はじめまして、ライブドアキャリアを担当している小俣といいます。

いきなりですが、ライブドアにはたくさんの広告枠があることは、皆様ご存知かと思います。トップ以外の各コンテンツのヘッダー部分に出ている横長のバナーや、ニュース面に掲載されているテキストなどがその代表例でしょう。

その広告枠、常に完売状態なら万々歳なのですが、売れずに枠が空いてしまう場合もあります。
このような場合、売れなかったからといって空欄にするわけにはいかないため、フィラー(自社広告)を出します。
例えばテレビの場合、番組宣伝や公共広告機構の CM がフィラーとして使われます。
そしてライブドアの場合、自社広告は各コンテンツの広告を出すのですが、やはり自社の広告といえども広告。結構キャッチコピー1つで、クリックされる数が大きく変わってきます。
そこで以下に、効果的なキャッチコピー作成のための、3つコツを書かせていただきたいと思います。


【01】コツその1 「何を」伝えるか

まずは伝える「何」かを探しますが、何=特徴と考えてください。
あなたが手がける Web サイトや商品、サービスの特徴を、どんな些細なことでも、または悪いことでも、とにかく何でも良いのでリストアップしていきましょう。

例えば私が担当しているライブドアキャリアが持っている特長をいくつかリストアップしてみると…

・転職、派遣、アルバイトと、3つのカテゴリーがある
・1つのカテゴリーで、複数社(例えば FromA-navi とe n のアルバイト)の求人情報を探せる。
・毎日新しい求人情報がアップされる
・女性に特化した求人コーナーがある
・SE 向けの楽しい記事が読める

こんな感じです。


【02】コツその2 「誰に」伝えるか

伝えたい内容はリストアップできたところで、伝えたい内容を誰に伝えたら一番刺さるかを考えていきます。つまりターゲットのリストアップです。
例えばライブドアキャリアでしたら...

・現在無職の方や家事手伝いなど、仕事をしていない人
・なんとなく仕事を変えようかなと思ってる人
・転職は考えてないけど、今の仕事に不満を持ってる人
・時間のたっぷりある学生
・自分の都合を優先したいフリーター

こんな感じです。
この「何」と「誰」を組み合わせるだけで、良い感じのキャッチコピーが出てきそうじゃありませんか?
例えば次の組み合わせで、こんなキャッチコピーなんていかがでしょう?

”ニートや家事手伝いなど、仕事をしていない人”+”1つのカテゴリーで、複数社の求人情報を探せる”
・『良いな』と思ったら、とにかく応募。 仕事は自然に寄ってくる!
・すぐ応募すればよかったって何度後悔したことか…。いま、すぐ、探そう!!

”自分の都合を優先したいフリーター”+”転職、派遣、アルバイトと、3つのカテゴリーがある”
・仕事を選べる! 大きな自由を手に入れろ!!

このように、誰に何を伝えるかをはっきりさせるだけで、大分違う角度からのキャッチコピーが作れるかと思います。


【03】コツその3 3つの小技

3つめのコツは、前述の2つのコツから生まれてきたコピーをさらに強化する3つの小技です。ボディーブローのようにジンワリ利いてきますので、活用いただければと思います。

1.呼びかける。
ただ一言「あなたへ」「皆様へ」「○○な方へ」これだけです。でも不思議と人間って、呼びかけられると手を止めて見てしまうのです。

・使用前
求人情報が、たくさんあります。

・使用後
あなたに合った求人情報が、たくさんあります。

なんとなく使用後の方が、目に留まりませんか?
目に留まったあなた。それが、呼びかけ効果です。


2.数字を使う
数字が書かれていると、具体性や信憑性が出てくるので、非常に効果的です。

・使用前:
仕事を選べる! 大きな自由を手に入れろ!!

・使用後:
80,000件の仕事を選べる! 大きな自由を手に入れろ!!

どうでしょう、数字が入っている方が納得感や説得力を感じませんか?
ただ、この数字に嘘の数字をいれるのだけはやめましょう。
目の前だけを見れば、嘘の数字の方が効果はでるでしょうが、嘘がばれた後はもう見向きもされなくなってしまいますので、お気をつけください。


3.「カタクリコ」を使う
「ゾクゾク」とか「ジャンジャン」とか「シンシン」などのように、カタカナの繰り返し言葉(私はこれを”カタクリコ”と呼んでいます)を入れましょう。

・使用前:
あなたに合った求人が、見つかる!

・使用後:
あなたに合った求人が、ドンドン見つかる!

使用後の「ドンドン」という言葉を見た時、ほんの少し惹きこまれませんでしたか?
カタカナの繰り返し言葉(カタクリコ)が目に入った瞬間、その言葉から連想される音やイメージが頭の中で展開されて、見た人の心をググっと掴んでくれます。


いかがでしょうか、どれも特別なことではありませんが、それを意識することによって、今までとは違ったアプローチが可能になり、また効果の程も上がると思われます。
ちなみにライブドアキャリアの自社広告の場合、上記のことに注意を向けた結果、CTRが0.01〜0.02%向上しました。
あ、たった0.01%って思いました? 実はこの0.01%の向上ってとても大きいんですよ。

例えば、媒体資料(PDF)にあるニューステキスト。1週間で2000万 imp あるので、CTR が0.01%向上することにより、2000クリックほど増える計算です。
1人1回クリックしていると考えた時、0.01% の向上は、2000人の心を掴んだということになるのです。0.01% の大きさ、ご理解いただけましたでしょうか?

キャッチコピーに限らず、言葉の世界は奥深い世界ですので、これからも勉強していこうと考えています。もちろんその過程で新たに発見したことなど、このような場を通じて、皆さんにお伝えしていけたらとも思っています。

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