こんにちは、livedoor Blog担当の眞子裕介です。
今回は、ビジネス上のスキルとして注目を浴びている「フレームワーク思考」について説明いたします。
そもそも、みなさんは、「フレームワーク思考」という言葉をご存じでしょうか?
「フレームワーク思考」とは、情報分析、問題発見や、問題解決(*1)や戦略を立案する際に利用する「思考の枠」のことを指します。
(*1)All Aboutの「フレームワーク思考してますか?」から引用しました。
この「フレームワーク思考」を活用すると、自然と思考が論理的かつ客観的となり、思考の結果を人に説明しやすくなります。
私の経験をもとに言えば、「フレームワーク思考」を学ぶ以前に「機能の要望」を検討する時は、ユーザーの立場でユーザーが求めるであろう機能を考えていましたが、どうしても主観的な意見となりがちでした。しかしながら、「フレームワーク思考」を学んだ後は、「なぜその機能が必要なのか」を論理的に説明することが自然と可能になり、客観的な意見として発言することができるようになりました。
【フレームワークを学ぶ前】
主観的な意見になりがち。(ピンクが自分の意見)
【フレームワークを学んだ後】
論理的に分析ができ、説明も論理的に。
このような経験があるため、ぜひ、みなさんも「フレームワーク思考」を学んで欲しいと考えています。
嬉しいことに「フレームワーク思考」は、数も少なく、メモしておけば良いので暗記の必要がありません。
今回、私がよく使う「フレームワーク思考」を紹介しますので、ぜひ、お試しください。
1)緊急と重要のマトリックス
「緊急と重要のマトリックス」は、業務の優先順位を決めるためのフレームワークです。
このフレームワークに自分の業務を当てはめてみてください。
緊急度は低いけど、重要度の業務が後回しになっていませんか?
本来取り組むべき、重要な仕事が後回しになっていないかチェックすることができます。
2)PDCA
PDCAは有名なフレームワークです。
Pは、Plan(計画)
Dは、Do(実行)
Cは、Check(チェック)
Aは、Act(チェックに基づいた行動)
これは私たちがついついCheckをおろそかにしがちになるという戒めがこもっています。
Checkをおろそかにしてしまう場合、Planの段階で誤りがあっても気がつくことができません。
ライブドアでは、コンテンツごとに割り当てられた目標を達成すべく、それぞれのCheckすべき指標が決められています。
各コンテンンツ担当者は その指標を確認しながら、自分たちの業務内容をCheckし、適切なActにつなげています。
また、特定のコンテンツに限らない共通した重要な指標については、チェックを担当する専門のスタッフがいます。目立った上昇/下降が確認された場合、すぐに連絡が来るようになっており、数日前に行った施策の効果を確認することができます。また、よい効果を生み出した施策においては、すぐに他のコンテンツのスタッフに連絡する体制が構築されています。
3)利益の方程式
勝間和代さんの書籍「利益の方程式」に記載のある式です。
利益=(顧客単価 - 顧客獲得コスト - 顧客原価) x 顧客数
livedoor Blogでは、だれでも使えるFREE版の他に、加入者のみが使える機能を備えた有料プランとして、PRO版があります。顧客単価を向上させる目的で、2008年1月にはADVANCE版、PREMIUM版という上位のプランをリリースしました。また、2008年8月には、モバイルに特化した機能を使えるケータイプラスもリリースしました。
4)お客様が望んでいること x 他社ができること x 自社ができること
これは戦略を検討するレベルで利用されているフレームワークです。
一般的に注力すべき分野は、3番です。
なぜなら、自社ができることと他社のできることが重なっている分野は、市場が大きく成長していない場合、レッドオーシャン(熾烈な競争)になる可能性が高いからです。
私たちは、お客様から求められていて、かつ、ライブドアでしかできない製品を作ることを目標とし、実践しています。
5)ブルーオーシャン戦略
ブルーオーシャンとは、レッド―シャンとの対比でよく使われる言葉です。
熾烈な競争で血が海に染まっている市場がレッドオーシャンで、まだ競争相手が少ない市場がブルーオーシャンと呼ばれています。
ブルーオーシャンを見つける方法は、「未利用者が、なぜ利用してもらえないのかを考えること」です
ブログの場合、自社の製品であるlivedoor Blogに限定せずに、ブログ市場という業界の大きな枠で考えます。そして、その枠で、まだブログを開設していない人、開設したけど途中で止めてしまった人が、なぜそうなったのかを突き詰めて考えます。理由はいくつかあると思いますが、そのうち、「見込める顧客数」と「見込める顧客単価」で分類分けすれば、取るべき市場が見えてきます。
他社の例)
wii:ゲームをしない層をターゲットにしています。
SELPHY: パソコン不要のデジカメプリント機。パソコンを所有していない、もしくは苦手な層をターゲットにしています。
6)Skill-Willマトリックス
どのように部下や同僚に接すべきかをSkill(能力)とWill(やる気)で、分類する方法です。
自分自身がどの位置にいるのかを考えると、自分自身の戒めとしても利用出来ます。
一般的なフレームワーク思考は、歴史に揉まれて生き残ってきたものであり、それだけ多くの人から有益だと支持されてきた考え方です。一般的であるが故に、どの会社でも利用することができます。ぜひ、フレームワーク思考を活用し、結果に結びつけてください。
もちろん、あなただけのフレームワーク思考や、会社ごとのフレームワーク思考も存在すると思います。そのようなフレームワーク思考がありましたら、ぜひ公開をお願いします。
ライブドアでは、Willのあるディレクターを募集しています。
【参考図書】
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
あたらしい戦略の教科書
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
今回は、ビジネス上のスキルとして注目を浴びている「フレームワーク思考」について説明いたします。
そもそも、みなさんは、「フレームワーク思考」という言葉をご存じでしょうか?
「フレームワーク思考」とは、情報分析、問題発見や、問題解決(*1)や戦略を立案する際に利用する「思考の枠」のことを指します。
(*1)All Aboutの「フレームワーク思考してますか?」から引用しました。
この「フレームワーク思考」を活用すると、自然と思考が論理的かつ客観的となり、思考の結果を人に説明しやすくなります。
私の経験をもとに言えば、「フレームワーク思考」を学ぶ以前に「機能の要望」を検討する時は、ユーザーの立場でユーザーが求めるであろう機能を考えていましたが、どうしても主観的な意見となりがちでした。しかしながら、「フレームワーク思考」を学んだ後は、「なぜその機能が必要なのか」を論理的に説明することが自然と可能になり、客観的な意見として発言することができるようになりました。
【フレームワークを学ぶ前】
主観的な意見になりがち。(ピンクが自分の意見)
【フレームワークを学んだ後】
論理的に分析ができ、説明も論理的に。
このような経験があるため、ぜひ、みなさんも「フレームワーク思考」を学んで欲しいと考えています。
嬉しいことに「フレームワーク思考」は、数も少なく、メモしておけば良いので暗記の必要がありません。
今回、私がよく使う「フレームワーク思考」を紹介しますので、ぜひ、お試しください。
1)緊急と重要のマトリックス
「緊急と重要のマトリックス」は、業務の優先順位を決めるためのフレームワークです。
このフレームワークに自分の業務を当てはめてみてください。
緊急度は低いけど、重要度の業務が後回しになっていませんか?
本来取り組むべき、重要な仕事が後回しになっていないかチェックすることができます。
2)PDCA
PDCAは有名なフレームワークです。
Pは、Plan(計画)
Dは、Do(実行)
Cは、Check(チェック)
Aは、Act(チェックに基づいた行動)
これは私たちがついついCheckをおろそかにしがちになるという戒めがこもっています。
Checkをおろそかにしてしまう場合、Planの段階で誤りがあっても気がつくことができません。
ライブドアでは、コンテンツごとに割り当てられた目標を達成すべく、それぞれのCheckすべき指標が決められています。
各コンテンンツ担当者は その指標を確認しながら、自分たちの業務内容をCheckし、適切なActにつなげています。
また、特定のコンテンツに限らない共通した重要な指標については、チェックを担当する専門のスタッフがいます。目立った上昇/下降が確認された場合、すぐに連絡が来るようになっており、数日前に行った施策の効果を確認することができます。また、よい効果を生み出した施策においては、すぐに他のコンテンツのスタッフに連絡する体制が構築されています。
3)利益の方程式
勝間和代さんの書籍「利益の方程式」に記載のある式です。
利益=(顧客単価 - 顧客獲得コスト - 顧客原価) x 顧客数
livedoor Blogでは、だれでも使えるFREE版の他に、加入者のみが使える機能を備えた有料プランとして、PRO版があります。顧客単価を向上させる目的で、2008年1月にはADVANCE版、PREMIUM版という上位のプランをリリースしました。また、2008年8月には、モバイルに特化した機能を使えるケータイプラスもリリースしました。
4)お客様が望んでいること x 他社ができること x 自社ができること
これは戦略を検討するレベルで利用されているフレームワークです。
一般的に注力すべき分野は、3番です。
なぜなら、自社ができることと他社のできることが重なっている分野は、市場が大きく成長していない場合、レッドオーシャン(熾烈な競争)になる可能性が高いからです。
私たちは、お客様から求められていて、かつ、ライブドアでしかできない製品を作ることを目標とし、実践しています。
5)ブルーオーシャン戦略
ブルーオーシャンとは、レッド―シャンとの対比でよく使われる言葉です。
熾烈な競争で血が海に染まっている市場がレッドオーシャンで、まだ競争相手が少ない市場がブルーオーシャンと呼ばれています。
ブルーオーシャンを見つける方法は、「未利用者が、なぜ利用してもらえないのかを考えること」です
ブログの場合、自社の製品であるlivedoor Blogに限定せずに、ブログ市場という業界の大きな枠で考えます。そして、その枠で、まだブログを開設していない人、開設したけど途中で止めてしまった人が、なぜそうなったのかを突き詰めて考えます。理由はいくつかあると思いますが、そのうち、「見込める顧客数」と「見込める顧客単価」で分類分けすれば、取るべき市場が見えてきます。
他社の例)
wii:ゲームをしない層をターゲットにしています。
SELPHY: パソコン不要のデジカメプリント機。パソコンを所有していない、もしくは苦手な層をターゲットにしています。
6)Skill-Willマトリックス
どのように部下や同僚に接すべきかをSkill(能力)とWill(やる気)で、分類する方法です。
自分自身がどの位置にいるのかを考えると、自分自身の戒めとしても利用出来ます。
一般的なフレームワーク思考は、歴史に揉まれて生き残ってきたものであり、それだけ多くの人から有益だと支持されてきた考え方です。一般的であるが故に、どの会社でも利用することができます。ぜひ、フレームワーク思考を活用し、結果に結びつけてください。
もちろん、あなただけのフレームワーク思考や、会社ごとのフレームワーク思考も存在すると思います。そのようなフレームワーク思考がありましたら、ぜひ公開をお願いします。
ライブドアでは、Willのあるディレクターを募集しています。
【参考図書】
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
あたらしい戦略の教科書
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
コメント
コメント一覧 (6)
ということは人の回転が速いということなんですかね?
まあいいですけどPDCAのCが重要だってことですよね?参考になりました!
すべてのビジネスマンに共通することなので、早めに覚えておきたいです。
フレームワーク思考は覚えようとしないとなかなかできないですね。