こんにちは。『livedoor Wiki』などの担当ディレクターをしている渡辺です。ブログやSNSなどの CGMコンテンツが多い弊社ですが、メールなどの業務にも携わっているディレクターもいます。ということで、今回は『livedoor メール』についてお話しいたします。

この『livedoor ディレクター Blog』をご覧になればお分かりいただけると思いますが、一口にディレクターといっても仕事の範囲はさまざまで、メールの基本的な仕組みを知っておくのも重要だと思います。

ところで、皆さんは普段どれくらいのメールを送受信していますか? 仕事やプライベートを合わせると、相当なメール数になるのではないでしょうか。ときには重要な内容をメールで伝えていることもあり、メールの重要性は今も昔も変わらないのではないかと思います。


『livedoor メール』のサーバ構成
livedoor メールのシステムは300台以上ものサーバで構成されています。その中身をかんたんに紹介すると…

・ウィルスチェック用サーバ
前述したスパムやウィルスメールをブロックします。

・POPサーバ
送信されたデータを一時的に蓄積しています。 

・ファイルサーバ
ユーザーが送受信したデータを保持しています。『livedoor メール』では最大2Gまでデータを保持できます。

・ウェブサーバ
主にユーザーから閲覧できる部分を担当しています。加えて、アドレス帳やカレンダーなど付随したサービスの管理もここで行っています。

・システムサーバ
メールのポーリング機能や長期ログインしていないユーザーの管理などを行っています。

このほかにもISP接続サービス者向けや課金関連のサーバもありますが、この場では割愛させていただきました。

『livedoor メール』の仕組み
かんたんになりますが、メールの仕組みを紹介します。

受信
まず、送信者が利用している外部プロバイダーから送信されたメールは、インターネット網内でリレーされ、livedoorが管理するネットワークに到達します。その段階ではまだ受信できません。ウィルスチェック用のサーバを通過するのです。これはウィルスメールやスパムメールをフィルタリングすることで、ユーザーは安全なメールを受信できるようになります。
尚、スパムフィルタリングはRBL(Real Time Blacklist)という、SPAMが送られてくるサーバーのIPアドレスが登録されたブラックリストを使用しています。このブラックリストと照らし合わせて、通過できたメールだけがPOPサーバに蓄積され、ユーザーが受信できるようになります。

送信
今度は送信です。『livedoor メール』ユーザーから送信されたメールはlivedoorが管理するネットワーク内でリレーされ、外部ネットワークにリレーされる前に、受信時と同じようにウィルスチェック用のサーバを通過します。そこで問題のあるメールは弾かれて、安全なメールだけインターネット網にリレーされ、最終的には目的の相手に送信されます。

実はいままで紹介してきた『livedoor メール』ですが、今月よりGoogle社が提供する新メールシステムへの移行を開始することになりました。メールサービスはおおくのサービスベンダーで提供されていますが、今まで使用されていた方も、まだ触ったことがないという人も、この機会に新しい『livedoor メール』を試していただければと思います。