こんにちは、livedoor でディレクターをしているANDYです。

私は最初「バナー作成」でウェブディレクターの訓練を行いました。
この「バナー作成」という案件の訓練に良いところは以下の3つと考えます。

・案件に関わる人数が2〜3人
・案件に必要な時間が短時間
・案件にある程度の緊張感がある

この案件を下記フェーズごとに処理することで、案件のミスを最小限に抑えることを学びました。


【フェーズ1】『自ら動く』
案件の詳細を分解することで、5割の仕事が完成したことになります。

・目的
これから作るバナーが何を目的としているのか確認します。クライアントの思惑を理解します。

・スケジュール
具体的な日時を明記して、今後の予定を明確にします。メールやファックスなどの形に残すことで「言った言わない」などのトラブルが減少します。

・案件の規定
サイズや容量、拡張子などの条件をまとめます。

・クライアントの要望
文言や素材の指定など、あらかじめ要望を聞き出します。これは、作業途中のやり直しを防ぐ効果があります。

・条件
クライアントの都合でスケジュールの遅延が発生した場合など、イレギュラー時の対応を確認しておきます。さまざまなケースを想定しておくことで、クライアントとの交渉が行いやすくなります。

【フェーズ2】『自ら理解する』
スケジュールが決定したら、フェーズ1の情報を構成書に落とし込んで形にする。

・参考になるバナーの収集
サイトはもちろん、さまざまなところから参考になるものを集めます。

・プロトタイプの作成
デザイナーに発注する前に、素材や文言などのアタリ(仮データ)を入れておくとデザイン的に可能か不可能か判断でき、作業のスピードが上がります。

【フェーズ3】『人に伝える』
必要情報をまとめた構成書を携えデザイナーとミーティング。

・スケジュールの確認
デザイナーのスケジュールに無理(緊急な案件)がないかなど、時間に関わる確認を行います。

・デザインテイストの確認
デザインの方向性など、クライアントの意向と合っているか確認します。

【フェーズ4】『人を動かす』
スケジュール管理とスケジュール調整。

・スケジュール調整
スケジュールに遅延が発生した場合、関係者に対して連絡と確認を行い、スケジュール調整(いわゆるリスケ)をします。リスケで生じる問題やデザインの突然変更など、担当スタッフが悲鳴をあげるようなことはディレクターの力で回避しておきたいところです。

【フェーズ5】『自ら責任を持つ』
成果を把握して、自分の経験値にする。

・データを分析
imp、クリック率、CTR などのデータを分析します。次の仕事のために、自分なりに分析して経験値とする。


以上のような行動は、本を参考にしたり、自分で失敗、修正し、考えて身につけました。
「習うより、慣れろ」が多いこの業界ですが、これから初めて前線に投入される方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

『参考にした本』
速習Webデザイン Webデザイン基礎

Webデザイン基礎―レッスン&レッツトライ形式で基本が身につく

Webディレクターのための失敗しないプログラム発注ガイド