おもてなしの心でデメリットをカバーする
こんにちは。『ケータイlivedoor』のニュース担当・小野です。
ニュース記事のような文字情報の多いコンテンツをケータイの小さな画面で読むことに抵抗をお持ちの方、けっこういますよね。
でも、速報性のあるニュースをいつでもどこでも読むことができるというのは、とても便利でもあります。
もちろん、できるだけ快適にニュースの記事を読むことができるように、ケータイ端末特有のデメリットをカバーするため日々努力しています。
いろいろな工夫をして読みやすくしているのですが、今回は、実際に採り入れているいくつかの対策と、その効果についてお話をしたいと思います。
■切り口を増やす
『ケータイlivedoor』のニュースでは、最新記事を毎日400〜500本、累積記事を合わせて常時6〜7万本ほど読むことができます。
パソコンサイトのようにユーザーが選びやすいようなリンクを一画面にたくさん表示できればよいのですが、
たくさんの記事に対してケータイの小さな画面ではそのような誘導ができません。
そこで、できるだけ多くの切り口で情報を提示するようにしています。
具体的には以下のようになります。
<さまざまな切り口での誘導>
・トピックス
ニュース担当者が選んだ記事、ユーザーの注目度が上昇中の記事、最新の注目記事
・アクセスランキング
一定時間にアクセスが多かった(注目度が高かった)記事
・最新リスト
時間軸での記事リスト
・写真ニュース
写真も見られる記事リスト
・ジャンル別
ニュースの内容ごとにジャンル分けされた記事リスト
・提供元別
ニュース記事を提供している提供元ごとに分けられた記事リスト
・おもしろニュース
コラム系の記事リスト
たくさんの切り口をつくることで、ユーザが記事へたどり着く道筋を増やしているのです。
■連鎖的な導線をつくる
記事を読むときのユーザーの視点は、ケータイ画面の上から下へと移動します。
下まで移動したあとに、また画面の上へ戻るという動作は嫌われやすいものですし、前の画面に戻って別の記事を探すのも一手間かかります。
そこで、記事の下には新たな情報を探す導線として、以下のようなリンクを設置しています。
<記事の下部に設置してあるリンク>
・同じ提供元の記事リストへのリンク
・同じジャンルの記事リストへのリンク
・アクセスランキングの上位記事へのリンク
・同じ時間帯に配信された記事へのリンク
連鎖的にリンクを設置することで、スムーズな動作で別の記事へ移動することができます。
■日々の改善
また、実際に自分が使って気付いたり、周囲の意見を聞いて改善すべき点は随時対応しています。
以下は、最近対応したものです。
・記事の写真を複数表示
ひとつの記事につき1点の写真を表示していましたが、複数の写真が見られるようになりました。
かつてのケータイでは容量の重い画像はあまり重視されていませんでしたが、
最近はケータイ端末性能や料金制度の変化で、写真の注目度が高くなってきたための対応です。
・アクセス上位記事へのリンク掲載
話題の情報をキャッチしやすいので、やはりランキングは注目度が高いです。
そこで、ジャンル別や最新記事 のリストの下などにもアクセス上位記事を表示して導線を増やしています。
■工夫とその効果
ところで、ネット媒体は広告収入で運営されるため、広告がどれだけユーザの目に触れるか=ページビューが、媒体価値を決める指標のひとつとして使われます。運用上、ページビューは必ず日々意識しています。
当たり前の話なのですが、
ページビュー = サイトに訪れるユーザー数 × 1ユーザーが見たページ数
ということになります。
ページビューをアップさせるには……
・ユーザー数を増やす
・サイトに訪れたユーザーひとりひとりにたくさんのページを見てもらう
というふたつの方法があります。
さきほどお話した「記事の写真を複数表示」と「アクセス上位記事へのリンク掲載」というふたつの改善を行ったあと、1ユーザーあたりの閲覧ページ数が約1ページ増えました。
これは、「サイトに来たユーザひとりひとりにたくさんのページを見てもらう」という点で効果的だったことになります。
現状、ニュースのユーザーは約5万人。1ユーザーあたりのページ数が毎日1ページ増えれば、月間では150万ページビューの増加が見込めることになります。
ニュースに限らずコンテンツを運用する上では、ユーザーへの「おもてなしの心」が大事だと思います。
サイトを訪れたユーザーに「難なくスムーズに、たくさんの情報を得てもらえるように」と工夫することが、結局はページビューをアップさせ、媒体価値を高めることに繋がります。
ニュース記事のような文字情報の多いコンテンツをケータイの小さな画面で読むことに抵抗をお持ちの方、けっこういますよね。
でも、速報性のあるニュースをいつでもどこでも読むことができるというのは、とても便利でもあります。
もちろん、できるだけ快適にニュースの記事を読むことができるように、ケータイ端末特有のデメリットをカバーするため日々努力しています。
いろいろな工夫をして読みやすくしているのですが、今回は、実際に採り入れているいくつかの対策と、その効果についてお話をしたいと思います。
■切り口を増やす
『ケータイlivedoor』のニュースでは、最新記事を毎日400〜500本、累積記事を合わせて常時6〜7万本ほど読むことができます。
パソコンサイトのようにユーザーが選びやすいようなリンクを一画面にたくさん表示できればよいのですが、
たくさんの記事に対してケータイの小さな画面ではそのような誘導ができません。
そこで、できるだけ多くの切り口で情報を提示するようにしています。
具体的には以下のようになります。
<さまざまな切り口での誘導>
・トピックス
ニュース担当者が選んだ記事、ユーザーの注目度が上昇中の記事、最新の注目記事
・アクセスランキング
一定時間にアクセスが多かった(注目度が高かった)記事
・最新リスト
時間軸での記事リスト
・写真ニュース
写真も見られる記事リスト
・ジャンル別
ニュースの内容ごとにジャンル分けされた記事リスト
・提供元別
ニュース記事を提供している提供元ごとに分けられた記事リスト
・おもしろニュース
コラム系の記事リスト
たくさんの切り口をつくることで、ユーザが記事へたどり着く道筋を増やしているのです。
■連鎖的な導線をつくる
記事を読むときのユーザーの視点は、ケータイ画面の上から下へと移動します。
下まで移動したあとに、また画面の上へ戻るという動作は嫌われやすいものですし、前の画面に戻って別の記事を探すのも一手間かかります。
そこで、記事の下には新たな情報を探す導線として、以下のようなリンクを設置しています。
<記事の下部に設置してあるリンク>
・同じ提供元の記事リストへのリンク
・同じジャンルの記事リストへのリンク
・アクセスランキングの上位記事へのリンク
・同じ時間帯に配信された記事へのリンク
連鎖的にリンクを設置することで、スムーズな動作で別の記事へ移動することができます。
■日々の改善
また、実際に自分が使って気付いたり、周囲の意見を聞いて改善すべき点は随時対応しています。
以下は、最近対応したものです。
・記事の写真を複数表示
ひとつの記事につき1点の写真を表示していましたが、複数の写真が見られるようになりました。
かつてのケータイでは容量の重い画像はあまり重視されていませんでしたが、
最近はケータイ端末性能や料金制度の変化で、写真の注目度が高くなってきたための対応です。
・アクセス上位記事へのリンク掲載
話題の情報をキャッチしやすいので、やはりランキングは注目度が高いです。
そこで、ジャンル別や最新記事 のリストの下などにもアクセス上位記事を表示して導線を増やしています。
■工夫とその効果
ところで、ネット媒体は広告収入で運営されるため、広告がどれだけユーザの目に触れるか=ページビューが、媒体価値を決める指標のひとつとして使われます。運用上、ページビューは必ず日々意識しています。
当たり前の話なのですが、
ページビュー = サイトに訪れるユーザー数 × 1ユーザーが見たページ数
ということになります。
ページビューをアップさせるには……
・ユーザー数を増やす
・サイトに訪れたユーザーひとりひとりにたくさんのページを見てもらう
というふたつの方法があります。
さきほどお話した「記事の写真を複数表示」と「アクセス上位記事へのリンク掲載」というふたつの改善を行ったあと、1ユーザーあたりの閲覧ページ数が約1ページ増えました。
これは、「サイトに来たユーザひとりひとりにたくさんのページを見てもらう」という点で効果的だったことになります。
現状、ニュースのユーザーは約5万人。1ユーザーあたりのページ数が毎日1ページ増えれば、月間では150万ページビューの増加が見込めることになります。
ニュースに限らずコンテンツを運用する上では、ユーザーへの「おもてなしの心」が大事だと思います。
サイトを訪れたユーザーに「難なくスムーズに、たくさんの情報を得てもらえるように」と工夫することが、結局はページビューをアップさせ、媒体価値を高めることに繋がります。
ライブドア入社前後の意識の変化
こんにちは。ライブドアでディレクターをしている眞子(まなご)と申します。
私は2年前の27歳のとき、ライブドアに中途採用で入社しました。入社前は電線工場に勤務しており、まったくの畑違いからの出発でした。『Google』も『Firefox』も知らないくらい無知で、たいへん苦労したのを覚えています。今もがんばれているのは「学びながら働くことができる」ということを実感しているからです。
『ウィキペディア』には、労働者に関する記述として「商品としての労働力は、肉体や頭脳を提供する代わりに、賃金を得る行動であるとも定義される」とあります。私の経験からすると、自らを“労働者”であることを強く意識すると、対価としてのお金を求める姿勢が強くなり、仕事の内容が二の次になってしまいます。
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』労働 2007年7月5日 (木) 21:37)
しかし、私の好きな社長の本に「100万円の収入を得ていると感じ、そして、授業料をたくさん払っていると思え」といった表現があります。いま稼いでいる額に右往左往するのではなく、それ以外に得ている何かに意識しなさいという意図がこめられています。
前の会社では“労働者”としての意識のほうが強かったため、労働内容や勤務時間に意識が向いていました。労働条件を気にするのは決して悪いことではありませんが、「つまらなさ」を感じていたのも事実です。
ライブドアでは、能動的に動くことが求められ、また、多くのチャンスが与えられます。つまり自ら動くことによって、多くのチャンスを得ることができるのです。また、ウェブコンテンツの特性上、やりたいことを思いついてから、実装されるまで時間が短いので、やりがいを感じやすいです。“学ぶ者”にとって、こんなにいい環境はありません。
また、私にとって良かったのは、周囲に優れたディレクターがいることでした。これまでたくさんの方から、たくさんのことを学ばせていただきました。人から影響されやすい私にとって、周囲に優れた人がいることは本当に幸せです。
何を学んだのか列挙しようとつらつらと書いてみましたが、なかなか伝えにくいです。強いていえば、情報収集術、仕事術、思考法、説明法、文章術などになるでしょうか。まとめて表現すると“文化”という文字に集約できると思います。そんな説明では、なんだかよく分からないという方もいることでしょう。
たとえば……、外国人の方に日本の文化を教える場合によく使う手法として、お箸や建物やお祭りなどの“日本の成果物”を見せることがありませすよね。でも、「なぜそうなったのか?」という要因・原因・心情まで伝えるのはとても難しいものです。私の「なかなか伝えにくい」という理由、そんな感じに似ているかもしれません。
それと同じで、私が学んでいる文化とは、ライブドアがこれまで生み出したコンテンツ制作力の背後にある何かを指しています。それらを学べているのは本当にありがたいことだと思っています。ライブドアのディレクターというと「livedoor ウェブディレクターの“OJT”を考える」という記事にもありますように、「谷底に突き落として、はい上がってこい」の精神で鍛えられるというイメージがありますが、なぜ、谷底に落ちてしまうかといえば、前述したようにチャンスが与えられるからです。
ひとつひとつの山を乗り越えるたびに、気がつくと成長できている自分に気づくのです。でも、ひとりひとりの役割が本当に大きいので、仕事も多岐にわたることが多く「ひとつ成長できたと思っても、新しいステージで自分の足りなさを実感できる」そんな環境でもあります。実際、私はそのように感じています。
もし、ライブドアのノウハウを学びたい、自分自身をもっと成長させたいと感じたのなら、「スタッフ募集」から応募してみてください。あなたも谷底に落ちてしまうかもしれませんが、私たちの愛情ととらえていただければ幸いです。
最後に、私は「“ブログの声”を効率的にチェックする方法」という記事も記載しております。あわせてお読みいただければと思います。最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。今後ともライブドアをよろしくお願い申し上げます。
私は2年前の27歳のとき、ライブドアに中途採用で入社しました。入社前は電線工場に勤務しており、まったくの畑違いからの出発でした。『Google』も『Firefox』も知らないくらい無知で、たいへん苦労したのを覚えています。今もがんばれているのは「学びながら働くことができる」ということを実感しているからです。
『ウィキペディア』には、労働者に関する記述として「商品としての労働力は、肉体や頭脳を提供する代わりに、賃金を得る行動であるとも定義される」とあります。私の経験からすると、自らを“労働者”であることを強く意識すると、対価としてのお金を求める姿勢が強くなり、仕事の内容が二の次になってしまいます。
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』労働 2007年7月5日 (木) 21:37)
しかし、私の好きな社長の本に「100万円の収入を得ていると感じ、そして、授業料をたくさん払っていると思え」といった表現があります。いま稼いでいる額に右往左往するのではなく、それ以外に得ている何かに意識しなさいという意図がこめられています。
前の会社では“労働者”としての意識のほうが強かったため、労働内容や勤務時間に意識が向いていました。労働条件を気にするのは決して悪いことではありませんが、「つまらなさ」を感じていたのも事実です。
ライブドアでは、能動的に動くことが求められ、また、多くのチャンスが与えられます。つまり自ら動くことによって、多くのチャンスを得ることができるのです。また、ウェブコンテンツの特性上、やりたいことを思いついてから、実装されるまで時間が短いので、やりがいを感じやすいです。“学ぶ者”にとって、こんなにいい環境はありません。
また、私にとって良かったのは、周囲に優れたディレクターがいることでした。これまでたくさんの方から、たくさんのことを学ばせていただきました。人から影響されやすい私にとって、周囲に優れた人がいることは本当に幸せです。
何を学んだのか列挙しようとつらつらと書いてみましたが、なかなか伝えにくいです。強いていえば、情報収集術、仕事術、思考法、説明法、文章術などになるでしょうか。まとめて表現すると“文化”という文字に集約できると思います。そんな説明では、なんだかよく分からないという方もいることでしょう。
たとえば……、外国人の方に日本の文化を教える場合によく使う手法として、お箸や建物やお祭りなどの“日本の成果物”を見せることがありませすよね。でも、「なぜそうなったのか?」という要因・原因・心情まで伝えるのはとても難しいものです。私の「なかなか伝えにくい」という理由、そんな感じに似ているかもしれません。
それと同じで、私が学んでいる文化とは、ライブドアがこれまで生み出したコンテンツ制作力の背後にある何かを指しています。それらを学べているのは本当にありがたいことだと思っています。ライブドアのディレクターというと「livedoor ウェブディレクターの“OJT”を考える」という記事にもありますように、「谷底に突き落として、はい上がってこい」の精神で鍛えられるというイメージがありますが、なぜ、谷底に落ちてしまうかといえば、前述したようにチャンスが与えられるからです。
ひとつひとつの山を乗り越えるたびに、気がつくと成長できている自分に気づくのです。でも、ひとりひとりの役割が本当に大きいので、仕事も多岐にわたることが多く「ひとつ成長できたと思っても、新しいステージで自分の足りなさを実感できる」そんな環境でもあります。実際、私はそのように感じています。
もし、ライブドアのノウハウを学びたい、自分自身をもっと成長させたいと感じたのなら、「スタッフ募集」から応募してみてください。あなたも谷底に落ちてしまうかもしれませんが、私たちの愛情ととらえていただければ幸いです。
最後に、私は「“ブログの声”を効率的にチェックする方法」という記事も記載しております。あわせてお読みいただければと思います。最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。今後ともライブドアをよろしくお願い申し上げます。
livedoor Readerパーフェクトガイド
※この記事は、2013年3月14日にアップデートしました。
こんにちは、「livedoor Reader」などのディレクターを担当している佐々木です。
これは弊社スタッフの偽らざる本音なのですが、そうは言っても、より多くの人に使っていただけるよう、livedoor Readerのサイト上では初心者向けの説明を中心に掲載しています。
しかしそれによって、2割のヘビーユーザーに対して満足な説明ができていなかったのではないか、ということを心配してきました。
そこで今回は、Webディレクター向け(つまり、2割に相当するヘビーユーザーであるべき職種の人たち)に向けて、「livedoor Reader」をフルに活用して1000件のフィードを読むための“コツ”や“考え方”を詳しく解説していきたいと思います。
すでに一度livedoor Readerをご利用になられてピンとこなかったみさまも、「Bloglines」派や「Google Reader」派のみなさまも、騙されたと思ってぜひ一度お試しください。

http://reader.livedoor.com/
livedoor IDをお持ちであればすぐに登録が完了します。お持ちでない場合は、最初にlivedoor IDを取得しましょう。

http://reader.livedoor.com/import/
「livedoor Reader」は、大量のフィードを高速に読むためのツールとして開発されています。その醍醐味を味わうために、OPMLなどをつかってRSSを登録してみましょう。
なお、Google リーダーからの移行にあたっては以下のブログが参考になります。
・RSSリーダーの乗り換え先は livedoor Reader で決まり!なのでデータ移行方法の紹介
・SSリーダー難民に捧ぐ、Googleリーダーからlivedoor Readerへの移行方法

http://reader.livedoor.com/share/
フィードの登録が完了したら、次は共有機能を有効にしましょう。読まれていることを第三者に知られたくないフィードがある場合は、個別に非公開の設定を行ってください。
共有設定を有効にすると、「ユーザー情報のページ」(参照)が作られます。友人や同僚同士で「最近登録したフィード」(参照)を購読し合うと、情報共有の効率がさらにあがります。

登録したフィードを読み始める前に、基本のキーボードショートカットを覚えておきましょう。
- 次のフィードに移動「s」
- 前のフィードに移動「a」
- 次のアイテム「j」
- 前のアイテム「k」
日本語入力をオフにした状態で上記のアルファベットを押すと、それに対応した操作が行えます。これにより、マウスを使ったときの倍以上の効率で読み進められます。
もちろん、マウスのみでの操作も可能なのですが、「フィードの先読み」(次に読むフィードをあらかじめロードして高速な描画を可能にする機能)はキーボードショートカット使用時のみ有効になるので、体感速度がまったく違います。“操作を簡略化する”だけではない意味がありますので、騙されたと思ってぜひ一度お試しください。
なお、キーボードショートカットを忘れてしまったという場合には、「Shift + /」(つまり「?」)をタイプすることで、早見表(ヘルプ)を表示することができます。

個々のフィードに「レート」を設定していきます。これは、重要度によってフィードを分類する方法で、カテゴリによってフィードをわける「フォルダ」とは使い方が異なります。
大量に登録したフィードをジャンルで分類すると、重要な情報の読み遅れがどうしても発生してしまいます。しかし、重要度によって分類しておくと、大切な情報は急ぎのときでも読み逃さずにチェックできます。
レートの分類は、下記を参考にしてみてください。
- ★★★★★ 常時チェックするべきもの
- ★★★★☆ 1日に1回はチェックするべきもの
- ★★★☆☆ 数日に1回のチェックでよいもの
- ★★☆☆☆ 週に1度くらいのチェックでよいもの
- ★☆☆☆☆ まれにチェックすればよいもの
- ☆☆☆☆☆ あまり読む機会はないが、削除するほどでもないもの
これを、ひとつひとつのフィードに対してつけていきます。
まずは、マイフィードの一番上の表示されているフィードを選択してください。そうすると画面右側にレートを示す★マークが表示されますので、これを上記の基準にしたがって設定していきます。
ひとつ完了したらショートカットキーの「s」をタイプして、次々とフィード切り替えて、レートを設定していってください。(なお、不要なフィードは「Delete」キーで削除することができます)。
数が多いので最初は時間がかかりますが、初期投資だと思って時間を惜しまず設定しましょう。

「livedoor Reader」の画面の左側にある「マイフィード」では、フィードのリストをどのように表示するかを簡単に切りかえらるメニューがついています。これを、下記のように設定してみてください。
- レート順
- 新着順
- 新着のみ表示を有効に
ここでは、“新着のみ表示”を有効にすることが特に重要です。これを無効にすると、新着のアイテムがないフィードまで表示されてしまい、大変な時間のロスとなります。必ず有効にしましょう。

(画面右上の「設定変更」をクリックし、「ピンの設定」タブを選択)
「ピン」は、読んでいる途中で気になる記事にピンを立て(ショートカットキーは「p」)、あとでまとめて新しいタブでひらく(ショートカットキーは「o」)ための機能です。
これにより、「livedoor Reader」を操作している時間と、パーマリンクを開いて読む時間を切り分けることができ、さらに高速に読み進めるようになります。
このピンを使うには、ChromeやFirefoxのタブ機能の設定にコツが必要です。新しいウィンドウではなく、新しいタブをひらくように設定しておきましょう。
この設定が完了したら、画面右上の「設定変更」をクリックして、ピンの設定を確認できる画面に移動して、「ポップアップ表示のテスト」をクリックしてみてください。現在開いているページの背後に、新しいタブが開けばOKです。

「livedoor Reader」ではそのほかにもマニアックな設定が可能ですが、ここではひとつだけ、「スクロール量の調整」をご紹介します。
画面右上の「設定変更」から「詳細設定」タブをクリックし、「スクロール量の調整」に任意の数字を入力しましょう。100pxから200pxくらいにすると、画面内におさまらない長い記事を読むときに便利です。
livedoor Readerは、お好みによって画面の要素を非表示にできます。画面の小さいディスプレイで読むときになどにご利用ください。

左ペイン折りたたみ(ショートカットキーの「z」)

ヘッダー非表示(ショートカットキーの「Shift + z」)

メニュー非表示(ショートカットキーの「Shift + z」を2回)

全部折りたたみ(ショートカットキーの「z」と、ショートカットキーの「Shift + z」)
以上で設定は完了です。あともうひたすらに読むだけ。
1. livedoor Readerにアクセスして5つ星のレートを開く
2. 次のフィードへは「s」、次の記事へは「j」、気になった記事には「p」
3. ざっとチェックし終えたら「o」を押して、気にった記事を今度はじっくり読む
4. 開き時間に1〜3を繰り返し、可能であれば4つ星や3つ星のレートも消化する
実際の使用例は以上のような感じになります。

「livedoor Reader」は、大量のフィードを高速に読むことができるサービスです。そのため、すごく気に入ったフィードだけを厳選する意味があまりありません。ちょっとでも気になったフィードは即座に登録しましょう。
例えばソーシャルブックマークを見ていて「この記事おもしろいな」と思ったら、ブックマークするだけでなく「livedoor Reader」にも登録する、という使い方がおすすめです。
そのために、livedoor Readerのブックマークレットは必ず設定しておきましょう。

「何千件、何万件という未読記事がたまると開くのも嫌になる」という方には、「すべて読んだことにする」機能がおすすめです(上記の画像にあるメニューから実行できます)。
新聞や雑誌は、全部に目を通していなくても、ある程度たまったら捨ててしまいますよね? フィードの未読記事もそれと同じです。たまりすぎたら捨ててしまいましょう。
13. さらに奥深い「livedoor Reader」の世界
livedoor Readerには裏技的な「コマンドラインモード」や、隠し機能もたくさんあります。これらは万人におすすめというわけではないので、ここでは特にとりあげませんが、詳細を知りたい方は上記の「livedoor Readerとは - はてなダイアリー」でご確認ください。
以上で、「livedoor Readerパーフェクトガイド」は終了です。
最後に。人間は、文字がびっしりとつまった新聞のなかからでも、必要な情報を瞬時に見つけるだけの能力をもっています。「livedoor Reader」は、その人間の能力の限界近くに迫ろうとするサービスです。「Web上に流通する情報はすでに人間が読める限界を超えている」と諦観する前に、ぜひ「livedoor Reader」をお試しください(Webディレクターのみなさまには、仕事の効率アップのためにも特におすすめです)。
こんにちは、「livedoor Reader」などのディレクターを担当している佐々木です。
「世界の技術者、刺激したい」―ライブドアRSSリーダー英語版公開
「RSSリーダーにも2対8の法則がある」と池邊CTOは言う。2割のヘビーユーザーが、8割のフィードを読んでいるというのだ。「livedoor Readerは、2割の人に最適化している」
これは弊社スタッフの偽らざる本音なのですが、そうは言っても、より多くの人に使っていただけるよう、livedoor Readerのサイト上では初心者向けの説明を中心に掲載しています。
しかしそれによって、2割のヘビーユーザーに対して満足な説明ができていなかったのではないか、ということを心配してきました。
そこで今回は、Webディレクター向け(つまり、2割に相当するヘビーユーザーであるべき職種の人たち)に向けて、「livedoor Reader」をフルに活用して1000件のフィードを読むための“コツ”や“考え方”を詳しく解説していきたいと思います。
すでに一度livedoor Readerをご利用になられてピンとこなかったみさまも、「Bloglines」派や「Google Reader」派のみなさまも、騙されたと思ってぜひ一度お試しください。
1. livedoor Readerに登録

http://reader.livedoor.com/
livedoor IDをお持ちであればすぐに登録が完了します。お持ちでない場合は、最初にlivedoor IDを取得しましょう。
2. フィードをOPMLでインポート

http://reader.livedoor.com/import/
「livedoor Reader」は、大量のフィードを高速に読むためのツールとして開発されています。その醍醐味を味わうために、OPMLなどをつかってRSSを登録してみましょう。
なお、Google リーダーからの移行にあたっては以下のブログが参考になります。
・RSSリーダーの乗り換え先は livedoor Reader で決まり!なのでデータ移行方法の紹介
・SSリーダー難民に捧ぐ、Googleリーダーからlivedoor Readerへの移行方法
3. フィードの共有設定

http://reader.livedoor.com/share/
フィードの登録が完了したら、次は共有機能を有効にしましょう。読まれていることを第三者に知られたくないフィードがある場合は、個別に非公開の設定を行ってください。
共有設定を有効にすると、「ユーザー情報のページ」(参照)が作られます。友人や同僚同士で「最近登録したフィード」(参照)を購読し合うと、情報共有の効率がさらにあがります。
4. 基本のキーボードショートカットを覚える

登録したフィードを読み始める前に、基本のキーボードショートカットを覚えておきましょう。
- 次のフィードに移動「s」
- 前のフィードに移動「a」
- 次のアイテム「j」
- 前のアイテム「k」
日本語入力をオフにした状態で上記のアルファベットを押すと、それに対応した操作が行えます。これにより、マウスを使ったときの倍以上の効率で読み進められます。
もちろん、マウスのみでの操作も可能なのですが、「フィードの先読み」(次に読むフィードをあらかじめロードして高速な描画を可能にする機能)はキーボードショートカット使用時のみ有効になるので、体感速度がまったく違います。“操作を簡略化する”だけではない意味がありますので、騙されたと思ってぜひ一度お試しください。
なお、キーボードショートカットを忘れてしまったという場合には、「Shift + /」(つまり「?」)をタイプすることで、早見表(ヘルプ)を表示することができます。
5.レートの設定

個々のフィードに「レート」を設定していきます。これは、重要度によってフィードを分類する方法で、カテゴリによってフィードをわける「フォルダ」とは使い方が異なります。
大量に登録したフィードをジャンルで分類すると、重要な情報の読み遅れがどうしても発生してしまいます。しかし、重要度によって分類しておくと、大切な情報は急ぎのときでも読み逃さずにチェックできます。
レートの分類は、下記を参考にしてみてください。
- ★★★★★ 常時チェックするべきもの
- ★★★★☆ 1日に1回はチェックするべきもの
- ★★★☆☆ 数日に1回のチェックでよいもの
- ★★☆☆☆ 週に1度くらいのチェックでよいもの
- ★☆☆☆☆ まれにチェックすればよいもの
- ☆☆☆☆☆ あまり読む機会はないが、削除するほどでもないもの
これを、ひとつひとつのフィードに対してつけていきます。
まずは、マイフィードの一番上の表示されているフィードを選択してください。そうすると画面右側にレートを示す★マークが表示されますので、これを上記の基準にしたがって設定していきます。
ひとつ完了したらショートカットキーの「s」をタイプして、次々とフィード切り替えて、レートを設定していってください。(なお、不要なフィードは「Delete」キーで削除することができます)。
数が多いので最初は時間がかかりますが、初期投資だと思って時間を惜しまず設定しましょう。
6. マイフィードの設定

「livedoor Reader」の画面の左側にある「マイフィード」では、フィードのリストをどのように表示するかを簡単に切りかえらるメニューがついています。これを、下記のように設定してみてください。
- レート順
- 新着順
- 新着のみ表示を有効に
ここでは、“新着のみ表示”を有効にすることが特に重要です。これを無効にすると、新着のアイテムがないフィードまで表示されてしまい、大変な時間のロスとなります。必ず有効にしましょう。
7.ピンの設定

(画面右上の「設定変更」をクリックし、「ピンの設定」タブを選択)
「ピン」は、読んでいる途中で気になる記事にピンを立て(ショートカットキーは「p」)、あとでまとめて新しいタブでひらく(ショートカットキーは「o」)ための機能です。
これにより、「livedoor Reader」を操作している時間と、パーマリンクを開いて読む時間を切り分けることができ、さらに高速に読み進めるようになります。
このピンを使うには、ChromeやFirefoxのタブ機能の設定にコツが必要です。新しいウィンドウではなく、新しいタブをひらくように設定しておきましょう。
この設定が完了したら、画面右上の「設定変更」をクリックして、ピンの設定を確認できる画面に移動して、「ポップアップ表示のテスト」をクリックしてみてください。現在開いているページの背後に、新しいタブが開けばOKです。
8. 詳細設定

「livedoor Reader」ではそのほかにもマニアックな設定が可能ですが、ここではひとつだけ、「スクロール量の調整」をご紹介します。
画面右上の「設定変更」から「詳細設定」タブをクリックし、「スクロール量の調整」に任意の数字を入力しましょう。100pxから200pxくらいにすると、画面内におさまらない長い記事を読むときに便利です。
9. 画面の表示を選択
livedoor Readerは、お好みによって画面の要素を非表示にできます。画面の小さいディスプレイで読むときになどにご利用ください。

左ペイン折りたたみ(ショートカットキーの「z」)

ヘッダー非表示(ショートカットキーの「Shift + z」)

メニュー非表示(ショートカットキーの「Shift + z」を2回)

全部折りたたみ(ショートカットキーの「z」と、ショートカットキーの「Shift + z」)
10. 実践!
以上で設定は完了です。あともうひたすらに読むだけ。
1. livedoor Readerにアクセスして5つ星のレートを開く
2. 次のフィードへは「s」、次の記事へは「j」、気になった記事には「p」
3. ざっとチェックし終えたら「o」を押して、気にった記事を今度はじっくり読む
4. 開き時間に1〜3を繰り返し、可能であれば4つ星や3つ星のレートも消化する
実際の使用例は以上のような感じになります。
11. ブックマークレットを使って新しいフィードを登録

「livedoor Reader」は、大量のフィードを高速に読むことができるサービスです。そのため、すごく気に入ったフィードだけを厳選する意味があまりありません。ちょっとでも気になったフィードは即座に登録しましょう。
例えばソーシャルブックマークを見ていて「この記事おもしろいな」と思ったら、ブックマークするだけでなく「livedoor Reader」にも登録する、という使い方がおすすめです。
そのために、livedoor Readerのブックマークレットは必ず設定しておきましょう。
12. 未読記事がたまり過ぎたら

「何千件、何万件という未読記事がたまると開くのも嫌になる」という方には、「すべて読んだことにする」機能がおすすめです(上記の画像にあるメニューから実行できます)。
新聞や雑誌は、全部に目を通していなくても、ある程度たまったら捨ててしまいますよね? フィードの未読記事もそれと同じです。たまりすぎたら捨ててしまいましょう。
13. さらに奥深い「livedoor Reader」の世界
livedoor Readerには裏技的な「コマンドラインモード」や、隠し機能もたくさんあります。これらは万人におすすめというわけではないので、ここでは特にとりあげませんが、詳細を知りたい方は上記の「livedoor Readerとは - はてなダイアリー」でご確認ください。
以上で、「livedoor Readerパーフェクトガイド」は終了です。
最後に。人間は、文字がびっしりとつまった新聞のなかからでも、必要な情報を瞬時に見つけるだけの能力をもっています。「livedoor Reader」は、その人間の能力の限界近くに迫ろうとするサービスです。「Web上に流通する情報はすでに人間が読める限界を超えている」と諦観する前に、ぜひ「livedoor Reader」をお試しください(Webディレクターのみなさまには、仕事の効率アップのためにも特におすすめです)。
ユーザーの声をきくということ
こんにちは。livedoor でディレクターをしている渡辺です。
livedoor でコンテンツを担当していると、ユーザーの方からさまざまなお声をいただくことがあります。一日に寄せられ要望数は多く、それらを各コンテンツの担当者が確認し、より良くしていくための指針にしています。実際にlivedoor のコンテンツを使ってくださっているユーザーの方とのコミュニケーションは、大変貴重なものです。なかでも『開発日誌』に寄せられるコメントはとても重要なものだと考えています。
『開発日誌』とは、イベント開催やサービスに新機能がリリースされた場合などに、ユーザーの方にお知らせするブログのことです。『開発日誌』はサービスのリリースを一方的にお知らせするだけではなく、そのサービスを使用したユーザーがコメントを残してくださることも多く、ユーザーの生の声を聞くという大きな目的もあります。
先日、このことを強く実感した出来事がありました。それは、私が担当している『livedoor ウィキ』に関して『開発日誌』の記事を書いたときでした。以前、『YouTube』に投稿されている動画を表示できる機能を追加し、その旨を『開発日誌』にお知らせとして掲載をしたことがありました。
後日、『livedoor ウィキ』を担当しているプログラマーさんから「動画のサイズを変更できるようにしておいたから」と不意に伝えられました。どうやら、『開発日誌』に要望としてコメントがついていたらしいのです。本来であれば、サービスリリース後にディレクターがコメントをチェックするべきなのですが、私はそれを怠っていたため、要望に気がつかなかったのです。プログラマーさんはそのコメントを確認し、独自に判断して機能を追加したわけですね。翌日、リクエストを出していた方からお礼のコメントがついていました(感激です)。
ユーザーの要望に対して早急に応えるということは、サービスを提供する側としても「ユーザーの声を聞いている」という姿勢を示すことができるので、ユーザーに好感を持っていただけるはずです。ユーザーの立場に立って考えて行動する。その気持ちで続けていけば、ユーザーはコンテンツに深い愛着を持ってくださるだけでなく、より長く使ってもらえることにつながると思います。『開発日誌』の要望を逃したときは危うく“その機会”を逃すところでしたが、プログラマーさんに助けてもらえて危機を逃れたかたちになりました。
それ以降は、可能な限りユーザーの声を聞こうと努めています。『開発日誌』のほかにも、以下のような方法でユーザーの要望を日々チッェクしております。
・livedoor のリクエスト
ライブドアで直接、コンテンツを名指しでリクエストをしてくれているので、なるべく早く確認するように心がけています。
・ブログをチェックする
『livedoor検索』、『Google』や『Yahoo! JAPAN』などの検索エンジンで wiki.livedoor.com と wiki.livedoor.jp に関する記述があるブログを検索したフィードを『livedoor Reader』で確認する。
・『livedoor ナレッジ』にある質問を探す
ユーザーの質問にユーザーが答えるサービスです。ユーザーがコンテンツの不明点などを質問し、ほかのユーザーの方が回答している場合があります。丁寧な説明をされている方も多く、参考することもしばしばです。
このほかにもユーザーの声を聞く手段はあると思います。手段はともあれ、貴重なユーザーの声をうまく取り入れて、より良いコンテンツを目指していきたいと努力する毎日です。今後ともlivedoor をよろしくお願い申し上げます。
livedoor でコンテンツを担当していると、ユーザーの方からさまざまなお声をいただくことがあります。一日に寄せられ要望数は多く、それらを各コンテンツの担当者が確認し、より良くしていくための指針にしています。実際にlivedoor のコンテンツを使ってくださっているユーザーの方とのコミュニケーションは、大変貴重なものです。なかでも『開発日誌』に寄せられるコメントはとても重要なものだと考えています。
『開発日誌』とは、イベント開催やサービスに新機能がリリースされた場合などに、ユーザーの方にお知らせするブログのことです。『開発日誌』はサービスのリリースを一方的にお知らせするだけではなく、そのサービスを使用したユーザーがコメントを残してくださることも多く、ユーザーの生の声を聞くという大きな目的もあります。
先日、このことを強く実感した出来事がありました。それは、私が担当している『livedoor ウィキ』に関して『開発日誌』の記事を書いたときでした。以前、『YouTube』に投稿されている動画を表示できる機能を追加し、その旨を『開発日誌』にお知らせとして掲載をしたことがありました。
後日、『livedoor ウィキ』を担当しているプログラマーさんから「動画のサイズを変更できるようにしておいたから」と不意に伝えられました。どうやら、『開発日誌』に要望としてコメントがついていたらしいのです。本来であれば、サービスリリース後にディレクターがコメントをチェックするべきなのですが、私はそれを怠っていたため、要望に気がつかなかったのです。プログラマーさんはそのコメントを確認し、独自に判断して機能を追加したわけですね。翌日、リクエストを出していた方からお礼のコメントがついていました(感激です)。
ユーザーの要望に対して早急に応えるということは、サービスを提供する側としても「ユーザーの声を聞いている」という姿勢を示すことができるので、ユーザーに好感を持っていただけるはずです。ユーザーの立場に立って考えて行動する。その気持ちで続けていけば、ユーザーはコンテンツに深い愛着を持ってくださるだけでなく、より長く使ってもらえることにつながると思います。『開発日誌』の要望を逃したときは危うく“その機会”を逃すところでしたが、プログラマーさんに助けてもらえて危機を逃れたかたちになりました。
それ以降は、可能な限りユーザーの声を聞こうと努めています。『開発日誌』のほかにも、以下のような方法でユーザーの要望を日々チッェクしております。
・livedoor のリクエスト
ライブドアで直接、コンテンツを名指しでリクエストをしてくれているので、なるべく早く確認するように心がけています。
・ブログをチェックする
『livedoor検索』、『Google』や『Yahoo! JAPAN』などの検索エンジンで wiki.livedoor.com と wiki.livedoor.jp に関する記述があるブログを検索したフィードを『livedoor Reader』で確認する。
・『livedoor ナレッジ』にある質問を探す
ユーザーの質問にユーザーが答えるサービスです。ユーザーがコンテンツの不明点などを質問し、ほかのユーザーの方が回答している場合があります。丁寧な説明をされている方も多く、参考することもしばしばです。
このほかにもユーザーの声を聞く手段はあると思います。手段はともあれ、貴重なユーザーの声をうまく取り入れて、より良いコンテンツを目指していきたいと努力する毎日です。今後ともlivedoor をよろしくお願い申し上げます。
尊敬すること、信用しないこと
こんにちは、livedoor でモバイルを担当している久野(ひさの)です。ディレクターという職種は、社内外問わずさまざまな職種の「人」と向き合いながら仕事をする必要があります。今回は「人」と向き合う際に、私が大切だと考えていることをいくつか紹介させていただきます。
尊敬すること → 敬意を持って相手に向き合うこと
■相手の話を聞く
ディレクターとしてプロジェクトやコンテンツの旗振りをする以上、自分の考えに基づいて推し進める能力が不可欠です。
しかし言いたいことを言うだけでは駄目ですよね。
・相手の話に耳を傾け一言一言を大切にする
・相手のペースを感じ一つ一つ進めていく
こういったシンプルなことがとても大切になります。
■言うべきことは言う
逆に、相手の言うことを鵜呑みにして「ハイ!」「ハイ……」と何でも聞くというのは問題があります。自分の分からない専門的な話をされて理解できなかったり、相手に対する敬意の念から萎縮して、話をそのまま受け入れてしまう場合によくあります。これは結局相手の話を聞いていないのと同じことですので、敬意を持って向き合っているとはいえません。
・自分の考えを明確に持ち、違うと思うことは違うと伝える
・恥ずかしさを抑えてでも分からないことは聞いて理解する
・たとえ余計な時間がかかってもきちんと説明する
これが敬意を持って向き合うということだと思います。
敬意を持って向き合うと情報を吸収するチャンスが増えるだけでなく、中途半端な仕事をすることはなくなります!
信用しないこと → 自分の責任とすること
プロジェクトやコンテンツを担当する以上、ディレクターは全責任を取るつもりで臨むべきと思っています。これを実践するからには、人を信用してはいけません! 自分も信用してはいけません! ……なんて書きますと、ずいぶん暗い雰囲気が漂いますが言葉通りの意味ではありません。
■自分の言葉と責任で
よく「○○さんがそう言っていたから……」と言う人がいますが、その言葉をそのまま信用してはいけません。自分の言葉に落としこむ必要があります。プロジェクトやコンテンツにおいて発生する事象については、すべて“自分の言葉”と“自分の責任”で臨むべしです。
■投げたボールも自分の責任
ディレクターは、たくさんのボール(依頼や指示)を投げる機会があります。この局面では、ボールを投げた相手を信用してはいけません。投げたボールは投げ返されるまでが自分の仕事ということです。投げっぱなしでは相手の反応は分かりませんよね。相手がきちんとそのボールを受け取ったことを見届け、投げ返してくるまで責任を持つ必要があると思います。自分のボールとして、たくさんのボールを扱えるようになれば、それが成長の証といえるでしょう。
最後に
このように、人と向き合うには粘り強さが必要です。うっとうしいとも思われます……('∀'●) 大変ですが、そのようなディレクターがいる会社では、いろいろなことがスムーズに進み、成果にも結びついているように思えます。livedoor のディレクターは、日々そのようなことを考えながら成長に向けて努力をしておりますが、皆さんもひとつの方法論として意識していただければと思います。
今後とも、livedoor をよろしくお願いいたします。
------------------------------
無料ケータイポータル『ケータイ livedoor』
携帯電話から → http://m.livedoor.com
尊敬すること → 敬意を持って相手に向き合うこと
■相手の話を聞く
ディレクターとしてプロジェクトやコンテンツの旗振りをする以上、自分の考えに基づいて推し進める能力が不可欠です。
しかし言いたいことを言うだけでは駄目ですよね。
・相手の話に耳を傾け一言一言を大切にする
・相手のペースを感じ一つ一つ進めていく
こういったシンプルなことがとても大切になります。
■言うべきことは言う
逆に、相手の言うことを鵜呑みにして「ハイ!」「ハイ……」と何でも聞くというのは問題があります。自分の分からない専門的な話をされて理解できなかったり、相手に対する敬意の念から萎縮して、話をそのまま受け入れてしまう場合によくあります。これは結局相手の話を聞いていないのと同じことですので、敬意を持って向き合っているとはいえません。
・自分の考えを明確に持ち、違うと思うことは違うと伝える
・恥ずかしさを抑えてでも分からないことは聞いて理解する
・たとえ余計な時間がかかってもきちんと説明する
これが敬意を持って向き合うということだと思います。
敬意を持って向き合うと情報を吸収するチャンスが増えるだけでなく、中途半端な仕事をすることはなくなります!
信用しないこと → 自分の責任とすること
プロジェクトやコンテンツを担当する以上、ディレクターは全責任を取るつもりで臨むべきと思っています。これを実践するからには、人を信用してはいけません! 自分も信用してはいけません! ……なんて書きますと、ずいぶん暗い雰囲気が漂いますが言葉通りの意味ではありません。
■自分の言葉と責任で
よく「○○さんがそう言っていたから……」と言う人がいますが、その言葉をそのまま信用してはいけません。自分の言葉に落としこむ必要があります。プロジェクトやコンテンツにおいて発生する事象については、すべて“自分の言葉”と“自分の責任”で臨むべしです。
■投げたボールも自分の責任
ディレクターは、たくさんのボール(依頼や指示)を投げる機会があります。この局面では、ボールを投げた相手を信用してはいけません。投げたボールは投げ返されるまでが自分の仕事ということです。投げっぱなしでは相手の反応は分かりませんよね。相手がきちんとそのボールを受け取ったことを見届け、投げ返してくるまで責任を持つ必要があると思います。自分のボールとして、たくさんのボールを扱えるようになれば、それが成長の証といえるでしょう。
最後に
このように、人と向き合うには粘り強さが必要です。うっとうしいとも思われます……('∀'●) 大変ですが、そのようなディレクターがいる会社では、いろいろなことがスムーズに進み、成果にも結びついているように思えます。livedoor のディレクターは、日々そのようなことを考えながら成長に向けて努力をしておりますが、皆さんもひとつの方法論として意識していただければと思います。
今後とも、livedoor をよろしくお願いいたします。
------------------------------
無料ケータイポータル『ケータイ livedoor』
携帯電話から → http://m.livedoor.com
アクセス解析は語る、ポータルサイトのブラウザ事情
こんにちは、livedoorのブログ担当ディレクターの久野(くの)です。『livedoor Blog』のポータル(http://blog.livedoor.com/)には、毎日何十万という膨大な数のアクセスがあり、ある人はlivedoorトップから、またある人は検索結果からと、さまざまな方法でサイトに訪れます。
それだけ多くの人がいれば当然、インターネットを見ているパソコン環境も多種多様であることが予想されます。『livedoor Blog』のポータルではアクセス解析を活用し、便利で使いやすいサイト作りに役立てています。たとえば、サイトに訪れて利用されるユーザーのパソコン環境や、どのページにどこからどのくらいアクセスがあるのかといったデータを日々調査しているわけです。今回は、そんなアクセス解析のデータを一部ご紹介いたします。
ウェブディレクターやプログラマーのようにインターネットに精通し、毎日たくさんのサイトを閲覧するような環境にいる人は、ブラウザにもこだわりを持っている人が多いですね。ブラウザに便利な拡張機能を追加できる『Firefox』などのブラウザを使うという傾向があるようです。実際、私もメインのブラウザは15個ほどの拡張機能を追加した『Firefox』を利用しています。
参考:livedoor ReaderにおけるFirefoxのシェアは55.9%(グラフあり)
それは『livedoor Blog』のポータルに関しても当てはまるパーセンテージでしょうか? 実際は『livedoor Blog』のポータルは訪れる利用者の層が幅広いため、アクセス解析を見てみると、ウインドウズに標準搭載されている『Internet Explorer』のシェアが88.73%にもなり、『Firefox』よりも使用率が圧倒的に高いことが分かります。
『livedoor Blog』のブラウザシェア
私はポータルサイトのウェブディレクターとして、サイトの制作段階で多くの種類のブラウザで正常に表示されるかの確認作業を欠かさず行っています。そんな確認作業において“普段からそのブラウザを使っていないと気づかないような現象”が発生することがあります。
特に『Internet Explorer』の場合、そんな現象が発生する確率が低かったとしても他のブラウザより重要視しています。『Internet Explorer』のシェアを考えると、結果的に多くの利用者の方に迷惑がかかってしまうことになりますので、なるべくそんな事態は避けたいところです。
『Firefox』は拡張機能が充実していて手放せない人も多いとは思いますが、ウェブディレクターならば利用者のことを第一に考え、自分の担当しているサービスくらいは普段から『Internet Explorer』で閲覧するよう習慣づけをしておいたほうが、問題の早期発見にも繋がっていいと思います。
なかには、「『Firefox』と『Internet Explorer』のふたつのブラウザを立ち上げるのは面倒くさい!」という方もいることでしょう。そんなときは『Firefox』のアドオン「IE Tab」を導入すれば、サイトフィルタで担当するサービスのURLを指定しておくだけで、自動的に『Internet Explorer』のレンダリングエンジンに切り替えてくれます。ですが、やはりそれでは通常の『Internet Explorer』の挙動とは多少なりとも異なってくるので、単体で『Internet Explorer』を別に立ち上げたほうが確実です。
ブラウザでの表示確認の問題として、バージョンによる表示機能の違いがあります。『Internet Explorer 6』で検証しようにも、『Internet Explorer 7』をインストールしてしまってもう後には引けないという方は、こちらを参考に『Internet Explorer 6』のスタンドアローン版をインストールしてみてください。
参考:IE6とIE7で検証する方法[to-R]
ほな
それだけ多くの人がいれば当然、インターネットを見ているパソコン環境も多種多様であることが予想されます。『livedoor Blog』のポータルではアクセス解析を活用し、便利で使いやすいサイト作りに役立てています。たとえば、サイトに訪れて利用されるユーザーのパソコン環境や、どのページにどこからどのくらいアクセスがあるのかといったデータを日々調査しているわけです。今回は、そんなアクセス解析のデータを一部ご紹介いたします。
ウェブディレクターやプログラマーのようにインターネットに精通し、毎日たくさんのサイトを閲覧するような環境にいる人は、ブラウザにもこだわりを持っている人が多いですね。ブラウザに便利な拡張機能を追加できる『Firefox』などのブラウザを使うという傾向があるようです。実際、私もメインのブラウザは15個ほどの拡張機能を追加した『Firefox』を利用しています。
参考:livedoor ReaderにおけるFirefoxのシェアは55.9%(グラフあり)
それは『livedoor Blog』のポータルに関しても当てはまるパーセンテージでしょうか? 実際は『livedoor Blog』のポータルは訪れる利用者の層が幅広いため、アクセス解析を見てみると、ウインドウズに標準搭載されている『Internet Explorer』のシェアが88.73%にもなり、『Firefox』よりも使用率が圧倒的に高いことが分かります。
『livedoor Blog』のブラウザシェア

私はポータルサイトのウェブディレクターとして、サイトの制作段階で多くの種類のブラウザで正常に表示されるかの確認作業を欠かさず行っています。そんな確認作業において“普段からそのブラウザを使っていないと気づかないような現象”が発生することがあります。
特に『Internet Explorer』の場合、そんな現象が発生する確率が低かったとしても他のブラウザより重要視しています。『Internet Explorer』のシェアを考えると、結果的に多くの利用者の方に迷惑がかかってしまうことになりますので、なるべくそんな事態は避けたいところです。
『Firefox』は拡張機能が充実していて手放せない人も多いとは思いますが、ウェブディレクターならば利用者のことを第一に考え、自分の担当しているサービスくらいは普段から『Internet Explorer』で閲覧するよう習慣づけをしておいたほうが、問題の早期発見にも繋がっていいと思います。
なかには、「『Firefox』と『Internet Explorer』のふたつのブラウザを立ち上げるのは面倒くさい!」という方もいることでしょう。そんなときは『Firefox』のアドオン「IE Tab」を導入すれば、サイトフィルタで担当するサービスのURLを指定しておくだけで、自動的に『Internet Explorer』のレンダリングエンジンに切り替えてくれます。ですが、やはりそれでは通常の『Internet Explorer』の挙動とは多少なりとも異なってくるので、単体で『Internet Explorer』を別に立ち上げたほうが確実です。
ブラウザでの表示確認の問題として、バージョンによる表示機能の違いがあります。『Internet Explorer 6』で検証しようにも、『Internet Explorer 7』をインストールしてしまってもう後には引けないという方は、こちらを参考に『Internet Explorer 6』のスタンドアローン版をインストールしてみてください。
参考:IE6とIE7で検証する方法[to-R]
ほな

「習うより、慣れろ」で身につけたもの
こんにちは、livedoor でディレクターをしているANDYです。
私は最初「バナー作成」でウェブディレクターの訓練を行いました。
この「バナー作成」という案件の訓練に良いところは以下の3つと考えます。
・案件に関わる人数が2〜3人
・案件に必要な時間が短時間
・案件にある程度の緊張感がある
この案件を下記フェーズごとに処理することで、案件のミスを最小限に抑えることを学びました。
【フェーズ1】『自ら動く』
案件の詳細を分解することで、5割の仕事が完成したことになります。
・目的
これから作るバナーが何を目的としているのか確認します。クライアントの思惑を理解します。
・スケジュール
具体的な日時を明記して、今後の予定を明確にします。メールやファックスなどの形に残すことで「言った言わない」などのトラブルが減少します。
・案件の規定
サイズや容量、拡張子などの条件をまとめます。
・クライアントの要望
文言や素材の指定など、あらかじめ要望を聞き出します。これは、作業途中のやり直しを防ぐ効果があります。
・条件
クライアントの都合でスケジュールの遅延が発生した場合など、イレギュラー時の対応を確認しておきます。さまざまなケースを想定しておくことで、クライアントとの交渉が行いやすくなります。
【フェーズ2】『自ら理解する』
スケジュールが決定したら、フェーズ1の情報を構成書に落とし込んで形にする。
・参考になるバナーの収集
サイトはもちろん、さまざまなところから参考になるものを集めます。
・プロトタイプの作成
デザイナーに発注する前に、素材や文言などのアタリ(仮データ)を入れておくとデザイン的に可能か不可能か判断でき、作業のスピードが上がります。
【フェーズ3】『人に伝える』
必要情報をまとめた構成書を携えデザイナーとミーティング。
・スケジュールの確認
デザイナーのスケジュールに無理(緊急な案件)がないかなど、時間に関わる確認を行います。
・デザインテイストの確認
デザインの方向性など、クライアントの意向と合っているか確認します。
【フェーズ4】『人を動かす』
スケジュール管理とスケジュール調整。
・スケジュール調整
スケジュールに遅延が発生した場合、関係者に対して連絡と確認を行い、スケジュール調整(いわゆるリスケ)をします。リスケで生じる問題やデザインの突然変更など、担当スタッフが悲鳴をあげるようなことはディレクターの力で回避しておきたいところです。
【フェーズ5】『自ら責任を持つ』
成果を把握して、自分の経験値にする。
・データを分析
imp、クリック率、CTR などのデータを分析します。次の仕事のために、自分なりに分析して経験値とする。
以上のような行動は、本を参考にしたり、自分で失敗、修正し、考えて身につけました。
「習うより、慣れろ」が多いこの業界ですが、これから初めて前線に投入される方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
『参考にした本』
速習Webデザイン Webデザイン基礎
Webデザイン基礎―レッスン&レッツトライ形式で基本が身につく
Webディレクターのための失敗しないプログラム発注ガイド
私は最初「バナー作成」でウェブディレクターの訓練を行いました。
この「バナー作成」という案件の訓練に良いところは以下の3つと考えます。
・案件に関わる人数が2〜3人
・案件に必要な時間が短時間
・案件にある程度の緊張感がある
この案件を下記フェーズごとに処理することで、案件のミスを最小限に抑えることを学びました。
【フェーズ1】『自ら動く』
案件の詳細を分解することで、5割の仕事が完成したことになります。
・目的
これから作るバナーが何を目的としているのか確認します。クライアントの思惑を理解します。
・スケジュール
具体的な日時を明記して、今後の予定を明確にします。メールやファックスなどの形に残すことで「言った言わない」などのトラブルが減少します。
・案件の規定
サイズや容量、拡張子などの条件をまとめます。
・クライアントの要望
文言や素材の指定など、あらかじめ要望を聞き出します。これは、作業途中のやり直しを防ぐ効果があります。
・条件
クライアントの都合でスケジュールの遅延が発生した場合など、イレギュラー時の対応を確認しておきます。さまざまなケースを想定しておくことで、クライアントとの交渉が行いやすくなります。
【フェーズ2】『自ら理解する』
スケジュールが決定したら、フェーズ1の情報を構成書に落とし込んで形にする。
・参考になるバナーの収集
サイトはもちろん、さまざまなところから参考になるものを集めます。
・プロトタイプの作成
デザイナーに発注する前に、素材や文言などのアタリ(仮データ)を入れておくとデザイン的に可能か不可能か判断でき、作業のスピードが上がります。
【フェーズ3】『人に伝える』
必要情報をまとめた構成書を携えデザイナーとミーティング。
・スケジュールの確認
デザイナーのスケジュールに無理(緊急な案件)がないかなど、時間に関わる確認を行います。
・デザインテイストの確認
デザインの方向性など、クライアントの意向と合っているか確認します。
【フェーズ4】『人を動かす』
スケジュール管理とスケジュール調整。
・スケジュール調整
スケジュールに遅延が発生した場合、関係者に対して連絡と確認を行い、スケジュール調整(いわゆるリスケ)をします。リスケで生じる問題やデザインの突然変更など、担当スタッフが悲鳴をあげるようなことはディレクターの力で回避しておきたいところです。
【フェーズ5】『自ら責任を持つ』
成果を把握して、自分の経験値にする。
・データを分析
imp、クリック率、CTR などのデータを分析します。次の仕事のために、自分なりに分析して経験値とする。
以上のような行動は、本を参考にしたり、自分で失敗、修正し、考えて身につけました。
「習うより、慣れろ」が多いこの業界ですが、これから初めて前線に投入される方に、少しでもお役に立てれば幸いです。
『参考にした本』



携帯からPCの世界へ突入「モバウザーβ」
こんにちは、モバイルディレクターの中村と申します。
電車に乗っているとき、人を待っているとき、みなさんは何をしていますか?
最近は以前にも増してケータイを覗き込んでいる人が多くなった気がします。
私もその一人で、暇さえあればケータイを使うようになってしまいました。
そんなとき、Web業界に身を置く方であれば、PCでチェックしているWebページを見たいという欲求がでてくるかと思います。
今回はそんな欲求から生まれた「モバウザーβ」というサイトを構築した際に意識した点を紹介させていただければと思います。
■まず「モバウザーβ」とは?
PC向けWebページをケータイ用に最適化して閲覧することができるサービスです。
PC向けWebページを見る、というとフルブラウザを想像するかもしれませんが、「モバウザーβ」はケータイのブラウザ上でPC向けWebページを表示させています。
■いかにしてケータイでPC向けWebページを表示させるか
なぜケータイでPC向けWebページが表示できないか。大きな要因の一つとしてケータイでのブラウザで読み込める容量は限られているからです。(最新のDocomo904iシリーズでも100KB)
そのため、ケータイから直接PC向けWebページにアクセスすると、サイズが大きい画像や、複数の画像を読み込む途中で"容量オーバー"となってしまうことが頻繁にあります。
「モバウザーβ」では"容量オーバー"にならないよう画像をリサイズして容量を抑えたり、各端末のダウンロード可能な容量に合わせてページングしています。
次に問題になるのがHTMLのタグです。
ケータイのブラウザは使用可能なタグが少なく、キャリアに依存したり、端末に依存するものもあります。
ケータイ上で閲覧しやすくするためには余計なタグ排除し、最低限必要なタグのみ有効にしなければいけません。様々なWebページを見て漏れているタグを見つけたり、改行の数を調整したりと地道な作業が必要となりました。
■意識したのは、ページを表示するまでの速さ
一つ悩んだのが、画像をデフォルトで表示するか否か です。
画像はリサイズしていると言えども、容量はテキストの何倍もあります。
またPC向けWebページは画像が多く使用され、(サイトにも寄りますが)そのほとんどが実際にケータイで見るとなくても問題ないものばかりでした。
それを通信速度の遅いケータイで毎回見るとなるとあまり現実的ではありません。
よって、デフォルトの設定は画像を表示しないことに決め、必要なときに画像を表示してもらう、という使い方にしました。
最初は、ケータイコンテンツにデフォルトで画像がないって良いのだろうか… と不安になりましたが、
S-in後、しばらく経って実際にログを集計してみると、画像を表示しない設定のユーザーが多数を占めていることがわかりました。
■普段PCで見ているものを手軽に取り出せるように
「モバウザーβ」はケータイライブドアの様々なコンテンツと連携しています。
中でも親和性が高いのがクリップとReaderです。
いつもPCでチェックしているページを、ケータイでポチポチとURLを入力する必要なく、リンクをたどるだけで見ることができます。
マイクリップに関しては、プライベートモードにしていなければ、ログインする必要すらありません。
また、「モバウザーβ」はケータイからPC向けWebページをクリップする機能や、RSSフィードをlivedoor Readerに登録することも可能となり、「取り出す」だけではなく、「加える」ことも可能になりました。
■さらに便利な機能を
「モバウザーβ」はまだまだ便利な機能を追加していく予定です。
あんな機能やこんな機能があったらいいのに という個人の要望や、雑談の中からも良いものはどんどん拾い上げて実装してしまうような社風なので、正直終わりが見えません(笑)
もちろん皆様からの要望もお待ちしておりますので開発日誌のコメント欄にでも書いていただければ幸いです。
それでは。
電車に乗っているとき、人を待っているとき、みなさんは何をしていますか?
最近は以前にも増してケータイを覗き込んでいる人が多くなった気がします。
私もその一人で、暇さえあればケータイを使うようになってしまいました。
そんなとき、Web業界に身を置く方であれば、PCでチェックしているWebページを見たいという欲求がでてくるかと思います。
今回はそんな欲求から生まれた「モバウザーβ」というサイトを構築した際に意識した点を紹介させていただければと思います。
■まず「モバウザーβ」とは?
PC向けWebページをケータイ用に最適化して閲覧することができるサービスです。
PC向けWebページを見る、というとフルブラウザを想像するかもしれませんが、「モバウザーβ」はケータイのブラウザ上でPC向けWebページを表示させています。
■いかにしてケータイでPC向けWebページを表示させるか
なぜケータイでPC向けWebページが表示できないか。大きな要因の一つとしてケータイでのブラウザで読み込める容量は限られているからです。(最新のDocomo904iシリーズでも100KB)
そのため、ケータイから直接PC向けWebページにアクセスすると、サイズが大きい画像や、複数の画像を読み込む途中で"容量オーバー"となってしまうことが頻繁にあります。
「モバウザーβ」では"容量オーバー"にならないよう画像をリサイズして容量を抑えたり、各端末のダウンロード可能な容量に合わせてページングしています。
次に問題になるのがHTMLのタグです。
ケータイのブラウザは使用可能なタグが少なく、キャリアに依存したり、端末に依存するものもあります。
ケータイ上で閲覧しやすくするためには余計なタグ排除し、最低限必要なタグのみ有効にしなければいけません。様々なWebページを見て漏れているタグを見つけたり、改行の数を調整したりと地道な作業が必要となりました。
■意識したのは、ページを表示するまでの速さ
一つ悩んだのが、画像をデフォルトで表示するか否か です。
画像はリサイズしていると言えども、容量はテキストの何倍もあります。
またPC向けWebページは画像が多く使用され、(サイトにも寄りますが)そのほとんどが実際にケータイで見るとなくても問題ないものばかりでした。
それを通信速度の遅いケータイで毎回見るとなるとあまり現実的ではありません。
よって、デフォルトの設定は画像を表示しないことに決め、必要なときに画像を表示してもらう、という使い方にしました。
最初は、ケータイコンテンツにデフォルトで画像がないって良いのだろうか… と不安になりましたが、
S-in後、しばらく経って実際にログを集計してみると、画像を表示しない設定のユーザーが多数を占めていることがわかりました。
■普段PCで見ているものを手軽に取り出せるように
「モバウザーβ」はケータイライブドアの様々なコンテンツと連携しています。
中でも親和性が高いのがクリップとReaderです。
いつもPCでチェックしているページを、ケータイでポチポチとURLを入力する必要なく、リンクをたどるだけで見ることができます。
マイクリップに関しては、プライベートモードにしていなければ、ログインする必要すらありません。
また、「モバウザーβ」はケータイからPC向けWebページをクリップする機能や、RSSフィードをlivedoor Readerに登録することも可能となり、「取り出す」だけではなく、「加える」ことも可能になりました。
■さらに便利な機能を
「モバウザーβ」はまだまだ便利な機能を追加していく予定です。
あんな機能やこんな機能があったらいいのに という個人の要望や、雑談の中からも良いものはどんどん拾い上げて実装してしまうような社風なので、正直終わりが見えません(笑)
もちろん皆様からの要望もお待ちしておりますので開発日誌のコメント欄にでも書いていただければ幸いです。
それでは。

独女通信の誕生秘話
こんにちは、『独女通信』編集部です。『独女通信』とは『livedoor ニュース』で配信中の自社記事のことで、おもに30代の独身女性をターゲットとした記事を展開しています。今回は、この『独女通信』がどのようにして誕生したのかをご紹介していきたいと思います。
■なぜ『独女通信』ができたのか
きっかけは『livedoor ニュース』の“女性読者を増やしたい”というところから始まりました。そこでオリジナルの記事を配信して、ユーザ獲得を目指そうということに。企画段階では、どういう記事にしていくか? ターゲットはどうするか? タイトルはどうするか? などを決めていきます。女性向けの記事にするにあたって女性についてをテーマに、さまざまな議論を交わしました。
今って、なぜ晩婚化なの? 未婚者は多いはずなのに、なぜ出会いがないの? そういった疑問を探っていけば何かがわかるかもしれない。それならば、実際に独身女性の生態を探っていこう。それが『独女通信』の始まりです。
以下は『独女通信』のコンセプトです。
・心の中のリアルな本音
建前と本音というのは違うもの。人前では言えないが、ひそかに共感してしまうような、心のなかで思っている本音を扱っていくこと。
・覗き見感覚
女性誌の中吊り広告に男性までもが興味をもつように、ターゲット以外の人にも「へぇーこんなこと考えてるんだ、ちょっと見てみたい」と興味をもってもらえるような内容にする。
・タイトル負けしてしまう記事はNG
タイトルはインパクトがあるのに蓋を開けたら中身のない記事はNG。主観的な記事に偏らないようにする。できるだけ多く取材をして、コメントをとるか調査結果などのデータを用いて記事を作成する。
記事のテーマは月1回の定例MTGで、皆それぞれ身近に起きたことや周りで聞いた話を持ち寄って決めています。また、普段の日常生活で感じたことをメモして、気になる事柄をライターさんに記事にしてもらうこともあります。以前、おちまさとさんの講演会に行った際に、このようなお話をされていました。
■企画とは“記憶の複合”である
「企画を考える際には、過去の記憶からいくつかの記憶を引っ張り出してきて、今起きていることに結びつけて新しい企画を生み出すわけだけれど、企画の素材となるおもしろい記憶をどれだけ頭のなかにストックするかが重要。ほかの人とは違う目の付け所が大事。同業が同業を参考にしても同じものにしかならない」と。
それからは人間観察などをして、普段は見過ごしてしまいそうなところに注目してみたり、違う視点で物事を見るようにしてネタ探しをしています。今後もみなさまのツボを刺激する記事をご提供していきたいと思っておりますので、ぜひ今後も『独女通信』をご愛読ください。どうぞよろしくお願いいたします。
■なぜ『独女通信』ができたのか
きっかけは『livedoor ニュース』の“女性読者を増やしたい”というところから始まりました。そこでオリジナルの記事を配信して、ユーザ獲得を目指そうということに。企画段階では、どういう記事にしていくか? ターゲットはどうするか? タイトルはどうするか? などを決めていきます。女性向けの記事にするにあたって女性についてをテーマに、さまざまな議論を交わしました。
今って、なぜ晩婚化なの? 未婚者は多いはずなのに、なぜ出会いがないの? そういった疑問を探っていけば何かがわかるかもしれない。それならば、実際に独身女性の生態を探っていこう。それが『独女通信』の始まりです。
以下は『独女通信』のコンセプトです。
・心の中のリアルな本音
建前と本音というのは違うもの。人前では言えないが、ひそかに共感してしまうような、心のなかで思っている本音を扱っていくこと。
・覗き見感覚
女性誌の中吊り広告に男性までもが興味をもつように、ターゲット以外の人にも「へぇーこんなこと考えてるんだ、ちょっと見てみたい」と興味をもってもらえるような内容にする。
・タイトル負けしてしまう記事はNG
タイトルはインパクトがあるのに蓋を開けたら中身のない記事はNG。主観的な記事に偏らないようにする。できるだけ多く取材をして、コメントをとるか調査結果などのデータを用いて記事を作成する。
記事のテーマは月1回の定例MTGで、皆それぞれ身近に起きたことや周りで聞いた話を持ち寄って決めています。また、普段の日常生活で感じたことをメモして、気になる事柄をライターさんに記事にしてもらうこともあります。以前、おちまさとさんの講演会に行った際に、このようなお話をされていました。
■企画とは“記憶の複合”である
「企画を考える際には、過去の記憶からいくつかの記憶を引っ張り出してきて、今起きていることに結びつけて新しい企画を生み出すわけだけれど、企画の素材となるおもしろい記憶をどれだけ頭のなかにストックするかが重要。ほかの人とは違う目の付け所が大事。同業が同業を参考にしても同じものにしかならない」と。
それからは人間観察などをして、普段は見過ごしてしまいそうなところに注目してみたり、違う視点で物事を見るようにしてネタ探しをしています。今後もみなさまのツボを刺激する記事をご提供していきたいと思っておりますので、ぜひ今後も『独女通信』をご愛読ください。どうぞよろしくお願いいたします。
スタッフはみんな個性の塊
みなさんはじめまして。中村と申します。学生時代からライブドアでアルバイトを経験し、今年の4月から入社した、新人ディレクターです。
私は現在、『東京IT新聞』というIT企業に配布されるタブロイド誌に連載記事を書いています。“新入社員コズエが聞く ライブドアってどんな会社?”と題して、毎週ライブドア社内のスタッフにインタビューを行い「本音を聞き出そう!」というコーナーです。
連載開始から3か月が経ち、最新号では12回目をむかえることができました。そこで今回、『東京IT新聞』の取材のなかで感じたこと、そして学んだことをお話したいと思います。
記念すべき第一回に登場していただいた、谷口正人マネージャーから、現在サービスを開始している新ブログ『nowa』(ノワ)についてのお話を伺いました。
そのなかで谷口正人マネージャーが話した、「エンジニアと話しながら変化させていく環境があるから良いサービスを提供できる」という言葉がとても印象的だったのを覚えています。
このインタビューを行ったのは3月末で、雑談のなかで「ウェブ上のチャットが今後あらためておもしろくなる」ということを話していたのですが、『nowa』のベータ版が開始された4月末には、すでにチャット的なインターフェースが実装されていました。
そのスピード感には驚くばかりです。まさに、“話しながらサービスを作っていける環境”を生かしたものづくりといえるでしょう。
最近の同コーナーでは、“佐々木のお掃除型仕事スタイル”という記事に多くの反響がありました。お掃除型仕事スタイルというのは、livedoorのディレクターである佐々木がした「ゼロからものを作ることよりも、現状で散らばっている問題点をキレイにしていくことに快感をおぼえる」というお話からネーミングしました。具体的にどんなケースのことかといえば……
“Google Adsenseの表示方法を工夫して、収益が上がったときが嬉しい”
現状のサービスに少しずつ改善を加えていき、細かな所で収益を増やす。まさに、“お掃除型仕事スタイル”であるといえますね。ここにもディレクターという仕事の意義が表れていると思います。ディレクターが収益やサービスについて研究し、良い方向へ導くことで、開発陣はより良いサービスを展開することに集中できるのではないでしょうか。
さて、ここで編集苦労話をこっそりお話します。
連載用の記事が完成するまでのフローとして、
【インタビュー記事を作成→本人確認→修正→入稿】
という流れがあるのですが、「本人確認」のとき、皆さん本当に注文が多い(笑)!
「あれも言いたい! これも言いたい!」と、字数が大幅にオーバーすることは当たり前。入稿ギリギリまで修正をしていた……なんてこともありました(ヤレヤレと内心では思いつつも)。
あ、でも決して愚痴っているわけではありません。これはとても素晴らしいことだと思うのです。ディレクターとして自分の意見を持つことは、もっとも重要だとよくいわれます。「私はこう思ってる!」と、みなさん自分の「意見」をきちんと持っているから主張できるのであり、外に発信する力が非常に強いということだと思うのです。
ライブドアは個性的なスタッフの塊です。「個性的」というとあまりにも単純な表現かもしれませんが、事実、私が取材をしたなかで退屈を感じたことは一度もありません。
弊社のスタッフには少し失礼かも知れませんが(?)、「有名人」ではない一般のスタッフに取材して、毎回おもしろい記事ができ上がるというのは、すごいことだと思いませんか?
最初はひっそりと始まったこのコーナーも、今ではすっかり『東京IT新聞』内の“大人気”コラムです!
私が質問したことに対して、ぱっと回答できる。みなさんの頭のなかには、普段から「アイデア」や「野望」がぎっしりつまっているんですね。熱意あるスタッフたちとの出会いのなかで、私も日々パワーを吸収中です!
私は現在、『東京IT新聞』というIT企業に配布されるタブロイド誌に連載記事を書いています。“新入社員コズエが聞く ライブドアってどんな会社?”と題して、毎週ライブドア社内のスタッフにインタビューを行い「本音を聞き出そう!」というコーナーです。
連載開始から3か月が経ち、最新号では12回目をむかえることができました。そこで今回、『東京IT新聞』の取材のなかで感じたこと、そして学んだことをお話したいと思います。
そのなかで谷口正人マネージャーが話した、「エンジニアと話しながら変化させていく環境があるから良いサービスを提供できる」という言葉がとても印象的だったのを覚えています。
このインタビューを行ったのは3月末で、雑談のなかで「ウェブ上のチャットが今後あらためておもしろくなる」ということを話していたのですが、『nowa』のベータ版が開始された4月末には、すでにチャット的なインターフェースが実装されていました。
そのスピード感には驚くばかりです。まさに、“話しながらサービスを作っていける環境”を生かしたものづくりといえるでしょう。
“Google Adsenseの表示方法を工夫して、収益が上がったときが嬉しい”
現状のサービスに少しずつ改善を加えていき、細かな所で収益を増やす。まさに、“お掃除型仕事スタイル”であるといえますね。ここにもディレクターという仕事の意義が表れていると思います。ディレクターが収益やサービスについて研究し、良い方向へ導くことで、開発陣はより良いサービスを展開することに集中できるのではないでしょうか。
さて、ここで編集苦労話をこっそりお話します。
連載用の記事が完成するまでのフローとして、
【インタビュー記事を作成→本人確認→修正→入稿】
という流れがあるのですが、「本人確認」のとき、皆さん本当に注文が多い(笑)!
「あれも言いたい! これも言いたい!」と、字数が大幅にオーバーすることは当たり前。入稿ギリギリまで修正をしていた……なんてこともありました(ヤレヤレと内心では思いつつも)。
あ、でも決して愚痴っているわけではありません。これはとても素晴らしいことだと思うのです。ディレクターとして自分の意見を持つことは、もっとも重要だとよくいわれます。「私はこう思ってる!」と、みなさん自分の「意見」をきちんと持っているから主張できるのであり、外に発信する力が非常に強いということだと思うのです。
ライブドアは個性的なスタッフの塊です。「個性的」というとあまりにも単純な表現かもしれませんが、事実、私が取材をしたなかで退屈を感じたことは一度もありません。
弊社のスタッフには少し失礼かも知れませんが(?)、「有名人」ではない一般のスタッフに取材して、毎回おもしろい記事ができ上がるというのは、すごいことだと思いませんか?
最初はひっそりと始まったこのコーナーも、今ではすっかり『東京IT新聞』内の“大人気”コラムです!
私が質問したことに対して、ぱっと回答できる。みなさんの頭のなかには、普段から「アイデア」や「野望」がぎっしりつまっているんですね。熱意あるスタッフたちとの出会いのなかで、私も日々パワーを吸収中です!
あえてlivedoor ニュースを読んでもらうために
あえてlivedoor ニュースを読んでもらうために
はじめまして、『livedoor ニュース』を担当しています大谷です。『livedoor ニュース』は、ニュース提供元から日々配信される数千本の記事(コンテンツ)の更新を“365日24時間”体制で行っています。そういう点からもわかるように、ほかのコンテンツの更新感覚とは若干質の違う体制で運用しています。もちろんスタッフひとりで運用するには物理的にムリがありますから、3交代のシフト制を採っており、必然的に関わるスタッフも多数になっています。私は、このトピックスの管理・運営の統括、情報ベンダーとの交渉をおもに担当しています。
若い世代の新聞の購読率が低下していることは、皆さんも実感としてお分かりだと思います。それに反比例するかたちで、日常的に“ニュースサイト”を通して情報収集を行う人の割合が増えているように思います。各ポータルサイトはもちろん、情報ベンダーである新聞社も、そのほとんどがサイトを立ち上げ、記事を配信しているわけですから、『livedoor ニュース』にとっての“ライバルサイト”というのは、かなりの数が存在しているといえるでしょう。
では、『livedoor ニュース』は、いかにしてライバルと差別化を図ろうとしているのか? 言い換えると“あえて『livedoor ニュース』を読んでもらう”ために、どのようなことを行おうとしているのか?
本日はその点も含め、私たちが日々の運用のなかで大量に発信されてくるコンテンツを捌きつつ、クオリティを維持し、高めるための施策をお話したいと思います。少々大げさですが、“今の『livedoor ニュース』の思想”について敷衍(ふえん)してお伝えすることで、現場の雰囲気を感じていただければと思います。
・誰のために?
これは広告媒体の資料でも公にしていることですが、ポータルサイトlivedoor のメインのターゲットは、以下のような方々になっています。
・若い男性
・情報に対する感度が高い方
・マスメディア離れが進んでいる方
・情報発信力に優れている方
『livedoor ニュース』は、“ポータルの顔”と呼べる位置にあるコンテンツですから、当然このような方々を念頭において運用するように心がけています。
・何を?
端的には、『YouTube』やブログといったインターネット関係の単語を思い浮かべればわかるのですが、新聞や雑誌などを眺めていますと、それぞれ、「ユー・チューブ(動画投稿・共有サイト)」や「ブログ(日記風簡易サイト)」のような表記になっていることに気がつきます。つまり、これらの単語は、まだまだ世間的には馴染みの薄い単語だということです。
老若男女をターゲットとしているニュースサイトの場合は、こうしたことにも注意を払う運用が必要ですが、『livedoor ニュース』の場合は少々違う方向性を持っています。インターネット関連の、どちらかというと先進的な内容だったり、多少突っ込んだウラ事情的なニュースを積極的にトピックスでお薦めしているのです。そうすることでユーザーは、著作権の問題や技術の進歩、既得権や既存のシステムとのバッティングなどについて、「『livedoor ニュース』を見れば情報が得られる!」という期待を持って読んでもらえると考えています。
あるいはユーザの特性から、SNSやブログの普及で、記事のネタ探しとしてニュースサイトを閲覧する方も多いと思いますので、上記のような記事をきっかけに議論を深めてもらったり、「なるほど」「役立つ」「びっくり」できるような記事もバランス良く配置できればと思っています。
また、大手メディアの記事(事件の内容)はもちろんのこと、場合によってはテレビなど、他媒体の報道の姿勢に対するインターネット上の意見を俯瞰することができるような、情報ベンダーのラインナップも目指しています。たとえば、ほかのニュースサイトでは掲載されていない情報ベンダーニュースグループの独自取材・編集記事の掲載もそのひとつですね。従来の「ニュース記事」の概念にとらわれないという点では、有名ブロガーさんの記事など、ユニークな記事を情報ベンダーとすることを通し、“右・左”の立ち位置にとどまらない、“上・下”も視野に入れた、より複眼的なニュースを捉えることができるようにと思っています。
スポーツニュースにおいても、日本のメディア発の記事も掲載しつつ、あえて日本のメディアのフィルタを通さない現地発の情報も届けることができるよう、“海外直輸入”の記事を情報ベンダーに加えることで、スポーツファンの期待に応えられるようにしています。
・どのようにして?
ひとつは、ユーザーの生活も想定に入れるようにしています。ユーザーのニュースサイトへの接触のシチュエーションを想像すると、だいたい以下のようになるのではないでしょうか。
1:朝出社して、始業する前にメールチェックとともに閲覧
2:昼休みに閲覧
3:終業時、閲覧
4:帰宅後、テレビのニュースを見ながら“詳しく知りたい”と思って閲覧
5:週末はじっくりニュースを見てみる
2や3の場面では、マーケットのニュースは当然外せないでしょうし、5の場面では、一週間を振り返ったり、生活に密着したニュースに関心が向くことでしょう。『livedoor ニュース』では、このように曜日、時間帯で、ユーザーがどのような状態で記事に接するのか、頭でイメージしながら運用するようにしています。
・本当に正しいのか?
ただし、以上のような“思想”は、ともすると私たちのひとりよがりになってしまいがちです。気付いた方もいらっしゃるでしょうが、このようなマクロな視点が正しいのかを検証するのはもちろんのこと、ミクロな部分でも、トピックス1本1本の単語の並び順に至るまで、正解があるわけではありません。当たり前の話ですが、ここまで書いてきたような目標や施策を策定したり「それじゃあやっていきましょう」と共有するのは、どこでもやっている話だと思います(ここまで長々と書いてきた事をひっくり返してしまうようですが)。
・実際のところ。
では何が本当のところ大事なのかといいますと、目標や施策を策定するのが本来の目的ではなく、実行しつつ、微調整を加えていくことにあると思います。『livedoor ニュース』の場合、1分あたり数百人のユーザーが見ている計算になり、反応(記事へのアクセス数)も毎分変動します。従って、日々というよりも毎分毎分がトライ&エラー。つまり、微調整も可能になると同時に、必要に迫られてくるのです。上記のような目標・施策についても、社員・アルバイト関係なく、スタッフ同士で真剣に議論して決定し、とにかくすぐに実行に移し、検証・見直しを行っています(これが、冒頭であえて「“今の”『livedoor ニュース』の思想」と書いた理由になるのですが)。そのスパンは、場合によっては1日だったりもします。これはけっこう大変なことです。
会社としての livedoor の雰囲気とも共通していますが、この積極的かつ短期的なトライ&エラーこそが、『livedoor ニュース』の“思想”だともいえるでしょうし、ユーザーにあえて『livedoor ニュース』を読んでもらうための道筋であり、画面の向こうにいる、顔の見えないユーザーの期待に応えられるような“紙面づくり”に少しでも近づくことができるのではないかと思っています。
はじめまして、『livedoor ニュース』を担当しています大谷です。『livedoor ニュース』は、ニュース提供元から日々配信される数千本の記事(コンテンツ)の更新を“365日24時間”体制で行っています。そういう点からもわかるように、ほかのコンテンツの更新感覚とは若干質の違う体制で運用しています。もちろんスタッフひとりで運用するには物理的にムリがありますから、3交代のシフト制を採っており、必然的に関わるスタッフも多数になっています。私は、このトピックスの管理・運営の統括、情報ベンダーとの交渉をおもに担当しています。
若い世代の新聞の購読率が低下していることは、皆さんも実感としてお分かりだと思います。それに反比例するかたちで、日常的に“ニュースサイト”を通して情報収集を行う人の割合が増えているように思います。各ポータルサイトはもちろん、情報ベンダーである新聞社も、そのほとんどがサイトを立ち上げ、記事を配信しているわけですから、『livedoor ニュース』にとっての“ライバルサイト”というのは、かなりの数が存在しているといえるでしょう。
では、『livedoor ニュース』は、いかにしてライバルと差別化を図ろうとしているのか? 言い換えると“あえて『livedoor ニュース』を読んでもらう”ために、どのようなことを行おうとしているのか?
本日はその点も含め、私たちが日々の運用のなかで大量に発信されてくるコンテンツを捌きつつ、クオリティを維持し、高めるための施策をお話したいと思います。少々大げさですが、“今の『livedoor ニュース』の思想”について敷衍(ふえん)してお伝えすることで、現場の雰囲気を感じていただければと思います。
・誰のために?
これは広告媒体の資料でも公にしていることですが、ポータルサイトlivedoor のメインのターゲットは、以下のような方々になっています。
・若い男性
・情報に対する感度が高い方
・マスメディア離れが進んでいる方
・情報発信力に優れている方
『livedoor ニュース』は、“ポータルの顔”と呼べる位置にあるコンテンツですから、当然このような方々を念頭において運用するように心がけています。
・何を?
端的には、『YouTube』やブログといったインターネット関係の単語を思い浮かべればわかるのですが、新聞や雑誌などを眺めていますと、それぞれ、「ユー・チューブ(動画投稿・共有サイト)」や「ブログ(日記風簡易サイト)」のような表記になっていることに気がつきます。つまり、これらの単語は、まだまだ世間的には馴染みの薄い単語だということです。
老若男女をターゲットとしているニュースサイトの場合は、こうしたことにも注意を払う運用が必要ですが、『livedoor ニュース』の場合は少々違う方向性を持っています。インターネット関連の、どちらかというと先進的な内容だったり、多少突っ込んだウラ事情的なニュースを積極的にトピックスでお薦めしているのです。そうすることでユーザーは、著作権の問題や技術の進歩、既得権や既存のシステムとのバッティングなどについて、「『livedoor ニュース』を見れば情報が得られる!」という期待を持って読んでもらえると考えています。
あるいはユーザの特性から、SNSやブログの普及で、記事のネタ探しとしてニュースサイトを閲覧する方も多いと思いますので、上記のような記事をきっかけに議論を深めてもらったり、「なるほど」「役立つ」「びっくり」できるような記事もバランス良く配置できればと思っています。
また、大手メディアの記事(事件の内容)はもちろんのこと、場合によってはテレビなど、他媒体の報道の姿勢に対するインターネット上の意見を俯瞰することができるような、情報ベンダーのラインナップも目指しています。たとえば、ほかのニュースサイトでは掲載されていない情報ベンダーニュースグループの独自取材・編集記事の掲載もそのひとつですね。従来の「ニュース記事」の概念にとらわれないという点では、有名ブロガーさんの記事など、ユニークな記事を情報ベンダーとすることを通し、“右・左”の立ち位置にとどまらない、“上・下”も視野に入れた、より複眼的なニュースを捉えることができるようにと思っています。
スポーツニュースにおいても、日本のメディア発の記事も掲載しつつ、あえて日本のメディアのフィルタを通さない現地発の情報も届けることができるよう、“海外直輸入”の記事を情報ベンダーに加えることで、スポーツファンの期待に応えられるようにしています。
・どのようにして?
ひとつは、ユーザーの生活も想定に入れるようにしています。ユーザーのニュースサイトへの接触のシチュエーションを想像すると、だいたい以下のようになるのではないでしょうか。
1:朝出社して、始業する前にメールチェックとともに閲覧
2:昼休みに閲覧
3:終業時、閲覧
4:帰宅後、テレビのニュースを見ながら“詳しく知りたい”と思って閲覧
5:週末はじっくりニュースを見てみる
2や3の場面では、マーケットのニュースは当然外せないでしょうし、5の場面では、一週間を振り返ったり、生活に密着したニュースに関心が向くことでしょう。『livedoor ニュース』では、このように曜日、時間帯で、ユーザーがどのような状態で記事に接するのか、頭でイメージしながら運用するようにしています。
・本当に正しいのか?
ただし、以上のような“思想”は、ともすると私たちのひとりよがりになってしまいがちです。気付いた方もいらっしゃるでしょうが、このようなマクロな視点が正しいのかを検証するのはもちろんのこと、ミクロな部分でも、トピックス1本1本の単語の並び順に至るまで、正解があるわけではありません。当たり前の話ですが、ここまで書いてきたような目標や施策を策定したり「それじゃあやっていきましょう」と共有するのは、どこでもやっている話だと思います(ここまで長々と書いてきた事をひっくり返してしまうようですが)。
・実際のところ。
では何が本当のところ大事なのかといいますと、目標や施策を策定するのが本来の目的ではなく、実行しつつ、微調整を加えていくことにあると思います。『livedoor ニュース』の場合、1分あたり数百人のユーザーが見ている計算になり、反応(記事へのアクセス数)も毎分変動します。従って、日々というよりも毎分毎分がトライ&エラー。つまり、微調整も可能になると同時に、必要に迫られてくるのです。上記のような目標・施策についても、社員・アルバイト関係なく、スタッフ同士で真剣に議論して決定し、とにかくすぐに実行に移し、検証・見直しを行っています(これが、冒頭であえて「“今の”『livedoor ニュース』の思想」と書いた理由になるのですが)。そのスパンは、場合によっては1日だったりもします。これはけっこう大変なことです。
会社としての livedoor の雰囲気とも共通していますが、この積極的かつ短期的なトライ&エラーこそが、『livedoor ニュース』の“思想”だともいえるでしょうし、ユーザーにあえて『livedoor ニュース』を読んでもらうための道筋であり、画面の向こうにいる、顔の見えないユーザーの期待に応えられるような“紙面づくり”に少しでも近づくことができるのではないかと思っています。
ヘコんでこう!
はい、どうも初めまして、ユティと名乗ってます中の人です。以前に『livedoor アンテナ』というコンテンツでも、駄文を晒していたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。普段はこんなブログをやってたりで、地図、天気、路線などのいわゆるユーティリティ系を担当しております。正直地味です。縁の下の力持ち系です。私自身はひ弱です。
一応、livedoorのディレクターということでお鉢が回ってきたわけですが、なにを書けばいいのか悩みまして、入社当初からの失敗談ばかり綴ろうかとも思ったのですが、それはあまりにもあんまりじゃないかと思い直しまして、担当コンテンツ『livedoor 地図情報』の“タクシー料金検索の話を蔵出しトーク”ということでお話したいと思います。地味ですね。
あれはもう一昨年のことになりますか、2005年の年末にタクシー料金検索が『livedoor 地図情報』に実装されました。タクシー料金検索とはその名のとおり、出発地から目的地までタクシーを使った場合の料金を予測してくれるもので、もともとルート検索が強かった『livedoor 地図情報』を、さらに独自性のあるものにしてくれました(自画自賛)。
その少し前、毎週行っていたユーティリティ系コンテンツの定例ミーティングの席では「ほかの地図サービスとは違うことができないか?」という話し合いがされていました。すでにスクロール地図は同年の8月にリリースしていたのですが、時代はもはや“スクロールありき”になりつつあり、プラスアルファ要素が重要になることは、容易に想像されたのでした。「何がいい? 何かないか?」と、悶々と考えていると、ある人が言いました。
「タクシーの料金って出せないの?」
もちろん単なる思い付きです。「タクシーですかあ……」と、微妙な返事をした私も実は「ああ、いいじゃない?」と思っていたことを白状します。というのも、このときは年末が近く、宴会シーズンに突入しつつある時期だったので、タクシーの需要が高いだろうと思ったのと、地図はウェブだけで使うものではないので、何かリアルな部分での接点を持ちたいと考えていたからでした。そういった点にタクシー料金検索というアイデアがマッチしまして、さっそく実装に向けて動き出しました。
タクシー料金のデータを持っているところはないかと探したところ、すごくいい感じで連携できそうなところを発見し、すぐさま連絡を取るメールをしました。今、そのメールを読み返したところ、最初に先方にメールを送ったのが2005年10月20日のことのようです(当時の文章がひどすぎてブルー)。ここから1か月半くらいで実装したことになりますね。規模からいうと、当社的には開発スタートから公開までスローペースだったかもしれません。
というのも、当時の私はまだまだ半人前もいいところで、ロクに仕事をこなせないぺーぺーでしたので、いろいろ手順にも無駄が多く、スムーズな進行ができなかったからではないかと今は思います。やる気がなかったとか、集中力が足りなかったとかではなく、一生懸命やるのだけど、上手くいかない、そんなジレンマの始まりがここだったのかもしれません……今思えばですが。
というのも、その後さらに大きな仕事がやってきて、ぺーぺーの私は打ちのめされてヘコみます。が、今もこうして、ディレクターとしてこれを書いているのは、こういったジレンマやフラストレーションなどは経験したときに初めて理解でき、何度ヘコんでも対処ができるものだということが分かったからです。
そうです! 麦は踏まれなければ強く育たないのです(麦踏み)! 稲はしばらく水を抜いて根を強くするのです(中干し)! いきなりコンテンツ任されるのは正直重いものもありますが、その重さはイコールやりがいなわけですから、ひとつのコンテンツをリリースしたときの満足感、達成感たるや、それはもう大変。ぜひとも私と同じく「なんとなく生きてきてしまったなあ」という人々にはそれを感じて欲しいと思う次第です。
明らかに書いている途中で内容の方向が変わりましたが、長々お付き合いありがとうございました。
一応、livedoorのディレクターということでお鉢が回ってきたわけですが、なにを書けばいいのか悩みまして、入社当初からの失敗談ばかり綴ろうかとも思ったのですが、それはあまりにもあんまりじゃないかと思い直しまして、担当コンテンツ『livedoor 地図情報』の“タクシー料金検索の話を蔵出しトーク”ということでお話したいと思います。地味ですね。
あれはもう一昨年のことになりますか、2005年の年末にタクシー料金検索が『livedoor 地図情報』に実装されました。タクシー料金検索とはその名のとおり、出発地から目的地までタクシーを使った場合の料金を予測してくれるもので、もともとルート検索が強かった『livedoor 地図情報』を、さらに独自性のあるものにしてくれました(自画自賛)。
その少し前、毎週行っていたユーティリティ系コンテンツの定例ミーティングの席では「ほかの地図サービスとは違うことができないか?」という話し合いがされていました。すでにスクロール地図は同年の8月にリリースしていたのですが、時代はもはや“スクロールありき”になりつつあり、プラスアルファ要素が重要になることは、容易に想像されたのでした。「何がいい? 何かないか?」と、悶々と考えていると、ある人が言いました。
「タクシーの料金って出せないの?」
もちろん単なる思い付きです。「タクシーですかあ……」と、微妙な返事をした私も実は「ああ、いいじゃない?」と思っていたことを白状します。というのも、このときは年末が近く、宴会シーズンに突入しつつある時期だったので、タクシーの需要が高いだろうと思ったのと、地図はウェブだけで使うものではないので、何かリアルな部分での接点を持ちたいと考えていたからでした。そういった点にタクシー料金検索というアイデアがマッチしまして、さっそく実装に向けて動き出しました。
タクシー料金のデータを持っているところはないかと探したところ、すごくいい感じで連携できそうなところを発見し、すぐさま連絡を取るメールをしました。今、そのメールを読み返したところ、最初に先方にメールを送ったのが2005年10月20日のことのようです(当時の文章がひどすぎてブルー)。ここから1か月半くらいで実装したことになりますね。規模からいうと、当社的には開発スタートから公開までスローペースだったかもしれません。
というのも、当時の私はまだまだ半人前もいいところで、ロクに仕事をこなせないぺーぺーでしたので、いろいろ手順にも無駄が多く、スムーズな進行ができなかったからではないかと今は思います。やる気がなかったとか、集中力が足りなかったとかではなく、一生懸命やるのだけど、上手くいかない、そんなジレンマの始まりがここだったのかもしれません……今思えばですが。
というのも、その後さらに大きな仕事がやってきて、ぺーぺーの私は打ちのめされてヘコみます。が、今もこうして、ディレクターとしてこれを書いているのは、こういったジレンマやフラストレーションなどは経験したときに初めて理解でき、何度ヘコんでも対処ができるものだということが分かったからです。
そうです! 麦は踏まれなければ強く育たないのです(麦踏み)! 稲はしばらく水を抜いて根を強くするのです(中干し)! いきなりコンテンツ任されるのは正直重いものもありますが、その重さはイコールやりがいなわけですから、ひとつのコンテンツをリリースしたときの満足感、達成感たるや、それはもう大変。ぜひとも私と同じく「なんとなく生きてきてしまったなあ」という人々にはそれを感じて欲しいと思う次第です。
明らかに書いている途中で内容の方向が変わりましたが、長々お付き合いありがとうございました。
人の気を惹くクリエイティブ(ライティング編)
こんにちは。
livedoor でディレクターをしている有賀と申します。
今日のお題は、「人の目を惹くクリエイティブ(コピー編)」についてです。
ウェブサイトにおけるクリエイティブの意義とは、一にも二にも「人の目を惹く」……「惹き付ける」、言わば「捕える」ことだと思います。どんなに美味しい料理があっても、お客さんがレストランに入ることなく離れてしまっては、元も子もないですよね。
「人の目を惹く」という点においては、ウェブサイトはあらゆる意味でお客さんの反応はシビアです。なぜなら、お客さんがウェブページを訪れて目的や内容に興味をもてなかった場合、そのページを閉じる(ほかのページに移動する)までの時間が数秒間ということが多々あるのです。ユーザーの時間を粗雑に扱うことは、そのページの終末を意味します。歴史上、どのメディアにおいても、こんなに過酷なメディアはなかったように思います。
そこで重要なのが一瞬で理解できるモノ作りです。「ユーザーに一瞬でそれが何であるかを明快に提示することでしか、ウェブメディアは発展していかないのではないか?」とさえ思っています。
前置きが長くなりましたが、お客さんに一瞬で魅力を伝える手段のうち「テキスト(コピー)」という手段を掘り下げてお話していきましょう。
livedoor トップページの中央に配置されている『livedoor ニュース』のトピックスはご存知でしょうか? そこには、配信元から約15秒ごとに届く記事の洪水を、専門のスタッフが仕分けをし、瞬間的に適切な見出し(トピック)を付けて掲載しています。
livedoor のなかでも超絶なスピードと判断力が求められる人気コーナーです。記事の量はもちろん、文字数も限られたなかで時間との闘いを繰り広げられた結果がトピックスというわけですね。ここには、さまざまなノウハウが詰まっていて、斜め読みするだけでも勉強になります。
もちろん、記事内容をわかりやすく伝えるばかりがクリエイティブではありません。対極に位置する「ティザー(teaser)」というものもあります。
そのコピー自体では詳しい情報を伝えず、好奇心を煽って期待感を高めたりすることで、お客さんに興味を持ってもらう手法で、ティザー広告といいます。「じらし広告」と訳すこともあるこの手法ですが、最近の例だとお馴染み『DoCoMo 2.0』がそれにあたるかと思います。
この「ティザー」がもっとも得意なメディアが、ウェブメディアなのではないかと思ってます。1行コピー、○文字コピーといった限られた字数のなかで、
「4人に1人は、会社でホジホジしている!?」や
「立ってするのは疲れます。。。」などと、やや意味不明に書いておいて、「どういうことなんだろう?」とお客さんに思わせ、興味を持ってもらうのです。
扇情的なコピーで次のページへのクリックを訴求するというのは、意識していなくても、自然にウェブクリエイターはしていることだと思います。
つぎにウェブにおけるコピーの制約についてお話したいと思います。
ウェブにおける文字表示で大きな制約があるとするならば、新聞や雑誌などの紙メディアができる「文字変形」「字詰め」ができない点です。
本・新聞・雑誌・テレビ……など、あらゆるメディアで文字が活用されています。それらのメディアでは、文字の横幅を狭める「長体」、文字の縦幅を狭める「平体」、そして字間を調整する「字(行)詰め」を織り交ぜて、柔軟な表現が可能です。しかし、ウェブではそれが容易にできないのです。「ここには○文字!」と決めて設計したスペースには、決してそれ以上の文字を入れることができません。もちろん、文字が少なすぎれば、そこはまた見栄えを崩すことにもなりかねません。
ですから、ウェブにおいてコピーワークの前提となるのが、文字数なのです。個人的ではありますが、日本語の美しさは文字組(字間)の美しさだと思っていますので、ウェブにおける文字制限が残念でなりません。とはいえ、制約は創造の母でもありますので、限られたなかでどれだけ威力のあるクリエイティブができるか、日夜、試行錯誤することは、ウェブ従事者として楽しいことと感じています。
これまでお話ししてきましたように、ウェブメディアは文字の制約が非常に多いメディアだと認識できたかと思います。
しかし、言語を扱って何かを伝えるという点では、私たちが日常使っている言葉や目にしている新聞や雑誌と何ら変わりはありません。ウェブクリエイターに限ったことではありませんが、交通広告や雑誌、テレビや映画など、日常のそういったあらゆるソースに目を光らせて吸収しておくことが、お客さんをよりハッピーにすることにつながると思っています。
livedoor のディレクターは「ディレクターである前にユーザーの先頭にいたい」と強く思っている人が多いと思います。それは、インプットの数だけ、アウトプットができると理解しているからなんだと思います。
今後とも、livedoor、および、livedoorディレクターズBlogをよろしくお願いします。
livedoor でディレクターをしている有賀と申します。
今日のお題は、「人の目を惹くクリエイティブ(コピー編)」についてです。
クリエイティブというと、造形や配色といったビジュアル的なものをイメージする方が多いと思いますが、今回は“コピー(テキスト)”に関してのクリエイティブについてお話したいと思います。
私の行っているクリエイティブをカンタンに説明しますと、サービスを使ってもらいたいユーザーに、そのサービスの意図や操作方法や方向性を伝え、ストレスなく使ってもらう支援をする「グラフィック」や「文章」のデザインが仕事ということになりますでしょうか。
私の行っているクリエイティブをカンタンに説明しますと、サービスを使ってもらいたいユーザーに、そのサービスの意図や操作方法や方向性を伝え、ストレスなく使ってもらう支援をする「グラフィック」や「文章」のデザインが仕事ということになりますでしょうか。
ウェブサイトにおけるクリエイティブの意義
ウェブサイトにおけるクリエイティブの意義とは、一にも二にも「人の目を惹く」……「惹き付ける」、言わば「捕える」ことだと思います。どんなに美味しい料理があっても、お客さんがレストランに入ることなく離れてしまっては、元も子もないですよね。
「人の目を惹く」という点においては、ウェブサイトはあらゆる意味でお客さんの反応はシビアです。なぜなら、お客さんがウェブページを訪れて目的や内容に興味をもてなかった場合、そのページを閉じる(ほかのページに移動する)までの時間が数秒間ということが多々あるのです。ユーザーの時間を粗雑に扱うことは、そのページの終末を意味します。歴史上、どのメディアにおいても、こんなに過酷なメディアはなかったように思います。
そこで重要なのが一瞬で理解できるモノ作りです。「ユーザーに一瞬でそれが何であるかを明快に提示することでしか、ウェブメディアは発展していかないのではないか?」とさえ思っています。
前置きが長くなりましたが、お客さんに一瞬で魅力を伝える手段のうち「テキスト(コピー)」という手段を掘り下げてお話していきましょう。
【01】トピックスに学ぶ 〜 一瞬で情報を伝える術の宝庫 〜

livedoor のなかでも超絶なスピードと判断力が求められる人気コーナーです。記事の量はもちろん、文字数も限られたなかで時間との闘いを繰り広げられた結果がトピックスというわけですね。ここには、さまざまなノウハウが詰まっていて、斜め読みするだけでも勉強になります。
【02】『DoCoMo 2.0』がしていること 〜 ティザーはWebメディアの得意技 〜

そのコピー自体では詳しい情報を伝えず、好奇心を煽って期待感を高めたりすることで、お客さんに興味を持ってもらう手法で、ティザー広告といいます。「じらし広告」と訳すこともあるこの手法ですが、最近の例だとお馴染み『DoCoMo 2.0』がそれにあたるかと思います。
この「ティザー」がもっとも得意なメディアが、ウェブメディアなのではないかと思ってます。1行コピー、○文字コピーといった限られた字数のなかで、
「4人に1人は、会社でホジホジしている!?」や
「立ってするのは疲れます。。。」などと、やや意味不明に書いておいて、「どういうことなんだろう?」とお客さんに思わせ、興味を持ってもらうのです。
扇情的なコピーで次のページへのクリックを訴求するというのは、意識していなくても、自然にウェブクリエイターはしていることだと思います。
【03】あと1バイトが… 〜 文字数の呪縛 〜

ウェブにおける文字表示で大きな制約があるとするならば、新聞や雑誌などの紙メディアができる「文字変形」「字詰め」ができない点です。
本・新聞・雑誌・テレビ……など、あらゆるメディアで文字が活用されています。それらのメディアでは、文字の横幅を狭める「長体」、文字の縦幅を狭める「平体」、そして字間を調整する「字(行)詰め」を織り交ぜて、柔軟な表現が可能です。しかし、ウェブではそれが容易にできないのです。「ここには○文字!」と決めて設計したスペースには、決してそれ以上の文字を入れることができません。もちろん、文字が少なすぎれば、そこはまた見栄えを崩すことにもなりかねません。
ですから、ウェブにおいてコピーワークの前提となるのが、文字数なのです。個人的ではありますが、日本語の美しさは文字組(字間)の美しさだと思っていますので、ウェブにおける文字制限が残念でなりません。とはいえ、制約は創造の母でもありますので、限られたなかでどれだけ威力のあるクリエイティブができるか、日夜、試行錯誤することは、ウェブ従事者として楽しいことと感じています。
【04】まとめ:日々是勉強

しかし、言語を扱って何かを伝えるという点では、私たちが日常使っている言葉や目にしている新聞や雑誌と何ら変わりはありません。ウェブクリエイターに限ったことではありませんが、交通広告や雑誌、テレビや映画など、日常のそういったあらゆるソースに目を光らせて吸収しておくことが、お客さんをよりハッピーにすることにつながると思っています。
livedoor のディレクターは「ディレクターである前にユーザーの先頭にいたい」と強く思っている人が多いと思います。それは、インプットの数だけ、アウトプットができると理解しているからなんだと思います。
今後とも、livedoor、および、livedoorディレクターズBlogをよろしくお願いします。
過程よりも結果を意識すること
こちらデイリー4コマ編集部です。普段は「デイリー4コマ」の編集業務とともに編集部blogを書いている日常ですが、「ディレクターblogを書いてみないか?」 というお話をいただきました。編集がメインの業務ではありますが、ウェブコンテンツとしてそもそも提供している以上、ウェブディレクターであることにも変わりありません。また、これまでの個人的な経験値(人工衛星開発からコーヒー屋さんのECサイト構築までいろいろ)もありますので、それらを元にウェブディレクターが意識すべきことについて筆を執ってみることにしました。
■ウェブディレクターは「ウェブコンテンツ」というタイトルの映画監督である
まず、ディレクターとは何なのか? 『livedoor ディレクター Blog』のバックナンバーで小久保(元)ディレクターも言及してましたが、私なりの解釈で説明するならば、ディレクターという言葉を辞書で引くと、その意味は「映画の監督や演劇の演出者」と解説されています。なので、私は友人知人などにどんな仕事? と聞かれた場合、「ウェブコンテンツの監督」と答えています。別に厳密な意味で聞かれているわけではないので、補足説明すればイメージが伝わりやすいこの言葉で充分だと個人的には思います。
#以後、イメージしやすく「ディレクター」を「監督」に言葉を置き換え、映画の撮影を比喩に使います
■作品作りの過程に囚われすぎず、結果を意識するのが重要
監督として作品を撮影している時は、キャストの振る舞い、プロデューサーやスポンサーの意向、スタッフのモチベーションなど、様々な要因が折り重なって、すべてに対して上手く立ち回れるわけではありません。少なくとも私は全ての過程がスムーズに進行する作品に出会ったことはありません。いつものことながら、進行管理や調整、収録は大変です。ただ、過程に追われすぎると、結果の意識がブレます。結果、観客動員が芳しくなく、「こんなはずでは無かったのに」というオチが待ち受けます。
作品の結果責任を負うのが監督という意識がまず大事です。何よりもまず一番に考えなければいけないのは「作品を見に来てくれる観客」です。観客は「出来上がった結果」を見ます。「パイロット版」を意識して見に来ているわけではありません。大多数の観客は見た時点で判断を下します。そして、大多数の観客は作品作りの過程なんて知ったことではありません。ただ、ここで誤解して欲しくないのですが、過程を疎かにするという意味ではないのです。結果を「重要視」しているわけではなく、結果を「意識する」ことがポイントなのです。
とはいえ、過程がよくても結果が駄目ならば、その作品は結局B級なのです。過程の一部分を切り取って評価することはできますが、それはあくまでも過程における内部的な評価にしか過ぎないのです。監督は過程のプレーを見せるプレイヤーではないのですから。結果にて世に作品を問うのが、一番の仕事だと考えます。
■結果に対して具体的な意識を持つ意義
さて、結果の意識の持ち方ですが、一例を挙げるならば、一文で書き表せるキャッチを常に持ち続けることです。デイリー4コマ編集部では、2つのキャッチを当初より持っています。常に求められる結果は「4コマを毎日提供して多くの人に楽しんでいただく」、最終的な結果は「作品を何らかの形で出版する」というものです。結果は数字や実績で表せます。現在の状況を出版的に言うならば、公称10万部と言っても差し支えないレベルでしょうか。これは4コマというジャンルからしても、ほぼ想定していた通りの数字です。最終的な結果で言うならば、雑誌連載化が4作品というところまでこぎ着けました。単行本としての出版まであともう少しです。
客観的に見て、成功しているとは言い難い部分もありますが、デイリー4コマでは上記の結果を意識しつつ先日、3年目に突入することができました。連日、サイト内だけでなく、地下鉄の中や、フリーペーパー、雑誌などでもお届けできております。観客の皆さま、作者の皆さまに感謝です。
■補足とまとめ
「過程よりも結果を意識すること」は、別にウェブコンテンツに限った話ではありません。このブログ記事もそれを意識して書いてみました。この記事を読んでいただいた方に、「過程よりも結果を意識すること」が伝われば、中身についてどう読まれようが問題ありません。もちろん中身に対して異論反論もあるかと思いますが、一つの考え方として伝わればこれもまた問題ありません。
また、重ねて書きますが、過程を疎かにするわけではありません。過程が良いに越したことはないのです。私はこの記事の過程として「映画を比喩にして読者にイメージしやすく」という手段をとりましたが、単に私の趣味の一つであるインディーズの映像作品制作から出てくる経験に重ね合わせているだけで、これについても善し悪しがあるでしょう。別な表現のほうがよっぽどわかりやすい場合もあるかと思います。そう思わせたのなら結果責任として甘んじて私が受け止めなければならない責務です。そう、結果を意識するからにはその責任も負うものなのです。
どうでしょうか? ウェブディレクターとしての心得における一例として何か少しでも響く点があれば幸いです。
今後とも、『livedoor デイリー4コマ』ともども『livedoor ディレクターblog 』をよろしくお願いいたします。
P.S.
もし、少しでも心に響いて、『livedoor デイリー4コマ』を始めとするエンタメコンテンツに関わりたいと思った方はlivedoorのスタッフ募集に応募してみてくださいね(実は採用ページも以前担当してました・・・一緒に働く人が欲しい気持ちが伝わってるといいなぁ)。
■ウェブディレクターは「ウェブコンテンツ」というタイトルの映画監督である
まず、ディレクターとは何なのか? 『livedoor ディレクター Blog』のバックナンバーで小久保(元)ディレクターも言及してましたが、私なりの解釈で説明するならば、ディレクターという言葉を辞書で引くと、その意味は「映画の監督や演劇の演出者」と解説されています。なので、私は友人知人などにどんな仕事? と聞かれた場合、「ウェブコンテンツの監督」と答えています。別に厳密な意味で聞かれているわけではないので、補足説明すればイメージが伝わりやすいこの言葉で充分だと個人的には思います。
#以後、イメージしやすく「ディレクター」を「監督」に言葉を置き換え、映画の撮影を比喩に使います
■作品作りの過程に囚われすぎず、結果を意識するのが重要
監督として作品を撮影している時は、キャストの振る舞い、プロデューサーやスポンサーの意向、スタッフのモチベーションなど、様々な要因が折り重なって、すべてに対して上手く立ち回れるわけではありません。少なくとも私は全ての過程がスムーズに進行する作品に出会ったことはありません。いつものことながら、進行管理や調整、収録は大変です。ただ、過程に追われすぎると、結果の意識がブレます。結果、観客動員が芳しくなく、「こんなはずでは無かったのに」というオチが待ち受けます。
作品の結果責任を負うのが監督という意識がまず大事です。何よりもまず一番に考えなければいけないのは「作品を見に来てくれる観客」です。観客は「出来上がった結果」を見ます。「パイロット版」を意識して見に来ているわけではありません。大多数の観客は見た時点で判断を下します。そして、大多数の観客は作品作りの過程なんて知ったことではありません。ただ、ここで誤解して欲しくないのですが、過程を疎かにするという意味ではないのです。結果を「重要視」しているわけではなく、結果を「意識する」ことがポイントなのです。
とはいえ、過程がよくても結果が駄目ならば、その作品は結局B級なのです。過程の一部分を切り取って評価することはできますが、それはあくまでも過程における内部的な評価にしか過ぎないのです。監督は過程のプレーを見せるプレイヤーではないのですから。結果にて世に作品を問うのが、一番の仕事だと考えます。
■結果に対して具体的な意識を持つ意義
さて、結果の意識の持ち方ですが、一例を挙げるならば、一文で書き表せるキャッチを常に持ち続けることです。デイリー4コマ編集部では、2つのキャッチを当初より持っています。常に求められる結果は「4コマを毎日提供して多くの人に楽しんでいただく」、最終的な結果は「作品を何らかの形で出版する」というものです。結果は数字や実績で表せます。現在の状況を出版的に言うならば、公称10万部と言っても差し支えないレベルでしょうか。これは4コマというジャンルからしても、ほぼ想定していた通りの数字です。最終的な結果で言うならば、雑誌連載化が4作品というところまでこぎ着けました。単行本としての出版まであともう少しです。
客観的に見て、成功しているとは言い難い部分もありますが、デイリー4コマでは上記の結果を意識しつつ先日、3年目に突入することができました。連日、サイト内だけでなく、地下鉄の中や、フリーペーパー、雑誌などでもお届けできております。観客の皆さま、作者の皆さまに感謝です。
■補足とまとめ
「過程よりも結果を意識すること」は、別にウェブコンテンツに限った話ではありません。このブログ記事もそれを意識して書いてみました。この記事を読んでいただいた方に、「過程よりも結果を意識すること」が伝われば、中身についてどう読まれようが問題ありません。もちろん中身に対して異論反論もあるかと思いますが、一つの考え方として伝わればこれもまた問題ありません。
また、重ねて書きますが、過程を疎かにするわけではありません。過程が良いに越したことはないのです。私はこの記事の過程として「映画を比喩にして読者にイメージしやすく」という手段をとりましたが、単に私の趣味の一つであるインディーズの映像作品制作から出てくる経験に重ね合わせているだけで、これについても善し悪しがあるでしょう。別な表現のほうがよっぽどわかりやすい場合もあるかと思います。そう思わせたのなら結果責任として甘んじて私が受け止めなければならない責務です。そう、結果を意識するからにはその責任も負うものなのです。
どうでしょうか? ウェブディレクターとしての心得における一例として何か少しでも響く点があれば幸いです。
今後とも、『livedoor デイリー4コマ』ともども『livedoor ディレクターblog 』をよろしくお願いいたします。
P.S.
もし、少しでも心に響いて、『livedoor デイリー4コマ』を始めとするエンタメコンテンツに関わりたいと思った方はlivedoorのスタッフ募集に応募してみてくださいね(実は採用ページも以前担当してました・・・一緒に働く人が欲しい気持ちが伝わってるといいなぁ)。
モバイルサイトのスピード構築術
こんにちは、櫛井です。
現在はPC版のPICSやAuthなどのPCサイトを主に担当していますが、昨年の4月に公開されたlivedoor PICSのモバイル版の開発についてお話しようかと思います。
(当時はモバイルの部署におり、livedoorのモバイルサイトを色々と作っていました)
機能面などはプレスリリースや開発日誌などをご覧いただくとして、livedoor PICSモバイル版の開発は以下の手順で行いました。
■モバイルサイト作成の下準備
元々PC版でlivedoor PICSというPCサイトをスタートしていたので、基本的にはモバイル版で見る際の要件をまとめ、連携する他のコンテンツの状況を調査し、見せ方を資料に落とし込んでいく作業というのをまず行います。
私の場合は最初は手書きです。要件やイメージをざっくり形にするだけなので大抵は30分くらいで一気に書きます。
かなり汚いですが、こういうカンジです。


小さくて見えないかも知れませんが、ボツになった機能などもありますね。
もちろんこれをデータ化して肉付けをしていきます。
実際にデータ化した資料を一部抜粋して掲載しておきます。




この仕様書兼遷移図のデータ化+肉付け作業でだいたい2日くらいでしょうか。
※ちなみに現在のlivedoor PICSモバイル版は更に進化していて使いやすさも向上しています
■要件が決まったら
プログラマさんと相談して、サーバ構成や不要な機能などの削除を検討していきます。
サーバーの手配などを確認しつつ実際の構築作業に入り、だいたい2週間ほどで公開できるレベルまで持って行きます。
■着手から公開まで
このlivedoor PICSモバイル版というプロジェクトの着手は2005年の11月頃に開発に着手していますので約5ヶ月かけての公開になりました。
サイトの規模にもよりますがlivedoorでの通常モバイルサイトの開発は、着手から平均2週間〜2ヶ月くらいでサイト公開までを行います。開発スピード感としては業界的には早いほうかなと思います。
※新規サイトなどの場合はコンセプトを決めたり盛り込む機能の取捨選択をしたりと色々と検討する事項が多いので時間がかかる場合もあります
■開発の体制
livedoorのモバイルサイト開発は、ディレクター1人+プログラマ1人で作ることが多いです。(もちろん例外もあります)
割り振りとしては、プログラムを書く以外の作業を全てディレクターが担当して一気に作りこみます。承認や連絡などの連携は担当者が少ないほうがいい場合もありますので、開発人数が少ないというのがスピード感を早められる理由の1つではないかと思っています。
■おわりに
「プログラムを書く以外の作業全て」とさらっと書いてしまいましたが、その全てを円滑に行うためには様々な能力が求められます。
<基本的なところ>
・デザイン能力
・ことばのセンス
・HTMLコーディング能力
<応用や経験を必要とするもの>
・スケジュール管理能力
・客観的な評価をする俯瞰力
・バグを見つける発見力
・問題点を改善するための折衝能力
などなど、挙げ始めたらキリがありません。
色々なものを一気に求められるというのはディレクターとしてはプレッシャーにもなりますが、他の会社には無いほどのやりがいを感じますし無事にサイト公開を迎えた日は感慨深いものがあります。
大変な状況を1つ、また1つと乗り越えていきlivedoorのディレクターは成長していくのです。
現在、ライブドアではディレクターを募集しています。
現在はPC版のPICSやAuthなどのPCサイトを主に担当していますが、昨年の4月に公開されたlivedoor PICSのモバイル版の開発についてお話しようかと思います。
(当時はモバイルの部署におり、livedoorのモバイルサイトを色々と作っていました)
機能面などはプレスリリースや開発日誌などをご覧いただくとして、livedoor PICSモバイル版の開発は以下の手順で行いました。
■モバイルサイト作成の下準備
元々PC版でlivedoor PICSというPCサイトをスタートしていたので、基本的にはモバイル版で見る際の要件をまとめ、連携する他のコンテンツの状況を調査し、見せ方を資料に落とし込んでいく作業というのをまず行います。
私の場合は最初は手書きです。要件やイメージをざっくり形にするだけなので大抵は30分くらいで一気に書きます。
かなり汚いですが、こういうカンジです。


小さくて見えないかも知れませんが、ボツになった機能などもありますね。
もちろんこれをデータ化して肉付けをしていきます。
実際にデータ化した資料を一部抜粋して掲載しておきます。




この仕様書兼遷移図のデータ化+肉付け作業でだいたい2日くらいでしょうか。
※ちなみに現在のlivedoor PICSモバイル版は更に進化していて使いやすさも向上しています
■要件が決まったら
プログラマさんと相談して、サーバ構成や不要な機能などの削除を検討していきます。
サーバーの手配などを確認しつつ実際の構築作業に入り、だいたい2週間ほどで公開できるレベルまで持って行きます。
■着手から公開まで
このlivedoor PICSモバイル版というプロジェクトの着手は2005年の11月頃に開発に着手していますので約5ヶ月かけての公開になりました。
サイトの規模にもよりますがlivedoorでの通常モバイルサイトの開発は、着手から平均2週間〜2ヶ月くらいでサイト公開までを行います。開発スピード感としては業界的には早いほうかなと思います。
※新規サイトなどの場合はコンセプトを決めたり盛り込む機能の取捨選択をしたりと色々と検討する事項が多いので時間がかかる場合もあります
■開発の体制
livedoorのモバイルサイト開発は、ディレクター1人+プログラマ1人で作ることが多いです。(もちろん例外もあります)
割り振りとしては、プログラムを書く以外の作業を全てディレクターが担当して一気に作りこみます。承認や連絡などの連携は担当者が少ないほうがいい場合もありますので、開発人数が少ないというのがスピード感を早められる理由の1つではないかと思っています。
■おわりに
「プログラムを書く以外の作業全て」とさらっと書いてしまいましたが、その全てを円滑に行うためには様々な能力が求められます。
<基本的なところ>
・デザイン能力
・ことばのセンス
・HTMLコーディング能力
<応用や経験を必要とするもの>
・スケジュール管理能力
・客観的な評価をする俯瞰力
・バグを見つける発見力
・問題点を改善するための折衝能力
などなど、挙げ始めたらキリがありません。
色々なものを一気に求められるというのはディレクターとしてはプレッシャーにもなりますが、他の会社には無いほどのやりがいを感じますし無事にサイト公開を迎えた日は感慨深いものがあります。
大変な状況を1つ、また1つと乗り越えていきlivedoorのディレクターは成長していくのです。
現在、ライブドアではディレクターを募集しています。
nowa モバイル版 開発について
こんにちは、モバイル版『nowa』(ノワ)のサービスを担当している、ディレクターの岡本と申します。
「ところで『nowa』って何?」という方もいるかと思います。『nowa』は、リアルタイムで友だちと情報を共有できる、新しいスタイルのブログサービスなのです。今回は、そんな『nowa』のモバイル版の開発スタートから完成に至るまでを、お話したいと思います。
■モバイル版はパソコン版の焼き直しではない
私がモバイル版『nowa』の開発に参加したのは、すでにパソコン版の開発がガンガン進んでいる真っ最中のころでした。すでにサービス全体での概要、方向性も決まっている状態です。そこから、「モバイル側ではどう取り組むべきか? どのタイミングで公開する? とこまで実装できる?」など、担当者内で何度も協議をするところからはじめ、ようやくスタート地点に立って構成に取りかかりました。
よくある誤解で「モバイル版はパソコン版を焼き直せばいいのでは?」と思われがちですが、仕様も操作も違うので、そうカンタンにはいかないのが現実です。開発スタートから最初のひと月は、通常業務の合間をぬって競合サービスの調査と構成を考えることに時間を費やしました。ようやくサービスのイメージができたところで、パソコン版の仕様を確認し、モバイル版の仕様作成に取りかかるという流れです。そんな流れのなかスケジュールも押し迫り、プログラム、コーディング、デザイン、デバッグなどの作業に入った時にはS-in1ヵ月前を切っていました。
■モバイル特有の問題を考慮して開発
作業を進めるなかで、問題が浮き彫りになることもありました。パソコン版では JavaScript や Ajax を利用して感覚的な操作が可能ですが、今のところモバイル版には対応していません。そのため、別途ページを設けてユーザーに不便を感じさせないための機能を実装する必要があります。
モバイル版だからこそその特徴を生かして便利なものにするため、かなり試行錯誤を繰り返しました。ユーザーが友だちを識別しやすいようにアイコン画像を多数表示しようとも思ったのですが、ケースによっては表示に時間がかかり過ぎてしまい、本末転倒になったことも(笑)。結局、画像を非表示にしたり、ユーザー側で表示と非表示を切り替えるようにした部分もあります。もちろんモバイル特有の問題を考慮して開発していますが、ケータイ端末を通して試すことにより、はじめて感じ取れることも多くあります。そのように、モバイル版はパソコン版のまま焼き直しできるわけではないというのを、ご理解いただけたかと思います。
■モバイル版だからこそシンプルでスタイリッシュに
そのように、試行錯誤を繰り返して完成したモバイル版『nowa』ですが、私がこのサービスで特に心がけたことがあります。まず“簡単な操作”を第一に考えました。多機能はいろいろなことができて便利ではありますが、無駄に多機能だと複雑になるだけの場合があります。そういうことをふまえ、モバイル版『nowa』には「こんな機能はいるのかな?」「あるに越したことないんだけど、なくてもいいよなあ」と、少しでも迷った機能は実装していません。間違いなく必要と思われる機能だけを実装しています。
デザイン面もかなりこだわったポイントです。モバイル版にあわせて、かなり気を配ってUIとデザインを考えました。なかには「もっと絵文字を使えば!?」、「ここ違う色が良いじゃない?」、「この記号変じゃない」などの意見もでましたが、ディレクター全員で納得したものに仕上げました。
■日常に溶け込むサービスを目指して
初心者向けブログ『nowa』は、やはり日常的に使ってもらいたいサービスです。「面倒でよく解らない」「こんなデザインは嫌!」というものではなく、「簡単でわかりやすい」「シャレたデザイン」を心がけ、現在に至っています。まだまだ発展途上のサービスですがたくさんの人に喜んで使っていただけるようこれからもっとパワーアップさせていきます。
今後とも何卒、livedoor および『nowa』をよろしくお願い申し上げます。

「ところで『nowa』って何?」という方もいるかと思います。『nowa』は、リアルタイムで友だちと情報を共有できる、新しいスタイルのブログサービスなのです。今回は、そんな『nowa』のモバイル版の開発スタートから完成に至るまでを、お話したいと思います。
■モバイル版はパソコン版の焼き直しではない
私がモバイル版『nowa』の開発に参加したのは、すでにパソコン版の開発がガンガン進んでいる真っ最中のころでした。すでにサービス全体での概要、方向性も決まっている状態です。そこから、「モバイル側ではどう取り組むべきか? どのタイミングで公開する? とこまで実装できる?」など、担当者内で何度も協議をするところからはじめ、ようやくスタート地点に立って構成に取りかかりました。
よくある誤解で「モバイル版はパソコン版を焼き直せばいいのでは?」と思われがちですが、仕様も操作も違うので、そうカンタンにはいかないのが現実です。開発スタートから最初のひと月は、通常業務の合間をぬって競合サービスの調査と構成を考えることに時間を費やしました。ようやくサービスのイメージができたところで、パソコン版の仕様を確認し、モバイル版の仕様作成に取りかかるという流れです。そんな流れのなかスケジュールも押し迫り、プログラム、コーディング、デザイン、デバッグなどの作業に入った時にはS-in1ヵ月前を切っていました。
■モバイル特有の問題を考慮して開発
作業を進めるなかで、問題が浮き彫りになることもありました。パソコン版では JavaScript や Ajax を利用して感覚的な操作が可能ですが、今のところモバイル版には対応していません。そのため、別途ページを設けてユーザーに不便を感じさせないための機能を実装する必要があります。
モバイル版だからこそその特徴を生かして便利なものにするため、かなり試行錯誤を繰り返しました。ユーザーが友だちを識別しやすいようにアイコン画像を多数表示しようとも思ったのですが、ケースによっては表示に時間がかかり過ぎてしまい、本末転倒になったことも(笑)。結局、画像を非表示にしたり、ユーザー側で表示と非表示を切り替えるようにした部分もあります。もちろんモバイル特有の問題を考慮して開発していますが、ケータイ端末を通して試すことにより、はじめて感じ取れることも多くあります。そのように、モバイル版はパソコン版のまま焼き直しできるわけではないというのを、ご理解いただけたかと思います。
■モバイル版だからこそシンプルでスタイリッシュに
そのように、試行錯誤を繰り返して完成したモバイル版『nowa』ですが、私がこのサービスで特に心がけたことがあります。まず“簡単な操作”を第一に考えました。多機能はいろいろなことができて便利ではありますが、無駄に多機能だと複雑になるだけの場合があります。そういうことをふまえ、モバイル版『nowa』には「こんな機能はいるのかな?」「あるに越したことないんだけど、なくてもいいよなあ」と、少しでも迷った機能は実装していません。間違いなく必要と思われる機能だけを実装しています。
デザイン面もかなりこだわったポイントです。モバイル版にあわせて、かなり気を配ってUIとデザインを考えました。なかには「もっと絵文字を使えば!?」、「ここ違う色が良いじゃない?」、「この記号変じゃない」などの意見もでましたが、ディレクター全員で納得したものに仕上げました。
■日常に溶け込むサービスを目指して
初心者向けブログ『nowa』は、やはり日常的に使ってもらいたいサービスです。「面倒でよく解らない」「こんなデザインは嫌!」というものではなく、「簡単でわかりやすい」「シャレたデザイン」を心がけ、現在に至っています。まだまだ発展途上のサービスですがたくさんの人に喜んで使っていただけるようこれからもっとパワーアップさせていきます。
今後とも何卒、livedoor および『nowa』をよろしくお願い申し上げます。
