが日頃何を考えて生活しているのかが分かります。


Webディレクション教科書

ウェブサイトを作る上で基本的な事をまとめた入門書。
オススメ本の紹介など、まさに教科書。



プロジェクト始動からサイトの設計・構築まで Webディレクション標準ガイド

こちらも、教科書的内容。
1つのテーマに対していくつかの具体的な考え方、事例やサンプル書式を紹介してあり、『Webディレクション教科書』より実践向きの内容となっています。


【デザイン】
Webデザインユーザビリティ (ウェブクリエーターズバイブルシリーズ)

若干情報が古いが、ユーザビリティを考えるための入門書。
イラストが多くて分かりやすいです。


ディフェンシブ・ウェブデザインの技術―「うまくいかないとき」に備えたデザイン、「上手に」間違えるためのデザイン (Web designing books)

なじみ深いサイトの良い例、悪い例を取り上げています。
デザイナーの為のデザイン本というより、ディレクターがデザインを依頼する際に役立つ本です。


【文章】
記者ハンドブック -新聞用字用語集 第10版-

新聞用語の基本的なルールがまとめて収録されています。
「迷ったら、ひらがなで書け」など、意外と知らなかったコツも勉強になります。


【サーバ】
これならわかるサーバ 入門の入門



【モバイル】
モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~

PCサイトとケータイサイトの相違点など、人気サービス関係者のコメント付きで分かりやすく解説されています。


【雑誌】

MdN (エムディーエヌ) 2008年 01月号 [雑誌]


足りない知識はまず本を読むことで補完し、吸収している人がライブドアでは多く存在します。広く知識が求められるウェブディレクターですが、自分の弱点を見つけて少しずつ克服していきたいですね。
ライブドアでは「本読むどころか、本書きました」というディレクターを募集しています。

livedoor トレビアンニュース』担当の高橋KEN です。livedoor のなかでも異質だといわれながらコアなファンが多いこのコンテンツですが、今回は『livedoor トレビアンニュース』の裏側的な何かに迫ってみたいと思います。

■ネタ探しはどうしてるの?
これはもう人力で探すしかないです。RSSリーダー、ソーシャルブックマークを駆使して「これウケそう!」というのを選別します。実際にはネタの数に困ったりすることはないのですが、『livedoor トレビアンニュース』の方向性に合致してるかなど、ふるいに掛けるとやはり絞られてきます。

ここから先は我流なのですが、コッソリ公開しちゃいます。朝早くきて真っ先に見るのが、各ポータルサイトのニューストピックスです。それら一覧を眺めたあとに『mixi』や livedoor にある“注目キーワード”を見て、それを自ら検索します。すると、それらの上位に来るものはたいてい話題になってるブログだったり『2ちゃんねる』のスレッドだったりします。

そんなトレビアン的なソースを、今度はさらにアレンジして異質な作りにします。『livedoor トレビアンニュース』は『livedoor ニュース』の記事提供元のひとつとして、なにしから個性のある独自の情報が必要です。ちなみに、『livedoor トレビアンニュース』は「バカなことを真面目に!」ということを大切にしています。

■どういった記事が受けるのか!!
どういった記事がうけるのか……。知ってたら楽ですよね。これに関してはみんなが興味を持ちそうなキーワードを使って記事を書くしかないです。そんなわけで昨年引きのあったものと、そうでないものを分けてみました。

<人気のあった言葉>
・mixi
・GoogleEarth
・エリカ様
・辻ちゃん
・Wii
・DS
・アサヒる
・ニコニコ動画
・YouTube
・オッパッピー
・小島よしお
・どんだけぇ!

<人気なさそうな言葉>
・爪切り
・斜めドラム
・味噌カツエンジニア
・阿佐ヶ谷
・21エモン
・ガチャ子

……などなど使ってもユーザーが興味を示すもの、そうでないものがあります。その辺は現状のネットの動向などを見て察知するしかないですね。逆にまったく使われてない言葉を流行らせて先駆者になるのもアリです。


■記事公開までのフロー
記事はどのように公開されているのでしょうか? 2007年12月の時点でのフローになりますが、下記の通りです。

ライターが記事を書く
 ↓
社内BTSに原稿をアップします
※原稿ではなくアイデアをアップすることも
 ↓
校正します
 ↓
公開OKの指示が出ます
 ↓
『livedoor トレビアンニュース』および『livedoor ニュース』に掲載します。
 ↓
ユーザーが『2ちゃんねる』にスレッドを立てることも!?

……と、このようなフローになっています。このような作業を記事ごとに行います。ね、簡単でしょ?

■ユーザー層は?
これはいちばん書きたかったことです。『livedoor トレビアンニュース』のユーザー層は10〜20代、もしくは70〜80代にかけてです。……冗談です。20〜30代がメインターゲットになります。ネットの情報やテレビゲームの情報が多いため、20〜30代をターゲットとしています。本当はもっと幅広くやっていきたいんですが、幅広すぎるとユーザー層に“ブレ”が出てくるので『livedoor トレビアンニュース』とは何かを明確にするために、このようなターゲット層にしています。もちろん、10代の方や40代の方もご覧いただければ嬉しいです。

■ボツ原稿特集
では『livedoor トレビアンニュース』でボツになった記事はどのようなものなのか。お蔵入りになっちゃった記事なので、この場でタイトルだけを公開したいと思います。

<惜しくもボツになった記事たち>
・あの人気ユニット『Perfume』がファンの家にくるぞ!
Perfumeがファンの家に来るという企画を紹介した記事。何でボツ?

・『mixi』徹底活用術!! おもしろソフトも紹介
『mixi』をもっと楽しむためのフリーソフト紹介。

・トレビアン編集部公開!
トレビアンの編集部を公開しようという内容。もちろんネタです。

・ビルゲイツに親切にしたらお礼に幾らくれるか試してみた!!
そのまんまです。

……と、こんなところです。なんかお蔵入りの方がおもしろそうな気もしますね。でも一回お蔵入りになったボツ記事が再利用されることもあるんです。ゴネまくってなんとかOKでて公開されてワーイってなって……それがトレビアン。

今年もおもしろい記事をバンバン書いていきますのでコッソリ応援してください。2008年も『livedoor トレビアンニュース』はマイペースに頑張っていきます。

こんにちは、ディレクターBlog言いだしっぺの櫛井です。
最近は色々な方に「ディレクターBlog読んでますよ!」と言われるようになってきました。ありがたいことです。

2007年も残すところあと3日となりました。来年から新人社員として会社に入ったり、転職などで、環境が変わったりするという方も多いのではないでしょうか。
今回は、普段あまり“ノウハウ系”の記事を読まない友人たちに言われた「あの記事よかった! 参考になった!」というエントリをいくつかご紹介してみたいと思います。私が書いた記事が多く見えるのは気のせいです。

4つのステップで作る webサイト開発のスケジュール作成
「これはどんな職種でも使える! ありがとう!」とよく言われました。
どういたしまして。

枯れた技術で社内を潤す IRCを使おう!
IRCという存在を知らない人も結構いたようで、使い始めようと思ったり
「社内の導入手引きにリンク入れさせてもらったよー。」などと言われました。
ありがとうございます。

モバイルサイトのスピード構築術
「今までこういう形で仕様書を公開しているのを、見たことが無かったから参考になった!」とえらく褒めちぎられた覚えがあります。褒められると次回も頑張りますのでもっと応援すると良いと思います。

livedoor ウェブディレクターの“OJT”を考える
「livedoorの人がなんでタフなのかわかった気がするわ…。」と、良いのか悪いのかよくわからないコメントを沢山いただきました。

デジハリでは教えてくれない(かもしれない)、Webディレクターの基礎知識
「1つ1つ調べるのはメンドウだったから助かりました。」と言われました。
ちなみに、佐々木さんはイケメンですよ。

「エンジニアは魔法使い」という幻想
エンジニアをしている方からの反響がとても大きい記事でした。エンジニアとうまく付き合っていけるディレクターが増えるのは会社関係なく嬉しいです。

サーバの種類とDBサーバ超基礎入門
実は、自分がきちんと理解出来ていなかったところの確認のための資料だったんですが「資料がとにかくわかりやすい!」と評判でした。図解サイコー!


最近よく思うのは、「やっぱりBlogっていいなー。」ということです。私が数ヶ月前に書いたエントリを見つけて「これは参考になる!」と興奮しながら話しかけられたことは過去に何度もあります。
Blogの利点として

1)記事ごとにパーマリンクがあること
2)そのリンクに対して閲覧者が評価することが出来るサイトが色々あること
3)評価によって、公開日時に関わらず沢山の人の目にふれること

という流れがあるからでしょう。よくも悪くも「いつでも再注目される可能性を秘めている」という点もけっこう好きです。

「webディレクター」という職種以外にも沢山の方に読まれている当livedoorディレクターBlog。2008年も腐らない記事を目指して執筆者一同頑張りたいと思いますので宜しくお願いいたします。今年も1年お疲れさまでした。

こんにちは、結婚紹介サービス『youbride』を担当している大橋です。今回はウェブサービスの提供で忘れてはならない「ホスピタリティ」についてお話しようと思います。日本のサービス産業でも浸透し始めている「ホスピタリティ」という言葉。「ホスピタリティ」を経営指針とするホテル、旅館、飲食関連企業などが増えつつあるようです。その前にちょっとまって、ホスピタリティって何なの?

ホスピタリティは、ラテン語「ホスピス (hospice) 」が語源になっており、「心のこもったもてなし」「手厚いもてなし」「訪問者を丁重にもてなす」ということを意味しています。でも、「普通のサービスとの違いは何?」と思うかもしれません。「ホスピタリティ」と「サービス」には、以下のような違いがあります。

ホスピタリティ → 相手と喜びの共感をする → 能動
サービス → 相手からの要求に応える → 受動

「サービス」の根本に「ホスピタリティ」が存在しているのだと考えるとわかりやすいかもしれません。ホスピタリティ産業でもお手本となるひとつの企業に、リッツカールトンホテルがあります。

「パスポートをホテルに忘れた客を追いかけ、大阪から東京まで新幹線で届けた」「病気のためにハワイ旅行を断念したという恋人同士の会話を聞いていたバーテンダーが気を利かせ、部屋に戻るとあちらこちらに貝殻やハイビスカスが飾られていた」などという伝説のサービスも。

宿泊予約に費やされる時問は電話口で顧客の二ーズや好みなどを探っていくため、平均約8分と長いんだそうです。宿泊者の記念日などを事前に聞き出せれぱ、当日に「おめでとうこざいます」のひと言を添えることができ、「なぜ知っているの」という感動が次の予約につながるからだそうです。ユーザーの要望よりも一歩先のサービスを提供、つまりマニュアルにプラスアルファをすることでホスピタリティに繋がるのですね。マニュアル+αのサービス提供という意味では、ウェブでもきちんと生かされています。

1)検索画面のもしかして
検索画面で、誤って入力してしまった語彙などは「もしかして○○じゃないですか?」という正確な表記での検索結果表示ページへのリンクがでます。単なるタイプミスだった時や、曖昧な言葉での検索時には助かります。私自身もよく助けられています。

2)サジェスト機能
livedoor では路線検索で駅名を入力するときなど、さまざまな箇所にサジェスト機能が用意されています。ユーザーが入力する駅名に関連した候補を提案することにより検索を支援しています。出発地を「渋谷」と入力したい場合、頭文字の「し」を入力するだけで駅候補が沢山出てきます。あまり多い検索候補では大変ですから「しぶ」と入力することによって絞られていきますので駅名が長かったりする時にはとても便利ではないかと思います。この機能が逆にわずらわしいという場合であれば、オフにすることもできます。

3)オススメ
アマゾンでは、商品を検索すると「あわせて買いたい」「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といった別の商品も紹介しています。本当に探していた商品がそこで紹介されている場合もありますから意外とチェックしてしまっています。また、『livedoor グルメ』では、「クチコミ」として紹介がされています。「このお店ではこれを食べておけ!」など、力を入れている商品などを事前にチェックしておくことができますね。

上記にあげた3つもユーザーのカユいところに手を伸ばしてあげるという機能といえますね。表立っている訳ではありませんが、そんなサービス提供というのも相手を思う気持ち、つまり「ホスピタリティ」精神に基づいているのだと思います。

こんにちは、livedoor のプロデュースグループでモバイル事業を担当している津元です。今回は非公式ケータイサイトの課金について書かさせていただきます。

その前に、公式サイトとは何かをご説明いたします。公式サイトとは、ケータイキャリアが公式に認めているサイトという意味を持ちます。以前の記事で、公式サイトに登録されるメリットを書きましたが、そのなかに「キャリアの情報料回収代行サービスを利用でき、容易に課金できる」というメリットがありました。

皆さんも使われたことがあると思いますが、4ケタのパスワードを入れるだけでコンテンツなどの購入ができ、支払いは毎月の携帯料金と一緒になります。これはケータイユーザーにとって他の決済手段(銀行振込、クレジットカード、電子マネー、コンビニ払い等)に比べると非常にハードルが低く、モバイルコンテンツ市場がここまで大きくなるうえでも重要な役割を果たしました。

一方、非公式サイトはどうなのかといいますと、公式サイトのような課金方法は利用できないため、さきほども述べた銀行振込やクレジットカード、電子マネーが主流です。ただ、105円や315円などの小額決済をするためだけに各種情報を入れるのは、余程バリューのあるコンテンツでないと厳しいですし、そもそも10代だとクレジットカード持ってないユーザがいたり、おしなべて課金しづらい状況があります。とはいえ、ECサイトでのショッピングとなると話は別ですが、これはまたいづれお話しましょう。

そんななか、ドコモの回収代行サービス『ケータイ払い』サービスが登場し、各社が続々と導入し始めているようです。このサービスはもともと『DoCommerce』という名称で試行していましたが、その後『ケータイ払い』に名称を変更し現在にいたっています。もともとの名前からもおわかりの通り、主に ECサイトでの利用を想定したものです。


<『ケータイ払い』概要>
・4ケタのiモードパスワードを入れるだけで利用可能(=公式サイトと一緒)
・携帯料金と一緒に請求(=公式サイトと一緒)
・上限額 10,000円/月
・従量課金(=ショット)の課金のみ
・料金延滞がない(iモード付加機能使用料などの支払いを直近2ヶ月連続で期限
内に支払っている)ユーザのみ利用可能
・債権は加盟店からドコモが買い取り(=公式サイトの回収代行よりは手数料高?)


公式サイトのものとはいくつか異なる部分もありますが、「4ケタのパスワードだけでコンテンツや商品を購入できる」といういちばんのメリットは同様です。ですが、ショットでの課金しかできないのがデメリットとしてあります。たとえば3か月や6か月コースなどパッケージで対応するしかない状況です。

この『ケータイ払い』ですが、ドコモは過去にそれほど積極的に展開していなかったのか、導入しているサイトは少なかったのですが、最近は積極的に働きかけているようで、それに伴い審査の方も柔軟になってきているようです。また、今までは ECサイトが多かったのですが、コンテンツやサービスの課金手段としても導入しているサイトもあり、それに伴い、にわかに注目され始めています。導入しているサイトですが、ECサイト以外で有名どころとしては以下のサイトがあります。

<『ケータイ払い』導入サイト>
・ケータイハンゲーム(ハンコイン購入)

・モバゲー(プレミアムアバター購入)

・モバオク(月額有料会員の決済)

・ニコ動、ヤプログ、アットゲームス、コルムオンライン、MOOCS Mobileなどなど


上記はほんの一部でして、パソコンで対応しているサイトも多く、そちらも含めるとかなりの数にはなります。売上へのインパクトでいうと、相対的には伸びた会社が多いと聞きます。

弊社は、『ケータイ livedoor』をはじめ非公式サイトを持っており、そのなかでは『livedoor ウォレット』という事前にクレジットカードや請求先情報などを登録しておけば基本的にはボタンひとつで購入できるサービスもあるのですが、ウォレットに対応しているサービスが少ないこともあり、あまり利用されていない現状があります。そこで、ユーザーからの要望もあり、現在『ケータイ払い』導入の準備を進めています。

今までは課金すること自体のハードルが高かったので、実現したくてもできない部分がありましたが、『ケータイ払い』を利用し、有料メニューを作ることで高機能化を図り、結果的にユーザーの皆さまが満足していただければと考えています。

なお、他キャリアはというと、au は『まとめてau支払い』、ソフトバンクは『S!まとめて支払い』と、同じようなサービスを展開しております。ただ、『まとめてau支払い』は審査があるのと同時に実装に工数がかかります。また、『S!まとめて支払い』は利用できるのが公式サイトのみで、そもそも最初から非公式サイトは NG といった感じで、3キャリアまとめて導入できないのが痛いところです。

今後はキャリア課金だけでなく、Edy、Suica など Felica を利用して、非公式サイトでもカンタンにシームレスで決済できる仕組みなどが出てくると良いのですが……。ちなみに、現在でも『Mobile Edy』というサービスありますが、メールを受信してからアプリ起動しなくてはならず、利用にワンクッションはさむ形になるのでシームレスに使えないです。

弊社では、このような現実的な課金の仕組みを使ってマネタイズしていくことも重視しております。弊社で持つ媒体と相性の良いコンテンツやサービスをお持ちの会社さまがいらっしゃれば、ぜひお声をいただければと思います。

こんにちは。『livedoor フォーチュン』(占い)を担当しております、ナガナガと申します。ライブドアでは、さまざまなオープンソースソフトウェアを利用してサービスを提供しています。

オープンソースソフトウェアとは、「自由に利用・コピー・再配布・改変が可能なソフトウェア」のことです。オープンソースという言葉からも想像できるように、ソフトウェアのソースコードを入手することができます。無料で利用できるという意味での「フリーソフトウェア」と混同される方も多いですが、無料であっても再配布や改変を許していないライセンスのソフトウェアはオープンソースソフトウェアではありません。また、オープンソフトウェアは無保証であり、利用者の自己責任で利用する必要があります。セキュリティアップデートやサポートを受けられるかわりにお金を払う必要があるソフトウェアとは対照的だと思います。ちなみに、フリーソフトウェアの「フリー」は「無料」という意味ではなく「自由」という意味です。

「自由」についての説明はこちら。


そこで今回は、オープンソースソフトウェアのライセンスについてごくごく簡単に説明をしていきたいと思います。ライセンスについては、かなり多くの数があるので有名なものをいくつかピックアップして説明していきます。まずは「いろは」の「い」ということで、細かい部分には言及せずにオープンソースソフトウェアのライセンスに興味を持っていただけるきっかけになれば幸いです。

■ オープンソースソフトウェアのライセンスの種類
現在多くのオープンソースソフトウェアが存在し、そのライセンスもさまざまです。それらのライセンスはソフトウェアを開発・配布している企業や団体が公開しています。どのライセンスも「無料で利用」、「コピー・改変・再配布可能」、「無保証」といったオープンソースソフトウェアの必須条件を満たしています。ただし、再配布や一部改変した派生ソフトウェアの公開において、適用しなければいけないライセンスが決まっているものもあります。とはいえ、皆さんが自分でダウンロードしてきて個人的に利用するぶんには、あまり気にすることはないかと思います。それでは、数あるオープンソースソフトウェアのライセンスのなかでも、有名なものをいくつか紹介します。

GNU General Public License (GNU GPL)

『GNU GPL』は『Free Sofrware Foundation』(FSF) という団体が公開しているライセンスです。 FSF は「誰もが自由にソフトウェアを利用できるべきである」という思想を掲げてフリーソフトウェア運動という活動を行っている団体で、リチャード・ストールマンが設立しました。『GNU GPL』のソフトウェアを再配布する場合や改変した派生ソフトウェアを公開する場合に、必ず同じ『GNU GPL』で配布しなければならないという決まりがあります。これは、派生ソフトウェアの配布者がオープンソースではないライセンスのもとで再配布してしまい、ソフトウェアが自由でなくなってしまうことを防ぐためにある制約で、「コピーレフト」という考え方がもとになっています。

※コピーレフト:著作権を保持したまま、二次的著作物も含めて、すべての者が著作物の利用・再配布・改変できなければならないという考え方(引用:ウィキペディア コピーレフトより

BSD ライセンス

『BSDライセンス』は『FreeBSD』というオペレーティングシステムのライセンスとして有名です。無保証であることとソフトウェアの著作者を表記する二つの条件が規程されています。再配布や派生ソフトウェアの配布時に、『BSDライセンス』以外のライセンスを利用しても良いという点で、先に述べた『GNU GPL』と大きな違いがあります。『GNU GPL』はその背景にあるコピーレフトの考え方や「すべてのソフトウェアは自由であるべきである」という思想の過激さから再配布の条件が厳しくなっていますが、『BSDライセンス』にはそのような条件がないため制限の緩いライセンスと言えるのではないでしょうか。

MITライセンス

『MITライセンス』はアメリカのマサチューセッツ工科大学で開発された『X Window System』(X11) のライセンスです。大学の名前をとって『MITライセンス』と呼ばれています。 X11 のライセンスと呼ばれることもあります。『BSDライセンス』と同内容のライセンスです。

Artistic License (Perl のライセンス)

『Artistic License』は、ライブドアのサービスで利用している『Perl』というプログラミング言語のライセンスです。『GNU GPL』とほぼ同内容のライセンスですが、改変した派生ソフトウェアを再配布する場合の著作権の取り決めの点で微妙な違いがあります。また、『Perl』そのものはこの『Artistic License』と『GNU GPL』とのデュアルライセンスという形式をとっており、利用者がどちらか一方のライセンスを選択して利用できます。

パブリックドメイン

パブリックドメインとは著作権を放棄した状態のものをさします (ソフトウェアに限りません)。パブリックドメインとして配布されるソフトウェアには利用や再配布に関する何の制限もありません。したがって、もっとも制限が緩いライセンスであると言えます。パブリックドメインとして配布すると作者本人の権利も主張できなくなるので、公共のものとして寄贈する場合など道徳的な観点からこのライセンスが利用されることが多いようです。

ですが、パブリックドメインは利用には注意が必要とされます。それは、日本の現行の著作権法において「著作権の不行使特約」というのは不特定多数を対象には出来ないためです。そのため契約という観念ではなく、著作者の単なる著作権放棄の意思表明に過ぎず、事実上の著作権放棄といえるかもしれませんが、法的において著作権放棄という効果は発生しないのです。たなみに「著作権の不行使特約」とは、「著作権を行使しません」っていう合意をする契約のこと。以上、簡単にではありますが、オープンソースソフトウェアのライセンスの一部について説明しました。

■ライブドアがオープンソースソフトウェアを利用する理由
最後に、ライブドアがさまざまなオープンソースソフトウェアを利用してサービスを提供している理由について、少しお話したいと思います。

ひとつの理由として、経済的な理由があります。小規模なウェブベンチャーにとって、巨額のライセンス料金と無縁のオープンソースソフトウェアは、コストをかけずに商用の高価な製品に引けを取らない高品質のソフトウェアを自由に利用できる点が魅力です。

また、ソースコードが開示されているので、どのようなことが行われているのかが理解することができますし、不具合が生じた場合にすぐに対応できるというメリットもあります。「使っている製品がもし新しいバージョンをださなくなってしまったら」ということを考えると、自分たちでその後の開発を続けられるという安心感があるのも、理由のひとつにあげられるかと思います。

若くて勢いのある組織には勤勉で有能な人物がいて、彼らが磨きをかけた技術力によってライバルに先んじることができます。自助努力を要するオープンソースソフトウェアは個人や組織の能力向上にも貢献しているのでは? と思ったりもします。


■関連リンク
オープンソースの定義とライセンスを理解する - ITアーキテクト [IT Architect]:

GNU プロジェクト - フリーソフトウェア財団 (FSF)

OSI承認ライセンス 日本語参考訳

ウィキペディア

以下を修正いたしました。
・BSD ライセンス
最後の一文冒頭にある、『GNU GPL』は『FreeBSD』から修正いたしました。

こんにちは、『livedoor Blog』担当ディレクターの久野(くの)です。私は大学時代にプログラミングの勉強を少ししていたこともあり、現在も趣味でウェブ関連のプログラミングをやっています。仕事以外でプログラミングをすることを「ホリデープログラミング」と呼び、それをテーマにしたブログも多くあります。私の場合、ホリデープログラミングで作成したものを業務で活用することもあります。

いままでも『livedoor ディレクター Blog』で便利なツールを紹介してきました。しかし、適当なツールやウェブサービスが見つからないときや、自分用にカスタマイズしたいときに、ごく簡単なものですがプログラムを書いて自作しています。

ツールをプログラミングで自作するメリット


■プログラムについて勉強できる
どのようなウェブサービスでも、必ずその裏ではプログラムが動いています。実際にプログラムを書くのはプログラマーなどの開発者ですが、ウェブディレクターとして、どういうプログラムがどのように動作しているのかを把握しておくことは悪いことではありません。そういった知識は、デバッグ作業のときにも、エラーが出ている原因を突き止める助けになります。

ちなみにライブドアでは、ディレクターでもすべてのサービスのソースコードを読むことができます。プログラム言語は記述の仕方などが似通ったものが多いので、どれかひとつでも覚えておくと、違う言語のプログラムでも、どういった動きをするのかある程度わかると思います。

■融通・応用がきく
自分でプラグラムを書いているので、後から細かく修正したり、データ出力の方法を変更したりと、既存のツールではできなかかったことがいろいろと可能です。また、他に新しくツールを作ろうとしたときに、以前作ったもので共通化できる部分は活用し、プログラムの手間を省くこともできます。

プログラミングで参考にするサイト

参考書を読みながらプログラミングしていれば問題が発生することはありませんが、いざ自分で考えて作ろうとするとエラーが出て、意図した通りにプログラムが動かないということがあります。そんなときに利用できるサイトをご紹介します。

Google Code Search
公開されているソースコードから検索することができます。膨大な量のソースコードがインデックスされているので、同じような動作をさせるプログラムはたいてい見つかります。

codeなにがし
どのようにプログラムを書けばいいか質問すると、詳しい人が答えてくれるQ&Aサイトです。また、活用できそうなノウハウも多く投稿されています。

livedoor Blog
作ったものや作り途中のものでもブログ上で公開して、広く意見を求めてみるのもいいかもしれません。より効率的な方法やいいアイディアなどをコメントしてもらえることもあります。


プログラミングというと難しいイメージを持っている人もいるかもしれませんが、PHP や Ruby、Perl などの入門本を一冊買って、まずは始めてみてください。ライブドアでは、BASIC だってバリバリ書けるというディレクターも募集しています。

こちらデイリー4コマ編集部です。

今回はGoogle Analyticsを利用したクリックカウントの取り方におけるちょっとしたコツについてお話ししたいと思います。

Google Analyticsはページ内に集計用のコードを貼り付けるだけで、業務用としても耐えられる、様々なアクセス解析できる優れもののツールではありますが、ただそれだけでは少々もったいないです。一つの機能としてクリックカウントを使ってみましょう。

例えば
<a href="http://www.livedoor.com/">livedoor</a>
というリンクがあったとします。このリンクが果たしてどれだけクリックされているかを知るために、以下のようにリンクに細工を施します。

<a href="http://www.livedoor.com/" onClick="javascript:urchinTracker('/livedoor_logo');">livedoor</a>

こうすることによって、Google Analyticsの管理画面上では、/livedoor_logo というURLでクリックカウントが取れます。/livedoor_logo というページが存在している必要性はありません。あくまでも”仮想のURL”としてアクセスが記録されることとなります。

配置例さて、これだけではまだまだです。単純にサイト内の移動を追うなら「ナビゲーションサマリー」や「ページ遷移」がありますので、どういうときに威力を発揮するかというと、例えば図のようにサイトが構成されていたとします。

headerにもmainにもlivedoorへのリンクがあった場合、ナビゲーションサマリーやページ遷移ではどちらのリンクがクリックされたかわかりません。こういうときはそれぞれのリンクに/header/livedoor、/main/livedoor と分けてクリックカウントの仕組みを入れておくと、どちらがクリックされたかすぐわかります。

また、ディレクトリを仮想で切ることによって、それぞれのエリアごとのクリック数というのも簡単に計測することができます。この仮想ディレクトリは別に1階層だけでなく、深く設定することもできますので、クリックカウントをサイト上のリンクに設定する場合は予め設計を考えておくとがベストです。仮想URLだけにいくらでも切り替えることはできますが、Google Analytics上で、仮想URL同士のアクセス数の和を求めることはできません。

表現としてはクリックカウント、と、ここでは述べていますが、リンクだけではなく、ボタンクリックなどどのアクションにも紐づけられます。例としてデイリー4コマでは、PVだけではページを見ただけで実際に最終コマまで読んだかどうかわからないので、その判別用に最終コマまで読んだ数をカウントして作品毎の数値を出していたり、広告の最終コマをクリックして次のページに遷移した数なども計測するようにしています。

細かくユーザ動向を確認するための一歩踏み込んだアクセス解析が、サイトのクオリティ向上につながります。そんなユーザ動向を4コマ作品1つずつに一喜一憂してくれるディレクター(アシスタントでもOK)をデイリー4コマ編集部では切に募集しています。

こんにちは。『livedoor アミーゴ』を担当している西嶋と申します。

『livedoor アミーゴ』とは、システム上でメールのやりとりをして、友だちの輪を広げてゆく出会い系サイトです。友人、趣味友、メル友、恋人など、用途にあった出会いの輪を広げて、ユーザーの皆さんが人生をより一層楽しめるようなサイトを目指しております。

■サクラサイトの一歩先のワナ
このような出会い系を運営するにあたり、気を付けたいのがワンクリック詐欺のサイトへのリンクや、アダルティーなお姉さんのフリをして書く勧誘ブログ、異様な金額が稼げると銘打つ怪しげなサイドビジネス案内などの業者対策です。

被害例をひとつご紹介しましょう。業者の代表的な例として、女性のふりをして登録するサクラがあります。典型的なうえに良くあるパターンなので、だれもが気をつけていることでしょう。しかし、実は一歩先にワナがあったりします。プロフィールの自己紹介欄や返信のなかに「自分が作ったサイトだよ☆ 観にきてね♪」などと書いてるので、そのサイトを閲覧します。そこにはキワどいショットのケータイ撮りの写真とともに、日々の他愛もない出来事や欲求不満めいたことが日記としてつづられていて、「私はここに登録しているからメールして☆ 全部タダでつかえるコミュニティ(もしくはSNS)だよ」などと書かれたリンクがあったらご注意。

「タダ」の言葉に誘われてクリックすると、いきなり「ユーザーエージェントから情報を引っこ抜いてお前の身元を調べたぞ! もぅ逃げられないからな!」といった脅し文句とともに、振込み口座と使用料金額がポップアップで出てくることがあります。さらに悪質だと、ポップアップを消しても消して出てくることがあります。

多少パソコンを知っている人なら、その程度のカラクリはすぐ対処できますが、なにも知らない人がいきなりコレをやられたら、正直生きた心地がしないでしょう。そんなめに遭ったら、お客さまにとってサイトの悪印象しか残りません。

■個人情報の大切さの警鐘を鳴らす
安易に自分のケータイのアドレスや住所、電話番号など個人情報を教えてしまわぬよう警鐘を鳴らすのも大事な業務です。

ユーザーのなかには軽い気持ちでケータイのアドレスや住所、電話番号など個人情報を教えてしまうケースが多く、悪意を持って個人情報を引き出そうとする業者やユーザーのターゲットになる可能性も高いのです。

特に、援助交際目的の書き込みに「どこどこで会いたいから、ケータイメールアドレス教えて」という返事に浮き足だって個人情報をごっそり教えてしまい、スパムメールの嵐に巻き込まれたり、最悪の場合は恐喝のネタにされることもあります。

顔の見えないヴァーチャルな世界での出会いなので、ユーザの安全をできる限り守る努力と、ユーザーへの警鐘が出会い系サイトを運営する上での必須事項となります。華やかで楽しいコミュニティの裏で、地道な作業の繰り返しこそがユーザーに楽しんでいただけるサイト作りの秘訣と思います。