こんにちは、櫛井です。
先日、アメリカに行って現地で起業された方にお話を聞く機会がありましたので感想などを書いてみたいと思います。あくまで私自身が感じた内容ですので、事実と違う点があるかも知れませんのでご承知おきください。






【01】規模感の違い


サービスを作っている職種は
・ビジネスの提携をする「セールス」
・サービスの仕様決めたりする「プロダクトマネージャー」
・デザインをする「デザイナ」
・サービスを作る「エンジニア」
・サービスの質を高める「QA(Quality assurance)」
といった形だそうで、日本とあまり変わらないようでした。企画からリリースまでのスピード感は大きく変わらず、制作に関わる人数やサーバの台数などはサービスの規模により違うそうですがあまり多くの人材・コストを投入していないというのは興味深いポイントでした。

また、日本で言う「ディレクター」は「プロダクトマネージャー」と呼ばれる肩書きのようです。
「プロダクトマネージャーはセールス出身が多く、お金の流れなどについてわかってないと肩書きとして名乗る実力があるとは言えない。インターネットや技術を知っている事が大前提なのでエンジニアとの対立はない。理系が多く、文系出身は殆どいない。」
と聞いた時は、少し面白いなと感じました。理系が多い、という部分は大学・大学院のことを指しているのかな?という印象でした。

規模感が違うと感じたのは、売り上げ・ユーザー数、が桁1つ多いという点です。
既存の大規模なコミュニティでの展開をしたところ、1週間で100万人の会員登録があったそうで驚きです。


【02】広告戦略の違い


日本ではマス広告などでもWebサービスを見かけるようになってきたのでアメリカでの広告戦略について聞いてみました。

「地域・人口・人種が一定しないのでマス広告をやるつもりはない。どこに出せば効果的なのかノウハウがないし、それをやるコストがあるなら"利用してほしいユーザー層でアクティブな人"にいかに使ってもらうかを考える」

とのことです。確かにアメリカほど広くて、人口分布がまばらな場合はマス広告というのはコストパフォーマンスが低いのかも知れません。"利用してほしい ユーザー層でアクティブな人"に届くように、というのは、サービスの性質にもよると思いますが livedoor でも早速見習いたいポイントでした。


【03】夢を見ることが出来る環境

「Web 業界」あるいは「IT 業界」というのは、必ずしも憧れの職業では無いのが日本の現状だと感じています。
個人的には 制作を生業にして生きていけているのは誇りに思いますし、出来て間もない業界なのでチャンスが沢山あると思っています。むしろ、チャンスがそこにあるのに大人ぶってカッコつけて「キツそうだから」というイメージだけで避けてしまうのは本当に勿体無いと感じています。

ちょっと脱線してしまいました。
今回のアメリカ出張で最も強く感じたのは「Web を通じて夢を見ることが出来る」ということでした。超巨大企業が数兆円という途方もない金額の買収交渉をしたり、小さなベンチャー企業が設立から2年も経たない間に数十億円を稼ぐということが本当に起こっている環境でした。
実際にそういった事例を目の当たりにし、大きくなった会社の税金で地域が潤っていく様子を身近に見ている人というのは十分その業界に夢を持てるのではないか、と感じました。


ライブドアでは「夢は見るものじゃない、叶えるものだ!」とか言っちゃうディレクターも募集しています。