こんにちは、livedoorのブログ担当ディレクターの久野(くの)です。『livedoor Blog』のポータル(http://blog.livedoor.com/)には、毎日何十万という膨大な数のアクセスがあり、ある人はlivedoorトップから、またある人は検索結果からと、さまざまな方法でサイトに訪れます。

それだけ多くの人がいれば当然、インターネットを見ているパソコン環境も多種多様であることが予想されます。『livedoor Blog』のポータルではアクセス解析を活用し、便利で使いやすいサイト作りに役立てています。たとえば、サイトに訪れて利用されるユーザーのパソコン環境や、どのページにどこからどのくらいアクセスがあるのかといったデータを日々調査しているわけです。今回は、そんなアクセス解析のデータを一部ご紹介いたします。

ウェブディレクターやプログラマーのようにインターネットに精通し、毎日たくさんのサイトを閲覧するような環境にいる人は、ブラウザにもこだわりを持っている人が多いですね。ブラウザに便利な拡張機能を追加できる『Firefox』などのブラウザを使うという傾向があるようです。実際、私もメインのブラウザは15個ほどの拡張機能を追加した『Firefox』を利用しています。

参考:livedoor ReaderにおけるFirefoxのシェアは55.9%(グラフあり)

それは『livedoor Blog』のポータルに関しても当てはまるパーセンテージでしょうか? 実際は『livedoor Blog』のポータルは訪れる利用者の層が幅広いため、アクセス解析を見てみると、ウインドウズに標準搭載されている『Internet Explorer』のシェアが88.73%にもなり、『Firefox』よりも使用率が圧倒的に高いことが分かります。

『livedoor Blog』のブラウザシェアlivedoor Blogのブラウザシェア

私はポータルサイトのウェブディレクターとして、サイトの制作段階で多くの種類のブラウザで正常に表示されるかの確認作業を欠かさず行っています。そんな確認作業において“普段からそのブラウザを使っていないと気づかないような現象”が発生することがあります。

特に『Internet Explorer』の場合、そんな現象が発生する確率が低かったとしても他のブラウザより重要視しています。『Internet Explorer』のシェアを考えると、結果的に多くの利用者の方に迷惑がかかってしまうことになりますので、なるべくそんな事態は避けたいところです。

『Firefox』は拡張機能が充実していて手放せない人も多いとは思いますが、ウェブディレクターならば利用者のことを第一に考え、自分の担当しているサービスくらいは普段から『Internet Explorer』で閲覧するよう習慣づけをしておいたほうが、問題の早期発見にも繋がっていいと思います。

なかには、「『Firefox』と『Internet Explorer』のふたつのブラウザを立ち上げるのは面倒くさい!」という方もいることでしょう。そんなときは『Firefox』のアドオン「IE Tab」を導入すれば、サイトフィルタで担当するサービスのURLを指定しておくだけで、自動的に『Internet Explorer』のレンダリングエンジンに切り替えてくれます。ですが、やはりそれでは通常の『Internet Explorer』の挙動とは多少なりとも異なってくるので、単体で『Internet Explorer』を別に立ち上げたほうが確実です。

ブラウザでの表示確認の問題として、バージョンによる表示機能の違いがあります。『Internet Explorer 6』で検証しようにも、『Internet Explorer 7』をインストールしてしまってもう後には引けないという方は、こちらを参考に『Internet Explorer 6』のスタンドアローン版をインストールしてみてください。

参考:IE6とIE7で検証する方法[to-R]


ほな