こんにちは、コスプレサイト『Cure』担当の乾たつみです。

よく「コスプレサイト運営しています」と人に話すと、「ああ、コスプレですか…」と解ったような解らなかったような返事が返ってきたり、「"コスプレ"ってアキバのメイドやナースとかでしょう?」といった質問を受けることがよくあります。
そこで、今回は「コスプレ」について、少々詳しく書いてみたいと思います。

【1】コスプレの種類
「コスプレ」には、大まかに分けて次のような種類があります。
(※正式な分類はありません。あくまで参考程度にご覧ください。)

●キャラコス
「キャラクター・コスプレ」の略。アニメや漫画、ゲーム、小説、映画、特撮、ドラマなどのキャラクターの衣装を着用して楽しむコスプレ。

●ユニコス
「ユニフォーム・コスプレ」の略。メイドやナース、フライトアテンダント、ミリタリー(軍装)、キャンギャル、スーツなど実際に業務で使用されている衣装(主に制服)を着用して楽しむコスプレ。セーラー服や学生服なども含まれる。

●民族衣装系コス
浴衣や着物、チャイナドレス、アオザイ、サリー、チョゴリなど民族衣装を着用して楽しむコスプレ。

●ファンション系コス
ゴスロリやロック、パンクなど、ファッション系やヴィジュアル系の衣装を着用して楽しむコスプレ。

●芸能系コス
別名、三次元コス。ジャニーズやアイドルなどの芸能人及びアーティストの衣装を着用して楽しむコスプレ

●オリジナルコス
ネコミミやオリジナル衣装など、普段着とは違う衣装を着用して楽しむコスプレ。

【2】「コスプレ」の認識の違い

『Wikipedia』を見ると、「コスプレ」の定義は以下のように紹介されています。

------- 以下、『Wikipedia』より抜粋 -------
「コスプレ」
コスプレはコスチューム・プレイを語源とする和製英語で、仮装の意。
狭義では、アニメなどの登場人物のキャラクターに扮する行為を指す。
多くのコスプレサイトで、コスプレを英語表記する際、語源を意識してCosplayと記述したため、綴りとしてはCosplayが用いられる事が多い。
これはそのまま英語圏にも逆輸出され、英語圏においてもCosplayで通用する。

またコスプレ行為を行う人の事をコスプレイヤー (Cosplayer) と呼ぶ。
愛好者内の俗称ではレイヤーと略して呼ばれる事もある。

------- 抜粋・引用ここまで -------

しかし、「コスプレ」と言う言葉で、世間一般の人が連想するのは、『秋葉原』『メイド』若しくは『セーラー服』や『ナース』といったキーワードではないでしょうか?

事実、一般のテレビや雑誌で「コスプレ」の見出しがつく場合、『ユニコス』(制服のコスプレ)について紹介されていることが殆どです。
従って、サブカルチャーにあまり興味がない人の認識では、『ユニコス』=「コスプレ」であり、稀に『キャラコス』(アニメや漫画のキャラクターのコスプレ)が混ざっているという風に解釈されています。

ところが、当事者のコスプレイヤーやコスプレに携わるサイトにとっての「コスプレ」となると、この認識は違ってきます。「コスプレ」の中での比率からいうと、あくまで"キャラコス8割:ユニコス2割"であり、「コスプレ」=『キャラコス』となります。
それ故、ネットで『コスプレ』と検索すると、上記の『Wikipedia』のように、殆どが『キャラコス』を「コスプレ」として説明している文章になるのです。

【3】『キャラコス』の歴史について

◎創世記◎
キャラコスは、1970年代中頃に、『宇宙戦艦ヤマト』の乗組員の衣装を着た人が映画館の列に並んでいる模様をメディアが取り上げた辺りから、注目を浴びるようになりました。
やがて『機動戦士ガンダム』などのコスプレが、公園や同人誌即売会(コミックマーケット)などで見受けられるようになって行きました。

◎第一次ブーム◎
1980年代後半から90年前半にかけて、『キャプテン翼』、『聖闘士星矢』、『サムライトルーパー』などのジャンルで同人誌即売会が流行しました。
そして、同人誌を販売する際、キャラコスをするコスプレイヤーが急増しました。

◎第ニ次ブーム◎
そして1990年代中盤から後半にかけて、『新世紀エヴァンゲリオン』のアニメや『ストリートファイターII』などの格闘技ゲームのブームが起こりました。
その際に、ゲームに登場する魅力的な女性キャラクターやアニメの女性キャラクターのコスプレをするコスプレイヤーが増え、「コスプレ」=『キャラコス』の概念が形成されて行きました。
キャラコスを取り扱った書籍や写真集などが次々と出版され、企業やゲームメーカーなども「コスプレ(キャラコス)」に注目し『公式コスプレイヤー』としてカリスマレイヤーを商用に使うことで、ショービジネスを盛り上げる手段としました。

◎第三次ブーム◎
2000年を過ぎると、インターネット上に自分のコスプレを披露するサイトが急増し、その後、アニメや漫画のサブカルチャーとしての「コスプレ」が拡大してきました。
Cure』もその時期にオープンいたしました。

◎第四次ブーム◎
2005年、映画『電車男』のヒットで、秋葉原が一躍注目を浴びると、『ユニコス』であるメイドが有名になりました。先述の通り、実際には"キャラコス8割:ユニコス2割"でしたが、このことにより、世間では「コスプレ」=『ユニコス』として認識されるようになりました。

【4】これからのコスプレ
以前は、「コスプレ」といえば16歳〜20歳ぐらいの若者中心の文化でしたが、最近は、子どもから大人まで様々な年齢層でコスプレを楽しむ方が増えてまいりました。
また、ほとんど女性だけであった「コスプレ」の世界にも、だんだんと男性の姿をお見かけすることが多くなってまいりました。

こういった年齢層の広がりや男性コスプレイヤーの増加により、これまで狭い範囲でしか知られていなかった"「コスプレ」=『キャラコス』"の認識が社会に広まって行けばと期待しております。

そして『Cure』がその一端を担っていければと考えております。