ポータルサイト全体の事業を統括している、メディア事業部長の田端です。

ライブドアは、サイト全体として、コア・ターゲットとなるユーザー層を設定しています。少し前に、LEON という、リッチな中年男性向け雑誌が「チョイ悪オヤジ」というターゲット設定で、大成功しました。女性誌の CanCam における「エビちゃん OL」も同様の成功事例です。

これらの事例は、メディアとしてのターゲット設定、もう少し平たく言えば、「キャラ設定」がうまくいったモデル・ケースです。お笑い芸人同士が「キャラの重なり」を気にするように、(実は、「キャラの重なり」嫌がるお笑い芸人の心理は、マーケティング用語でいうところの、「ポジショニング」の議論そのものだと思っています)メディア会社としてのライブドアも、自社のターゲットユーザーについて、明確かつ具体的なユーザー像を設定したいと思っています。

ライブドアが、コア・ユーザーとして設定しているユーザー層は、「デジタル・ネイティブ」と言われる人たちです。今回は、大変なパワーを発揮しつつある「デジタル・ネイティブ」について、説明したいと思います。



世界が注目する今年後半の大イベントと言えばアメリカの大統領選です。アメリカのブロガーたちの大部分は、オバマ候補を支持しました。

オバマ候補を支持する大量のブログ記事に加え、ネット上のファンが自発的に作成したオバマ応援ソングのプロモーション動画が、YouTube上で莫大な視聴回数を記録し、ヒラリー候補を打ち破る原動力となりました。

もし、オバマ候補が大統領になれば、「デジタル・ネイティブ」のパワーが、彼に大統領の座をもたらした、と言えるのではないでしょうか。これこそが、ライブドアが考える「デジタル・ネイティブ」のパワーの具体例です。

我々ライブドアとしては、アメリカだけにとどまらず、「デジタル・ネイティブ」的な感覚を持った生活者が、日本においても、一般生活者の中に増殖し、ネットだけに留まらず、メディア業界の地殻変動の震源地になっていくはずだ、と考えています。

ライブドアが考える「デジタル・ネイティブ」的な感覚を持った人たちとは、例えば...

・感想 Blog から当たりをつけ、見たい場面だけ YouTube でドラマをチェックする OL
・日経新聞を読まずに、ケータイから、為替や株価情報をチェックする銀行マン
・街頭ビジョンで流れた PV を気に入り、そのまま iPhone で新曲を購入する大学生
・グーグルストリートビューで見た街の様子を参考にして、不動産投資を行う資産家

のように、「デジタル」をテコに既存のルールを軽やかにバイパスしてしまうネット・ユーザーたちのことです。

今や、こういった人々は、SF 映画の中の存在ではなく、電車で隣に乗り合わせても不思議ではないほどに、有り触れた存在になり、もはや無視することの出来ない影響力を持ち始めていますし、そのパワーはますます社会の中心にまで浸透していくと確信しています。

ライブドアは、「デジタル・ネイティブ」的な文化を体現するネットメディアである「ブログ」を軸にした国内の CGM サービスにおけるリーディングカンパニーとして、さらに、サービスの深化に努めていきたいと思っています。

参考リンク:
『2015年のメディア・コンテンツ産業』 〜消費者調査結果とクリエイティブ産業への変革シナリオ〜(野村総研)
NHKスペシャル 「デジタル ネイティブ」