こんにちは。モバイルディレクターの川村です。
今年の夏に各キャリアの最新モデルが発表されてから、はや3か月。
以前に比べて動画の容量や画面サイズ、Flashのバージョンなど各端末のスペックはさらなる進化を遂げました。それに伴い、サイトのXHTML化やデコメールの配信などコンテンツの機能もどんどん拡張してきています。
その中のひとつに「位置情報機能」というものがあります。
知らない場所に行ったとき、自分が今どこにいるのか分からなくなったことはありませんか?
そんなとき、ボタンひとつで自分の居場所を表示してくれるのが位置情報機能です。最近では自分の子どもの居場所がわかるようにとキッズケータイにも取り入れられています。
位置情報の取得方法として、GPS衛星からとキャリアの基地局情報からの二通りがあります。
通常の端末には基地局情報から位置情報を取得する機能がついていますが、より正確な位置を計測するために最近ではGPS衛星に対応した端末が増えてきました。
それを受けて、天気や地図サービス、グルメサイト、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)でこのGPS機能が取り入れられてきています。
たとえば、「Wassr(ワッサー)」というSNSでは、自分が今どこでなにしているのかを位置情報機能を使って更新することができます。また「ホットペッパーポケッツ」では現在地情報から近くのお店を探すことができます。
以前までは、au端末のみでしか対応されていなかったGPS機能ですが、ドコモの903シリーズを皮切りに新シリーズで対応されてきたことを受け、ケータイコンテンツ同士の連携やさらなるサービスの展開の可能性が出てきました。
対応端末が少ないこともあり今までは導入しておりませんでしたが、この流れを受け『ケータイlivedoor』でも地図にGPSを含む位置情報機能を導入することとなりました。
では、こういったキャリアの新機能対応をどのように進めていくか、簡単に順を追って説明したいと思います。
◆仕様書を調べる
新機能を取り入れる場合、まずはその機能の詳細を調べる必要があります。
仕様書は各キャリアごとに違いますので、キャリアの情報サイトで各々の資料に目を通し、プログラマーさんと実装に関する打ち合わせをする際に必要とされる情報をここで抑えます。
今回は、全キャリアで共通の機能でしたので、キャリアごとの対応端末、測位方式、測位した情報の引き渡し方などを事前に調べました。
◆競合調査
次に、その機能が他サイトでどのように使われているのか、いわゆる「競合調査」というものを行います。既に実装されているサービスを見て、それらをヒントに自社サービスでの展開をイメージさせます。
今回の場合は、『livedoor 地図』への導入ということでしたので、公式メニューのGPS対応サイトと携帯のポータルサイトをメインに位置情報の導入の有無、サービスの展開方法(どういったコンテンツに導入しているのか)などを調べました。
◆遷移作成と工数見積もり
一通りの調査が終わったら、「モバイルサイトのスピード構築術」にあるように遷移図を作成し、それを基にプログラマーさんと打ち合わせをします。
作成した遷移ですんなり進む場合もあれば、システムの関係上大幅に変わる場合もあったりと、プロジェクトの開発ボリュームによってここでの打ち合わせ回数は変わってくると思います。目安となる開発工数が出たら、目標のリリース日を決め、そのスケジュールに合わせて開発に着手していきます。
※ちなみに、今回の件は1回の打ち合わせで話がまとまりました。
◆実機検証
開発が終わったら、今度はその機能がちゃんと動くか検証をします。ここで入念に検証を行い、バグをひとつずつ潰していきます。
今回は、少なくとも計6端末(3キャリアでGPS対応端末と非対応端末)での検証が必要となりました。
そのふたつの大項目で確認が必要なる検証項目をあげ、実機で確認していきます。
また、GPS情報送信の際にはキャリアの画面に遷移するキャリアもありますので、検証の際には要注意ポイントともなります。
ここで問題がなければ、いよいよサービス公開となります!!
※このサービスは10月1日(月)にリリースされました。
このように既存コンテンツに新機能を取り入れていくことで、サービスの幅はもっともっと広がっていきます。
「進化していくケータイ機能に、既存のコンテンツをいかに融合させていくか」
これを考えるのもディレクターの仕事のひとつかなと思っています。
今回はその一例として、地図へのGPS導入をあげましたが、弊社のモバイルメディアにはまだまだ伸びそうなコンテンツがあります。今後はこの位置情報機能を軸にしたコンテンツの横連携を考えていき、より便利で楽しいサービスを提供していければと思います。
今年の夏に各キャリアの最新モデルが発表されてから、はや3か月。
以前に比べて動画の容量や画面サイズ、Flashのバージョンなど各端末のスペックはさらなる進化を遂げました。それに伴い、サイトのXHTML化やデコメールの配信などコンテンツの機能もどんどん拡張してきています。
その中のひとつに「位置情報機能」というものがあります。
知らない場所に行ったとき、自分が今どこにいるのか分からなくなったことはありませんか?
そんなとき、ボタンひとつで自分の居場所を表示してくれるのが位置情報機能です。最近では自分の子どもの居場所がわかるようにとキッズケータイにも取り入れられています。
位置情報の取得方法として、GPS衛星からとキャリアの基地局情報からの二通りがあります。
通常の端末には基地局情報から位置情報を取得する機能がついていますが、より正確な位置を計測するために最近ではGPS衛星に対応した端末が増えてきました。
それを受けて、天気や地図サービス、グルメサイト、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)でこのGPS機能が取り入れられてきています。
たとえば、「Wassr(ワッサー)」というSNSでは、自分が今どこでなにしているのかを位置情報機能を使って更新することができます。また「ホットペッパーポケッツ」では現在地情報から近くのお店を探すことができます。
以前までは、au端末のみでしか対応されていなかったGPS機能ですが、ドコモの903シリーズを皮切りに新シリーズで対応されてきたことを受け、ケータイコンテンツ同士の連携やさらなるサービスの展開の可能性が出てきました。
対応端末が少ないこともあり今までは導入しておりませんでしたが、この流れを受け『ケータイlivedoor』でも地図にGPSを含む位置情報機能を導入することとなりました。
では、こういったキャリアの新機能対応をどのように進めていくか、簡単に順を追って説明したいと思います。
◆仕様書を調べる
新機能を取り入れる場合、まずはその機能の詳細を調べる必要があります。
仕様書は各キャリアごとに違いますので、キャリアの情報サイトで各々の資料に目を通し、プログラマーさんと実装に関する打ち合わせをする際に必要とされる情報をここで抑えます。
今回は、全キャリアで共通の機能でしたので、キャリアごとの対応端末、測位方式、測位した情報の引き渡し方などを事前に調べました。
◆競合調査
次に、その機能が他サイトでどのように使われているのか、いわゆる「競合調査」というものを行います。既に実装されているサービスを見て、それらをヒントに自社サービスでの展開をイメージさせます。
今回の場合は、『livedoor 地図』への導入ということでしたので、公式メニューのGPS対応サイトと携帯のポータルサイトをメインに位置情報の導入の有無、サービスの展開方法(どういったコンテンツに導入しているのか)などを調べました。
◆遷移作成と工数見積もり
一通りの調査が終わったら、「モバイルサイトのスピード構築術」にあるように遷移図を作成し、それを基にプログラマーさんと打ち合わせをします。
作成した遷移ですんなり進む場合もあれば、システムの関係上大幅に変わる場合もあったりと、プロジェクトの開発ボリュームによってここでの打ち合わせ回数は変わってくると思います。目安となる開発工数が出たら、目標のリリース日を決め、そのスケジュールに合わせて開発に着手していきます。
※ちなみに、今回の件は1回の打ち合わせで話がまとまりました。
◆実機検証
開発が終わったら、今度はその機能がちゃんと動くか検証をします。ここで入念に検証を行い、バグをひとつずつ潰していきます。
今回は、少なくとも計6端末(3キャリアでGPS対応端末と非対応端末)での検証が必要となりました。
そのふたつの大項目で確認が必要なる検証項目をあげ、実機で確認していきます。
また、GPS情報送信の際にはキャリアの画面に遷移するキャリアもありますので、検証の際には要注意ポイントともなります。
ここで問題がなければ、いよいよサービス公開となります!!
※このサービスは10月1日(月)にリリースされました。
このように既存コンテンツに新機能を取り入れていくことで、サービスの幅はもっともっと広がっていきます。
「進化していくケータイ機能に、既存のコンテンツをいかに融合させていくか」
これを考えるのもディレクターの仕事のひとつかなと思っています。
今回はその一例として、地図へのGPS導入をあげましたが、弊社のモバイルメディアにはまだまだ伸びそうなコンテンツがあります。今後はこの位置情報機能を軸にしたコンテンツの横連携を考えていき、より便利で楽しいサービスを提供していければと思います。
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