はじめまして、モバイルディレクターの久野(ひさの)と申します。モバイルメディアグループのマネージャーもしております。今回は、モバイルディレクターを代表しまして、モバイルメディアグループの業務内容と、そこで生まれる魅力について紹介させていただきます。

■約40のlivedoorコンテンツと約15のモバイルサイトを運営
弊社モバイルメディアグループご紹介させていただきたいと思います。当グループの事業を大きくふたつに分けますと、“メディア事業”と“受託事業”があります。

メディア事業においては、ポータルサイト『ケータイ livedoor』をはじめとする、いわゆる一般サイト媒体の運営を行っております。受託事業におきましては、公式サイトや一般サイトを問わず、各業種のクライアント様と共同で、さまざまな媒体の開発、運用を行っております。

そんななか、我らがモバイルメディアディレクターは、総勢10名程度(アシスタント含む)で『ケータイ livedoor』を管理しています。『ケータイ livedoor』内の約40コンテンツと約15のモバイルサイト(2007年6月26日現在)に携わっていることになりますね。もちろん、ディレクターだけで完結できる仕事は少なく、他部署や他部門のスペシャリストとの共同作業により、これを実現していることは言うまでもありません。

■ふたつのモバイル事業
メディア事業に携わるディレクターは、モバイルサイトに関する企画、開発、制作、運用のすべてに関わることになります。収益性、競合調査をもとに企画をたて、サービスレベルの確保と競合サービスの実状をもとに仕様を形成していきます。つぎに画面遷移を作成し、ようやくプログラム開発が動き出すことになります。仕上げとして、システム検証とコーディングは同時進行で行い、それらがすべて完了した時点でサービスインをするという流れになります。

受託事業においては、クライアントからの発注に基づき、システムを納品するという業務になります。この一連の流れには、企画の要素が含まれる場合もありますし、開発や制作のみに留まることもあります。また、運用も含めて継続して管理していく場合も当然あります。クライアントの発注内容により、業務内容が変化するというわけです。

また、事業として分類しにくいのですが、それら事業以外にもメディア事業をサポートするシステム構築のプロジェクトにも取り組んでおります。具体的には、モバイル広告の配信システムやモバイル絵文字の汎用的なシステム、モバイル端末情報の管理システムなど、モバイルに関連するシステムを構築しております。

ここまでざっとモバイル事業についてお話してきましたが、私たちの事業は大変そうに感じましたか?はい、大変です('∀'●)

■モバイルディレクターとして求められるもの
このような業務体系を採っている弊社モバイルメディアグループですが、モバイルディレクターとして特に求められる部分はどんなポイントなのか?それは、一般的なディレクターの方々よりも、システム的な知識を多く要求されるシーンが多い点だと思っています。

たとえば、受託事業においては“対クライアント”を含めたディレクションを行う必要があります。クライアントと技術者の双方に対して、仕様や工数、スケジュールの情報を的確に伝える必要があります。もちろん、システム開発時にミスや障害が発生したときなど、的確な判断と迅速な対応をする必要もあります。正確な報告の能力が求められるわけです。

また、モバイル関連のさまざまなシステム構築においても、モバイルディレクターがやるべきことはあります。ウェブ関連サービスのシステム設計から携わる必要があり、正確なデバッグを行う必要があります。これ以外にも、各キャリアやメーカーが競って開発を進めている携帯端末の仕様(互換性)との闘いをも、忘れることはできません。端末依存の問題に直面した際は、システムの実装を把握しつつも、問題を正確に判断できないと立ち往生してしまいます。そういったことを考えますと、より高いシステム知識が求められることがわかりますよね。

■ここで養うディレクションスキルはどこでも通用する
技術の世界は奥が深く、かんたんなものではありません。私を含めてモバイルディレクター一同、日々勉強の毎日ですし、絶えることなく新たな壁と遭遇します。しかし、その壁を乗り越えてプログラマーと近い距離で仕事をしながら、ディレクターとプログラマーの関係を越えて共同作業をし、ひとつのサービスを作りあげる喜びは大きなものとなります。

職種を越えた信頼感は、そのプロセスを経てこそ生まれるものだと思っております。その経験の積み重ねが私自身のモチベーションでもあり、自信ともなっております。「ここで養うディレクションスキルはどこでも通用する」と、周囲のメンバーにはいつも自信を持って伝えています。みんな自分に自信を持ちつつも、精進を重ねる毎日です。

ディレクターの職域は議論されることも多く、人によって目指す方向も異なってくるかと思います。いまもさまざまな志向のメンバーと作業を進めています。システム知識がディレクションスキルのすべてではありませんが、ディレクター職にとっての、ひとつの魅力だと思っています。

今回は一例を挙げさせていただきましたが、ほかにもたくさんお話したいことはありますので、また機会があれば、お伝えしたいと思います('∀'●)

今後とも、livedoor をよろしくお願い申し上げます。

------------------------------
無料ケータイポータル『ケータイ livedoor
携帯電話から → http://m.livedoor.com