こんにちは、ライブドアの小久保です。

このディレクター Blog でも弊社の開発体制について色々書かせていただいておりますが、最近特に重要だと感じているのは、今後いかにしてメガヒットサービスを生み出す体制を作れるか?ということです。

誰もが認めるメガヒットサービスというのは、やはり作り手(特にエンジニア)の信念が強烈に宿っており、それを最後までやりきれるかどうかが勝負の分かれ道だったと思うのです。「こういうサービス面白くない?」というアイデアはおそらくどこの会社でも日々生まれていると思いますが、それをやり切れるか、やり切れずに日常業務に埋没していくのか、が決定的な違いを生んでしまうのでしょう。

「これだ!」と思ったサービスがいつもヒットするとは限りませんし、プロモーションや戦略的な要素も重要だとは思いますが、少なくとも「これだ!」と思っている人が不在のサービスにメガヒットは有り得ないのです。「アメリカで感じた、Webを取り巻く環境の差」のエントリーでも日米の差に触れておりますが、アメリカの企業が脅威だと思ったのは、自分たちはこのサービスでメガヒットを狙うんだ、という強い意志のもとに会社が一つになって動いている点でした。

私が思うに、大半のエンジニアは「これ使いづらいなあ、こうしたらいいのに」とか「こういうサービスあったらいいのに」ということを日々感じているものだと思います。(もちろんエンジニアに限ったことではありませんが)

そして、そういうエンジニアのつぶやきの中に、実は非常に重要なことが眠っていることがあります。ディレクターとしては、その“重要なつぶやき”を聞き流さずに掘り下げて聞き、実現へ向かって後押ししていくことが重要だと思います。そのためには、エンジニアと日々話をする機会があることが必要ですし、実行に移すためには周囲を説得するための理論武装も必要になります。

例えばエンジニアとディレクターの会話のイメージはこんな感じです。

エンジニアA「このサイトいけてないなー。っていうか○○と○○を使って○○なサイトあったら良くね?」

ディレクターB「え??そんなこと出来るんですか?」

エンジニアA「え、そんなの余裕でしょ。API公開されてるんだし。」

ディレクターB「じゃぁ、それに○○の情報引っ張ってきて○○なことも出来たりしますか?」

エンジニアA「んー・・・まあちょっと面倒くさいけど出来なくはないね。」

ディレクターB「分かりました、じゃあちょっと絵書いてみるんでまた相談させてください。」

〜翌日〜

ディレクターB「昨日の○○の件、こんな感じで考えてみたんですけどどうでしょう?」

エンジニアA「お、仕事早いねー。大体こんなイメージだけど、ここはこうした方が便利じゃね?」

ディレクターB「あーそうっすね。んで、ビジネスモデルは○○っと。。なんかイケる気がしてきました!これで社内通してみます!」

エンジニアA「おー、頑張って。通ったら焼肉おごってね。」

実は、世のメガヒットサービスは超優秀なエンジニアが1人でモックを作って最後まで持っていくパターンが多いのかも知れません。ただこれは非常に属人的で、多忙な業務の中でそこまでやり切れる人はそうはいないでしょう。スケール化や最終的な収益化を目指すのであれば、体制的にも調整しなければならないことは多いですし、その調整まで一人でやり切るのは相当大変なことだと思うのです。

このエントリーのタイトルに戻りますが、メガヒットサービスを生み出すためにディレクターがすべきことの1つとしては、エンジニアの“重要なつぶやき”を聞き流さずに、「それイイ!」と思ったら意地でもフィニッシュしてやる、ぐらいの気構えを持つことだと思います。

今日も、あなたの周りのエンジニアがボソッと重要なことを言ってるかもしれません!