pcこんにちは。『トレビアンニュース』などのディレクションをしているk.j.(ケイジェイ)と申します。インターネットという広大な世界には“さまざまなサイトへの道しるべやサービス提供”をしている多くのポータルサイトが存在します。ポータルサイトは不特定多数の人々が使用するサイトである以上、安心して使っていただけるように努力する必要があります。

ですが、たまにコンテンツ名を正式な表記で書いていなかったり、文字表記などを統一していないポータルサイトを見かけます。ポータルサイトにおいて“言葉”というのはとても重要で、誤字や脱字がないことはもちろんですが、表記の不統一や誤用があるだけで、利用者は不安感を感じてしまいます。ポータルサイトはさまざまな船が往来する“港”である以上、「ここならば安心」と思われなくてはなりません。つまりポータルサイトが何よりも大切にしなくてはならない重要なポイントは「信頼」です。

「信頼」はスタッフが一丸となって築いていくものですが、私は文字を書く業務が多いこともあり、先ほどもお話させていただいた文字の部分で、お客さまに「信頼」を感じていただきたいと思っています。各社ポータルサイトの方向性によってユーザー層は違うと思いますが、文字を書くうえで以下のような部分に気を使ったり、ルールを決めたりするだけでも、とても読みやすいページになるはずです。

<子ども向けページを作る場合>
・小学校で習う漢字しか使用しない等の配慮
子ども向けに作ったページであるならば、いくら優しい口調で書いたとしても子どもが読めなくては意味がないですよね。小学校で習う漢字は全部で1006字あり、それでも難しいと思われる漢字には(カッコ内)で読み仮名をつけるとよいでしょう。また、学年別でページを構成する場合は“その学年までに習う漢字しか使わない”という配慮も必要です。また、商品名やタイトルなどに小学校以降で習う漢字が使われている場合は、そのまま漢字で表記し、(カッコ内)で読み仮名をつけるのが適切といえます。

<年配者向けページを作る場合>
・フォントサイズを大きくする等の配慮
「まだまだ若い者には負けない」という方も大勢いらっしゃるかと思います。とはいえ、年齢と共に視力の低下が進むのはいたし方ないことだと思います。そのような方のことも考え、通常よりも基本フォントサイズを大きくする心遣いはあってもよいのではないでしょうか? また、パソコンで表示される漢字は“実際の漢字”とは違い、線や点が省略されている場合があります。それが画数の多い漢字であればあるほど、“実際の漢字”とは違うものになります。“実際の漢字”では読める漢字でも、パソコンでは「なんだこりゃ?」となることもあるのです。さらに、画数の多い漢字はパソコンでは読みにくいということもあるので、そのような場合は平仮名にするなどの配慮をするとよいでしょう。

<カタカナ表記のルール>
・正しいカタカナを使う
カタカナは非常に扱いが難しい言葉です。「パーティー」なのか「パーティ」なのか? 「コントローラ」なのか「コントローラー」なのか? 「ライブ」なのか「ライヴ」なのか? それらは表記としてどちらを選んでも「すべて正解」といえます。ようは、あなたが決めたルール(会社が決めた)表記に合わせて書いているかどうかで間違いか正しいかが決まります。「表記の統一」については次で詳しく解説したいと思いますが、カタカナの難しさは別のところにあります。誰もが正しいと思っていても、カタカナとして間違って表記している場合があるのです。たとえば、わかりやすいものからあげると、「シミュレーション」を「シュミレーション」にしていたり、「ウオッチ」を「ウォッチ」にしていたりと、そのような誤字をけっこう見かけます。ただし、『問題な日本語』の著者・北原保雄さんもおっしゃっている通り、日本語は常に変化していきます。いま正しいと思われている日本語が消え、新しい日本語が誕生することも多々あります。特にカタカナは新語が生まれやすいので、造語がより一般的な表現として世間に認められた場合、正しい言葉として使用できるようになることもあるでしょう。「携帯電話」が「ケータイ」という言葉となって一般的になったのが良い例といえます。

<表記統一のルール>
・明確な表記統一ルールを決める
ひとつの言葉がいくつもの表現で書かれていると、文章として読みにくいだけでなく、そのサイトから“いいかげんさ”を感じることになります。「パソコン」という言葉の場合、「パソコン」「パーソナルコンピュータ」「PC」という3つの表記で書くことができます。また、「パーソナルコンピュータ」は「パーソナルコンピューター」という表現もできます。どれが間違いというわけではありませんが、ポータルサイトでは全体で表記を統一することを“重要なポイント”とする必要があります。表記を統一することで、読んでいる方は無意識にも“読みやすさと安心感”を感じることができるからです。ただし、「パソコン」の例でいえば、あまり「PC」は好ましくありません。日本語表記にできる英語で、さらにその日本語が一般的な言葉であるのならば、あえて英語表記をする必要がないからです。「PC」という英字自体は一般的ではありますが、「パソコン」としたほうがより多くの方々に理解してもらうことができます。

<読める文章を書く>
・声に出して読める文章を書く
あなたは、年数をどのように書いていますか? 日本の年号であったり、西暦であったり、書いている内容にあった書き方をしていると思います。たとえば、「彼の初主演作ドラマは『顔を真っ赤にして涙目ボーイ』(07)である」という文章があったとして、「07」の部分をどのように読みますか? 「ゼロナナ」「ナナネン」「ゼロシチ」? すみません、馬鹿にしているのではありません。ちゃんと「07」を「ニセンナナネン」と頭で変換して読むことでしょう。ここで問題なのは、読み手が一度「07」を「ニセンナナネン」と頭のなかで変換しなくてはならないという部分です。ほんの一瞬かもしれませんが、そこで文章を読む流れが止まってしまいます。いくつも作品名が並ぶ場合は「年」をつけるとクドくなる場合もあるので、「年」はつけないにしても、「彼の初主演作ドラマは『顔を真っ赤にして涙目ボーイ』(2007)である」としたほうが読みやすくなります。

今回は、ディレクターとして私の考えをお話させていただきました。「もっと良いやり方がある」「それは違うんじゃないか?」などのご意見もあるかと思います。私としては、できるだけ多くの皆さんに、ネットにおける文章表記のあり方について考えてもらえたら幸いです。今後とも何卒、livedoor をよろしくお願い申し上げます。