100種以上の自社広告運用でわかった!バナー広告クリエイティブ4つの基本
NHN Japanには数多くのサービスが存在するため、常時20〜30の自社広告が運用されています。自社広告は細かく効果測定を行うことが可能なので、毎週5〜10のバナーを入れ替えながら最適化を図ったところ、コンバージョン率、クリック率など、ほぼすべての指標で広告効果が向上しました。
自社広告の掲載メディアに関しても、livedoor、livedoorニュース、livedoor Blog、NAVER まとめ、各種アプリと多岐にわたっており、今では新規ユーザー獲得のための重要施策の一つとなっています。
今回は100種類以上の自社広告を制作、運用してみてわかった、効果の高い広告クリエイティブを作るためのコツをご紹介します。
1. 笑顔 VS 泣き顔
まずはLINEの自社広告を例に紹介してみたいと思います。LINEでお馴染みのキャラクター「ムーン」ですが、『笑顔』と『泣き顔』のクリエイティブを両方出して効果を検証してみたところ、『笑顔』のクリエイティブは『泣き顔』に比べ2割ほど高い効果を得ることができました。。
両クリエイティブは『スタンプで気持ちを伝える』という訴求ポイントに沿って制作を行ったのですが、一見して楽しい印象を受ける『笑顔』の方がより閲覧者の興味を引けたのだと思います。
皆さんも楽しいことがあった時は家族、友達、恋人に思いを伝えたくなりませんか?かく言う私も家族とのコミュニケーションによくこのスタンプを送っています。
2. テーマに最適なフォントでハートを掴む
PRしたいアプリ、サービスにあったフォントを使うことでも効果を上げることができます。NHN Japanでは怖い話を取り上げたアプリも展開しており、プロモーションのために自社広告を制作、運用していました。下のバナーはそのプロモーションの際に使ったクリエイティブなのですが、掲載当初はあまり調子がよくありませんでした。
そこで、フォントを下記のようにより怖くしてみました。
すると、みるみるクリック数は上昇し、変更前の3倍以上に。イラストがなく、文字だけのシンプルなクリエイティブながら、おどろおどろしくも感じられるタッチのフォントが本プロモーションのテーマとも合い、見ている人たちの「怖いもの見たさ」を刺激出来たのがクリック増の要因だと思います。
フォントによって効果が現れた例は他にもあります。
ゲーム系のサービスに誘導するための自社広告ですが、通常フォントではあまり数値がよくなかったので、実際にゲームで使われているようなドットフォントに変更してみたところ、クリック数は変更前の2倍になりました。
ドットフォントにするだけで見た目がレトロゲームのような雰囲気になり、ゲームに興味のある人や、昔ゲーム好きで懐かしさを感じた人達の心を掴めたのではないでしょうか。
3. キャッチコピーの鉄則。「端的に!」
多機能なアプリなどをリリースすると、ついつい広告コピーにもその魅力を盛り込みたくなりますが、長々と文章を入れるのは避けたいところです。基本的に、広告が視認されるのはほんの一瞬です。広告制作を行う側としては、その一瞬の間に閲覧してくれる人に興味を持ってもらい、広告をクリックしてもらわなければなりません。
人間が一瞬で視認できる文字数というのには限りがあるので、一番の訴求ポイントを端的にキャッチコピーで表現した方が関心を引く可能性は高いです。特にスマートフォン向けの広告は、PC向け広告よりもサイズが小さいので、文字数が多いと何が書いてあるのかわからなくなってしまう可能性もあります。
上のバナーで言うと訴求ポイントがいくつもあり伝わり辛いですし、文字が多いためユーザーもなかなか読む気になりません。逆に下のバナーは訴求したい「無料通話」というポイントが端的に伝わります。
どうしても他にも押したいポイントがある場合には、バナーではなくランディングページでじっくりと説明するのがベターだと思います。限られた文字数でいかに閲覧者の興味を惹けるかが制作サイドの腕の見せ所で、苦しくもあり、楽しくもある部分です。
4. 「何だろう?」と思わせたら勝ち
とにかく見ている人に「何だろう?」と思わせてバナーをクリックさせるのもよい方法です。以下のバナーは通常のクリエイティブよりも高い効果がでたキャッチコピーです。
このバナーは肩の力を抜いて読めるエンタメ系ニュースリーダーアプリの広告ですが、端的でインパクトのある言葉ということで「最強バカアプリ0円」のキャッチコピーが生まれました。
このキャッチコピー自体からは何のアプリ(サービス)についての広告なのかすぐには想像がつきませんが、『何となく気になる』状態を作ることができます。人は誰しも気になることには答えを求めたくなるもので、こういったバナーもクリック数が伸びやすいです。(TVCMで見かける「続きはWEBで」も同様の手法ですね)
「3. キャッチコピーの鉄則。端的に!」の項でも説明しましたが、広告バナーが閲覧されるのは基本的に一瞬なので、時にはインパクト勝負なキャッチコピーも効果的です。とはいえ、いくらインパクトを出したいからといって、メインとなるアプリ(サービス)に関係のないキャッチコピーを採用してはいけません。クリエイティブとアプリ、サービスに乖離が生じてしまえば、閲覧者から単なる「釣り」だと思われてしまう危険性があります。
効果の高いプロモーションには迅速なPDCAサイクルが重要
効果の高い広告プロモーションは一朝一夕で出来るものではありません。プロモーションしたいアプリ、サービスの特性を良く理解して、それをどのように表現するか日々トライアンドエラーを繰り返しながら最適化していくしかありません。社内の風通しをよくして、企画、制作、運用が三位一体となってPDCAサイクルを迅速にまわしていける協力体制を作ることこそが成功への近道ではないでしょうか。
NHN Japanでは自社のサービス全てに関わりたい!という欲張りなディレクターを募集しています。
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転職してわかった、ディレクションに生かせる3つの営業スキル
こんにちは、マッチングサービス事業部の福田です。私は今年の3月1日に入社し、現在では「AM」という恋愛系サイトの開発ディレクションを女性ならではの観点で行っています。
NHN Japanへ入社する前は、営業職、モバイルゲームの運営などを行っていました。今回は営業職を過去に経験した私の経歴を踏まえて、NHN Japanの特徴と、Webディレクターになっても活かせる営業職での能力についてお話ししたいと思います。
営業職、モバイルゲーム運営を経てNHN Japanへ入社
営業職時代の私は、採用サイトの広告営業を担当していました。そこでは毎日、テレアポ、新規訪問、既存訪問、提案、クロージング、制作物ディレクションという営業活動を繰り返していました。
3年営業をやった後、もっと本気でインターネットサービスに関わりたい、自分でサービスを作りたいという思いから、モバイルゲームのコンテンツプロバイダーに転職しました。その後、もっと人々の日常生活に密着した、生活を変えるようなサービスを作りたいという思いから、NHN Japanに転職しました。
入社してから半年が過ぎましたが、今では入社初日に突然分厚い仕様書を渡されて驚いたのも遠い昔のことのようです。
業務範囲の広さと組織のフラットさが魅力のNHN Japan
NHN Japanに入社して感じた今までの職場との違いは、Webディレクターの業務範囲の広さと組織のフラットさです。私が新規サービスを担当しているというのもありますが、業務内容はデザインとマークアップ、開発以外の全てという感じで、各メディアの担当の方とお会いしたり、展示会にいってアパレルの担当者の方に企画意図を説明したり、と本当に多岐に渡っています。
私は好奇心が強く、Webディレクターとして広範囲の業務を担当できるのはありがたいことだと感じています。しかしなんでもやりすぎると、ただ仕事を回すだけの人になってしまいかねません。そうならないためにも、まずは担当しているサービスのマネタイズとユーザー獲得を目標に業務にあたっていくことを心がけています。
ディレクターになってからも活かせる営業職の能力
今までの職場とは大きく異なるNHN Japanでしたが、業務をこなしていく中で、前職までと共通して必要とされる能力があることに気付きました。今回はその中から、Webディレクターになっても必ず活かせる営業職の能力を3つご紹介します。
1. 「数字」を達成するための責任感
営業にとっての数字は「売上」です。Webディレクターにとっての数字はサービスによって、「売上」「会員数」「PV」と様々ですが、それぞれ月ごと、週ごとといったように目標が設定されています。目標達成のための施策を行い、達成を目指すのは営業もWebディレクターも同じです。
2. 多くの人を巻き込む力
営業の場合、クライアント、制作進行、協力会社、サポートなどの人たちに仕事を割り振り、期日までに間に合うように進捗を確認しながら仕事を進めます。Webディレクターの場合も、デザイナー、エンジニアなど、様々な職種の人と話し合いながら、仕様や行程を決め、スケジュールに間に合うようにサービスを作っていきます。
3. ユーザー(クライアント)目線での発想力
営業の場合、クライアントの利益をとことん考え、最もパフォーマンスを発揮できるソリューションを提供します。Webディレクターの場合も、ユーザーがもっといい生活を得られるように考えて、それを機能に落としこんでいきます。誰のことを考えるかの違いはありますが、サービス利用者の利益を考えて、施策を行うという点では同様です。
ディレクターは営業から転身する価値のある仕事
入社してまだ半年ではありますが、私はWebディレクターの業務に、営業時代の経験がとても役に立っていると感じています。また、営業では難しかった、サービスや商品を自分たちで制作して世に出すことも、Webディレクターであれば可能です。
NHN JapanのWebディレクターは、業務時間外でもサービスについて話して盛り上がることがあるくらい、仕事を楽しんでいる人が多いように思います。私も営業時代の経験を活かしつつ、仕事を楽しみながらWebディレクターとして成長したいと考えています。
NHNJapanでは、職種の垣根にとらわれずプロジェクトの成功にこだわることができるディレクターを募集しています。
「誰でも編集長」「誰でもキュレーター」時代に向けて 〜「東京編集キュレーターズ」をNHN Japanが始めたわけ
東京編集キュレーターズって?
このサイトは「ディレクターブログ」ですから、このページをご覧の皆さんはおそらく「Webディレクター」関連の仕事をされている人が多いと思うのですが、「編集」や「キュレーション」という言葉にどのような印象を持っていますか?「自分は編集者だ。キュレーターだ。」という自己認識ってありますかね?おそらくない人が多いですよね・・・?
NHN Japanでは、私が幹事的な存在となり、今月から「東京編集キュレーターズ」というプロジェクトを始めました。第一回のイベント内容(Webのキュレーションに価値はあるのか--編集者・菅付雅信さんが語る)を先日アップしたばかりです。
そもそもなぜこのようなプロジェクトを始めたのかについては、「はじめに」にも書いたのですが、引用します。
2012年のメディア状況は、TwitterやFacebookに代表される「ソーシャルメディア」と、TumblrやPinterestに代表される「キュレーションメディア」が融合した「誰でもメディア」時代であり、「誰でも編集長時代」ではないだろうか。
しかし、技術プラットフォームがどんどんと進化する中、この「誰でも編集長時代」に相応しいスキルやモラル、「編集」に関わる哲学や思想などといったソフト面は追いついていない。
ここに第一線でのメディア編集者を招き、そのノウハウ・スキル・モラルを共有していくことで、まとめサイト作成者らの編集に関するスキルやモラル、編集者としての視野をその影響力に相応しい水準にまで向上させることを目指す。そして参加者同士の緩やかな連帯感醸成から互いに、切磋琢磨する競争意識の向上アカデミーを開く。
というような感じです。思い切り、振りかぶって書いておりますが、今日はもう少々説明をさせてください。これからのWebディレクターにも、編集やキュレーション的なセンスは大いに求められていくようになるのです。
すべてのWebディレクターはキュレーターであり編集者
まず、私が強く言いたいことがあります。今やほとんど全てのWebディレクターは、自覚があろうとなかろうと、キュレーターであり、編集者ではないだろうか、ということです。
編集とは、文章をプリントアウトしたものに対し、赤ペンで手書き修正を入れることだけを指すのではありません。
キュレーションとは、面白い記事へのリンクをコメント付きでTwitterなどにポストすることだけを指すわけでもありません。
そもそも、キュレーションの語源であるラテン語のcurare の意味は、"take care"です。対象について「ケアをする」ことが、キュレーションの始まりなわけです。編集を英語でいうと、Editですが、この語源にはe=ex(=from、out)、dit=L.donare(=give) = 外に出す という意味があります。「編んで集める」と書いて日本語の「編集」です。
つまり、コンテンツを「編んで集め」ながら、「ケア」をして「外に出す」行為は、全て何らかの意味において、キュレーションであり、編集なのです。
当人に自覚があるかないかは別にして、いわゆるCMSを利用してウェブサイトを更新しているような人は、この意味に照らせば、全て広義では編集者であり、キュレーターです。CMSに放り込む記事素材を「編んで集め」て、どれをどのように掲載するかを「ケア」して、「外に出し」ているわけなのですから。
もちろん、ウェブサイトやスマホ・アプリのようなデジタルメディア上での編集やキュレーションには、その文脈に即し、最適化された「ノウハウ」があります。しかし、それと同時に、「紙か、ネットか」というようなメディアの区分を超えて、編集者やキュレーターに共有されるべき普遍的な「スピリット」や「価値観」もあるはずです。
編集という概念を、紙メディアを作る行為に紐付けて考える必要はありません。だからこそ私は、第一回目のスピーカーである菅付雅信さんの「編集はもっと自由に解き放たれていい」という言葉に深く共感するわけです。
▲第一回東京編集キュレーターズの様子
サービスに「世界観」をもたらす編集力
ウェブの本格的な普及からもう15年以上が経ちました。私の個人的な見立てですが、インターネットやウェブサービスそのものがメディアとして徐々に「成熟」していく中で、サービスの競争力(平たく言えば「人気が出るかどうか?」)を決める要因において、技術力や開発力だけでなく、「編集」力や「キュレーション」力のようなものが、今後ますますウェイトを増して行くのではないか、とも思っています。
例えばPinterestやTumblrは、設計思想や開発力、UI/UX的な意味においても、とても優れたサービスです。しかし、同じようなサービス群の中で、この2つが圧倒的な支持を獲得した理由はそれ以外にもあるのではないでしょうか。それは、ユーザーが使う基本のテンプレートデザインやCMSの画面の挙動から、ちょっとしたアイコンのボタンに至るまで、サービス上で流通してく画像や情報内容が特定のテイスト感で統一されるように、ユーザーを緩く選別することまで含めて、サービス全体に一貫した「世界観」を染み渡らせるパッケージング能力(これはつまり、編集力であり、キュレーション力)が圧倒的だったことです。
雑誌や新聞といった紙メディアの現状をそのまま肯定するつもりは毛頭ありませんが、例えば、PinterestやTumblrの成功要因である、特定の「世界観」に基づいて、世界の森羅万象からコンテンツ素材を「編んで集めて」、「ケア」して「外に出す」ことで、ユーザーに価値を届けることでは、例えば、紙の雑誌の世界では数十年間の蓄積があるわけです。
その中には、時代を超えて普遍性を持ちうるノウハウやスピリットがあるものと確信しています。私は、東京編集キュレーターズの主幹事として、紙の世界で活躍されてきた編集者の方々から、ウェブサイトの編集レベル向上のために役に立つ言葉をこれからどんどん引き出して行きたいと考えています。
「編集とか俺、関係ねえし」とお思いのアナタ!自分の仕事が果たしている機能・役割から考えれば、きっとあなたも編集者でありキュレーターですよ!
今後も編集キュレーターアカデミーを開催していきますので、Webディレクターの皆さんのご参加を心よりお待ちしています。
NHN Japanではウェブの世界をもっと編集したい!というディレクターを募集しています。
登録者数70万人以上、アクティブ率約8割!「LINE五輪ニュース速報」舞台裏インタビュー
こんにちは、ディレクターブログ編集部の村上です。
ロンドン五輪開催期間中、74万人のユーザーに利用されたLINE公式アカウント「LINE五輪ニュース速報」。この初めての試みの中で苦労した点や得られた知見などについて、実際の運用に携わったニュースチームのディレクターにインタビューを行いました。
—— LINE五輪ニュース速報の運用、お疲れさまでした。まずは率直な感想と体制について教えてください。
松本:率直にいうと、想像していたよりもずっとハードな運用になりました。今回朝、昼、深夜の3交代制で運用したのですが、私は深夜のシフトに入っていたため、日程が進むにつれだんだん心身の疲労が出てきました(笑)。今回の五輪では、主に日本時間の夕方から、翌日明け方にかけて競技が行われました。そこで深夜のシフトを最も厚くして、常時3人体制で臨みました。
森:深夜はずっと松本さんが担当だったので、さすがに最後の方はちょっと不機嫌になってましたね(笑)。私はシフトには入ってなかったんですが、会社にいるときは基本的にはお手伝いする感じでした。
▲期間中、深夜の運用を担当し続けた松本さん
—— 基本的な質問になりますが、ライブドアのスポーツニュースは現地で取材をしているわけではないですよね。運用をしている人は主に何をしているのでしょうか。
松本:主にテレビを見ています(笑)。ただ、それだけではお茶の間のみなさんと変わりませんのでカバー出来ない競技に関しては、ネットの五輪中継を追っています。また、選手やコーチのTwitterをチェックするなど周辺情報も収集しています。
—— テレビを見つつ、パソコンでも情報を収集をする、という感じですか
森:そうですね、現場に行かない分、常に貪欲に情報収集をすることを意識しています。
松本:深夜は3人体制だったので、役割分担しながら対応していました。同じ競技を見ないよう気をつけていましたね。
—— 同時に多くの競技が行われている中でチームワークが大切だったと思うのですが、アルバイトのスタッフもいる中で気をつけたことはありますか?
松本:今回はこの五輪のためにスポーツに詳しいアルバイトの方を採用したので、安心して見ていられました。
ただ、LINEを担当してもらうに当たって最初は、送信ボタンを押した先にどれだけの規模のユーザーがいるのかとか、間違った情報を送ることがどれだけの影響を及ぼすかというところはちょっと想像できてなかったかもしれません。なのでそこは改めて意識してもらうように気をつけました。最終的にはあうんの呼吸というか、自然に業務を進められた気がしますね。
森:LINE五輪ニュース速報に関して言えば、いろいろな種目がある中で、まずそれぞれの競技にあったフォーマットを決めるのが大事でした。フォーマットに関しては一旦決まったあとも、微調整を行っていきました。
—— 開始当初と終盤では、送られてくるメッセージもずいぶん変わっていましたよね
森:LINEは受け取る側が全員スポーツ好きではないので、どんな人にも分かる内容にしていきました。レスリングや柔道だと、一般の人はなかなか分からないと思うんです。そういう分かりにくい競技をいかに分かりやすく伝えるかというところは念頭においていました。
▲分かりやすくなるよう工夫したという柔道の競技結果
—— LINEを使ったリアルタイムのスポーツ速報はまったく新しい試みでしたが、最終的には74万人以上のユーザーに登録されました。これは開始当初の目論見どおりでしたか?
松本:完全に期待以上でした!企画が立ち上がった段階では、livedoorニュースの実況チャンネルというコンテンツを運営しながら、平行して情報発信する別チャンネルという位置づけで考えていたのですが、最初のユーザー数の上昇や反応を見てびっくりして、すぐにLINEのユーザー向けに全力で運用する方針と体制に切り替えました。
—— 初速をうけてチーム全体が盛り上がったという感じですか?
森:初速も確かによかったんですが、Twitterでの「LINEの五輪速報が便利」「結果はLINEで朝チェックしてる」といった反応を見て喜ばれていることがわかったのが大きかったですね。リソースを振りきったのもその反応を目の当たりにしたからです。注目されているのはうれしいことです(笑)
—— Twitterで見る反響には当然ネガティブなものもあったと思いますが・・・
松本:わたしたちの経験上の予想をはるかに上回ってポジティブな声が多かったです!もちろん深夜に送信数が多かったこともあって「うるさい」という感想もありました。ただ運営側としても夜中に送ることを踏まえて、毎日23時に、通知ブロックあるいは通知をオフにできますという案内を繰り返していました。その甲斐もあってネガティブな声は予想していたよりは少なかったです。
—— 74万人のうちどれくらいのユーザーがアクティブに購読していたのでしょうか?
森:8割以上の方がブロックをせずにアクティブに受信していただいていたようで、これも予想以上の割合でした。(累計526件の情報を配信。合計2億通以上のメッセージがユーザーに配信されました)
松本:Twitterをみていても、10人いたら2〜3人が「うるさい」と言っていたイメージですね。ただ、通知はオフにしてもブロックまではいかないようでした。朝起きてまとめて結果を確認する人が多かったのではないでしょうか。
森:細かく通知のオン、オフ切替をしている人も結構いましたね。ライフスタイルに合わせて自然と使い分けをしてもらえていたようです。
—— ちなみに、livedoorニュースとLINE五輪ニュース速報のユーザー層に違いは感じられましたか?
松本:livedoorニュースでは、各ジャンルごとにそれぞれ詳しいユーザーがついているんですが、LINEではよりライトな層が多かったと思います。運用に関しても、順位表には日本人選手しか載せていませんでした。柔道では対戦相手の国名も省いていたので、社内からは「対戦相手の国名も書くべき」という指摘があったものの、ユーザーからはそういった不満はほとんどなかったですね。
森:当初はスポーツ好き以外興味ないのかなと考えていて、「主要な競技だけでいい」というリアクションが帰ってくるかもしれないと思っていたのですが、そこは逆にむしろ「そんな競技もあるんだ」と前向きに五輪を楽しんでもらえたようです。「テレビは見ないけどLINEでチェックしている」という人も多くさすが五輪!と感じました。
——テレビといえば途中から本日の放送予定表も配信されるようになりましたね
森:忙しい方にとっては、プッシュ通知で結果が送られてくるのが便利だったのではないでしょうか。スケジュールについては、テレビは録画放送も多く、いつどんな競技が行われているか、分かりづらいので用意しました。途中からメダルの獲得リストを入れるようにしたのも、朝起きてからまとめて競技の結果を見られれば便利だなと考えたのがきっかけです。
松本:今回、日本人選手が頑張ってくれたおかげで、メダル獲得リストは毎日出せました。これは本当によかった点ですね。
—— 五輪開幕当初はキャラクターっぽく振る舞っていたのが、徐々にシンプルな情報だけになっていったというのも反応をみながらの判断ですか?
松本:はい。最初は担当者ごとに「トッシー」などの署名をいれたりしていたのですが、最後はなんと、単なる表になりました(笑)。
▲運用当初のメッセージ(左)と、終盤のメッセージ(右)
—— 最初は文章だけでなく絵文字などもあって、柔らかい感じでしたよね
松本:柔らかさもそうですが、今振り返って見ると長いんですよね。スマートフォンで何かの合間に読むには。うんちくもあったし、誘導用のリンクもあった。全ての競技でそれをやるのは難しいし、スマホに合っていないと思ったので、競技が始まってからはシンプルになりましたね。
—— シンプルになりながらも、五輪終了時にお別れメッセージみたいなものがありました。個人的にはとても印象に残ったのですが
森:もちろん名残惜しい気持ちはありましたが、たくさんのユーザーに気に入ってもらえたというのもあって、最後まで信頼関係を保った状態で、ささっと身を引かせていただきました。
松本:「LINEの五輪ニュース速報がなくなって悲しい」「お疲れさま」「お別れの挨拶がきて寂しい」など、お別れメッセージに対する反応も悪くなく、最後まで多くのユーザーにいい受けとめられ方をしていただけました。
▲最後に送信されたお別れメッセージ
—— さて、最後に。情報を伝えるチャンネルとしてLINEも加わったこれからのニュースメディアの運営にはどういう人が向いていると思いますか?
森:ひとつは運営しているメディアが大好きなこと、もうひとつは日々進化するネットに関する、様々な情報への感度が高いことですかね。
松本:スポーツに関しては広く浅く知ってる人の方がいいかもしれませんね。ちょっと調べればきちんと語れるくらいの人。あとは新しいツールを普通に使ってくれている人がいいですね。それと・・・若い子ですかね(笑)。
以上、LINE五輪ニュースの中の人のインタビューをお送りしました。
NHN Japanでは(年齢関係なく)新しいメディアに積極的にチャレンジできる若いマインドの持ち主を募集しています。
来たれ、若人!
あなたの知らないスパムの世界 ブログスパム四天王を一挙公開!
「ワードサラダがやられたか…」「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」
こんにちは、スパムっぽいタイトルで始まりました。ブログチームでは新人、さいたまのさいとうです。
今回、スパム大好き担当者としてディレクターブログの原稿を依頼されました。簡単に自己紹介をすると、ブログチームに移るまでNAVER検索で3年半ほどスパム対策を担当していました。それ以前も今は亡き検索サイトでスパム駆除をしたり、Webフィルタリングの会社でフィルタリングDBの管理に関わったことがあります。要するに「スパマーの邪魔をするのが大好き」なのです。
一口にスパム対策といっても、スパムにも色々あります。そもそも何を以てスパムと定義するかにも、会社ごとサイトごと時代ごとに少しずつ違いがありますね。
一般に、検索エンジンはスパムに厳しめで、ある程度グレーな領域にも踏み込みつつ、インデックス削除やランキングペナルティ等、様々なペナルティを使い分けます。これに対してブログサービスの場合は、明確に犯罪に結び付くもの(例えばクリック詐欺)であるとか、一晩で1000個開設して10000記事アップロードするようなよほど悪質なケースを除けば、原則として慎重な立場を取っています。
そもそも何故スパム行為をするの?
これは単純で、「スパム行為で儲かる」(と思っている)からです。収入源としては、
・アフィリエイト・広告収入
・SEO
・詐欺
このあたりが主なところでしょうか。実際のところ、どれも対策が進んでおり、多くのスパマーにとって割に合わないものになってきていると思います。
アフィリエイト目的のスパム行為に特徴的なのは、プロアマ比でアマチュアの比率が比較的高いことです。「アフィリエイトで月ウン万稼げる! ネットビジネス! 在宅ワーク!」「私はこの自動投稿ツールで貯金が増えて背が伸びて彼女もできました!」的な売り文句に誘われて、自覚せずにスパム行為に手を出すケースがあります。しかしながら、実際に儲かっているのは自動投稿ツールの販売業者ばかりです。もちろん、きちんと書かれた記事への対価獲得手段としてのアフィリエイト活用は、全く問題ではありません。
SEO目的のスパム行為も昔からあるものの、Googleが「不自然なリンク」の検出とウェブマスターへの警告を開始したことで、今後下火になっていくと見込まれています。実際、弊社のサポート窓口にも、SEO業者のリンクスパム行為に関連した削除依頼が度々あります。そのほかにクリック詐欺など、ユーザを騙して脅してお金を払い込ませるものも存在します。
今回は、代表的なブログスパムを4つご紹介します。
よくあるスパム事例その1:なんだかわからない
最初期のスパムには、ただ単語を無秩序に並べただけの「ワードサラダ」と呼ばれるタイプが多く見られました。
このようなテキストを貼り付けているだけの記事がたくさん作られました。初期のブログ検索では、どんな無茶苦茶な内容でも、キーワードが含まれていれば新しい順に表示されたため、このような内容で頻繁に更新して検索結果1ページに居座ることができました。そうやって、うっかり開いた人にiframeでアフィリエイトURLを踏ませる(※明確な規約違反)ような手法が、2007年頃まで盛んに使われていました。
よくあるスパム事例その2:わかるけれどわからない
単語羅列はあっさりスパムだとばれてしまうので、そのうちテンプレート形式で文章を自動作成するタイプが登場しました。あらかじめ設定された文章要素をランダムに組み合わせて、一見するとつながっているような文章を出力するものです。
このタイプはパーツがとても豊富で、伊藤博文以外の歴史上の人物も登場しますし、「オランダ人の多くが」「スウェーデン人の多くが」といった書き出しも存在します。2008年頃から目に付きだして、ピークは過ぎたものの2012年に入ってもまだ目にすることがあります。ほぼ必ずアンカーテキストが存在しており、SEO目的であると考えられています。
よくあるスパム事例その3:盗用コンテンツ
SEO目的と見られる一部スパムの中には、他者のコンテンツを盗用して本文中やサイドフレームにキーワードリンクを埋め込むタイプも発見されています。人の書いた文章そのままなので、検知が難しいタイプです。ただ最近は検索エンジン側でコピーコンテンツ検出が強化されているため、逆SEOになりそうな気がします。
これとよく似たものに、検索用や集客用と銘打って販売されているブログ文章を購入して使うケースがあります。中には大阪弁フィルタをかけて同一文章判定を回避しようとしているケースもありましたが、まあ、遅かれ早かれ検知されるので、やめた方がいいです。
よくあるスパム事例その4:あのタレントの◎※動画が流出!
「あのタレントの◎※な動画が流出!」等といった見出しに続く芸能ゴシップ記事の体裁で、「再生はコチラ→」と動画サイトそっくりなサイトに誘導します。動画を再生しようとスケベ心一直線で突き進むと、「ご登録ありがとうございます。あなたは規約に同意して入会しました。さあカネ払え」と表示されるという、これが即ちクリック詐欺です。(参考: この画面が表示されたら要注意! ワンクリック請求の代表的な画面例9種 -INTERNET Watch)
クリック詐欺サイトへ誘導するスパムはもう5年以上前から今の芸風で作られていて、この記事を書いている間も1時間に10〜20個のペースで作られています。このタイプは、速やかなブログ停止が一番の対策ですので、現在、規制強化の施策を進めています。二番目の対策は「うっかり踏んでも慌てず、こちらから連絡を取らない、連絡が来たら内容次第ですぐに警察に相談する」です。皆様ご協力をお願いします。
ここまで挙げたものは、私たちがスパム行為に気付いて対策を打ってきたものです。まだ気付いていない巧妙なスパムもあるでしょうが、私たちは影響の大きいスパムから着実に対策を進めていくつもりです。
NHN Japanではスパムに負けないディレクターを募集しています。
これだけは外せない!外部サービスとの連携で気をつけたい3ステップ
こんにちは。早岡です。
これまでlivedoor Blogやロケタッチのサービス運営に携わってきましたが、その中で、他社・他サービスからサービス・機能連携の提案をいただくことが何度かありました。また逆に、こちらから声をかけて一緒に業務をさせていただく機会もありました。ひとえに「提案」といっても、提案内容や、提案を受ける会社の事情・環境・規模はそれぞれ違うのですが、今回は、これまでいろんな会社・サービスとの共同業務を行った上で、私が気をつけてきたコツを紹介します。
大きく分けて、「提案を受ける前の注意」「ゴール(目標)の設定」「実際のリリースに向けての注意」の3段階でまとめてみたいと思います。
提案を受ける際に注意したいこと
・両社(両サービス)にとってメリットがある取り組みか
・ユーザにとってもメリットがあるものかどうか
・そのメリットは開発・運用工数に見合うものか
・既存サービスへの影響範囲はどうか
こちらから提案する場合、提案を受ける場合の両方に言えることですが、両社にとってその提案がメリットを有するものかどうか、かどうかの見極めが重要です。逆に言うと、メリットがない提案は受ける必要もないですし、一方的に美味しすぎる話には罠があると思った方が良いと思います。メリットは金銭的なものであったり、ユーザ数が増えるなど、いろいろな形があるかと思いますが、そのメリットを受けるために両社の意識が同じ方向に向くことが、取り組みを成功させる要因であるといっても過言ではありません。
また、これも同じぐらい大切なのですが、「費用対効果」を意識することも、実際の作業に入る前には大切です。大幅な開発をしたところで、そこから得られる効果が見合わないものだったりすると、結果的には「それやるより、○○やったほうが良かったんじゃない?」となりがちなので、事前に取り組みを実施するにあたって、どの程度の効果が得られるかの見積りをすることが大切です。
さらに、ディレクターあるあるとしてよく挙げられるのが、先方から仕様変更を求められた内容が、自分たちのサービスに想像以上の影響をおよぼす(特に開発面で)ことです。大した追加開発じゃないと思っていても、その変更が意外とサービス本体に影響がある場合があります。安請け合いしてしまうと大変な場合もあるので、エンジニアなど関係者に確認を取って進めるにこしたことがないですね。
結果を可視化するために!事前に行っておきたいゴール(目標)の設定
・ゴール(目標)は何かを決める
・リリース後の効果・結果に対する指標を決める
各種調整が終わり、実際に作業に入るとなった場合、まず両社での「意識のすり合わせ」が重要となります。私自身も何度か経験があるのですが、どちらか一方の温度感が低い場合、取り組みがうまくいかないことが多いです。「お互いにメリットがある」という前提で取り組みを始めているのですから、温度感を合わせるために「ゴール(目標)の設定」をしてやる必要があります。
目標が決まると、その目標を達成しているかどうかの効果検証レポートが必要となると思うのですが、これ、意外とリリース後に「さて、何をレポートとして出しましょうか」と話すことが多くなってしまうんじゃないでしょうか?リリース後に、後追いで出せない数字もあります。まずは、目標に対しての達成率をウォッチするために、事前に両社で計測する数値などを決めておきましょう。
連携が決まった!リリースに向けて注意したいこと
・両社の意思決定はどこにあるか
・リリースにあたっての関係者の把握
実作業をすすめるにあたって、「最終的に誰に確認を取れば、リリースできるの?誰に決定権があるの?」という問題にぶつかることがあります。現場担当者レベルでOKとしていたものが、たとえばどちらかの会社の役員がOKを出さなかった…なんて、よくある話ですよね。それを回避するために、事前の打ち合わせなどで、両社の最終意思決定がどこにあるのかを確認しておきましょう。
会社組織は本当に様々な形があります。自分の会社と、相手先の会社が同じ組織構造とは限りません。後から「実は部長がダメと言っていまして…」などと切り出し、きまずい思いをしなくていいように、素直に自分の会社の意思決定者を伝えましょう。また同様の問題として、リリースまでに調整が必要な部署(法務・広報など)もある程度は伝えておくと良いですね。大きな会社になればなるほど、決定プロセスに時間がかかり、意外なところでリリースに影響がでる可能性があります。
さて。少し長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。
これらを経て「いざリリース!」となるわけですが、リリースは終了ではなく、始まりです。実際に予定したものと違って効果がなかったり、逆に、想像していた以上の反響がでることがあるかもしれません。
普段みなさんはサービス運営をするにあたって、チームがスムーズに業務進行できるようにディレクションをしているかと思いますが、同じことを対他社に対しても行うだけですので、特別に大変なことではないのです。ただ、自社環境と相手の環境が同じではないため、少しの気遣いと確認が必要なだけなのです。あとは何でも安請け合いせず、一度立ち止まって冷静に考えることが求められるぐらいでしょうか。
必ずしも、みなさんが取り組む内容が上記で述べるパターンに当てはまるとは限らないですが、何かの参考になれば幸いです。
NHN Japanでは他社との連携も上手に進められるディレクターを募集しています。
ディレクターの為の「笑点」で学ぶ管理画面の作り方
歌丸師匠風に始まりましたが、お疲れ様です、ウェブサービス本部サービス企画2室のスエヒロと申します。
さてさて。
管理画面あるある
管理画面使っていますか?ウェブサービスを立ち上げる時に、一般ユーザが使う画面とは別に、裏側からデータを更新したり、ユーザ情報を確認したりするために、管理画面(ツール)を用意することが多いですよね。運用が多いサービスでは欠かせないものです。
しかしサービスを立ち上げる時に、優先的に実装されるユーザ側の画面に比べると、なにかと後回しにされがちなのも管理画面。デザインがあたってない荒野のようなテーブルレイアウトや、機能が足りなくて修行のような手運用が発生している管理画面なんかもたまに見かけますよね。
難しいですよね、管理画面。
そうだ、笑点で考えてみよう
そんな管理画面をもっと楽しく学びたい。楽しいといえば「笑点」ですね。言わずと知れた国民的番組、笑点。笑点の管理画面をつくるとしたら一体どんな機能が必要でしょうか?
今日は笑点をモチーフに、管理画面をつくる際に必要な考え方・実際の進め方を4つのポイントに分けて紹介してみたいと思います。
ポイント1「運用で行う作業を洗い出す」
まずは、サービスに対して運用で対応していく作業を洗い出していきましょう。
(例)
・大喜利で出題するお題を管理する(出題内容、出題順、小道具の有無など)
・大喜利での回答を管理する(回答内容、誰が答えたか、回答順など)
・座布団枚数を管理する(増減、山田くんの勝手判断の有無など)
など
サービスが開始された後に、運用としてどのような作業が必要になるかを具体的にイメージしなら、作業内容を洗い出していきましょう。
「落語家さん一覧では、司会者フラグか回答者フラグか座布団運びフラグがいるな」「襲名した場合に名前を変更するツールがいるな」「ナポレオンズみたいな二人組の管理はどうしよう?」など、洗い出しを進めると気づかなかった実装や、もっと詰めなければならない仕様なども明確になってきます。
ポイント2「参照、追加、変更、削除するデータを洗い出す」
洗いだした運用の作業内容から、さらに具体的に参照、追加、変更、削除しなければならないデータを洗い出していきましょう。
(例)
落語家管理で・・
・亭号と名前
・着物の色
・司会、座布団運びフラグ
お題管理で・・・
・お題
・例のもの
など
ID(回答者IDやお題ID)や、フラグ(司会フラグ、座布団運びフラグ)といったデータの持ち方は、エンジニアさんと相談してフォームなどのUIを決めていきましょう。
ポイント3「大まかな運用フローを組み立てる」
次に実際の運用フロー・作業手順などを整理していきましょう。「この作業の次に、この作業」といった流れをまとめます。
(例)
大喜利開始
↓
メンバー自己紹介
↓
山田くん自己紹介(歌)
↓
お題
↓
例のもの
↓
回答
↓
座布団増減
など
フローを事前に整理して、管理画面の構成に無理が出ないように遷移を整理しておきましょう。
ポイント4「今後必要になりそうなものをピックアップしておく」
最後にオープン後に必要な機能や、ユーザが増えてくると必要な機能などをまとめていきましょう。
(例)
・管理画面のアカウントを管理する(歌丸師匠と山田くんで権限を分けたい)
・大喜利の座る位置を管理画面からドラッグ&ドロップで変更する
・山田くんが勝手に座布団を取っていった枚数をカウントする
など
サービスインしてからの大きな機能追加や仕様変更は、サービス規模や年数に比例して作業コストもあがっていきます。事前に「こういう風になるかもしれない」「ここが変更になるかもしれない」の「かもしれない」の部分をエンジニアさんやデザイナーさんなど制作陣と共有しておくことは重要です。
「座布団をやめて椅子にしたい!」「ロケ番組にしたい!」とまでなると、「機能追加」ではなく「リニューアル」のレベルになってくるので注意が必要ですね。
以上となりますが、ここまでくるとざっくりしたワイヤフレームが見えてきそうですね。
まとめ
・運用で行う作業を洗い出す
・参照/追加/変更/削除するデータを洗い出す
・大まかな運用フローを組み立てる
・今後必要になりそうなものをピックアップしておく
といったところでしょうか。ワイヤフレームを組む段階から「この実装はどれくらい大変か」というエンジニアさんの温度感を把握しておくことも重要ですね。まずは「これってどれくらい大変ですか?」の一言から始めるのが吉ですね。
ファンファカファカファカ、ファンファン、パフ!
NHN Japanでは、面白いことが大好きなディレクターを募集しています。
それじゃあ何も伝わらない!元ディレクターがデザイナーになって気付いた、デザイン依頼で注意すべき4つのこと
かつてはディレクターブログを書く立場だったのですが、諸事情により遠ざかっておりました。
というのも、かつて前職でデザイナーをしていた経験から、ディレクターを2年ほど経験した後、デザイナーに転籍したのです。
そこで、今回はその経験から、ディレクターからデザイナーにデザインを依頼する際に注意すべきことをお話させていただきます。ディレクターがデザイナーに依頼をする際、こういう言い方は避けたほうがいいという事例もあわせてご紹介します。
大前提として、デザイナーはディレクターから言われたことしかやらないわけではありませんので、依頼に疑問があれば質問し相談します。しっかりとコミュニケーションをとれば下記のような事例は起こらないと思いますが、それが抜けてしまった場合には効果の小さいデサインができあがってしまうと考えています。
文章の修正は、ディレクターが考えるより煩雑
「文章の修正だけなんで、すぐですよね?」
流しこむだけのテキストならそうでもありませんが、画像にしてしまうテキストがデザイン終盤で変更になると、デザイン全体に影響を及ぼしかねません。デザイナーが決定稿を事前に要求するのはそういった事情からです。
ディレクターは「文字の修正だけだしすぐでしょう」と思ってしまうかもしれませんが(私がそうでした)、たった1行の文言でも字間や字体の調整が必要ですし、周囲の構成要素とのバランスの見直しが必要になってきます。
▼それなりに収まりの良いレイアウト
▼文字数が減ると空白が生まれてしまい、だらけた印象に。
文字数が同じならまだ手間は少ないでしょうが、大きな増減がある場合はデザインが再考される可能性もあるでしょう。文章の修正はそう簡単にできるものではありません。
抽象的な要求より、具体的な事例で説明する
「カワイくて、東京っぽいイメージでお願いします」
この例文が実際に使われるかはさておき、残念ながら、人間の価値観は様々で、カワイイと思うものが二者の間で合致するとは限りません。たくさんのユーザーを相手にするなら尚更です。
ポップやクール、カッコイイやカワイイという言葉はイメージを伝える際にすごく便利な言葉ですが、デザインのリクエストとしてはむしろ危険なワードだと思います。なぜなら、それらの言葉はすべて相対的でしかないからです。ディレクターが思う「カワイイ」がLIS LIZA、デザイナーの思う「カワイイ」が草間彌生だった場合、悲劇しか生まれないでしょう。
▼109にも入っているガーリーブランド「LIS LIZA」
▼びっしり埋められた不揃いなドットが可愛い草間彌生のデザイン
「カワイくて、東京っぽい」というリクエストをするのであれば、その段階で自分が思う事例を見せつつデザイナーとイメージを摺り合わせていくと、結果的には作業時間を短縮し、高いクオリティのものができ上がるのではないでしょうか。
ディレクターの先入観でデザイナーを束縛するのはやめる
「目立たせたいので赤でお願いします」「黒でクールにお願いします」
このリクエストはとても具体的で明確です。
しかし、こういった言い方はクライアントの強固な依頼でもない限りは止めたほうが良いでしょう。
たくさんの構成要素の中からある部分を目立たせたり、デザイン全体をクールに仕上げることについてはデザイナーの方がより多くのアイデアを持っているはずだからです。
クリックさせたいボタンは赤より緑のほうが良い効果を生む場合があります。全体のデザインも黒より白のほうがクールになるかもしれません。
デザイナーは時間が許す限り、デザイン案のパターンを提出したいものなので、その際に「白でもクールですよ」とレスポンスをする場合もあるでしょうが、あまりディレクターの先入観を押し付けないほうがより自由な発想でデザイナーは仕事ができると思います。
シンプルなデザインほど、精緻な作業が必要
「凝ったデザインとかいらないんで、シンプルな感じならすぐできますよね?」
無印良品のようなミニマルなサイトは、けっして手抜きではなくデザインされていないわけでもありません。
余白とタイポグラフィ、少ない色使いで構成要素をわかりやすく伝える「デザインは引き算」を地で行くミニマルデザインは、見た目が華美なサイト以上に推敲と作業が必要になる場合が往々にしてあるのです。「シンプル=デザインしていない」という発想は、デザイナーの仕事を否定するものですし、こんな言い方をされたらデザイナーのモチベーションはガタ落ちしてまうでしょう。
いかがでしょうか。
デザイン依頼の際、何気なく上述したような言葉を使ってはいないでしょうか。デザイナーはデザインの専門家ですが、効果的なデザインのためにはより多くの情報が必要になります。デザイナーは疑問点があれば自己解決せずに質問するべきですし、ディレクターは「伝えたつもり」にならず、デザイナーとのコミュニケーションを密に取りながら、イメージを伝えていただければきっと良い結果が生まれるように思います。
NHN Japanではデザイナーも募集しています。
「サドは一芸を極め、マゾは多芸に通じる」ディレクターの性格と案件のマッチング
こんにちは。来月40歳になるヤング谷口です。
これまで約15年Webディレクターをやっており、優秀かどうかは置いといて、関わった案件の“バラエティ”だけは、誰にも負けない気がします。誇ることでもないんですが。
15年を振り返って思ったのは、Webディレクターの領域は広いため、その人の性格に合う案件に次第に向かうようになる、ということです。性格と案件が合わないと長くもたないからです。図にするとこんな感じです。
今回はこちらを解説していきます。ちなみに赤い矢印は私の歩んできた履歴です。
■ どこまで飽きっぽい性格か?
まず横軸の「ロングスパン、ショートスパン」は、一つの案件にかかわる長さです。これは、その人の飽きやすさの程度に関係します。
例えば建設でいうと、青函トンネルは開通するまでに27年かかっています。これを例えば、高田純次のような、飽きっぽそうな人に任せることはできません。本人も地獄でしょう。
しかし、何か一つの事を極めたいか、改善、成長させるのが得意な人にとってみれば、案件がコロコロ変わるよりもじっくりと取り組めます。
Webで言えば、自社サービスの開発は半年〜数年単位になるのに比べ、受託での制作はより短い工期になります。受託でも工期は様々ですが、最も短いのは既存のメディアに掲載する広告やコンテンツの制作です。
自分で言えば、私は究極に飽きっぽく、改善よりは新規のアイデアが好きな人間です。なので、様々な工期を経験しましたが、現在は、広告企画という非常に短期な処で、コロコロと案件が変わるからこそ新規のアイデアも試みやすい、という環境にいます。
■ どれだけお金が好きか?
フレームワークの縦の軸は、クリエイティブ志向か、論理・数値志向かです。
例えば自社のサービス開発であれば、絶えず売上や会員数などの数値を上げることが求められ、あまり奇抜なものを作るとユーザーが離れて自爆します。一方、受託での制作では、クライアントの目的は様々ですし、特に広告のクリエイティブなどは様々な方法で見たことが無いものを作っていかなければ注目を集められません。
つまり、数値を上げていくのが好きなのか、様々なものを作るのが好きなのか、という性格によって、進む方向が変わってきます。
これについては、面白法人カヤックの社長・柳澤さんの「新卒社員のために、受託と自社開発ソフトの違いについて語ろう」という記事も参考になります。
例えば私の場合は、どちらかと言うと色々な物を作りたいタイプですが、売上を上げるのも好きなので、広告企画というある意味どちらにも関係する事業部にいます。
■ SかMか
最後に、サドかマゾかです。案件にもサド案件と、マゾ案件があります。
唐突ですが、サドのSはサービス開発のSだと思います。自らが全てを決めていくサービス開発は、グイグイと自分のペースで押していくサド的な才能が必要になります。
一方、クライアントありきの受託または広告は、マゾ的に様々な要望に答えていく対応力が必要になり、その結果、様々なことが出来るようになっていきます。
私はSMをしませんが、SM作家の団鬼六先生の言葉に、「Sは一芸を極め、Mは多芸に通じる」というものがあります。
これは、攻める方のサドは、自分なりの縛り方を極めていくのに対し、受け手側のマゾは、様々な主人によって開発されるため、受け入れる幅がどんどん広がっていく、という違いがあるからです。
違う例え話をすると、若い女性は、色々な店を知っています。これは、様々な男性に誘われるから、結果として横断的に店を知ることになるのです。
一方、誘う側の男性は、自分のお気に入りの店に誘っているだけで、たいして店を知りません。
これはWebと同じ話で、自分がSな攻め手側に合っているのか、それとも、Mな受け手側に合っているのかを考えた方が良いでしょう。
自分で言えば、私はドMなので、クライアントワークに合っています。広告クライアントという様々な業種と出会えることで、新しい刺激があって飽きません。性的な意味ではなく。
■ 自分の性格を知るには
以上の三軸で自分の性格を見つめれば、自分に向いている仕事がわかる!
というわけではもちろんありません。
というのは、自分が何に向いているかは、人が決めるからです。それが得意かどうかは周囲の方が評価し、周囲の評価が良ければ自分もそれを好きになります。
つまり、結局やってみないとわからないということなのですが、今回ご紹介したフレームワークが、自分はどういう性格なのだろう、と判断に迷ったときのなにかのヒントになれば幸いです。まあ、私もまだ迷っているんですが。
※今回の記事は、第30回WebSig会議「Webディレクターの過去・現在・未来〜これから求められるスキルセット・マインドセット」で講演した内容を記事にしたものです。
NHN Japanでは、様々な性格のディレクターを募集しています。
なんとなくでも分かっておきたい!アドテクノロジー用語かんたんまとめ
こんにちは、NHN Japanの子会社でインターネット広告事業を展開するジェイ・リスティングの山田です。
広告主として、または媒体のマネタイズ手段として、ネット広告を活用している方は特に実感されていると思いますが、最近広告関連でよく聞く用語は、DSPとかSSP、アドネットワークとかアドエクスチェンジ等々似通った言葉だらけで、いまいちピンときていない方もいるのではないでしょうか。今回はここだけ抑えておけばそれなりに話についていけるアドテクノロジー用語をご紹介します。
そもそもアドテクノロジーって?
アドテクノロジー、直訳すると「広告技術」。広告主の広告効果最大化・効率化、媒体の収益最大化・効率化を実現する手段として活用される手段のことです。特に、アドネットワーク周辺で活用されることが多く、今回はアドネットワーク周辺で用いられているアドテクノロジー用語について解説します。
じゃあアドネットワークって?
次に、アドネットワークについてご説明します。アドネットワークとは、媒体の特定の広告枠を取りまとめてネットワークを形成し、1つの商品に仕立てあげる広告のことです。
そのメリットは何か。まず、広告主にとっては、多様な媒体に横断的に広告出稿することが可能になるというメリットがあります。また、媒体にとっては、自社で営業することなく広告在庫の確保が出来るというメリットがあります。
アドネットワーク周辺でアドテクノロジーが活用されると前述しましたが、アドネットワークも広告枠を取りまとめてネットワークを形成するという点において、アドテクノロジーを活用した広告商品と言えます。
アドエクスチェンジ
媒体の持つ特定の広告枠をインプレッション(広告の露出回数)ベースで、入札形式で売買する市場を指します。アドネットワークも1つの媒体と見立てて扱われることもあります。
アドエクスチェンジを通じて売買することにより、広告主にとっては無駄なくインプレッションを買うことができ、効率的な広告運用を実現できます。また、媒体にとっては通常一律の価格で販売されるアドネットワークを、その競争入札価格で販売することが可能となります。アドエクスチェンジは後述するRTBやオーディエンスデータと組み合わせて利用されます。
RTB
正式名称:Real Time Bidding
リアルタイム入札、つまり広告主が1インプレッション毎にリアルタイムに広告枠の入札を行える方式を指します。つまりアドエクスチェンジとRTBはセットで行えることが広告主、媒体両方にとっての最適化に繋がると言えます。
DSP
正式名称:Demand Side Platform
需要側プラットフォーム。需要側、つまり広告主向けのプラットフォームを指します。
DSPは純広告枠、後述するSSP、アドネットワーク、アドエクスチェンジと接続されており、広告主が広告枠の買い付け、広告配信を一括して行うことができます。DSPを活用することで、広告主は複数の広告商品の管理が煩雑になることを軽減することが可能になります。DSPは先述のRTBやオーディエンスデータと組み合わせて利用されます。
SSP
正式名称:Supply Side Platform
供給側プラットフォーム、供給側、つまり媒体向けのプラットフォームを指します。
SSPは先述のDSP、アドネットワーク、アドエクスチェンジと接続されており、それぞれの収益パフォーマンスを算出し一番収益性の高い広告を優先的に配信することが可能です。SSPを活用することで、媒体は複数の広告商品の管理が煩雑になることを軽減することが可能です。SSPを使って媒体収益を最大化させることを「イールドマネジメント」「イールドオプティマイズ」と呼んでいるサービスもありますが、どちらの言葉も意味するところは変わりありません。
オーディエンスデータ
媒体を閲覧しているユーザー(=オーディエンス)の属性や行動履歴のデータを指します。
媒体はDMP(Data Management Platform)やADP(Audience Data Platform)と言われているプラットフォームにオーディエンスデータを提供し、DSPやアドエクスチェンジがそのプラットフォームを介してオーディエンスデータを活用することで、「人」単位での広告出稿を実現します。これまで広告出稿の形態としては、「枠」を指定した広告出稿が一般的でしたが、前述してきたアドテクノロジーの進化と相まって「人」を指定した広告出稿形態が進んでいます。
参考までにここまでご説明してきた内容の概念図を以下に掲載します。
以上、ディレクター職ならしばしば目にすることも多いであろうアドテクノロジー用語について簡単にご説明しました。これまでこれらの用語をわからなかった方のお役に立てれば幸いです。
NHN Japanではアドテク大好きディレクターを募集しています。
育休中の男性社員に聞く!Webディレクターの子育てと仕事のホンネ
インターネット業界も働くママやパパも増え、弊社でも育児休暇を取得する社員が増えてきました。今回は、現在育児休暇を取っているWebディレクターに「実際どんなもんなの?」とインタビューしてきましたので紹介していきたいと思います。
今回お邪魔したのは、埼玉にお住まいの菊地さん。勤続7年目、育休を取得してから3週間ほどのタイミングでインタビューしてきました。
長女と散歩する菊地さん
−お忙しいのにすいません、まずは家族構成を教えてください
いえいえ。久しぶりに大人と話せるので嬉しいです。家族構成は、私・妻・4歳の長女・6月に生まれたばかりの長男の4人家族です。
生後3週間の長男さんはずっと寝ていらっしゃった
−今回、育休制度を使おうと思ったきっかけなど教えてください
育休って元々は国で定められてる制度で、産後8週間は社員から要請があれば基本的に会社は認めなければならないってやつなんですよね。うちは奥さんが人事の仕事をしていて、そういう制度があって男性が取得できるってことも聞いていたので何となくそういう選択肢も考えてはいました。
菊地さんのお宅はすっかり子供メインの空間
−菊地さんはlivedoor Blogなどを手がけている部署でマネージャーをされていますが、実際に数ヶ月仕事を休むのは大変じゃないですか?
そうですね、二人目の子供を意識し始めたたときからは育休の取得は何となく考えていました。その頃からなるべく定時で帰るようにしたり、自分がいないと仕事がまわらないという状況にならないように色々な部分を整備したりと準備はしていましたね。
−実際に育休を取ろう、となってからは大変そうだなと勝手に思ったんですがどんなカンジでしたか?
男性社員が取得するのが初めてだったようで、人事担当の方には色々と教えてもらいながらでした。取得自体はスムーズでしたね。現場の同僚たちは、こっちが驚くくらいみんな協力的で「完全にネットも遮断して一切仕事しません!」ではなく、ちょくちょく状況把握もしながらというスタイルでやるつもりだったんですが、その前提で伝えたところ「えっ、いいの?2ヶ月もいないんだよ?」とこちらが心配になるくらいすんなり受け入れられてちょっとさみしいくらいでした(笑)
おむつの交換は目をつぶっても出来るくらい上達した菊地さん
−1日のスケジュールってどんなカンジですか?
日によってもちろん変わるんですが、平日だとこういうのが多いですね。
6:00 起床
6:30 お弁当と朝食の準備
7:00 朝食
9:30 長女の幼稚園お迎えバス送迎
10:00 洗濯
11:00 ジム
12:00 昼食
13:00 掃除・片付け
14:00 長男沐浴
15:30 長女のお迎え、一緒に遊ぶ
17:00 夕食準備
18:00 夕食
19:00 お風呂、歯磨き
20:00 長女と一緒に遊ぶ
21:00 長女就寝
23:00 仕事
ここには書いてないですが、長男には2時間か3時間おきにミルクをあげています。
−ものすごいハードスケジュールですね…。実際に育休を取得してみてどうですか?とくに大変なものってなんでしょうか。育児未体験なので気になります。
基本的にはほとんど家から出ない生活なので、閉鎖的な空間での育児を理解できるようになりましたね。
とくに大変だなあと思うのは食事の準備ですね。世の中のママさんって本当に凄いなあと痛感しています。奥さんにはとにかく2ヶ月間集中的に休んでもらおうと思っていて家事は全て自分がやっているんですけど「今日何が食べたい?」と晩御飯のリクエストを聞いて「なんでもいいよ」と言われるのがどれほどムカつくか、よーくわかりました(笑)
−ほとんど家から出ないと言っても日々の買い物なんかもありますよね。どうしてるんですか?
たまにコストコとか大型のスーパーに行ってまとめ買いすることはありますけど、最近はネットスーパーがすごく便利なのでなんでもネットで済ませちゃいますね。便利ですよ。
−仕事は夜遅くにしてるみたいですけど、主にどんなことを?
基本的にはiPadでメールを見たり、開発のコミュニティを覗いたりして状況把握するようにしていますね。復職後に全然話題についていけない方が怖いので、ちょくちょく見るようにしています。夜はノートPCで見てますが、昼間は息子にミルクあげながら見ることが多いのでiPadは重宝してます。
やってもらった図
−育児していて「これスゲー!」って何かあります?
グッズの紹介なんですけど、搾乳器がすごい重宝してますね。買うと数十万するんですけど、レンタルなので半年で1万円とかで借りれます。お乳が出る時にこれで搾乳して、冷蔵庫とかで保管したり。
噂の搾乳器がこちら。かなり高性能らしい。
−子育てしていて大変なことってどんなことですか?
病児保育が大変だなぁと思いますね。幼稚園によっても違うんですけど、37度の熱が出たら迎えに来てくださいと言われたり(そのくらいは頻繁にある)、有給が無限にあるわけじゃないのでインフルエンザとか特定疾患の治癒後3日は出勤できない時は大変ですね。夫婦で交代でも仕事の兼ね合いとかあるので休みを調整したりするのがなかなか難しいです。
−活用しているアプリとかサービスとかあったら教えてください
長女がよく遊んでるのは、iPad用のアプリでPaperっていうお絵かきソフトですね。Minecraftっていうゲームもよくやってます。あとは絵本のアプリなんかもよく使ってますね。子供って順応速度がものすごくて、親が知らない機能とか操作をしていて驚きますよ。
お絵かきが大好きな長女さんがプリキュア書いてくれました
Paper by FiftyThree
Minecraft - Pocket Edition
あとは、買い物のリストはEvernoteで管理してます。色々なデバイスで同期できるため、買い忘れが防げるので重宝してます。
Evernote
家族間の連絡は LINE を使ってます。グループチャットが便利だし、みんな LINE が大好きですね。
LINE
−なるほど、色々と活用されてるんですね。育休のまとめ、お願いします!
まとめですか。そうですね、子供いると大変だし、でもすごくかわいいですね。政治とか色々な情勢を見てると子供を産んで育てるのって大変になってきてますが、子供いいよー!って皆に言いたいですね。貯金するより先に子供いたほうがいいよって思います。
何かを密告される菊地さん
−では最後に、今一番やりたいことを教えてください
ドラゴンズドグマやりたいですね!! PS3持ってないですけど(笑)
−ありがとうございました。
育児休暇制度とは
育児休暇(休業)制度は、会社によって細かく取得に関しての条件などは違うようですが法律で定められた労働者の権利です。取得内容や条件などは色々とありますのでWikipediaの該当項目をご参照ください。
→育児休業 - Wikipedia
NHN Japanでは社員の育児休暇制度として以下のような規定があり、取得にあたっては特に男女の制限はありませんので希望があれば男性社員でも取得が可能です。
社員は、子が1歳2ヶ月に達するまでの間で、出生日以後の産前・産後休業期間と育児休業期間との合計が1年を限度として、育児休業をすることができる。
ちなみにこのインタビューの後、奥様からPS3本体とセットでドラゴンズドグマをプレゼントしてもらったそうです。うらやましい!
NHN Japanでは、なんとかして自分の持って行きたい方向に話を進められるディレクターを募集しています。
今さら聞けない?!Webディレクターの為のSass講座
こんにちは。ウェブサービス本部の hamashun です。
今回は CSS を便利にする Sass (さっす)という技術を、ディレクター向けにご紹介します。
最初に結論:Sassとは?
CSS の、コーディング効率やソースコードの保守性を向上させる技術が、Sass です。
まずは普通のCSSについて
Sass のことを知るには、まずは CSS のことを知っておく必要があります。CSSを自分で書ける or 読める人は、この項は飛ばしてしまってかまいません。
p {
color: red;
}
このソースコードは、ごくシンプルな CSS です。このソースコードの各部分を解説すると、次のようになります。
従って、上記のソースコードを日本語にすると、「p要素(pタグ)内の、文字色を、赤にする」となります。
こうして見てみると、CSS の構文は、とてもシンプルであることが分かります。
CSS は、この「どこの・なにを・どうする」を繰り返して作業を進めていきます。このディレクターブログも、他の多くのサイトも、それは変わりません。シンプルなソースコードを数多く積み上げていくのが、CSSなのです。
CSSの問題点
CSS がシンプルであることは、初学者の敷居を下げるなどのメリットになります。しかし、現在のウェブサイトのデザインは、とても複雑なものが多くあります。そのため、CSS のソースコードは肥大化の一途をたどり、開発者の負担は増えて保守性は低下しているのです。
CSSの問題点を解決する、Sassのメリット
さて、そこで Sass の登場です。Sass はプログラムっぽく CSS を書くことで、CSS の様々な不満を解決できるのです。
「CSS の不満を、Sass ではどのように解決できるか」という観点で、いくつかの例を見ていきましょう。
不満1:同じ値が何度も登場する
例えば、リンクテキストの色を指定するには、CSS ではこのように書きます。
a {
color: #00ccff;
}
この #00ccff という色を、リンクテキスト以外にも、例えばボタンや枠線の色にも使う場合は、
.btn {
background-color: #00ccff;
}
.box {
border: solid 1px #00ccff;
}
といったソースコードが必要になります。
これらのソースコードが位置的に隣り合っていれば、すぐに値をコピペできるのですが、何百行も離れていると「あれ・・・あの色のカラーコード何だっけ・・・」となり、該当する行までスクロールしてコピーし、また戻ってペースト、なんてことになりがちです。これはなかなか面倒ですね。
解決1:変数を使う
Sass なら、こう書けます。
$link: #00ccff;
a {
color: $link;
}
.btn {
background-color: $link;
}
.box {
border: solid 1px $link;
}
最初に「$link は #00ccff ですよ」と書いておくと、あとは「$link」と書くと、#00ccff になってくれるのです。16進数のカラーコードは覚えづらいですが、意味のある文字列なら覚えやすいのではないでしょうか。
不満2:ソースコードが見づらい
こんな CSS があったとします。
.title {
font-size: 21px;
font-weight: bold;
}
.text {
font-size: 13px;
}
.story {
width: 980px;
margin: 0 auto;
background: #fff url(/img/bg01.png) no-repeat right bottom;
}
.story .title {
color: #0099ff;
}
.story .text .name {
color: #ff99ff;
}
.story .icon {
border: solid 2px #999999;
box-shadow: 0 0 5px rgba(0, 0, 0, 0.5);
}
aside {
width: 600px;
margin: 0 auto;
padding: 10px;
border: solid 5px #ccc;
}
aside .title {
color: #ff99ff;
}
ずらずらと並ぶ CSS のソースコードは、どこからどこまでが「一つのかたまり」なのかが、判別しづらいものです。
作業者の工夫などで「一つのかたまりが終わったら改行を 3 つ入れる」とか「セレクターを工夫して判別しやすくする」などという対応はできますが、ソースコードが複雑になったり、複数人が作業に関わったりすると破綻しがちです。
解決2:ネストを使う
.title {
font-size: 21px;
font-weight: bold;
}
.text {
font-size: 13px;
}
.story {
width: 980px;
margin: 0 auto;
background: #fff url(/img/bg01.png) no-repeat right bottom;
//
.title {
color: #0099ff;
}
.text .name {
color: #ff99ff;
}
.icon {
border: solid 2px #999999;
box-shadow: 0 0 5px rgba(0, 0, 0, 0.5);
}
}
aside {
width: 600px;
margin: 0 auto;
padding: 10px;
border: solid 5px #ccc;
//
.title {
color: #ff99ff;
}
}
.story という部分に注目して比較すると、違いが把握しやすいかと思います。CSS の方では、新しい指定を書き始めるたびに、.story と書く必要がありましたが、Sass の方では、.story { } の中に他のソースコードを入れてしまうことで、.story を省略すると共に、見た目でも「このソースコードは .story の中にあるんだ」と分かりやすくなっています。
不満3:CSS3 はブラウザごとにプロパティを書くのが面倒
CSS3 を使うと、ソースコードを書くだけで、回転変形や角丸やドロップシャドウやグラデーションなどを実装することができます。これらはとても便利な技術ですが、まだ策定中の仕様も多く、プロパティ(機能)によっては、ブラウザごとに書き方が異なるものがあります。
これは、CSS3 の transform プロパティを使った、要素を回転させるサンプルコードです。
div {
-o-transform: rotate(-45deg);
-ms-transform: rotate(-45deg);
-moz-transform: rotate(-45deg);
-webkit-transform: rotate(-45deg);
transform: rotate(-45deg);
}
p {
-o-transform: rotate(90deg);
-ms-transform: rotate(90deg);
-moz-transform: rotate(90deg);
-webkit-transform: rotate(90deg);
transform: rotate(90deg);
}
a {
-o-transform: rotate(120deg);
-ms-transform: rotate(120deg);
-moz-transform: rotate(120deg);
-webkit-transform: rotate(120deg);
transform: rotate(120deg);
}
将来的にはそれぞれ一行で済むはずなのですが、現在は何行ものソースコードが必要になっています。これを必要になる度に何回も書いていたら大変です。
解決3:mixinを使う
@mixin transform-deg($deg) {
-o-transform: rotate($deg);
-ms-transform: rotate($deg);
-moz-transform: rotate($deg);
-webkit-transform: rotate($deg);
transform: rotate($deg);
}
div {
@include transform-deg(-45deg);
}
p {
@include transform-deg(90deg);
}
a {
@include transform-deg(120deg);
}
Sass の mixin (ミックスイン)を使うと、ソースコードをかなりスッキリさせることができます。
最初に @mixin で定義しておけば、あとはそれを使いたい時に @include で呼び出すだけで良いのです。
いかがでしょうか? Sass が「工数を減らし」「保守性を向上する」という理由がお分かりいただけたのではないでしょうか?
ここでご紹介した Sass の機能は、ほんのさわりで、まだまだたくさんの便利な機能があります。コーダー・マークアップエンジニアの人が使いこなせば、もっとたくさんの効果が得られるでしょう。
Sassのデメリット
ただし、Sass は良いことづくめではありません。いくつかのデメリットもご紹介しておきます。
学習コストが必要
Sass を使いこなすには、やはりある程度の学習が必要になります。ただし、普段から CSS を書いている人ならば、そこまで負荷の高いものではありません。
また、Sass は、通常の CSS を記述したり混在させることも可能です。不慣れな内は、「基本的には普通の CSS で、Sass は使いやすい便利な機能のみを利用する」といった運用も良いでしょう。
導入にクセがある
Windows のよくあるアプリケーションのように、「zip を解凍するだけ」や「exe をダブルクリックするだけ」に比べると、少しだけ導入にクセがあります。
とは言え、丁寧に解説しているサイトや書籍が存在しているので、そんなに苦労することは無いでしょう。
管理するファイルが増える
通常、Sass を使う場合は .css ファイルではなく .scss というファイルを編集します。これを .css ファイルに変換して利用するのです。
そのため .css ファイルの他に .scss ファイルも管理する必要があります。
しかし、上手い事やると scss ファイルだけを管理すればよくできる方法もあるので、エンジニアに相談してみると良いでしょう。
参考:いまどきの SCSS 運用方法 - "><xmp>TokuLog - tokuhirom's blog.
Sass について、もっと知りたい
この記事を読んで、Sass に興味を持った人は、以下のサイトや書籍がオススメです。
CSS HappyLifeさんのSass記事
CSS HappyLifeさんが、Sassを覚えよう!というステキ記事を書かれています。 Sass の環境構築はスクリーンショット入りで分かりやすいですし、基本的な機能もサンプルコード入りで丁寧に解説されています。
この連載をひと通りこなせば、Sass をかなり使いこなせるようになっているはずです。Sass 初学者に向けてのチュートリアルとしてもオススメです。
Sassの本
技術評論社から、Sass入門 〜より効率的なCSSコーディングという本が出ています。日本語では唯一の Sass 解説書です(2012年7月7日現在)。電子書籍のみの販売ですが、PCのブラウザからも読めますし、ソースコードがコピペできるので、とても便利に使えます。
執筆陣は、業務で日頃から Sass を使いこなしている、NHN Japan のマークアップエンジニア達です(#ステマ)。
オンラインゲーム運営で大切な3つのポイント
はじめまして。ゲーム本部の杉浦と申します。
オンラインゲームの運営を長く経験させていただきまして、現在は、海外ライセンスや共同開発など、ゲームタイトルの事業を統括させていただいており、代表作としては「ドラゴンネスト」などに関わっています。
今日は、ドラゴンネストをはじめ、ハンゲームのオンラインゲームで実践されている、オンラインゲーム運営の3つのポイントについてご紹介します。
1. セグメンテーション
1つめは、「セグメンテーション」です。セグメンテーションとは、お客様属性をカテゴリ分け(マッピング)し、どういった感情、どういった行動を行うかをそれぞれにおいて分析し、それらに対して対策を実施することです。
まず、お客様属性をライト層、ミドル層、コア層と大きく3つに分けます。(もちろん、状況によってはもっと細かく分析することもありますが)
ゲームに初めて触れるお客様は、最初は全員ライト層に属することになります。このライト層のお客様がミドル層、コア層に変化していくわけですが、その変化(成長変化)が、ゲームサイクルとしてきちんと設計されているかどうかがとても重要なポイントです。この設計がきちんと組み込まれていない場合は、開発面、運営面においてどうカバーするかを考えていかなければいけません。
つまり、このゲームサイクルの設計がすべてのベースになります。その上で、「継続要素」と「マネタイズ設計」を、「ライト層」、「ミドル層」、「コア層」それぞれに適した形に組み込まなければなりません。ここの詰めが曖昧だと、あとあとの軌道修正に時間をとられることになります。
2. 今を知る
2つめは、「今を知る」ことです。当初描いていた事業計画、プロモーション計画など、綿密に計画してゲームをローンチしますが、そのあと、なかなか思惑通りにいかないことが多いものです。そうなった時、当初の計画をいろいろいじる前に、まず「今を知る」ことが重要です。
「今を知る」ために、当たり前ですが、ゲームをプレイします。そのときに見るべきポイントは、お客様行動はどう変わったのか、お客様ニーズは今どこにあるのか、ゲーム内マネーの変化、コンテンツ導線の変化などなど。目標としているKPIの変化を見るのも大事ですが、まずはゲーム内でどういうことが起こっているかを定量、定性的に把握することが重要です。
「今」をきちんと把握せずに、あれこれ画策しても、「間違った課題に対して、正しい答えを探す」ことになるだけなので、まずは、お客様視点で「今」を知る努力が必要です。
3. オリジナリティ
3つめは「オリジナリティ」です。ひとこと「オリジナリティ」、そう言われても難しいところですが(苦笑)、やはりいずれの企画にも工夫は重要です。コンテンツや施策にどれだけ創意工夫できるかというのが、プロデューサーやディレクターの腕の見せどころだと思います。
ゲームそのものに変化はなくても、お客様の遊び方や感じ方は、日々変化していきます。今日すき焼きが食べたい!と思っても、来週も同じようにすき焼きが食べたいとは限らないですよね?(笑)その感覚と同じなのですが、ゲームの中、お客様は、常に変化しています。運営サイドが構築したゲームサイクルはあるものの、お客様の変化を把握していない状態で、あれこれ企画をしても、なかなか成果は見えにくいものです。もちろん、その企画がうまくいったかどうかの振り返りも行いにくいですしね。
たとえば、同じすき焼きでも、野菜をちょっと変えたり、卵にもひと手間加えたりなど、ちょっとした工夫で、変化を与えることができますよね?お客様の変化を如実に感じ、本質的な課題は何かを見据えた上で、あれこれ企画を練らないと効果は薄いと思います。
以上、3つのポイントについてかなりざっくり書いてみましたが、追究すればするほどもっと複雑なものだったりします。
ただ、そこを突き詰めることが運営の醍醐味でもあり、結果、お客様の反応が顕著に表れれば、運営としての最高のやりがいを感じます。
本当はもっとひとつひとつ深堀して話していきたいところですが、紙面の都合上もあるので、またの機会に…。
最後に、私はすき焼きが好きなわけではありません。どちらかというとしゃぶしゃぶ(豚)が好きです。
NHN Japanでは大規模サービスの運営ポイントをしっかり抑えたディレクターを募集しています。
広告営業マンと仕事するWebディレクターが気をつけるべき5つのポイント
今回は趣を変えて、本編の前にいきなり告知です!
NHN Japan広告営業職採用セミナー開催!
- 講演「Emotion×Context」マーケティング時代に向けた広告セールスの役割
- 登壇者:NHN Jpana株式会社 執行役員 田端信太郎
- 日程:2012年7月19日(木)
- 時間:18:30開場 19:00開演 21:00頃終了(懇親会含む)
- 会場:NHN Japan株式会社大崎オフィス
〒141-6023 東京都品川区大崎 2−1−1 ThinkPark Tower 23階
(セミナー会場:NHN Japan 大崎オフィス受付横 カフェスペース)
先日のLINEカンファレンス[Hello, Friends In Tokyo 2012]で発表したLINEの今後の展開の中で、NHN Japanの広告事業が次にどのようなステージにいくのかをお伝えします。
今回のセミナーでは、広告事業部を統括する田端信太郎執行役員から、事業内容や、NHN JapanのAEとして働く魅力をお話させていただきます。
働く場としてのNHN Japanをもっと知りたい方へ。
今現在の転職意思は問いません。お気軽にご参加ください。
- 参加費:無料
- 定員:40名 ※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
- 応募方法:こちらのページからご応募ください。
さて、本題です。
私は、NHN Japanの全ての広告媒体を扱う広告事業グループのディレクターです。プロダクト部門に所属する制作・開発系のディレクターと違い、広告営業マンや広告主などと仕事を進めることが多いです。いわば、広告営業スタッフと二人三脚で仕事をすることがとても多いポジションです。
今回は、広告系のディレクター向けの、ここに注意を払えばスムーズに仕事が進捗するだろうというポイントをまとめてみました。
関わる人が多い広告系ディレクターは、誰の方向を向いて案件を進めるのが理想的なのでしょうか。
上図1のように、広告営業の方を見て仕事をするのは顧客を置き去りにする行為にも近しいので、あまり宜しくないでしょう。かと言って、上図2のように広告主の方を向いて仕事をするのも本当の顧客を放置しているように思います。
本当の顧客とは、広告主が広告を届けたいと思っているカスタマーのことです。上図3のように、案件に関わる人が全てがカスタマー(ユーザー)の方を向いて仕事をするのが理想的なのではないかと思います。真のクライアントは、顧客の顧客なのです。
案件の受注後、広告営業の情熱が失せてしまい、ディレクターが孤立奮闘しなければならなくなるというケースがあります。いわゆる「(受注を)取ったら終わり、あとは丸投げ」パターンです。
そんな不幸を回避するためには、営業マンを含め皆がプロジェクトメンバーであるという意識を植え付けることが大切です。広告営業へ細かな進捗報告を入れたり、MTGにアサインしたり、成果物を共有したり、方法は様々です。
広告営業に案件にコミットしてもらうには、「関係者を巻き込んで案件を進めるのだ!」というディレクターの巻き込み力が重要です。それが、案件に対する営業マンのモチベーションを低下させないコツです。
(2)とは逆にマメに動いてくれる広告営業もいます。「これは私のお客さんの案件なので、私がフロントで折衝します。」というタイプです。ディレクターとしては、これに甘えてついついメンドーな交渉ごとをお願いしてしまうこともあるでしょう。
この手のタイプの広告営業と付き合う場合こそ、ディレクター自ら矢面に立って積極的に動くべきです。なぜなら、責任感の強い広告営業ほど、貸し借りの関係を明確に意識するもので、こちらが困った時にも助けてくれるからです。
例えば、広告主から成果物に関する問い合わせのメール。営業が不在でCCに自分も含まれている場合はサッと調べて返信してしまいましょう。人を動かそうと思ったら自分からまず動くべき、という話ですね。
いくらWeb業に従事していたとしても、彼らはセールス・マーケティングのプロであってWeb制作のプロではありません。広告主とのWeb製作に関しての交渉を任せすぎたあげく、ありえないスケジュール、ありえないコスト感で案件が決まってしまうなんてことはよくある話です。
企画を落としこむポイントや、スケジュール、コスト感、レポーティング項目など、案件が成功するか否かのクリティカルなポイントではディレクターが前に出てグリップすべきです。
広告営業に限ったことはありませんが、仕事のパートナーは尊敬しなければならないと考えています。なぜなら、相手を尊敬して、正当に評価することで、信頼やチームプレイが生まれ、高いパフォーマンスを出せるからです。
広告営業も案件が決まるまでは、ディレクターの援護を受けずに戦っている場合の方が多いでしょう。そんな中にあって案件を受注してくるというのは、尊敬すべきことだと思います。相手に尊敬の念が伝われば、営業マンのモチベーションも上がり、結果パフォーマンスに反映されるでしょう。
まとめ
上記5つのポイントをきっちり押さえて、営業マンと仕事ができると幸せですね。もちろんこれはディレクター視点からの物言いですが、あるいは逆に「営業である自分に言わせりゃ、ディレクターにはもっとこう動いて欲しい!」と考えている営業マンもいらっしゃるでしょう。そんな鬱屈した思いに悶々としている広告営業の方は、ぜひ冒頭のセミナーにご応募ください。新しい発見があるかも知れません。
NHN Japanでは、ディレクターらとチームとなって案件を推進していくような力強い広告営業マンも募集しております!
ディレクターが意識すべき、サイトリニューアル前後の心がけ
こんにちは、ブログチームでlivedoor Blogポータルを担当している小出です。
最近、livedoor BlogのPC版ポータルはフルリニューアルを行い、大きく生まれ変わりました。私はディレクターとして担当したのですが、今回のサイトリニューアルを通して、技術的なトレンドやタスク管理ツールなどは日々進歩していると改めて感じています。今回はlivedoor Blogのリニューアルを通して感じた「ディレクターとしてのサイトリニューアルの心がけ」の要点をご紹介したいと思います。
同じサイトでもアクセスデバイス毎にユーザー層は異なる
リニューアルを行うにあたり、まず私が行ったのがサイトのアクセス解析等の各種調査でした。
その調査を通し、ライブドアブログのポータルには
- PC版はブログ作成者の訪問が多い
- スマホ/モバイル版はブログ閲覧者の訪問が多い
その結果を踏まえPC版リニューアルにあたっては「ブロガーが満足できるサイト設計」を意識してデザインやシステムを構築することとしました。
特にポータルサイトにおいては、同じページでも、デバイスによってアクセスしてくるユーザー層が異なることは多々あります。サイトリニューアルを行う際は、思い込みでいきなりサイト設計に入る前に綿密な調査をおすすめします。重点的に手をいれるべき部分が明確にして、サイト設計を行いましょう。
効果的なコミュニケーション
▼ 「7kai Tasks」
プロジェクトの進捗について、NHNJapanでは普段社内のチケット管理システムで管理していますが、今回は実験的に共有の備忘録システムとして「7kai Tasks」というwebアプリを導入してみました。リリース直前には大量の修正依頼や確認依頼がインスタントメッセンジャー上でやりとりされます。例えば文言修正やフォントサイズ変更のような細かい修正が多くなりますが「7kai Tasks」はそういった細かい案件登録や修正・確認依頼連絡などに相当な効果を発揮してくれました。
▼ MTGは月水金の週3回
開発中は、進捗確認の為のMTGを週3回30分ずつ行いました。作業時間が削られることもあり担当者には当初嫌がられましたが、結果的に、タスクの細かい問題点などを共有する良い場となりました。リニューアル後の反省会でも各担当者から「あのMTGは本当に良かった」と言われた事もあり、顔を合わせたコミュニケーションの効果を再認識しました。ベストデザインを生み出すために
デザインを一新するにあたって、2人のデザイナーに、通常のPCサイトの3倍近い量のサンプルを出してもらいました。リテイクも無数にあり、デザインが最終決定するまで1ヶ月を要しています。結果的に採用されなかったサンプルもいくつか公開してみます。
[サンプルその1]
[サンプルその2]
[サンプルその3]
デザインやUI構成のポイントとして、NAVERやKstyle、pickなど自社の他サイトはもちろんのこと、pinterest や apple、flipboardなど海外のサイト、国内だと無印良品のサイトなどを研究し一部参考にしました。
試行錯誤を経て、デザインは以下のように生まれ変わりました。
[リニューアル前]
[リニューアル直後]
なお、今回のリニューアルからライブドアブログポータルではグリッドデザインを使用しています。如何に、「ブロガーに情報を伝える」かということを第一に考え、整った安定感のあるレイアウトにすることを心がけました。
こういったアプローチはデザイナーと相談しながら進めていきましたが、ディレクターも前提知識として把握しておいた方が良いでしょう。打ち合わせ段階でよりスムースにプロジェクトを進捗させることができます。
(参考サイト)
960 Grid System
マークアップにおける、軽量化、作業効率化の為の工夫
ライブドアブログポータルでは、今回のリニューアルを機にIE6は対応しないことにしました。またIE7以降でもCSS3を使えるようにCSS3 PIEを採用しましたが、多用すると重すぎたため、デザイナと相談して必要最低限の範囲で使用。この施策により、リニューアル前と比較するとかなり軽量化されています。
また、ポータルPC版スマホ版ともにSassを導入することで運用の効率化を図っています。今回担当したマークアッパーは先日「Sass入門 〜より効率的なコーディング」という書籍を上梓している、Sassに精通した担当であった為、環境の導入もスムースにできました。この導入で、マークアップの工数をかなり削減することに成功しています。
リリース直後の修正も工数見積に入れておくことが大切
約2ヶ月間の準備期間を経て2012年4月16日にオープンした新生livedoor Blogポータルでしたが、実は約1ヶ月後に大幅改修が入りました。アクセス解析によるとリリース後1週間でPV、訪問者ともに約16%も減少してしまったのです。早急に対応が迫られました。
制作に1ヶ月以上を費やしたデザインでしたが、結果的には2012年5月28日で改修を行い、以下のようなデザインになりました。
[改修後の現デザイン]
大きな変更点は、当初はトップページに存在しなかった「ブログ速報」をトップページのファーストビューに配置することで、よりリアルタイムに人気ブログの更新情報を閲覧できる仕組みを導入したことです。
また、「ブログニュース」「ブログ速報」「編集部おすすめ」の3つのコンテンツをファーストビューに配置しことで直帰率が2%ほど改善。また第2階層、第3階層の回遊率を高めるチューニングを徹底的に実施した結果、PV・訪問数ともに回復。現在ではリニューアル前よりPV14%増、訪問数3.6%増で推移しています。
「数字が下がったから修正する」というのは日常茶飯事ですが、モバイルやスマホサイトと比較すると、PCサイトのデザイン修正は時間がかかります。ここまで数値が下がることは想定していなかったため、リソースの調整にはかなり苦労しました。事前に「修正ポイント」を想定しておき、予めリソースを少し多めに確保しておくことも念頭に置いた方が良いでしょう。
まとめ
PCスマホそれぞれで、ディレクターが押さえておくべきデザイン・技術トレンドは多くあります。もちろん自分から調べることも大事ですが、私は基本的に「知っている人に細かくヒアリングする」ことがプロジェクトを円滑に進める上では早く、確実だと考えています。今回の案件は特に私にとって馴染みのないトレンドが多かったのですが、プロジェクトメンバーに教えてもらいながら理解していくことで、結果的にプロジェクトを上手くディレクションすることができました。
NHN Japanでは、初めて対応する領域でも臆すること無くプロジェクトを進捗させられるディレクターを募集しています。
Webディレクターなら押さえておきたいIT健保活用術
じめじめとした梅雨、イヤですねぇ。でもこれが明けたら夏がやってきます。そして夏といえばレジャーシーズン。IT健保の活用が最も盛んな季節ですよね。
というわけで今回は上半期最後の更新ですし、ちょっと趣向を変えて、本格的な夏を迎える前にIT健保の意外と知られていない活用術についてまとめてみました。なんか便利らしいのは知ってるけど、どのくらいお得なの? 実際どうやったら利用できるの? などの疑問にお答えできればと思います。
そもそもIT健保って何?
このブログの読者さんの中にはおそらく会員企業に所属されている方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。正式名称は「関東ITソフトウェア健康保険組合」(略してIT健保)。主に関東のIT系企業が所属する保険組合です。最近、「TOCO TOCO」という冊子が会社で配布されたと思います。
はっきり申しまして、IT健保の福利厚生はかなり手厚いです。旅行パック、保養所、レストラン、レジャー施設、ゴルフ場、海の家、プール、スポーツジム、スノボだなんだと盛りだくさん。全国にあるさまざまな施設が補助のおかげで安く利用できるのです。
しかしそれらをすべて挙げていってもキリがないので、今回は東京近辺で気軽に利用できる3項目に絞りたいと思います。
ミシュラン二ッ星の鮨処が驚くような値段で
まずは「鮨 一新」。これはIT健保が管理するビル「トスラブ山王健保会館」の1階に入っているお寿司屋さんです。
鮨 一新は、なんとミシュラン 二ツ星の銀座「鮨かねさか」の系列店。IT健保の委託により、会員企業向けに出店しているとのこと。つまり二ツ星のお寿司屋さんと同じレベルのお寿司を会員企業限定のお手頃価格でいただけるのです。これは行かないと損です。
・鮨かねさか
食べログの評価4.00、夜(平均)¥20,000〜¥29,999
・鮨 一新
食べログの評価3.84、夜(平均)¥5,000〜¥5,999
食べログの評価はわずか0.16ポイント差ながら、平均予算は4倍以上の開きがあるという事実が、IT健保の凄さを物語っていますね。
それでは続いて実際の予約の手順と、お店でお寿司をいただいてきたレポートへ。
IT健保のWebサイトにメニューが掲載されていますが、1050円から5250円まで5種類のコースがあります。握りを心ゆくまで堪能するなら3150円の「一新にぎりコース」、お刺身から焼き物まで盛りだくさんいただきたい方は5250円の「板前おまかせコース」がおすすめです。
営業時間は17時〜22時(ラストオーダーは21時15分)。2時間制のコースが17時〜19時、19時〜21時で2回転するのが基本となります。コース料理はすべて2時間で終わるようになっているので原則は2時間制限となります。遅くとも19時半の予約を取るようにしましょう。
注文するコースと行きたい日にちが決まったら、手元に健康保険証を用意し予約係(TEL 03-5570-1921)に電話してみましょう。希望日時と人数を伝えて、空席があれば希望するメニューと、保険証にある事業所番号、保険証番号を尋ねられるので答えましょう。これで予約は完了です。
あとは当日、お店に行くだけですが、その前に「ITSレストラン利用書」(PDF)をプリントアウトし、記入して持参。場所は溜池山王駅徒歩3分。山王パークタワー目の前の好立地です。ビルに入ると受付があり、ここで健康保険証を提示し、ITSレストラン利用書を提出します。このへんの手続は普通のレストランとは違うので初回は戸惑いそうです。
トスラブ山王健保会館の前
レストラン受付
予約の時間になったら、席に通されます。厳かな雰囲気の入り口、着物の店員さんが案内してくれて、さすが高級店。カウンターに座り、目の前に板前さん。
鮨 一新の入り口
看板
カウンターに座る
さて、この日オーダーしたのは2100円の「にぎり月コース」。先付1品に寿司10貫、巻物1本、お椀というシンプルな構成。しかし、そのクオリティの高さには大満足でした。
先付はわかめとみょうがの酢の物。さっぱりしていて、ビールにもよく合います。飲み物も安い。生中は370円、ヱビスの小瓶は320円。ウィスキー、シーバスリーガルはシングルでなんと240円。ほかにも焼酎では芋の黒麹萬年がグラスで250円などびっくりのお値段。
先付をいただいたら、いよいよお寿司がスタート。10貫は以下のとおりでした。
上段左から、金目鯛、こはだ、ホタテ炙り、かつお、あおりイカ
下段左から、宮崎産まぐろ赤身と中トロ、同砂ずりの炙り、いくら、穴子
感想としては、どれも本当においしかったです。いままでたいしたお寿司を食べたことがないということを差し引いても、これまでの人生で一番でした。特にまぐろの砂ずり、穴子はちょっとびっくりしました。これは他のお店ではなかなか出会えない味かと思います。
砂ずりというのはまぐろのお腹の部分だそうです。お腹が海底の砂にすってしまうほど脂がのっているまぐろから取れる大トロのなかの希少部位。極上のまぐろ1匹から20貫ほどしか取れないと聞きました。その日の入荷状況に左右されるので確実にお出しするのは難しいとか。もしコースの中に入ってたら超幸運だそうです。これを炙っていただくと脂がしつこくなく、さっぱりと口の中でとろけます。
芝エビの玉子焼き
ドリンクはどれも安い
さらに途中で出していただいた芝エビの玉子焼きはまるでケーキのような上品な甘みと濃厚なエビの風味が合わさり、悶絶させていただきました。そして最後に巻物が1本、お椀がついて2100円。ビール、焼酎2杯あわせて2950円。驚きのコストパフォーマンスです。これが銀座の鮨かねさかだったらお会計は軽く1万円を超えてしまうと思われます。
どうでしょうか。IT健保で安くなる寿司屋があるらしいと聞いたことはありましたが、まさかここまでのクオリティだとは。Webサイトを見ただけではちょっと想像がつきませんよね。
鮨 一新のWebサイト
混雑具合ですが、金曜日、土曜日の場合は2〜3週間前から予約を取っておいた方がよいと思われます。その他の平日は1週間前でも空いてるかもしれません。
夏に楽しみたいプールも半額以下で
お寿司の話に文字数を費やし過ぎたので残りはさらっと進めます。
夏といえばプールですね。ひたすら流れるプールに浮かんでみたり、波のプールではしゃいでみたり、ウォータースライダーで滑りまくったり、いろいろな楽しみ方があります。
都内の屋外プールといえば豊島園やよみうりランド。でもけっこう入場料はお高いのです。例えば豊島園のプールは4330円、よりうりランドのプールは2800円です。
これがTOCO TOCO夏号に入っているチケットを使うと、豊島園:4330円→1550円、よみうりランド:2800円→1200円に割引されます。この差はけっこう大きいです。
ゴールドジムが1日780円で利用できるのはお得
さて、プールに行く前に身体を引き締めておきたいところですが、いざトレーニングをしようとしてもなかなか1人ではうまくいきません。やっぱりスポーツクラブがおすすめです。
とはいえ、お忙しいWebディレクターの皆さんの場合、仕事後に通うのは難しいかと思います。月額1万円ほどの会費を払って、月に4〜5回しか行けなかったとなってはちょっともったいないですよね。
そんなときはIT健保を使って賢くスポーツクラブを利用してみましょう。コナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ、へるすぴあの3種類が利用できます。いずれも都内にたくさんの施設を持っています。
特にセントラルスポーツの場合、他社のスポーツクラブとも提携しており、例えばゴールドジムなども利用可能。利用法は基本的に毎回料金を払う都度利用制となります。料金は1回につき260円〜1100円となりますが、これはスポーツクラブの立地、設備の充実状況によって変わってきます。利用可能施設と価格はこちらのリストをご覧ください。
一例を挙げますと、中野にある「ゴールドジムウエスト東京」を1回利用するにはIT健保会員企業の方は780円(正規のビジター料金は2630円)、目黒にある「セントラルフィットネスクラブ目黒」もIT健保なら780円(正規のビジター料金は5250円)。これはお得ではないでしょうか。利用回数が月に10回以下になら、IT健保を使って都度利用するのが断然おすすめです。利用法はこちらのページをご参考に(コナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ、へるすぴあ、それぞれ別の登録方法があります)。
このほかにもIT健保では旅行パックや保養所、ゴルフ場などお得な特典がたくさんあるのですが(けっこう抽選になります)、今回は気軽にお試しできる活用法をご紹介してみました。
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というわけでNHN JapanではIT健保などの制度を賢く利用し、よく食べ、よく遊び、よく動くWebディレクターを募集しております!