こんにちは。livedoor でコンテンツ企画チームに所属している北村です。現在『イ毛メン通信』 というタイアップコラムを『livedoor ニュース』で連載しています。livedoor では初めて連載コラムという形を使った広告を制作しました。実際にどのようにこのコラムが作られたのかをご紹介したいと思います。

1. イ毛メンくんの意味
『イ毛メン通信』はストーリー形式で記事が展開していきます。そこに登場するイ毛メンくんは、33歳のSEで最近髪の毛が薄くなったことに悩んでいるという設定です。これは、髪の毛に悩んでいるユーザーから「自分のことかな?」と共感を得てもらえるように作りました。ほかの人物が生まれた背景は以下のとおりです。

登場人物の意味
イ毛メンくん …… 髪の毛に悩む30代男性
バリモテ先輩 …… 髪の毛に対する正しい情報を伝える
エビ子ちゃん …… イ毛メンくんが髪の毛をどうにかしたいと思う動機

2. どうやって12回続けるか
動機はエビ子ちゃんを振り向かせたいことです。できるだけ無謀な挑戦でないと、ストーリーに幅が出ないので、エビ子ちゃんは社内でいちばん人気のある女性にしました。そして1度は振られてしまうけれども、どうにか頑張る姿を描きつつ、そこで髪の毛に優しい情報を織り込んでいくようにしています。話を続けるために、簡単に目的達成させないようにハードルを設けています。ハードルはエビ子ちゃんに彼氏がいるかも疑惑、嫌われたかも疑惑など、ささいなことですが「誤解→不安→解決」が随所に入るようにしました。

3. どうやってスタッフに伝えるか
記事の執筆は、外部のライターさんとイラストレーターさんにお願いしています。そのおふたりには、こちらが提示したイメージを具体化していただくことになるわけです。私はイメージしている芸能人、言いそうなこと、着ていそうな洋服など、思いつくかぎりのキーワードを渡して、ブレストしながらお互いのイメージを共通化させました。できるだけ、自分とイメージするものが近いスタッフを選ぶことも重要かもしれません。

番外編:イメージを広げる
登場人物に深みを出すには、人間観察に限ります。テレビも雑誌もマンガも大体キャラクターがはっきりしています。その役割分担をなんとなく分解するなど、情報を自分のなかでカテゴライズすることがイメージを広げ、人に伝えるためには有効かと思います。

あまりウェブディレクターらしくない話ですが、『イ毛メン通信』にかかわって、web 広告の手法の幅広さと奥の深さを知りました。もっといろいろなことを考えてみたいです。最後に、『イ毛メン通信』をまだ見ていない方は、連載中ですのでぜひご覧ください。