こんにちは、livedoor でディレクターをしている ANDY と申します。以前、ブログで皆さんの前に登場してから約1年ほど経っていて、もう新人とはいえない状況になりました。今回は、1年間を思い返して livedoor ウェブディレクターの“OJT”(※)について考えてみたいと思います。

どの会社にも「OJT」というものが存在すると思いますが、livedoorのディレクターにおける「OJT」は、本来の意味とは違い、「谷底に突き落として、這い上がってこい」の精神が根底にあります。
この「這い上がる」が、自分にのしかかる「様々なプレッシャー」であると考えています。

・自ら動く
ディレクターは船でいう船頭です、舵を取らなくては何も進みません。「自分が仕事を動かしている」ということをたたき込まれます。
(納期が遅れてしまうかもしれない、というプレッシャー)

・自ら理解する
情報の収集や整理をすることで、相次ぐ修正を防ぐというリスク回避をたたき込まれます。
(人に説明できないかもしれない、というプレッシャー)

・人に伝える
「誰が見ても(聞いても)理解できるように説明する」ということの重要性をたたき込まれます。
(指示が理解されないかもしれない、というプレッシャー)

・人を動かす
効率的に人を使うこと(コストを意識すること)の重要性をたたき込まれます。
(リソースが足りなくなってしまうかもしれない、というプレッシャー)

・自ら責任を持つ
舵取り(ディレクター)の宿命で、尻拭いは自分でするという意識をたたき込まれます。
(信用されない、というプレッシャー)

上記のプレッシャーを受け止め、それを確実に消化していくことが、「這い上がっていく」ということであり、1人前の livedoor ウェブディレクターへの道のりと言えます。
私自身まだまだ道半ばで、崖からよく落ちてますが…。

過去に、「これがディレクターの仕事なんだ!」と思った瞬間がありました。上記にもある「自ら責任を持つ」を体感した時のことです。それは、とあるコンテンツのリニューアル作業を担当したときでした。コンテンツのリニューアルオープン1週間前に、リニューアルすべきページがまだあることが発覚したのです。そのせいもあって、関係しているスタッフは徹夜状態に……。全員が“生きた心地がしない状態”になったのは、言うまでもありません。「この徹夜は全部自分のせいだ!」と思ったとき、ディレクターという職業を、はじめて理解したのです。

いくつものプレッシャーを意識し「自分はディレクターなんだ!」と認識したとき、「谷底に落す」という“OJT”は成功したことになるのではないかと思います。ほかのディレクターの皆さんは、どのようなときにディレクターという職業を認識したのでしょうか?

※ OJT …… 実務を通じてその職業を学ぶ教育訓練法。