こんにちは、モバイルディレクターのカワムです。


自社サービスのコンテンツをいかに盛り上げるか日々試行錯誤を繰り返している我々ディレクター陣にとって、他社の動向はとても気になるものです。

しかし、業務の合間を縫って他社の動向を全て把握することがとても厳しいのも現状です......

そこで弊社のモバイルグループでは様々な分野ごとにチームを編成し、モバイル業界の動向を調査しています。
動向調査の結果を「モバイル研究会(通称:モバ研)」と呼ばれる会議で共有していきます。

会議は週1〜2回のペースでモバイルディレクター、デザイナーを中心に開催されています。
内容によってはプログラマーにも参加してもらいます。

現在、モバイル研究会で市場調査のために編成しているチームは以下の5チームです。

  • モバイルメディア研究会

  • モバイル端末情報研究会

  • モバイルユーザインターフェース研究会

  • モバイルクリエイティブ研究会

  • モバイル SEO 研究会



各自1〜2個のチームに所属しており、それぞれのチームにはまとめ役の会長がいます。
会長を中心にチーム目標を設定し、チームメンバーで調査・フィードバックを行っていきます。

今回はこの中から、私の所属している「モバイルユーザインターフェース研究会(通称:M.I.R)」についてお話したいと思います。

M.I.R では、チーム目標として以下の3点を挙げました。

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  • モバイルメディアの UI に関する標準化を試みる

  • 他社サービスにおける UI 関連の取り組みをキャッチアップし共有する

  • 効果のあったUIを実際のサービスに落とし込む


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モバイルでは、「これ!」という UI のレギュレーションがありません。
そのため今までは大まかなレギュレーションを決め、各コンテンツで細かい UI を決めていました。
そこで今回効果的な UI は何か?ということを調査するためにこのチームが発足されたわけです。

各チームで目標が決まったら、メンバーで各々の調査を進めます。

モバイルUI1


写真は、M.I.R チームで「ページング」について調査を行っているところです。

この調査はサイトの回遊率をあげるために、効果的なページングを自社サイトに落としこむことを目的として行われました。
例えば、ある程度情報量が決まっていてそれらを時系列の一覧で見たいときのページング表記は、Google 風のページング が効果的ではないかと考え、「ケータイ livedoor」コンテンツの「歌詞」と「ニュース」で現状のページングでのアクセス数と Google 風のページング を入れた場合のアクセス数を比較しました。

■ページング表記
【改善前】
 *.前へ|次へ.#

【改善後】
 *.前へ|次へ.#
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■アクセス数推移
モバイルUI2


赤く囲ってあるところが Google 風のページングの数字部分です。
これを加えたことでページング全体のアクセス数も増え、サイト内の回遊が改善前よりよくなったことが伺えます。

今回の結果を受けて、今後はある程度の情報量がある検索ページでは Google 風のページング の表記にしてみようという結論に至りました。


このような各チームの調査が終わると、モバ研で15分程度の発表をかねたプレゼンをします。
だいたい2チームずつ2〜3週間ペースでプレゼンを行っています。

プレゼンのあとはみんなでディスカッションタイムとなります。
「ここのコンテンツに反映させてみよう」とか「もう少しこういうデータが欲しかった」など意見を出し合い、次の調査につなげていきます。

ちょっとした勉強会のような会議ですが、自分の追えていなかった情報をキャッチできたり、思わぬ調査結果が出てコンテンツの見直しが出来たりとモバイルグループの中で大変有意義な時間となっています。


業務に押されておごそかになりがちな情報収集もこのようなグループ体制で行うと効率も上がりますし、グループワークという部分でまた一味違った楽しみが増えるのではないでしょうか。

ライブドアでは、このように研究熱心で、常に最先端の情報をキャッチしたいと思う人材を募集しています。