こんにちは、『ケータイlivedoor』のニュースを担当している小野です。

今回は、企画&開発裏話を“モバイルならでは”のポイントを交えてお話したいと思います。『ケータイlivedoor』は、6月18日から携帯向けのニュースメールマガジン『ドアマガ』を開始しました。『ドアマガ』は、平日の夕方にケータイ配信されるメールマガジンで、最新ニュースや検索ランキング、流行ワードなどを掲載しています。この『ドアマガ』を立ち上げるにあたり、ディレクターとして以下の作業を行いました。

・メルマガサービスをつくるという企画業務
・メール配信するシステムを開発するSE業務

まず企画についてですが、「駅売りの夕刊にかわるものにしたい」というところから始まりました。『livedoor ニュース』はコラムが充実していて、スポーツや芸能ニュースなど、通勤電車の空いた時間で気楽に読むのにちょうど良い記事が多いのが特徴です。そんな『livedoor ニュース』の記事を『ドアマガ』に掲載して、“日中仕事している間に起こったニュースを、ざっとケータイでチェックできるようなもの”そして、“帰宅時はもちろん、これから飲み会だ! という人に、ちょっとしたコネタをケータイで仕入れてもらえるようなもの”にしていこうというのが、コンセプトのひとつとなりました。

具体的に内容を検討する際には、モバイルならではの配慮が必要になります。特にメールの長さと、平日に毎日届くという点については、企画会議でも議論されました。パソコンでは気にならなくても、ケータイにメールが毎日届くとなると、ユーザの意識がまったく違いますよね。ケータイに長いメールが届くと、読むのをやめてしまいます。つまり“届いてわずらわしいメルマガ”ではなく、“届くのが楽しみになるメルマガ”にできるかどうかが、議論されたポイントです。

楽しめるメールにするために採り入れられたのが、『ドアマガ』読者のみがアクセスできる『ウラ小説』です。たまに、おじさんが電車のなかでアダルト系のイラストが載った夕刊誌のページを広げているのを見かけませんか? 目のやり場に困ることがあるのですが、もし、そんな官能小説をケータイで読めたら、男性はもちろん“女性も周囲の目を気にせずに読むことができる”と思いました。そこで、女性でも読みやすいライトな内容ということで作家の森奈津子さんに依頼をし、実際に書き下ろし小説を書いていただいてます。

次に開発についてですが、モバイルならではの難関ポイントといえば何だと思いますか? そう、ケータイサービスに必ず立ちはだかる、ケータイキャリアの壁です。

たとえば、誰もが気軽に使っている絵文字ひとつにしても大変なんです。『i-mode』、『EZweb』、『SoftBank』では、それぞれ表示できる絵文字も記述方法も異なるので、今回のシステムではどこまで対応するか、キャリアの差分をどうやってシステムで吸収するかなど、検討を重ねに重ねました。最近だと『i-mode』のデコメや『EZweb』のデコレーションメールなど、いわゆるHTMLメールも人気があるので、この対応方法についても検討しました。現在『ドアマガ』はHTMLメールではありませんが、システムの汎用性や将来的なことを考慮して実装しました。

さらに、エラーメールの対応もモバイル特有かもしれません。各キャリアではスパム対策として、宛先不明のメールアドレスへ大量にメール送信をする送り元には、メールの要求を一時的に受付けない対応がとられます。つまり、『ドアマガ』が存在しないメールアドレスにたくさんメール送信をすると、キャリアの判断でメール送信を拒否されることになるわけです。

最近はケータイのアドレスを頻繁に変更するユーザが多いので、『ドアマガ』に登録されたメールアドレスが宛先不明ということになり、配信できないことも多くあります。その対策として、エラーになったメールアドレスには何度も送信しないように、定期的なメンテナンスが必要になります。これを怠るとキャリアのスパム制限にかかり、配信時間が遅れてサービスに大きな影響が出てしまいます。

モバイルの開発は、ケータイキャリアの技術仕様を確認しながら進めますが、今ではたくさんの数の機種が登場しているので、仕様書通りでも必ずうまくいくわけではありません。そういうこともあり、“トライ&エラー”で進めることが、モバイルでは特に多いような気がします。

こうして『ドアマガ』はスタートしましたが、これからは読者数や関連コンテンツのPVアップを課題として、ユーザの反応に注意し、意見を採り入れながらニーズに近づけるようにブラッシュアップしていくことが必要になると思います。立ち上げたサービスを育てていくのはディレクターとしての使命であり、やりがいなのかなと思います。

最後に『ドアマガ』の登録方法をご説明させてください。とはいえ、登録はとてもカンタン! ケータイでQRコードを読み込んで、表示されたメールアドレスに空メールを送るだけで登録完了です。興味をもたれた方は、ぜひ登録をお願いします(笑)。

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