今年も熱い夏がやってきました。ロックフェスと事業計画の熱い夏が! というわけでこんにちは、佐々木です。
今回は、「予算(事業計画)って、どうやって(何を根拠に)立てているんですか?」というスタッフの質問に答えるために、事業計画のために集めた資料の出典を紹介します。
なお、資料の多くは私が担当するブログ関連事業のものですので、ネットならではのマーケティングデータの集め方といった内容になります。限定的な分野ですが、なにかの参考になれば幸いです。
・総務省 情報通信政策研究所
まずは総務省調べのデータ。
大規模なリサーチ結果を無料で利用できるので、とても重宝します。
例1)「ブログ・SNSの経済効果の推計」(PDF)
例2)「ブログの実態に関する調査研究」報告書本文(PDF)
・矢野経済研究所
ブログ関連の市場調査で優れたレポートを発表してくれており、毎年重宝しています。2009年度版の発表が待たれます。
ちなみに、本体は有料でサマリーのみ無料で見られます。
例1)ブログサービス市場の動向に関する調査結果 2008(PDF)
例2)クチコミブログ広告市場に関する調査 2008年版(PDF)
・B・M・FT 株式会社ビー・エム・エフティー
無料で利用できる総務省の資料から紹介しはじめましたが、こうしたマーケティングデータは基本的に有料です。しかし、それだけの価値はあります。
なかでもB・M・FTの「ブログサービスサイト比較」は、競合調査の資料としてとても参考になったので、ここに紹介します(といってもサマリーが公開されていないのでリンクのみですが)。
例)ブログサービスサイト比較(有料)
・調査報告書オンラインカタログ
こちらも有料ですが、なかでも比較的安価に利用できます。
例)CGM/SNSビジネス調査報告書2008
・IDG EXPO リサーチ
今年の「Business Blog & SNS World 2009」に私も登壇させていただきましたが、このイベントを主催しているIDGのレポートです。業界関係者の意識調査のデータで、B2Bの事業計画を立てるのに役立ちます。
例)ビジネスブログ&SNSに関する意識調査リポート
・ミック経済研究所
Saas/Paas領域のマーケティングデータに活用させていただきました。
例)クラウドビジネスを牽引するSaaS・PaaSサービス市場の現状と展望 2009年度版
・MMD研究所
モバイル関連のマーケティングデータが、会員登録をするだけで無料で(!)利用できます。
例)ブログに関する利用動向調査
・富士キメラ総研
ブログ事業に特化したマーケテイィングデータではないものも、あえて織り交ぜて検証したりします。
例)2009 ブロードバンドビジネス市場調査総覧
・ネットレイティングス(有料)
・Google Ad Planner(無料)
・Alexa(無料)
・ComScore(有料)
・Google トレンド(無料)
PV/UUといったデータのトレンドを、競合と比較する際に使用します(モバイルのPV/UUは含まれません)。ただしここで表示されるPV/UUは、実数と違いますのでご注意ください。
ちなみにブログサービスの場合、独自ドメインのブログは集計に含まれないので、独自ドメインに対応しているlivedoor Blog / ココログ / Seesaa ブログなどは独自のバイアスをかけて数字を見る、といったことをしています。
また「Google トレンド」は、ネットレイティングスやGoogle Ad Plannerにランキングされない新規サービス(の芽)などの市場をなんとなく予測するときにゆるく使ったりします。
・自社ブログサービスのユーザー属性(性/年齢)
・自社ブログサービスの退会時のアンケート
・livedoor リサーチ
・某ブログランキングサービスでのアンケート結果
自社(や他社と協力して)独自に取得するデータです。第三者機関からのデータと照らし合わせながら、独自の分析を深めることができます。
・競合他社の媒体資料(無料)
・代理店の媒体資料(無料)
各社とも、自社発表のPVにはPCとモバイルをあわせた公称の数値が載っていることが多いです。ネットレイティングスやGoogle Ad Plannerで調べることのできなかったモバイルのPVは、こういった資料からひろっていきます。
ただし、あくまでも公称の数値ですので、それをそのまま自社PVと比較する際には注意が必要です(弾三者機関のデータから比率を計算して補正したりすると、実体に近い数字になると思います)。
インターネット白書2009(CDROM付)
著者:財団法人インターネット協会
販売元:インプレスR&D
発売日:2009-06-18
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ケータイ白書 2009 (CDROM付)
著者:モバイルコンテンツフォーラム
販売元:インプレスR&D
発売日:2008-12-09
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業界全体を俯瞰するのに適した資料です。CD-ROMに収録されている図表を使えば、プレゼン資料も作りやすくなります。高額に思われるかもしれませんが、個人で購入しても後悔しないくらいのコストパフォーマンスだと思います。
私の場合、こんな風にして資料をかき集めながら、事業計画を立てるためのウォーミングアップをしていきます。具体的な開発プラン、プロモーションプランなどを詰めていくのはこの先の話なのですが、そこで思考が中断されないように、集められるものは最初に集めてしまいます。
これで、「予算(事業計画)って、どうやって(何を根拠に)立てているんですか?」という質問の答えになっているでしょうか? どうなんでしょうか。
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-06-19
おすすめ度:
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ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-06-19
おすすめ度:
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こうやってがんばって立てた事業計画も、その通りにはなりません。いい意味でも予測が外れますし、わるい意味でも予測が外れます。
そこでこの『ブラックスワン』を読むと、自分が未来を予測しようという行為に対してとても謙虚になることができます。まさか未来を予測できるなんて思うなよ、と。そういった意味で非常におすすめの本です。
ライブドアでは「黒い白鳥」に興味のある人材を募集しています!(興味なくても募集しています!)
今回は、「予算(事業計画)って、どうやって(何を根拠に)立てているんですか?」というスタッフの質問に答えるために、事業計画のために集めた資料の出典を紹介します。
なお、資料の多くは私が担当するブログ関連事業のものですので、ネットならではのマーケティングデータの集め方といった内容になります。限定的な分野ですが、なにかの参考になれば幸いです。
総務省 情報通信政策研究所(IICP)
・総務省 情報通信政策研究所
まずは総務省調べのデータ。
大規模なリサーチ結果を無料で利用できるので、とても重宝します。
例1)「ブログ・SNSの経済効果の推計」(PDF)
例2)「ブログの実態に関する調査研究」報告書本文(PDF)
矢野経済研究所
・矢野経済研究所
ブログ関連の市場調査で優れたレポートを発表してくれており、毎年重宝しています。2009年度版の発表が待たれます。
ちなみに、本体は有料でサマリーのみ無料で見られます。
例1)ブログサービス市場の動向に関する調査結果 2008(PDF)
例2)クチコミブログ広告市場に関する調査 2008年版(PDF)
B・M・FT
・B・M・FT 株式会社ビー・エム・エフティー
無料で利用できる総務省の資料から紹介しはじめましたが、こうしたマーケティングデータは基本的に有料です。しかし、それだけの価値はあります。
なかでもB・M・FTの「ブログサービスサイト比較」は、競合調査の資料としてとても参考になったので、ここに紹介します(といってもサマリーが公開されていないのでリンクのみですが)。
例)ブログサービスサイト比較(有料)
インプレス
・調査報告書オンラインカタログ
こちらも有料ですが、なかでも比較的安価に利用できます。
例)CGM/SNSビジネス調査報告書2008
IDG
・IDG EXPO リサーチ
今年の「Business Blog & SNS World 2009」に私も登壇させていただきましたが、このイベントを主催しているIDGのレポートです。業界関係者の意識調査のデータで、B2Bの事業計画を立てるのに役立ちます。
例)ビジネスブログ&SNSに関する意識調査リポート
ミック経済研究所
・ミック経済研究所
Saas/Paas領域のマーケティングデータに活用させていただきました。
例)クラウドビジネスを牽引するSaaS・PaaSサービス市場の現状と展望 2009年度版
MMD研究所
・MMD研究所
モバイル関連のマーケティングデータが、会員登録をするだけで無料で(!)利用できます。
例)ブログに関する利用動向調査
富士キメラ総研
・富士キメラ総研
ブログ事業に特化したマーケテイィングデータではないものも、あえて織り交ぜて検証したりします。
例)2009 ブロードバンドビジネス市場調査総覧
オンライン
・ネットレイティングス(有料)
・Google Ad Planner(無料)
・Alexa(無料)
・ComScore(有料)
・Google トレンド(無料)
PV/UUといったデータのトレンドを、競合と比較する際に使用します(モバイルのPV/UUは含まれません)。ただしここで表示されるPV/UUは、実数と違いますのでご注意ください。
ちなみにブログサービスの場合、独自ドメインのブログは集計に含まれないので、独自ドメインに対応しているlivedoor Blog / ココログ / Seesaa ブログなどは独自のバイアスをかけて数字を見る、といったことをしています。
また「Google トレンド」は、ネットレイティングスやGoogle Ad Plannerにランキングされない新規サービス(の芽)などの市場をなんとなく予測するときにゆるく使ったりします。
独自リサーチ
・自社ブログサービスのユーザー属性(性/年齢)
・自社ブログサービスの退会時のアンケート
・livedoor リサーチ
・某ブログランキングサービスでのアンケート結果
自社(や他社と協力して)独自に取得するデータです。第三者機関からのデータと照らし合わせながら、独自の分析を深めることができます。
各社の媒体資料
・競合他社の媒体資料(無料)
・代理店の媒体資料(無料)
各社とも、自社発表のPVにはPCとモバイルをあわせた公称の数値が載っていることが多いです。ネットレイティングスやGoogle Ad Plannerで調べることのできなかったモバイルのPVは、こういった資料からひろっていきます。
ただし、あくまでも公称の数値ですので、それをそのまま自社PVと比較する際には注意が必要です(弾三者機関のデータから比率を計算して補正したりすると、実体に近い数字になると思います)。
インターネット白書/ケータイ白書
インターネット白書2009(CDROM付)
著者:財団法人インターネット協会
販売元:インプレスR&D
発売日:2009-06-18
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ケータイ白書 2009 (CDROM付)
著者:モバイルコンテンツフォーラム
販売元:インプレスR&D
発売日:2008-12-09
クチコミを見る
業界全体を俯瞰するのに適した資料です。CD-ROMに収録されている図表を使えば、プレゼン資料も作りやすくなります。高額に思われるかもしれませんが、個人で購入しても後悔しないくらいのコストパフォーマンスだと思います。
まとめ
私の場合、こんな風にして資料をかき集めながら、事業計画を立てるためのウォーミングアップをしていきます。具体的な開発プラン、プロモーションプランなどを詰めていくのはこの先の話なのですが、そこで思考が中断されないように、集められるものは最初に集めてしまいます。
これで、「予算(事業計画)って、どうやって(何を根拠に)立てているんですか?」という質問の答えになっているでしょうか? どうなんでしょうか。
おまけ
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-06-19
おすすめ度:
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ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2009-06-19
おすすめ度:
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こうやってがんばって立てた事業計画も、その通りにはなりません。いい意味でも予測が外れますし、わるい意味でも予測が外れます。
そこでこの『ブラックスワン』を読むと、自分が未来を予測しようという行為に対してとても謙虚になることができます。まさか未来を予測できるなんて思うなよ、と。そういった意味で非常におすすめの本です。
ライブドアでは「黒い白鳥」に興味のある人材を募集しています!(興味なくても募集しています!)
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