こんばんは。ライブドアのディレクターの方の谷口です。

「横文字を多用する人はコミュニケーション能力が低い」という声があります。まさにその通りだと思います。
というわけで、今回紹介する横文字は「メンタルモデル」です。メンタルモデルとは“なにかを見たとき、ユーザーが思い描く物事の構造”のことです。

たとえば、扉のドアノブの形状を見たとき、人間はこれまでの経験から「引くドアか? 押すドアか? それとも横にスライドするドアか?」などのように、無意識に判断をして行動に移ります。このように、実際に操作する前に推察された構造が、メンタルモデルです。

このメンタルモデルと実際の構造にギャップがあるほど、人間は“使いづらい”と感じます。身近な例として……たとえば、滋賀県を想像してみてください。下記のイメージ画像のように、滋賀県民以外の日本人は、琵琶湖の面積を実際よりも大きくイメージしがちです。

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この滋賀県のメンタルモデルを現実のものとすると、滋賀県のほとんどが水没してしまいます。

このように、“実際”と“イメージ”のギャップが大きく違っているメンタルモデルは、あらゆる意味で操作を誤らせます。サイトを作る際も、事前に「ユーザーがどのようなメンタルモデルを描くのか」を意識しながら構成を考えた方がよいといえるでしょう。といっても、まともな制作者であれば、このようなユーザー目線での考えは自然にやっていることだと思います。

実際、メンタルモデルという横文字はあまり使わないかもしれません。しかし、メンタルモデルはインターフェースまわりが好きな人ならば、日常的に使用している言葉であることも事実。たとえば“mental model”というワードで google の画像検索をすると、さまざまなメンタルモデルの例を見ることができます。言葉から見つけられるリソースもあるということですね。