こんにちは。『livedoor Blog』担当の早岡です。3回目の登場になります。今回は、できたてホヤホヤの無料プロフィールサービス『プチプロフ』についてお話したいと思います。『プチプロフ』ってどんなサービス? というのは、実際にサイトを見ていただくとして、サービスが生まれた背景と特に苦労したことなどを紹介します。

プロフサンプル


■モバイルブログユーザー世代にマッチしたコンテンツ

私は『livedoor Blog』のモバイル版を担当していますが、最初は“パソコンのおまけ”ぐらいの位置付けで始まったこのサービスも、いまやパソコンと遜色ない機能を備え、「モバイルだけでブログを使っています!」というユーザーを多く見るようになりました。

そんななか、ユーザーから要望として多くあがっていたのが「プロフィール機能を追加して欲しい」という声でした。モバイルのみでブログを利用しているユーザーの大半は、中高生を中心とする若年層です。その世代で爆発的人気を誇る「プロフ(プロフィールサイトの略)」は、『livedoor Blog』にとって必須コンテンツと言っても過言ではありません。

パソコンでのインターネット利用が当たり前に行われている時代でも、まだまだ中高生にとっては、モバイルでのネット利用が大半を占めています。モバイルのコアユーザーを取り込むコンテンツを作成することは、ブログだけでなく、ライブドアのモバイルコンテンツ全般にメリットをもたらすことになります。

■「ライブドアならでは」の強みをプラスする
このような感じで始まったプロフプロジェクトですが、実はプロフには、中高生なら誰もが知っている超有名サービスがすでに存在していました。ただ、後発でサービスを立ち上げることによって、逆に「サイトの方向性が絞れた」ともいえます。

・既存サイトに足りないものは何か
・ライブドアだからできることは何か

この2点での訴求が、後発でサービスを立ち上げる際に、最も大切なことだと思います。私は、前者を「デザイン面での充実」、後者を「『livedoor Blog』との連携」とし、プロジェクトを進めていきました。このふたつさえあれば、既存の大手サイトに太刀打ちできると思いましたし、特にブログ連携は担当者として「これは絶対に流行る!」という自信がありました。それが、現在ライブドアが運営している『プチプロフ』というわけです。

■「中高生を制するものは、モバイル業界を制す」
『プチプロフ』は私にとって初めて「企画・開発・サービスイン」のすべてに携わったコンテンツでした。いま思い返すと、本当にいろいろなことがありましたが、

・絶対的な公開日が決められていないため、スケジュールが伸びがちになった
・デザイン重視のサイトなのに、自分自身のデザインセンスがイマイチだった
・ターゲットユーザーとの「年齢の壁」を感じた

特に、これらの点には何度も悩まされました。新規サービス立ち上げ時にはよくありがちな話だとは思いますが、「アレやりたい、コレやりたい」と意見の収集が付かず、気が付けば時間だけが過ぎていた……、といった状況にたびたびなりました。落としどころを見つけて、いかにプロジェクトを進行させるかがディレクターの腕の見せ所なのですが、「後発だからいいものを」と少しでも多くの意見を取り入れようとしてしまい、結果としてスケジューリングがうまくいかなかった部分もありました。

また、学生時代、美術をもっとも苦手としていた私にとって「デザイン重視」のサイト作りは、かなりの苦戦を強いられました。自分が「いいな」と思ったものをほかメンバーから酷評され、凹んだりもしました。

美的センスだけは、努力してもなかなか身に付かず、いろんな人の意見を取り入れることで、最終的にサイトを仕上げることができましたが、「苦労」という面は、ここがいちばん辛かったです。「終わり良ければすべてよし」ぐらいの気持ちでいますが……。

最後に、「中高生がターゲット」というサービスは、20代後半に差しかかった私にとって、かなりの強敵でした。ギャル語が理解できず最初の挫折を味わい、「KY」「JK」といった若者が使用する略語の意味をひたすら検索し、ティーン雑誌をコソコソ本屋に買いに行ったり……と、ターゲットを理解するためにかなりの努力を重ねました。

悲しいことに、「年齢の壁」問題だけは、サービスが開始してからもずっと続いていくわけですが、「プロフ」「モバゲー」「顔ちぇき」など最近のモバイルヒットサイトはすべて中高生がメインユーザーとなっています。

ちょっと大げさですが、今回のプロジェクトを通して、「中高生を制するものは、モバイル業界を制す」という風を感じることができました。これからは少しでも中高生の気持ちが理解できるように、「せめて気持ちだけは若くもっていないとなぁ」などと思います(こんなオチですみません)。

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プロフQR