こんにちは、佐々木です。
Webディレクターに必要な基礎知識って何? という問題を考えるにあたって、『デジハリ』のようなスクールのカリキュラムを参考にしてみることにしました。まずは下記のリンク先をご覧ください。
Webディレクター専攻|クリエイターズスクールデジハリ
網羅的にあらゆることを勉強するカリキュラムになっています。もちろん、それぞれの分野におけるエキスパートを目指す必要はないのですが、とりあえず知っておくべきことだけでもかなりたくさんあります。
Webディレクターの場合、この「とりあえず知っておく」ということがとても重要です。
個人の技術が問われる場面であれば、「ちょっと知ってる」というのは「まったく知らない」のと同じ意味でしかありません。しかし、専門の異なるエキスパートたちをまとめてプロジェクトを進める場面になると、「ちょっと知ってる」ことと「まったく知らない」ことの間には大きな差が生まれます。まったく知らない言葉で会話はできませんが、おおまかな意味さえわかればなんとかなるものだからです。
とはいえ、あらかじめすべてを勉強しておくことはできないので、知らない言葉が出てきたらその場ですぐメモっておくようにします。さりー(sary)、せな(senna)、るしん(lucene)のように音からは想像できない表記が多いので、つづりも一緒に確認しておくと、あとで検索するときに便利です。
というわけで今回は、Webディレクターに必要な基礎知識のうち、デジハリのWebディレクター専攻のカリキュラムでは教えてくれない(かもしれない)ようなキーワードを思いつくままに書き出してみました。
なお、詳しい解説はあえてしていません。「とりあえず知っておく」ことと、検索して自ら勉強するクセをつけることが目的ですので、知っているキーワードであれば飛ばし読みして、知らないキーワードであれば検索してよくお調べになることをお薦めします。
* LAMP(らんぷ)
Linux、Apache、MySQL、Perl(あるいはPython、PHP)の頭文字を取ったもの。「LAMPがさー」という話はしませんが、「聞いたことありません」だと恥ずかしい言葉なので覚えておきましょう。ちなみにlivedoorの開発も基本はLAMPです。
* Linux(りなっくす)
OSです。「Linuxがさー」という話をする機会はあまりないのですが、代わりに、「CentOS」や「Turbolinux」といったディストリビューションの名前は出てくることがありますので、必要に応じて覚えていけばよいと思います。
* Apache(あぱっち)
Webサーバのデファクトスタンダードです。「Mac OS X」には最初からインストールされているので、お持ちであれば試しにそれをさわってみるといいかもしれません。Webの仕組みが理解しやすくなります。
* MySQL(まいえすきゅーえる)
もっとも有名なリレーショナルデータベース(RDBMS)です。RDBMSは単にDBと言う場合も多く、「でーびー」と発音します。関連して、「MyISAM(まいあいさむ)」「InnoDB(いのでーびー)」といったキーワードも不意に出てくることがあるので、知っておくと議事録をとるときにもつづりを間違わず恥をかきません。
* Perl(ぱーる)
プログラミング言語です。「Pearl」と書くと恥をかくので、つづりだけでも覚えておきましょう。ちなみに、ディレクターがプログラムをさわることはありませんが、「TT(Template Toolkit)」には常日ごろからお世話になっています。
* ロードバランサ
負荷分散装置のことです。F5社の「BIG-IP」のような専用ハードウェアを使うもののほかに、LVS(Linux Virtual Server)のようなLinuxを使ったものもあります。
* セッション
あっさり解説するにはあまりに重要な言葉なので、これについてはよくお調べになることをお薦めします。勉強していくと、「http」「リクエスト」「GET」「POST」「SSL」といった関連語句が頻出し、「そもそもWebって何?」という疑問も出てくると思いますので、これを機会にしっかり読んでおくとよいと思います。
* XSS(えっくすえすえす)
クロスサイトスクリプティング (Cross Site Scripting)のことです。頻出しやすい脆弱性でありながら危険度は一級なので、XSSという文字を見るだけで心臓がドキッとします(本当に)。どういう危険性があってどうやって回避可能なのかについては、ぜひ知っておきましょう。
* CSRF(シーエスアールエフ)
これもXSSと同じく脆弱性に関する言葉です。どういう危険性があってどうやって回避可能なのかについては、「ぼくはまちちゃん」 ――知られざるCSRF攻撃が参考になりますので、ぜひ読んでおきましょう。
* インジェクション
これもまた脆弱性に関する言葉です。代表的なものとして「SQLインジェクション」があります。検索するといろいろな例が出てくると思いますので、まずはこの危険性の恐怖を調べ、セキュリティに関する意識を高めていきましょう。
* SPF(えすぴーえふ)
メールの送信元アドレスの偽装を防止する技術です。これをやっていないと、『Gmail』や『Hotmail』などのWebメールにSPAMとして判定されてしまい、ユーザーにメールが届かなかったりします。私の場合、普段はlivedoor.comのドメインでサービスを提供しているので意識することがなかったのですが、nowa や Fastladder といった別ドメインでのサービスを行うときに勉強しました。とりあえず知っておくだけでも、いざというときかなり差が出るものだと実感しています。
* バージョン管理システム
CVS(しーぶいえす)やSubversion(さぶばーじょん)のことです。複数の人間がファイルを編集する場合に便利なものなのですが、自宅と会社のマイドキュメントを同期させるために使っているという人もいます。必要になったときに覚えてもいいのですが、あらかじめて覚えておいても便利です。また、「リビジョン」という言葉も出てくるので覚えておくとよいと思います。
* BTS(びーてぃーえす)
バグ管理システム(Bug Tracking System)のことです。バグの管理だけでなく、プロジェクトの進捗管理にも役立っており、私の場合、これがないと仕事ができないというくらい信頼を寄せています。
* マージ
「合わせる」とか「混ぜる」といった意味合いで使います。たとえば、「検索結果をマージして最新順でソートする」とか。とても便利な言葉なのでよく使います。
* サニタイズ
これも、普段はまったく使いませんが、会社にいるとよく耳にする言葉のうちのひとつです。
* 協調フィルタリング
Amazonの「おすすめ商品」のようなことやろうとするときに出てくる言葉です。わかりやすいのでよく使われるのですが、「強調」と勘違いしやすいのでご注意を。
これだけ書いても全然足りない感じなのですが、「とりあえず知っておく」のが目的ですので、今回はこれくらいに。知らない言葉はすぐ検索する、というクセさせつけておけば、あとはその場その場で勉強して次第にスキルアップしていけると思います。
Webディレクターに必要な基礎知識って何? という問題を考えるにあたって、『デジハリ』のようなスクールのカリキュラムを参考にしてみることにしました。まずは下記のリンク先をご覧ください。
Webディレクター専攻|クリエイターズスクールデジハリ
網羅的にあらゆることを勉強するカリキュラムになっています。もちろん、それぞれの分野におけるエキスパートを目指す必要はないのですが、とりあえず知っておくべきことだけでもかなりたくさんあります。
Webディレクターの場合、この「とりあえず知っておく」ということがとても重要です。
個人の技術が問われる場面であれば、「ちょっと知ってる」というのは「まったく知らない」のと同じ意味でしかありません。しかし、専門の異なるエキスパートたちをまとめてプロジェクトを進める場面になると、「ちょっと知ってる」ことと「まったく知らない」ことの間には大きな差が生まれます。まったく知らない言葉で会話はできませんが、おおまかな意味さえわかればなんとかなるものだからです。
とはいえ、あらかじめすべてを勉強しておくことはできないので、知らない言葉が出てきたらその場ですぐメモっておくようにします。さりー(sary)、せな(senna)、るしん(lucene)のように音からは想像できない表記が多いので、つづりも一緒に確認しておくと、あとで検索するときに便利です。
というわけで今回は、Webディレクターに必要な基礎知識のうち、デジハリのWebディレクター専攻のカリキュラムでは教えてくれない(かもしれない)ようなキーワードを思いつくままに書き出してみました。
なお、詳しい解説はあえてしていません。「とりあえず知っておく」ことと、検索して自ら勉強するクセをつけることが目的ですので、知っているキーワードであれば飛ばし読みして、知らないキーワードであれば検索してよくお調べになることをお薦めします。
* LAMP(らんぷ)
Linux、Apache、MySQL、Perl(あるいはPython、PHP)の頭文字を取ったもの。「LAMPがさー」という話はしませんが、「聞いたことありません」だと恥ずかしい言葉なので覚えておきましょう。ちなみにlivedoorの開発も基本はLAMPです。
* Linux(りなっくす)
OSです。「Linuxがさー」という話をする機会はあまりないのですが、代わりに、「CentOS」や「Turbolinux」といったディストリビューションの名前は出てくることがありますので、必要に応じて覚えていけばよいと思います。
* Apache(あぱっち)
Webサーバのデファクトスタンダードです。「Mac OS X」には最初からインストールされているので、お持ちであれば試しにそれをさわってみるといいかもしれません。Webの仕組みが理解しやすくなります。
* MySQL(まいえすきゅーえる)
もっとも有名なリレーショナルデータベース(RDBMS)です。RDBMSは単にDBと言う場合も多く、「でーびー」と発音します。関連して、「MyISAM(まいあいさむ)」「InnoDB(いのでーびー)」といったキーワードも不意に出てくることがあるので、知っておくと議事録をとるときにもつづりを間違わず恥をかきません。
* Perl(ぱーる)
プログラミング言語です。「Pearl」と書くと恥をかくので、つづりだけでも覚えておきましょう。ちなみに、ディレクターがプログラムをさわることはありませんが、「TT(Template Toolkit)」には常日ごろからお世話になっています。
* ロードバランサ
負荷分散装置のことです。F5社の「BIG-IP」のような専用ハードウェアを使うもののほかに、LVS(Linux Virtual Server)のようなLinuxを使ったものもあります。
* セッション
あっさり解説するにはあまりに重要な言葉なので、これについてはよくお調べになることをお薦めします。勉強していくと、「http」「リクエスト」「GET」「POST」「SSL」といった関連語句が頻出し、「そもそもWebって何?」という疑問も出てくると思いますので、これを機会にしっかり読んでおくとよいと思います。
* XSS(えっくすえすえす)
クロスサイトスクリプティング (Cross Site Scripting)のことです。頻出しやすい脆弱性でありながら危険度は一級なので、XSSという文字を見るだけで心臓がドキッとします(本当に)。どういう危険性があってどうやって回避可能なのかについては、ぜひ知っておきましょう。
* CSRF(シーエスアールエフ)
これもXSSと同じく脆弱性に関する言葉です。どういう危険性があってどうやって回避可能なのかについては、「ぼくはまちちゃん」 ――知られざるCSRF攻撃が参考になりますので、ぜひ読んでおきましょう。
* インジェクション
これもまた脆弱性に関する言葉です。代表的なものとして「SQLインジェクション」があります。検索するといろいろな例が出てくると思いますので、まずはこの危険性の恐怖を調べ、セキュリティに関する意識を高めていきましょう。
* SPF(えすぴーえふ)
メールの送信元アドレスの偽装を防止する技術です。これをやっていないと、『Gmail』や『Hotmail』などのWebメールにSPAMとして判定されてしまい、ユーザーにメールが届かなかったりします。私の場合、普段はlivedoor.comのドメインでサービスを提供しているので意識することがなかったのですが、nowa や Fastladder といった別ドメインでのサービスを行うときに勉強しました。とりあえず知っておくだけでも、いざというときかなり差が出るものだと実感しています。
* バージョン管理システム
CVS(しーぶいえす)やSubversion(さぶばーじょん)のことです。複数の人間がファイルを編集する場合に便利なものなのですが、自宅と会社のマイドキュメントを同期させるために使っているという人もいます。必要になったときに覚えてもいいのですが、あらかじめて覚えておいても便利です。また、「リビジョン」という言葉も出てくるので覚えておくとよいと思います。
* BTS(びーてぃーえす)
バグ管理システム(Bug Tracking System)のことです。バグの管理だけでなく、プロジェクトの進捗管理にも役立っており、私の場合、これがないと仕事ができないというくらい信頼を寄せています。
* マージ
「合わせる」とか「混ぜる」といった意味合いで使います。たとえば、「検索結果をマージして最新順でソートする」とか。とても便利な言葉なのでよく使います。
* サニタイズ
これも、普段はまったく使いませんが、会社にいるとよく耳にする言葉のうちのひとつです。
* 協調フィルタリング
Amazonの「おすすめ商品」のようなことやろうとするときに出てくる言葉です。わかりやすいのでよく使われるのですが、「強調」と勘違いしやすいのでご注意を。
これだけ書いても全然足りない感じなのですが、「とりあえず知っておく」のが目的ですので、今回はこれくらいに。知らない言葉はすぐ検索する、というクセさせつけておけば、あとはその場その場で勉強して次第にスキルアップしていけると思います。
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