こんにちは、櫛井です。
自社で広告媒体を扱っていることもあり、社内では広告用語が頻繁に飛び交っています。今回は、インターネット広告用語を頻繁に使う順に基礎から解説していきたいと思います。超基礎入門ということで、広告について話をする時に用いられる用語についても解説していきたいと思います。


【01】基本的な用語


■コスト
サイト構築に関わる費用全般のことで、人件費・モノや情報の値段などをさす。Web サイト制作では「イニシャルコスト」や「ランニングコスト」などがある。

■イニシャルコスト
新規でサイトを制作するためにかかるコストのこと。初期投資費用。

■ランニングコスト
サイトの運用をするために必要なコストのこと。運用コストと呼ぶ場合もある。

■PV(ピーブイ)
Page View(ページ ビュー)のことで、ページの表示回数をさす。
広告を掲載するページがどれくらいの規模感なのかという指標になることが多い。


【02】ビジネスモデルについての用語


■ビジネスモデル
ビジネスの仕組み、どういった形態で売り上げを出すのか具体的な仕組みをさす。

■レベニューシェア
成功報酬型の一種で「売り上げに応じて利益を分配する」というビジネスモデルをさす。
サイト制作に関わるコストをお互いで分担するため、受託制作でありがちな「作って終わり」ということが無くなる。開発に関わる社外へのコストが発生しないため気楽な面もありますが、売り上げがないとやる意味が無くなってしまうためお互い必死になれるのが特徴。

■アフィリエイト
商品などにリンクを張り、実際に購入された際に決められた紹介料金を受け取る仕組み。

■バーター
お互いにコストを持ちより「制作費」「○○情報量」「○○使用料金」などの金銭的なやり取りが発生しない状態をさす。実験的な試みをする際によく見られる。語源については諸説ある。


【03】広告についての用語


■グロスとネット
グロスは「広告で売り上げた金額の全て」をさす。ネットは、グロス(売り上げの全額)から、広告代理店の手数料などを差し引いた金額で、実際に受け取る金額。

※グロスとネットは一番間違えやすく理解するのが難しいと思いますが、たとえば豪華な箱に入った腕時計があったとして、箱だけは返却しなくてはいけないとします。そうすると
 グロス=「豪華な箱に入った腕時計」
 ネット=「腕時計本体」
というかんじになります。

■imp(インプ)
impression(インプレッション)は広告表示回数のことで、50万インプ、などのように略されることがある。
50万インプであれば50万回広告が表示されたという意味。単純に「50万 PV で50万インプ」ということでは無く、同一ページ内に複数の広告がある場合などは広告の表示回数でカウントされるため注意が必要。

■コンバージョンレート
コンバージョンは、会員獲得や購買数の最終的な成果をさす。コンバージョンレートはコンバージョンの割合がどれくらいかを表すもので、訪問者に対してどれくらいの成果があったかの指標となる。

■CTR(シーティーアール)
Click Through Rate(クリック スルー レート)のことで、クリックされたパーセンテージを指す。クリックされた数÷表示された回数広告 で算出できる。
効果測定の1つの基準であり、CTR が高いということは効果的に広告の出せる場所でもあるので「広告出稿する側」にとってよい媒体と言える。

■CPC(シーピーシー)
Cost Per Click(コスト パー クリック)のことで、クリック1回あたりの料金をさす。出稿金額÷クリック数で算出できる。
50万円で出稿した広告が10万クリックされたら、500,000÷100,000=5 なのでCPCは5円となる。

■CPA(シーピーエー)
Cost Per Acquisition(コスト パー アクイジション)のことで、会員獲得や購買数の成果を獲得するために1件どのくらいのコストがかかったかを表す値。100万円かけて掲載した広告の効果で100人が会員登録した場合のCPAは1万円となる。

■CPM(シーピーエム)
Cost Per Thousand(コスト パー サウザント)のことで、1,000ページビューあたりの広告売上げをさす。詳細はCPM で捉える広告効果の感覚という記事を参照。

■セグメント
分割したものの1つ、という意味だがインターネット広告用語として使う場合は「属性」をさす。
代表例として
・性別
・年齢
・地域
・職種
などがある。
この情報が正確に把握できていると「出稿する広告の商品内容が媒体に適しているかどうか」を事前に検討することが出来る。
(利用ユーザーが30代の男性中心であるサイトに「まつ毛パーマ」の広告を出してもあまり効果は期待できない 等)



何かと横文字にしたがる営業さんは苦手ですが、単純に略すことによって会話に必要な時間を短縮できるという点で覚えておくと損はありません。

ライブドアでは、広告用語の意味だけではなく効果的な広告手法について語ることが出来るディレクターを募集しています。


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