こんにちは、livedoorでディレクターをしている森です。

Webコンテンツを運営していくためには広告収入は非常に重要ですが、バナー広告などはユーザーにとって余計なものと思われてしまうこともあるかと思います。

今回は、コスプレコミュニティサイト『Cure』で実践したクライアントとユーザーと媒体の3者にとってメリットとなる広告の取り組みについてご紹介させていただきます。

コスプレコミュニティサイト『Cure』は、そのまま「コスプレヤーによる、コスプレイヤーのためのコスプレコミュニティサイト」ですので、ユーザーの大半はコスプレイヤーとなります。

ちなみに、サイトのユーザープロフィールをご紹介しますと下のグラフのように非常に特徴があります。

user


全体の8割が15歳から22歳までの女性となっています。

では、具体的に取り組みをご紹介していきたいと思います。

■ゲーム設定資料公開タイアップ企画

このタイアップは、『BLAZBLUE』というアーケードゲームをタイアップページで紹介するとともに、ゲームの設定資料の公開と開発者からのコメントを掲載するという内容の企画でした。

blazblue

この企画の狙いと3者のメリットは、以下のようなものとなります。

◆ユーザー(コスプレイヤー)
・設定資料集の情報を無料で得られる
・開発者からのコメントでキャラクターの細かいディテールが把握できる

※コスプレの衣装を制作するには、背面図や側面図などが必要となりますが、通常こういった情報は、有料の設定資料集で公開させています。

blazblue02


◆クライアント
・コスプレイヤーにゲームを認知してもらえる
・キャラクターのコスプレを見た男性ユーザー層にも訴求できる

※コスプレの衣装の制作には時間がかかるので、事前に公開することで冬コミや夏コミなど大きなイベント前に準備期間ができました。

◆媒体(Cure)
・広告収入を得られる
・自社のユーザーに有益な情報を提供できる

■コスプレ関連メーカー広告の掲載

Cureの右カラムに「Cure おすすめ情報」として、コスプレ関連メーカーの広告を掲載しています。
コスプレサイトなので、一番のクライアントはコスプレ関連メーカーとなりますが、これも媒体だけでなく、3者にとってメリットとなる取り組みとしています。

◆ユーザー(コスプレイヤー)
・メーカーの最新情報を把握できる
・メーカーサイトへの入り口となる
・メーカーからプレゼントがもらえる
※出稿クライアントから毎月商品を提供いただき、応募者に抽選でプレゼントしています。

present

※ページの閲覧には会員登録(コスプレイヤー登録)が必要です。

◆クライアント
・メーカーの最新商品情報を伝えることができる
・コスプレイヤーに対して訴求ができる(SEMよりも効果的)

◆媒体(Cure)
・広告収入を得られる
・自社のユーザーに有益な情報を提供できる
・自社のユーザーに商品を提供できる

このように単に広告を買ってもらって送客するだけでなく、ユーザーにとってもメリットがある企画とすることで広告に対するユーザーの見方も違ってきます。

また、ユーザーの声が好評であれば、クライアントの満足度も上がりリピート出稿にも繋がります。

クライアントとユーザーの双方を満足させることは非常に難しいと思いますが、広告収入を得てサイトを運営しつつ、発展させていくにはこういった視点が重要だと思います。

ライブドアでは、クライアントとユーザーと上手なお付き合いができるディレクターを募集しております。