こんにちわ。モバイルディレクターの飯田瞬です。
今回は、最近何かと話題のモバイル SEO について触れたいと思います。
モバイルの SEO が注目され始めたのはつい最近の話で、2006年に EZweb がメニュー検索に Google 検索エンジンを導入したあたりだと言われています。ですので、PC に比べてモバイル SEO は歴史も浅ければノウハウもまだまだこれからといったところです。
そこで、ライブドアではモバイルサイトにどういった SEO 対策を施しているかをざっくり簡潔に紹介したいと思います。
【01】クローラーのアクセスを許可
モバイルサイトのアクセス制御を IP アドレスで行っている (ホワイトリスト方式) 場合、各検索エンジンのクローラー IP 帯域からもアクセスできるように設定してあげる必要があります。
この設定を行わないと、そもそもクローラーがモバイルサイトにアクセスできずクロールできないため、なるべく早く対応することが望まれます。
各検索クローラー IP 帯域は下記ページを参照してください。
【02】ディレクトリ型検索エンジンに登録
有名なところでいうとYahoo! ビジネスエキスプレスがありますが、有料かつ審査もあるため、商用目的でなければ通常のYahoo! カテゴリ登録に登録すると良いでしょう。
Google の場合は、PC と同様にサイトマップを作成しておく必要があります。ただし、モバイルと PC では若干サイトマップの作成方法が異なりますので注意してください。
【03】title タグの設定
PC と同様、title タグはモバイルでも重要で、クローラーにインデックスされるときにこの title タグの内容が反映されます。また、クローラーも1番最初に title タグの中身を見るとされています。
ユーザビリティも考慮し、ユーザーが端末でブックマークした際に、それがどんなページが判別しやすいよう [{ページタイトル}|(ジャンル名)|{ウェブサイト名}] と単語の並びを工夫しています (対応しきれていないコンテンツもありますが、順次見直してきます)。
【04】meta タグの設定
description は30文字程度にし、そのページの要約文を設定してください。検索結果の順位に大きな影響はありませんが、検索結果にこの description がページタイトルとセットで表示されるのでユーザビリティを考慮した分かりやすい文章にしてあげることが重要です。長すぎると「長すぎる文...」のように省略されてしまいます。
keywords も検索結果の順位に大きな影響は無いと言われていますが、設定しないよりは設定するキーワード数は PC より少なく、2〜5つ程度が望ましいとされています。
たしかに description・keywords は「即時性」という意味では大きな影響は望めないかもしれません。「ページの内容と description・keywords」の3つの関連性が高ければ高いほど、後から効いてくるものと感じています。
たとえば、モバイルサイトの「livedoor 歌詞」にて、アーティストページ (下層ページ) の description と keywords を見直したところ、しばらくは何も変化がありませんでしたが、とあるタイミングからクロールされる回数も増え、コンテンツ全体の PV も上がるという結果に繋がりました。
ユーザーがどういった検索ワードの組み合わせでコンテンツを探しに来るかを考えると、いい結果に繋がると思います。
【05】HTML タグの文法の見直し
クローラーはページの外見ではなく、HTML ソースコードを解析しながらクロールするため、クローラーが解析しやすい HTML 文法でサイトをコーディングすることをオススメします。基本はブロック要素とインライン要素に気をつけてコーディングすれば問題ありません。
最近は XHTML に対応している機種も増えましたので、空要素タグは適切に「 />」で閉じてあげましょう。
【06】Mobile Link Discovery
「Mobile Link Discovery」とは、PC の検索結果にモバイルサイトの URL も合わせて明示できる方法のことです。そこまで難しいことはなくて、PC サイトの HTML <head> タグ内に――
と記述するだけです。このタグがあることで、ケータイで PC サイトを検索してアクセスすると、モバイルサイトにリダイレクトしてくれます。「Mobile Link Discovery」の詳しい仕様については下記を参照していただければと思います。
【07】コンテンツを増やす
上述の1〜6を実施することも重要ですが、定期的にコンテンツを増やしたりページの内容を拡充することも大切です。SEO というと、どうしても目に見えない細かい施策の積み重ねと錯覚しがちですが、更新感のあるコンテンツありきだということを思い出してください。
【08】効果が現れるまで
これらの施策はすぐに効果が現れないのが SEO の難しさでしょうか。さらにモバイルサイトは PC サイトよりクローラーにインデックスされにくく、1〜3週間かかるようです。また、モバイルのクロールは頻繁に行われていないので次の反映までさらに時間を要する場合があります。
【09】その他
最近はモバイルサイトも PC と同様に、構造を意識したサイトを目指そうといった動きがあります。構造化といえば <h1>・<h2> などの見出しタグが有効とされています。
しかしこの見出しタグは、機種によってスタイルシートがうまく適用されなかったり、意図した通りにレンダリングしてくれなかったりと、表示上の問題があるために、賑やかなサイトを目指す場合はなかなか取り入れづらいのが現状です。
お気づきの方もいると思いますが、基本的には PC で蓄積されたノウハウを生かしながらトライアンドエラーの繰り返しです。PC のノウハウを生かすのが正しいのか、それとも間違っているのか、明確な指標はまだありません。
ライブドアでは引き続きトライアンドエラーを繰り返して、SEO のノウハウ蓄積・発信し、モバイル SEO 発展に貢献していきたいと思います。
ライブドアでは、モバイル SEO に強いディレクターを募集しています。
今回は、最近何かと話題のモバイル SEO について触れたいと思います。
モバイルの SEO が注目され始めたのはつい最近の話で、2006年に EZweb がメニュー検索に Google 検索エンジンを導入したあたりだと言われています。ですので、PC に比べてモバイル SEO は歴史も浅ければノウハウもまだまだこれからといったところです。
そこで、ライブドアではモバイルサイトにどういった SEO 対策を施しているかをざっくり簡潔に紹介したいと思います。
【01】クローラーのアクセスを許可
モバイルサイトのアクセス制御を IP アドレスで行っている (ホワイトリスト方式) 場合、各検索エンジンのクローラー IP 帯域からもアクセスできるように設定してあげる必要があります。
この設定を行わないと、そもそもクローラーがモバイルサイトにアクセスできずクロールできないため、なるべく早く対応することが望まれます。
各検索クローラー IP 帯域は下記ページを参照してください。
【02】ディレクトリ型検索エンジンに登録
有名なところでいうとYahoo! ビジネスエキスプレスがありますが、有料かつ審査もあるため、商用目的でなければ通常のYahoo! カテゴリ登録に登録すると良いでしょう。
Google の場合は、PC と同様にサイトマップを作成しておく必要があります。ただし、モバイルと PC では若干サイトマップの作成方法が異なりますので注意してください。
【03】title タグの設定
PC と同様、title タグはモバイルでも重要で、クローラーにインデックスされるときにこの title タグの内容が反映されます。また、クローラーも1番最初に title タグの中身を見るとされています。
ユーザビリティも考慮し、ユーザーが端末でブックマークした際に、それがどんなページが判別しやすいよう [{ページタイトル}|(ジャンル名)|{ウェブサイト名}] と単語の並びを工夫しています (対応しきれていないコンテンツもありますが、順次見直してきます)。
【04】meta タグの設定
description は30文字程度にし、そのページの要約文を設定してください。検索結果の順位に大きな影響はありませんが、検索結果にこの description がページタイトルとセットで表示されるのでユーザビリティを考慮した分かりやすい文章にしてあげることが重要です。長すぎると「長すぎる文...」のように省略されてしまいます。
keywords も検索結果の順位に大きな影響は無いと言われていますが、設定しないよりは設定するキーワード数は PC より少なく、2〜5つ程度が望ましいとされています。
たしかに description・keywords は「即時性」という意味では大きな影響は望めないかもしれません。「ページの内容と description・keywords」の3つの関連性が高ければ高いほど、後から効いてくるものと感じています。
たとえば、モバイルサイトの「livedoor 歌詞」にて、アーティストページ (下層ページ) の description と keywords を見直したところ、しばらくは何も変化がありませんでしたが、とあるタイミングからクロールされる回数も増え、コンテンツ全体の PV も上がるという結果に繋がりました。
ユーザーがどういった検索ワードの組み合わせでコンテンツを探しに来るかを考えると、いい結果に繋がると思います。
【05】HTML タグの文法の見直し
クローラーはページの外見ではなく、HTML ソースコードを解析しながらクロールするため、クローラーが解析しやすい HTML 文法でサイトをコーディングすることをオススメします。基本はブロック要素とインライン要素に気をつけてコーディングすれば問題ありません。
最近は XHTML に対応している機種も増えましたので、空要素タグは適切に「 />」で閉じてあげましょう。
【06】Mobile Link Discovery
「Mobile Link Discovery」とは、PC の検索結果にモバイルサイトの URL も合わせて明示できる方法のことです。そこまで難しいことはなくて、PC サイトの HTML <head> タグ内に――
<link rel="alternate" media="handheld" href="(ケータイサイトのURLアドレス)" />
と記述するだけです。このタグがあることで、ケータイで PC サイトを検索してアクセスすると、モバイルサイトにリダイレクトしてくれます。「Mobile Link Discovery」の詳しい仕様については下記を参照していただければと思います。
【07】コンテンツを増やす
上述の1〜6を実施することも重要ですが、定期的にコンテンツを増やしたりページの内容を拡充することも大切です。SEO というと、どうしても目に見えない細かい施策の積み重ねと錯覚しがちですが、更新感のあるコンテンツありきだということを思い出してください。
【08】効果が現れるまで
これらの施策はすぐに効果が現れないのが SEO の難しさでしょうか。さらにモバイルサイトは PC サイトよりクローラーにインデックスされにくく、1〜3週間かかるようです。また、モバイルのクロールは頻繁に行われていないので次の反映までさらに時間を要する場合があります。
【09】その他
最近はモバイルサイトも PC と同様に、構造を意識したサイトを目指そうといった動きがあります。構造化といえば <h1>・<h2> などの見出しタグが有効とされています。
しかしこの見出しタグは、機種によってスタイルシートがうまく適用されなかったり、意図した通りにレンダリングしてくれなかったりと、表示上の問題があるために、賑やかなサイトを目指す場合はなかなか取り入れづらいのが現状です。
お気づきの方もいると思いますが、基本的には PC で蓄積されたノウハウを生かしながらトライアンドエラーの繰り返しです。PC のノウハウを生かすのが正しいのか、それとも間違っているのか、明確な指標はまだありません。
ライブドアでは引き続きトライアンドエラーを繰り返して、SEO のノウハウ蓄積・発信し、モバイル SEO 発展に貢献していきたいと思います。
ライブドアでは、モバイル SEO に強いディレクターを募集しています。
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